朱に交われば赤くなる

今の会社は、外資系のIT企業なのに、誰かが転職することを少し批難するような風潮がある。ほぼ誰もが、どこかから転職してきた人間なのにも関わらず。

確かに、お金だけを追いかけて、節操なく渡り歩く姿というのは、日本人の感覚的としては好ましくは思えないので、批難含みになるのはもちろん判るんだけど、最近、それもどうかなあと、しばしば、つくづく、思うようになった。

この夏以降、自分の身に起きたことで、いろいろと考えることが多かった訳だけど、仕事をする人間としては、やっぱり社外から欲しいと思われるようでないと、つまり転職できるような人間でないとダメだなあと、つくづく思うようになった。もちろん、以前からそう肝に銘じていたことではあったけれど、会社の中で愚痴に近い不平不満諦めの言葉を言うだけだったり、「売れればいい」的な言い草・姿勢が通るのでそう振る舞う人達に囲まれる内に、だんだんと内弁慶に毒されてしまっていたようだ。

年を取ると変わりにくくなるように、人間的な環境というのは変えるのはとても難しい。なるべく影響を受けないように自衛することと、世界を変えるか、さもなくば別の世界をもう一つ持つことだ。そして、その世界はもう開けている。