『プレジデント 50+ 2009年7/15号』

プレジデント 50 + (フィフティプラス) 2009年 7/15号 [雑誌]
プレジデント社  2009-06-15

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���������「福原義春���資生堂名誉会長���」

 ビジネスマンは実利を求めて本を読みがちですが、明日からすぐに役に立つという本は、三年経つとたいてい役に立たなくなるものです。もちろん、ビジネス書やハウツー本も読まなければ飯の種がなくなってしまうこともあります。しかし、たとえばリーダーがハウツー本に書かれてある通りに「わが社はかくあるべきだ」と話したら、たちまち部下はしらけてしまう。

思ったことが���つ。

  • 三年経って「あれはもう古い、時代遅れだ、今はこれだ」というのを繰り返している人のほうが、そういうことすら考えず読んでいる人よりもまだビジネス向きということか。しかし、そこには進化が残らない。積み重ねられるものもない。消費しているだけだ。
  • 昔勤めていた会社で、上層部がキックオフミーティングで、「やりがいをモチベーションとすることが大事������金銭的な見返りで働くだけではダメ���」というようなことを語ったことがあり、当時確かに「やりがい論」が流行っていて、「バカな人だなあ」と思った記憶がある。そういう意味では、何でもかんでも「金」を対価とする方針の今の会社のほうがましということか。