大風呂敷を広げる

そりゃ少ない予測を言う人よりも「こんなに儲かります」という人のほうがいいに決まってるよなあ、と、改装中のポルタを歩きながら唸ってしまった。

どこの会社もそうなのかも知れないけど私が勤める会社は期初にいわゆる販売計画を立てる。組織の長も個人もそれぞれ立てる。長年勤めてきた印象だけど、その計画に対する進捗を真剣に追っていくのは期の2/3くらいまでで、期限最後に近づくにつれてどうでもよくなってくる。そしてまた新しい計画を立てる季節が来る。最終的な結果はあまり、問われない。これなら、出来る出来ないは度外視して、「大口」叩いた人が評価されてしまう。私はこの風潮が好きになれなかった。

ところが今日改装中のポルタを歩いていて、人気のあるブランドをテナントに入れたい場合、近場に百貨店やショッピングモールがある中で、若干古い印象のある場所はどうやって誘致するのかなあとふと思ったら、「京都駅徒歩1分なので日にこれだけ、月にこれだけの人が通ると思われる」という前提を土台に、なるべく大きい数字を言わないと、ブランドも「お、そこ入ろう」という気を起こさせないよなあと思うに至り、やっぱりビジネスというのは大きな絵を描けないといけないんだなあと強く実感した。小さい夢しか描けない人は、ビジネスの現場には要らないのだろうきっと。