街の本屋で本を買う - 2013/09/24 ブックスキヨスク新大阪駅店

flipboardをパラパラ捲っていたら、アスキークラウド最新号の紹介が。使うアテはないけれど無闇に気になっている決済サービス"Square"の特集で、翌日振込等の常識破りのサービスを展開しつつ、カード会社への手数料支払等を考えると実際に利益を出せるビジネスなのか?というところに踏み込んでいる内容とあり、これは買いだと新大阪駅で降りると同時に即購入。

しかし雑誌はどこでも置いているしどこでも買えるから、こういうのこそ地元の本屋で買うべきといつも思うけど、買いたいと思った時に買わないとそびれたり忘れたりするし、だいたい帰宅時はすでに閉店してる時間帯。やっぱり利便性は優先。

B00F2L44JK アスキークラウド 2013年 11月号 [雑誌]
アスキー・メディアワークス 2013-09-24

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街の本屋で本を買う - 2013/09/16 生駒駅売店

9/14発売だったことを9/14の夜に思い出し、慌てて近所の本屋に駆け込んだけれど在庫なし。昨日は風邪気味で一日おとなしくしていて、今日、散歩がてらに外に出てみて「ひょっとしたら駅の売店にあるかも」と思って覗いたら運よくありました。本屋じゃないですけど。こんな買い方もあるということで。

AERA (アエラ) 2013年 9/23号 [雑誌]
AERA  2013 923
朝日新聞出版 2013-09-14
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街の本屋で本を買う - 2013/08/13 ブックスキヨスク小倉駅店

久し振りに小倉に行きましたので、積極的に本を買おうと思ってたのですが、予定が押して駅ビルに立ち寄るヒマさえなく、新幹線駅校内のブックスキヨスクにて。

去年から「街の本屋で本を買う」ってことをやってるのですが、傾向を見ると、出張先で本を買っている比率が高いです。出張時は荷物は多いので、そこに一冊本を増やしたりすると重くて帰り余計に疲れるのは分かってるんですけど、なぜか出先は本を買いたくなる衝動が大きいです。旅と(出張なので旅じゃないけど)本の相性はやはり相当高いのでしょうか?

今回は乗車予定の新幹線まであと30分ない、という状況だったので、とりあえず新幹線に乗る前にwifiコーナーでメールはダウンロードしておきたいし(山陽新幹線は圧倒的にトンネルが多いので、受信済みのメールはできる限り乗車前にダウンロードしておかないとストレスになる)、それほど時間がない中、ディスプレイをぐるっと。売り場面積はそれほど広くないし、雑誌メインのよくある「駅の本屋」なので、却って買う本が決められません。世の団塊世代は、こういうときに新書の豆知識本を買って雑学を増やしていったのか、とかどうでもいいことを考えたり。

そんな中、売上ランキングディスプレイの第一位は当然ながら『オレたちバブル入行組』。出版されたとき、書評を見て絶対おもしろいだろうと思ったんだけど、「バブル入社世代」に猛烈な反発を抱く((笑))バブル崩壊後入社世代である団塊ジュニア世代の私は、バブル入行組が祭り上げられるその筋書きへの嫌悪感にどうしても耐えられず手を伸ばせなかったという過去。もちろん、彼らも大変なことはあったと思いますし、私たちよりも後の世代でも活躍している世代はありますから、時代のせいにはできないのですが、得も言われぬ嫌悪感というのは払拭できんのです。この辺の「魂」の部分というのは、おいおい整理していきたいと思い続けてます。

で、『オレたちバブル入行組』は買わなかったんですが、ドラマについてのニュースや記事を読む中で、主演の堺雅人氏が『文・堺雅人』という書籍を出したことを知っていたのでそちらを購入。最近の刊行かなと思ったら、2009年だったんですね。やっぱり仕事をきちんとやる人というのは、波が来た時に嵩にかかるやり方ではなくて、やるべき時にきちんとやってきてるんですね。

文・堺雅人 (文春文庫)
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街の本屋で本を買う - 2013/08/17 ジャパンブックス生駒南店 『文藝春秋 九月特別号』-『爪と目』/藤野可織

 データ・サイエンティスト関連のムック本、もしかしたら売ってるかな、と思ってちょっと行ってみたけれどやっぱり無くて、折角行ったので芥川賞受賞作を読もうと『文藝春秋』を買って帰りました。

はじめてあなたと関係を持った日、帰り際になって父は「きみとは結婚できない」と言った。

の書き出しが有名になったように、この小説は「あなた」を主人公にした二人称小説で、この「あなた」と「わたし」の倒錯のややこしさと面白さが肝だと思うのですが、私にはどうしてもこの「あなた」を、読んでいる私に作品が向けているように取ってしまって仕方ありませんでした。

 本作には、三歳の女の子の「わたし」と、その父親、ベランダで変死した母親、そして父親の愛人で母親の変死後同居することになる「あなた」が登場しますが、「あなた」は生にとても執着の薄い人間として描かれます。子どもの頃、ハムスターを飼いたいと両親にせがんで買ったものの四か月で死んだ後は特段それを悲しむことも新しい生き物を飼いたいとも思わなかったというペットに関する挿話を、「わたし」と同居することになる際に思い出してわくわくする話として引き合いに出されるくらい、情の薄い人間(相手の男の連れ子と住むのを、ペットを飼うのと横並べにするような)。

 この、「目の前に流れていくことをうまくやり過ごしていくだけ」の「あなた」を、徹底的に冷徹に見つめていた「わたし」という存在も、一点を除いて「あなた」と「だいたい、おなじ」と言ってしまうんだけど、読んでいる最中、情が薄くて流れに任せるだけで「(不都合なものは)見ないようにすればいい」で生きているこの義母のことを「あなた」という、その「あなた」は読んでいる自分だ、と取ってしまいながらどうしても読んでしまいました。どうせオマエは、自分の身の回りで起きている面倒なことをすべて「見ないようにしている」んだろう、と非難され続けているようでした。

 そう非難し続けている「わたし」も「あなた」と「だいたい、おなじ」と言うところ、人間の精神活動の両義性みたいなものを感じて唸るのですが、「だいたい」じゃないところがどこかというのと、「見ないようにすればいい」という、作中登場する本の一節から引用された文章を「わたし」が「あなた」に言って聞かせたのが、「わたし」が三歳のこの時点ではなく「さらにあと」と表現される、「わたし」が恐らくはこの時点での「あなた」くらいの年齢に追いついた段であること、この二つを思うと、人間は所詮、という少し暗い気持ちにもなります。

 何を見ないといけないのか?という問いを突き詰めたくなる物語なのですが、なぜか、この「あなた」の突きつけられ方に強く引き付けられて読み終えたのでした。

街の本屋で本を買う - 2013/07/26 三省堂書店京都駅店

参院選も終わった今こそ、原発について読み繋がなければと思わされる本に出くわしました。
なかなかハードな仕事の中休憩、食事ついでに立ち寄った三省堂書店で見つけた『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』。巡航してるサイトで紹介されたのを読んで、これはと思っていたので、手に取って即購入決定。本著はゲンロンの『思想地図β』の第四号だけど、第四号は1と2が刊行されるとのこと。2は福島を取り上げるそう。

ダークツーリズムというのは、アウシュビッツとか広島とか、歴史の悲惨な面を目の当たりにする場所・土地を観光することで、今、観光の世界で脚光が当たっているらしい。その流れは肌で理解できる。人間の歴史に失敗がつきものなら、その失敗を活かすためにはその失敗を忘れないことで、そのためのアクションとしてダークツーリズムの意義がある。そして、観光される側は、観光者が興味本位であれ物見侑山であれ、実際にその場を訪れるという行為に積極的な意義を見いだす。これは、アウシュビッツや広島のような、言い方は変だが「判りやすい」ダークサイトだけでなく、一見そういう話のない場所の、悲惨な面を炙り出すということも意義があるように思える。観光資源を多く有する奈良にとっても、知らなければいけない潮流だと思う。

あの、がれき搬入に「オレたちのxx県を守れ!」と叫びまくった人たちは、参院選ではもちろん自民党「以外」に投票したのだろうか?福島でさえ、支援の待ち疲れで、物事を「決められる」「多数勢力」の自民党を勝たせたと聞く。そんな人々にとって、ダークツーリズムはどういう意義を持つだろう?

チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1
  vol4-1 東 浩紀 津田 大介 開沼 博 速水 健朗 井出 明 新津保 建秀

ゲンロン 2013-07-04
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街の本屋で本を買う - 2013/06/02 蔦屋書店 宮崎高千穂通り

九州では蔦屋が流行ってるの??

人生で初めて宮崎に来て、なんの予備知識もなく突然現れた蔦屋書店に目を見開く。タリーズが組み込まれた造り、外周をファッション系の店舗が囲む配置、敷地内に多めに設けられたリーディングスペース等々、おおよそ最近の大規模書店の流儀はすべて盛り込まれてる。ワンフロアのぬけの良さ、レジ位置の判り難さが「書店」であることの空気を薄れさせ、リーディングスペースで「買わずに読書」することへの抵抗を極小化させていること、特集棚が雑誌群と文庫本群の切替部分で程よく目に入ること、等々、結構よく出来た店舗だなあと頭では理解してるのに感覚はどうにも在り来たりだなあと感じているのは、建物外面の店名フォントや店舗紹介の文字列、店内のガイド表示の判り易さと無関係ではないと思う。ある程度マスをターゲットにしなければ維持できないマーケットにおいては、単に「趣味のいい」店構えは客を選ぶだけ。その「趣味」が単に「見づらい」「判り難い」としか捉えられない客層にはリーチできない。このジレンマは、地方では解消しようもない?

その解のひとつは、やはり「”メガ”を捨てること」かなと思う。

それでも、「北欧ミステリー特集」とか引っ張られる棚が結構あって、まだ買ってなかった『ミレニアム』買おうかなーという誘惑があったものの、この出張中に読もうと鞄に入れている本が一冊あるのでそれは止めて、出張先ではやはり読み捨て的な雑誌だなと雑誌だなに行ったらバックナンバーと併せた陳列が上手くて思わず『Tarzan』数冊買いそうになったけどそんなに買ってどうする、と止め。出張には本を持って行かざるべきか、結構尾を引く悩みを持たされたのでした。

街の本屋で本を買う - 2013/04/26 紀伊國屋書店グランフロント大阪店

posthaven移行初めてのエントリは、紀伊國屋書店グランフロント大阪店。

まず最初にどうしても書いておきたいことがあって、これはたぶん開店初日だった昨日だけのことだと思うけど、書店関係者の方と出版関係者の方と思しき方々が、方々で書店の通路を塞いで名刺交換しているのに出くわした。そうでなくても大混雑している初日に、客を押しのけて名刺交換してどうもどうもとやっているのは見苦しいし迷惑だし紀伊國屋書店の店員に対してはいったい誰を見て商売しているのかと言いたくもなります。

今回はたまたま、日経夕刊のプロムナードで小林秀夫と河上徹太郎の上機嫌対談が収録されたCDが『考える人』についてくると知って買おうと思っていたところにグランフロント大阪が今日からオープンというニュースが目に入り、それならとグランフロントの紀伊國屋書店に。

しかし確かに噂に違わぬデカさでした。メガ書店はもう慣れっこですが、それでもこのデカさは凄いな~と思ったのと、好感も持ちました。それはたぶんワンフロアだったからで、このつくりはMARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店のような複数階より良いと思います。延べ床面積はあちらのほうが広いかも知れませんが、メガ書店の良さというのはワンフロアでつくることによって出るんじゃないかと感じました。保有する書籍の数は同じでも、むしろ複数階のほうが多くても、ある一定量を超えたら書籍数自体はそれほど問題ではなく、「すべてを見通せている」という、視覚的な満足感が来店満足度を上げる気がします。これは複数階店だけでなく、ネット書店でも味わえないことです。

目標の書籍にすぐ辿り着けるか、というと、これだけのデカさなのである程度配置を知らないと難しいですが、概ね判りやすい配置だと思います。エスカレーターから上がってきたらすぐ雑誌コーナーになり、その流れで文庫本コーナーになるのは親切かも。たいてい、単行本コーナーを前面に出してると思うんですが、文芸単行本コーナーはそんなに押し出しの強い場所ではなかったです。もちろん新刊コーナーは目立つ位置にありました。それと、同じ本を大量に表紙を見えるように棚に並べ尽くす陳列、あれは意外と効果ありだと思いました。

KINOナビ。しばらく紀伊國屋には行ってなかったので、KINOナビが既存店舗には既にあるものなのか新しく登場したものなのか知らなかったですが取りあえず使ってみました。小林秀夫を買おうとして丸谷才一を思い出すという。しかしなぜかその時、「丸谷才一」という名前も『エホバの顔を避けて』という署名も思い出せず、「河出書房新社」だけしか思い出せなかったので「河出書房」で検索したのですがもちろん大量過ぎて全然見つけられず。仕方なくケータイで自分のメモを見直して、「丸谷」で検索し、出てきた一覧から「丸谷才一」の著者名で絞り込みにしたら、なぜか『エホバ~』が出て来ない。今度は『エホバ』で検索したら、3冊目くらいに『エホバの顔を避けて』が出てきた。なんだろう?と思いつつ、所在地を調べてそこへ。

KINOナビの操作性自体は反応もよく、速くてよい端末だと思います。なにせ店舗がデカいので、状況によってKINOナビを有効に使ったほうがよいかなと思いました。

4309021735 エホバの顔を避けて (KAWADEルネサンス)
丸谷 才一
河出書房新社 2013-02-23

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首尾よく見つけることができて、レジに向かう途中、平積みになっていた本に反応。思わず買ってしまう。

4140883952 知の逆転 (NHK出版新書 395)
ジャレド・ダイアモンド ノーム・チョムスキー オリバー・サックス マービン・ミンスキー トム・レイトン ジェームズ・ワトソン 吉成真由美
NHK出版 2012-12-06

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店舗が大き過ぎて、エレベーターの周囲の通路も跨いだつくりになってるので、レジの済んでない本も一旦店舗の外に持ち出さざるを得ない場所があるんだけど、特に問題なく買い歩くことができました。メガ書店はどこも一緒だと思ってたけど、ここは意外と気に入るかも知れません。 

しかしposthaven... 意外と使いにくい。

  • 貼り付けた写真がエディット中に見えない。
  • Googleと連携してない。
  • facebookとも連携してない(autopostはできる)。
  • タグが自動入力されない。

永久保証の代償がこれか・・・。仕方ないのか。

街の本屋で本を買う - 2013/04/13 ジャパンブックス アントレ生駒店

去年もここで買ったの書いたよなと思ってバックナンバ見たら、まさかの同系列!

前回も”世界から「仕事」が消えてゆく”と銘打たれた『COURRIER』、今回も”未来の会社”がメイン特集の『WIRED』。自分が住んでいる土地で、仕事に関する本を買う。これは何かの符牒か。

歩きたくなる奈良の本』の大きなポスターが貼られていたので、そうそう、と思い出し手に取ってみましたが、もちろんいい本ですけれでも僕の結論を簡潔に言うと奈良県人としてはお金を出して買う本ではないなと。何故かと言うと奈良県人としてはこの内容の本ならなくても奈良を歩くことを愉しめるから。遷都1,300年前後、湯水のように出てきた奈良本を隈なく買って読みましたがそれはその当時の奈良ファンとしての思い。今、奈良ファンとしてやるべきことはそれではないと気づかされた本でした。

B00B7DKYFA WIRED VOL.7 GQ JAPAN.2013年4月号増刊
コンデナスト・ジャパン 2013-03-11

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4874354076 歩きたくなる奈良の本 (えるまがMOOK)
京阪神エルマガジン社
京阪神Lマガジン 2013-04-11

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街の本屋で本を買う - 2013/01/24 三省堂書店 東京ソラマチ店

 浅草界隈には全く御用がなかったのですが、前後のスケジュールの都合上、浅草に泊まるのが最も効率的のようだったので、浅草にホテルを取り、仕事を終えて引き上げる途中、折角なのでと押上に。

 まだ建築中だったときに押上に来て見上げたことはあったんだけど(確か、ちょうど高さ日本一を更新したくらいの頃)、完成したスカイツリーを間近で見るのは初めて。圧倒的な存在感って、ああいうのを言うんですね~。くらくらしました。

 折角なので登ってみようかなと思ったんですが、雰囲気があまりにもデートスポットな感じで怖気づき、取りあえず本でも買うかと(笑)東京ソラマチ内の三省堂へ。ここは売り場面積自体も広いですが、棚と棚の間の通路もちょっと幅広な感じで動きやすかったです。最近の書店でよく見かける、文具や雑貨の取扱いも、かなりの面積を割いていて、「書店の副業」感がなくてよかったですが、東京だとあのくらいの規模で当たり前なのかな?BookLive!Readerを思いっきりフィーチャーしてたのには驚きというか何とも言えないものがありました。

 出張に合わせて読もうと思ってる本を一冊持ってきてたので、改まって読む本ではなく雑誌を買う気分かなと雑誌棚をぐるぐる回ったり、浅草ってロードバイクの人多いし自分も機会があれば走ってみたいと思ってるし、ここは自転車本を買うかなと思ったりしたのですが、今一つこれだと思うものが見つからず、やっぱりここに来たら建築繋がりかなということで、買ったのは『新建築』でした。¥2,000。

B00AN570E6 新建築 2013年 01月号 [雑誌]
新建築社 2012-12-29

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街の本屋で本を買う - 2012/12/14 SORA Books 2ビル出発店

今年訪れた書店の中のナンバーワンかも。空港だけは、少し気取った雰囲気も似合う!

福岡空港第2ターミナル3階にある書店。朝、早く着き過ぎた地下鉄福岡空港駅で大きな大きな広告看板を見て、時間もあるしと足を運んでみました。

ターミナル2階から吹上を見上げると、SORA Booksが見えるのですが、その「空の上の書店」的な雰囲気に胸の中はちょっとどよめきます。エスカレーターで3階に上がると、右手に見えるカフェテリア「バンテルン」の奥に書店が広がっていて、足を踏み入れずにおれなくなります!

HINT INDEX BOOKでは、カフェ併設の書店なんて珍しくもなんともなくなったと書いたのですが、このSORA Booksはカフェ併設が魅力になってました。カフェではなくて、書店エリア内にも、コンセント付の座席が10席程度あって、ゆったり時間を過ごせる構成は満点です。
「カフェ」というものは、その空間があることで「落ち着いた時間を過ごす場所」というサインが発せられると思うけど、例えば東京駅など、あまり落ち着いた時間が流れないような場所にそういうものを作っても、ミスマッチというか。東京の人はあの時間の速さに慣れているのでオーケーなんでしょうけど、そうでない僕にとっては、「カフェ」があることで余計に落ち着かない空気を感じるのかも知れません。

一方、SORA Booksは空港という場所にある書店。今朝の僕のように、時間に余裕を持って到着するケースも多い場所で、そういう時間は、ぽっかりと空いた「余暇時間」。そういう時間を過ごしている空間に、カフェと書店が現れると、それだけでリフレッシュできます。

鞄にはもうすぐ読み終わる『ことり』が入っていたので、一泊出張の荷物が入った鞄をこれ以上膨らませ重くしたくなかったので本は買いませんでしたが、そうでなければ何冊も買っていたような、買う気にさせる書店でした。在り来たりなつくりのようで、導線に沿って動いたら、入ってほどなくの絶妙のタイミングで『世界の美しい空港』が目に止まるなど、ここはいい書店だと思います。