街の本屋で本を買う - 2018/10/01 ジュンク堂書店大阪本店『現代思想 2018年11月号 特集「多動」の時代 ―時短・ライフハック・ギグエコノミー 』/青土社

微かに、微かにだけど積み上げできているかも、という実感。

帰社時間が昼休みにかかったのでジュンク堂に寄り道。今、どんな本が売れてるのかというのを表紙を眺めながら歩くのが楽しいので(買う気はなく)3Fをぶらぶらして「近いうちに読みたいな」と思ったのがタルディの『塹壕の戦争』。漫画なので少し立ち読みしてしまったのだけど、日本対どこか、じゃなくてどこか対どこかの戦争のイメージというのは本当に全くできていないものなんだなというのを思い知らされたショックが大きかった。

で、とぼとぼと歩いていると目に飛び込んできたのが「多動」「若林恵」「コンヴィヴィアリティ」。ここ最近気を取られているキーワード連発で思わずその『現代思想』を手に取って読み出す。目を取られた特集はドミニク・チェン氏と若林恵氏の対談なんだけど、「多動」はもちろんポジティブに取り上げられている訳ではなく、それはADHDというような多動をネガティブにとらえているということではなくて(そもそも例の「多動」が、そこを反転するような意味感で使ったところがやらしいしややこしくしている)、多動はテックがアテンションを強制するように差し向けた受動的な状態だからいい状態なはずではない、という認識から始まって、消費の強制のされ方とか主観の強制のされ方とかに話が移ろっていく。一度読んだくらいでは全然消化できない。もちろん買いました。

先日読了した『「待つ」ということ』でも問題意識にあった「所要時間を極限まで削っていく社会の行き先」みたいなものとももちろんリンクするし、ドミニク・チェン氏のことも民藝のことも、今まで興味を持ったら読んでいたことが積み重なっていっている微かな希望を見た気がした。

ジュンク堂書店大阪本店: 大阪府大阪市北区堂島1-6-20 堂島アバンザ2階~3階

街の本屋で本を買う - 2018/10/05 ジュンク堂書店難波店『バイシクルクラブセレクション  2018年 11月号 』/エイ出版社 『Software Design総集編2013-2017 』/Software Design編集部

ちょっと寄ってみたら、欲しい本のオンパレードで困った!

ほんとうに何の気なしに寄ってみたら、そんなときに限ってあれも欲しい、これも欲しい、ってなる。あれはたぶん、「本を探す」という行為は、頭の中が空っぽのほうが適しているということなんだろうなあ、と今振り返ってみて思った。暇つぶしに図書館に行ったときのほうが、目にした本に興味を覚えることが多い気がするし。

とりあえず足を運んだIT棚で、目に飛び込んだのがこれ。

Software Design総集編【2013~2017】

DVDに5年分収められてるそうで、「いくら?」と思って裏表紙見たら¥2,000。¥2,000!? マジで!?

買おうかなあ、どうしようかなあ・・・とうろうろしていたら次に目に飛び込んだのがこれ。

世界の終焉 ―今ここにいることの論理―

これは読みたいなあ・・・でも今図書館から一冊借りてきてるのがあるしなあ・・・とりあえずブックマークしておくか・・・とケータイ取り出してブックマークしながらうろうろしたら更に目に飛び込んだのがこれ。

「待つ」ということ (角川選書)

もう勘弁して。時間のかかることはすべて短縮もしくは無くしてしまうのが絶対正義みたいになった世の中で、これを押し進めていった先、時間に余剰が生まれたとしたらそれをどのように使うのか(そしてそこにまた短縮すべきもしくは無くしてしまうべき時間が生まれてくるのか)という命題と、押し進めていくことに幸せがあるのかという命題の狭間で悩み、「かけなければいけない時間」逆に「どうしようもない時間」これをそのまま「かけなければいけない時間」「どうしようもない時間」として扱える耐性というのは重要になるんじゃないか、と、つまり「待つ」ことの重要性を考えようとしていたところに鷲田清一氏で『「待つ」ということ」ですよ。うわー待ってくれーって思わず口走りそうになりましたよ。

で、「今日何冊買おうかなあ・・・」と思いながらぶらぶらしたらぶち当たったのがこれ。

明日の前に

難波店の店長に本気で一押しされたら買わない訳にいかない訳ですよ。『有限性の後で』も読んでないんですけど・・・とその2冊を手に取ってパラパラしてみたらもう全然ついていけません。もちろん今までもついていけなかったんですけど。これはちょっと思いつきで買っていかず読める時間をちゃんと確保したときに買おうと冷静に。

で、最終的に買うことにしたのが、『Software Design総集編2013~2017』と、これ。

バイシクルクラブセレクション ラクに走れるロードバイク術

奇しくも両方「まとめサイト」というか、過去記事のセレクション集。音楽でいうベスト盤というか全集というか。でも出版物としては、こういう「アーカイブ」をうまく組み立てて出してくれたらいいと思う。特にバイシクルクラブセレクションは、テーマに沿って過去記事をまとめているもので、これって結構ニーズあるなあと思いました。

街の本屋で本を買う - 2018/09/08 ジュンク堂書店難波店『さよなら未来――エディターズ・クロニクル 2010-2017 』/若林恵

さっそくdポイントを活用。
『さよなら未来』は図書館で借りて読み終えたのだけれど、読み終えたその瞬間に「これは手元に置いてときどき読み返さないといけない本だなー」と強く感じて、それからそんなに間を空けずにたまたまジュンク堂に入ってdポイントが使えるようになったことを知って、これはいい、dポイントで『さよなら未来」買おう、と思い立ってようやく買いに行けました。お店ではdポイントのモバイルアプリのバーコード見せるだけで至ってスムーズ。dポイントがジュンク堂で使えるというのは本当に大きい。願わくば、honto!のオンラインストアでは使えるようにならないでほしいかなー。

さよなら未来――エディターズ・クロニクル 2010-2017
 2010-2017 若林 恵

岩波書店 2018-04-20
売り上げランキング : 13970


Amazonで詳しく見る by G-Tools

街の本屋で本を買う - 2018/07/31 ジュンク堂書店難波店『現代思想 2017年9月臨時増刊号 総特集◎かこさとし 』/青土社

國分功一郎xかこさとし対談、のポップで即決。

その割にはそのポップを写真に撮ってないんだけど。

中途半端に時間が空いたので難波のジュンク堂へ。オフィスからすぐのところに本店があるんだけど、なんとなく未知との遭遇は難波店のほうが相性がいい。ちょうと昨日、『100分de名著 ペスト』を読み返し、最近最新の哲学とか思想とか全然触れようとしていないなあ、でもろくに(趣味で)本を読む時間も取れないし致し方ないよなあ、と諦めて寝たところ。かといって哲学書とか見ようとはっきり思ってジュンクに行った訳じゃないので意味もなく「料理」の棚を一棚ずつ眺めて回ったりし、巡ってきた『現代思想』の棚でポップつけられてたのがこれ。買わない訳ないよね。僕が難波店に行った後しばらくの間に難波店に行って『現代思想』の棚に行って、「かこさとし特集」ってポップがあるのにその本そのものがない、置かれているべきところがぽっかり空いてる棚に巡ってしまった人、すみません。

4791713516 現代思想 2017年9月臨時増刊号 総特集◎かこさとし ―『だるまちゃん』『からすのパンやさん』から科学絵本、そしてあそびの大研究まで・・・広がり続ける表現の世界―
かこさとし 國分功一郎 中村桂子 池内了 蜂飼耳 枝元なほみ 猪熊弘子 岡崎勝 渡邉麻里子 藤原辰史
青土社 2017-08-28

by G-Tools

ジュンク堂書店難波店 大阪府大阪市浪速区湊町1-2-3 マルイト難波ビル3階

街の本屋で本を買う - 2018/05/12 旭屋カルチャースクエアイオンモール奈良登美ヶ丘店『ペンギン・ハイウェイ』/森見登美彦

触発。SHOCK HEARTS!(THE YELLOW MONKEY)

この2,3年の体調不良は歯が原因じゃないかと最近娘と同じ歯医者に通い始めて、治療後40分くらい飲食業できない間に本屋にて、”生駒市民なら読まないとね!”というポストに触発されて。そう、これ未読だったなあ。なぜか遠ざかってしまうことがあって、機会があるならとらまえないとなあと。イエモンもなんか遠ざかってしまうことがあるんだけど"HORIZON"よかったしなあ。

旭屋カルチャースクエアイオンモール奈良登美ヶ丘店 奈良県生駒市鹿畑町3027番地

街の本屋で本を買う - 2018/01/26 amazon『オペレーションZ』/真山仁

なんで「街の本屋で本を買う」なのにamazonかというと、街の本屋どこも置いてなかったから。

最初、amazonで検索したら「現在在庫切れ」に続いて発送予定が4,5日後という珍しいシチュエーションで、それなら近所の本屋で買おう、この話題の書がない訳ないだろうと回ってみたのだけど、ない!最寄りの啓林堂書店生駒店、その次の啓林堂書店学園前店、そして西大寺のジュンク堂書店奈良店、どこもない。そういう訳で、街の本屋の状況がよくわかる事例だなと思って書いてみた。

今回、三件回って改めて思ったのは、本屋にある小説新刊の書棚の少なさ狭さだった。ちょっと前までは本屋と言えば小説新刊の棚が圧倒的だった。今ではほんとに見る影もない。三件本屋を歩き回って棚の配分についていろいろ思うことがあったのだけどすっかり忘れてしまった。

B078JGRM6V オペレーションZ
真山仁
新潮社 2017-10-20

by G-Tools

街の本屋で本を買う - 2017/10/21 啓林堂書店生駒店『Black Box』/伊藤詩織

まず間違いなく今年のナンバーワンでしょう。必読。でも全然耳にしない。目にしない。

当時TBSワシントン支局長の山口敬之氏を告発する内容になる本著。facebookで出版されることを知り、しばらくしてまたタイムラインに流れてきて、「あれ?もう出版されてるのかな?」と思ってamazonを見たら10/18付で発売になっていて、それならと近所の近鉄百貨店内の啓林堂書店へ。これだけのインパクトの新刊だから簡単に見つかるだろうと思って平積みコーナーに行ったら…

ない!!

正直、何の基準で選んでいるのか全然わからない平積みコーナーでした。もうちょっとテーマ性のある平積みコーナーだった気がするけどなあ。結局、普通の単行本の「ノンフィクション」の棚にありました。この本はもうちょっと前面に出したほうがいいと思うけどなあ。


4163907823 Black Box
伊藤 詩織
文藝春秋 2017-10-18

by G-Tools

街の本屋で本を買う - 2017/10/07 リブロ新大阪店『歎異抄 2017年10月 (100分 de 名著)』/釈徹宗

何をどこまで信じればいいか君が僕に教えてよ。

詳細は省くがキリスト教葬儀を初めて経験した。家族と新大阪駅で待ち合わせし、先に着いたので時間つぶしのつもりで入ったリブロですぐに目に飛びこんだのがこの『100分de名著 歎異抄』だった。親鸞はこれまでも幾つかの"導き"で何冊か読んだことがある。中でも衝撃が強かったのは県立図書情報館の乾さんに薦めて頂いた『歴史のなかに見る親鸞』。すべてをひとつのものに依る、という点でキリスト教と親鸞ー浄土真宗に類似点を感じていた僕は、では何がその2つを分かつのかを、親鸞を改めて読むことで考えたいと、この『100分de名著 歎異抄』を見て思った。しかし、手元に本は残っているし、その時のノートも残っているから、それらを再読するのが先だと一度は見送った。なのに結局買う気にさせたのは、手持ち無沙汰にスマホを弄っていたら目に入ったヤッさんの「#街のレコ屋でCDを買う」というハッシュタグだった。こういうのはすべてタイミングなのだ。人生はバランスとタイミングなのだ。

そうして、「何をどこまで信じるかを君が僕に教えてほしい」という言葉は、年々自分の中で意味が広がり深みを増してくる。そう、信じるものしか救わないセコい神様を僕自身から信じるのではなく、君に僕が教えてもらうのだ。


4142230794 『歎異抄』 2017年10月 (100分 de 名著)
釈 徹宗
NHK出版 2017-09-25

by G-Tools

街の本屋で本を買う - 2017/09/26 ふたば書房 京都駅八条口店『kotoba 2017年秋号』/集英社

率直に、長く刊行されてほしいなと思います。
アポの待ち合わせまで少し時間があったので入ったふたば書房で一目惚れ的に買い。クォータリーマガジンでNo.29なので、7年前からあるってこと?全然知りませんでした。『MONKEY』以来です、こういう文芸誌的な書籍。一目惚れの理由は「理想の本棚」という特集が、たくさんのリコメンドを一遍に得られるからという節操ないもので、本棚に興味がある訳ではありません。物理的な本棚には正直に言って興味を持っていけない。物理的な本棚は現代人にとってどうしたって制約条件の性質のほうが大きいと思うから。

『新自由主義と僕たちの自由』、『空間を再考しよう』という、『学生を戦地へ送るには』を読んだ後にうってつけのコンテンツが。

B07542DJQR kotoba(コトバ)2017年秋号
集英社 2017-09-06

by G-Tools

街の本屋で本を買う - 2017/02/24 三省堂書店京都駅店 『騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編』『騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編』/村上春樹

買った!

出くわした本屋で買うことにしてました。もうちょっと変わったところで買いたかったかな。

さて、いつ読めるかな。

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編
 1 村上 春樹

新潮社 2017-02-24
売り上げランキング : 1


Amazonで詳しく見る by G-Tools