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葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1) 歌野 晶午 文藝春秋 2007-05 by G-Tools |
p101「とにかく観察しろ。意味は考えなくていい。見たことをそのまま頭に叩き込んでおけ。そうすればおまえの頭がそのまま貴重な資料となる。」
p104「しかし労力を厭う人間は珍しくない。」
p130「過去から学ばない人間は、猿以下の動物と一緒だ」
p135「そう自覚しているだけまだましだと、愚にもつかぬ自己分析に酔いしれている甘ちゃんなのである」
p139「戸島会の組織図が頭の中に叩き込まれ、組員の性格や癖もかなり把握できた」
p178「誰が殺ったのであろうと敵は討つ」
p234「わからないふりをしてみせるのも、円滑なコミュニケーションを図るうえでは重要である」
p250「しかし、不動産屋にフィリピン人妻と聞かされて驚いた俺にも、差別の意識が根深くあるのだろう」
p265「千恵が生まれて半年くらいはしあわせだったなあ」
p341「俺は自己愛が強い男だ」
p362「明日、心が穏やかになっている保証はない」