独走会 191117 暗峠 13.9km/397m elev.gain

"全てはスタイル飛び方次第 代わりは誰にもやらすな”
(『羽』/稲葉浩志)

あまり考えを纏める機会はないので、ここで一度纏めてみよう。ロードバイクを始めて9年、自転車にはいろんな楽しみ方があることを知った。ロードバイクに入門した人が、いろんなスポーツに派生していく。トライアスロンはわかりやすいし、オフロード用のバイクという楽しみもあるし、これから冬になっていくとシクロクロスが注目されていく。聞き始めの頃は、シクロクロスの存在価値がよくわからなかったんだけど、ロードバイクを続けているうちに理解できるようになった。

けれど僕はロードバイクが好きだ。もう一生ロードバイクで行くと思う。いちばんの理由はもちろんもう1台バイクを購入する余裕がないこと。今のバイクだって本当にたまたまタイミングがあって勢いで買ったのであって、あのときはこんなにロードバイクを好きになるとわかってはいなかったと思う。シクロクロスはとても楽しそうだと思うけど、そのためにもう1台バイクを買うためにお金を回すのは今やることではないとちゃんとわかっている。そうしてそれはこの先当分、というかほぼ最後まで続くことだろう。

僕がロードバイクに入れあげるのは、何よりも「遠くまで自分の足で行ける」というところ。僕にとって自転車は「遠くまで行く」とほぼ同義。そんなに言うほどロングライドできていなくても、なんのために走り何のために練習しているかといえば、ちょっとでも遠くまで走れるようになるため。

自分の好きなこと、自分のキャパシティ、時間、お金、そういうものすべてをバランスしながら生きていくのが僕のスタイル。このスタイルは譲ることができない。融通が効かないと言われるし、付き合いが悪いと言われることも少なくないけれど、たぶん、誰よりもたくさんのことを考えながらバランスを求めている。そのスタイルだから、今まで生きてこれたと最近つくづく思う。

独走会 191109 月ヶ瀬・名張 74.3km/1,060m elev.gain

”ありがと悔いだらけの日々よ 今ならば言える”
(『さよなら傷だらけの日々よ』/B'z)

やってしまったハンガーノック。直近2回が好調だったので油断したのか…と言えばそうでもなくて、走り出してから補給するとかこまめに水分補給とか実践できていた。実際、月ヶ瀬に出るまでは上りも好調で、きついとか疲れるとか感じた局面は全然なかった。柳生の上りが大体終わった頃に、ふっと眠気を感じ、そう言えばお腹空いてる感じが…と思ったときは時すでに遅し。ストックしていた補給食食べても食べても空腹感。夏だったか、津を目指して163走った時にテンションが上がらず伊賀上野で切り上げたとき、数日後に風邪の症状で体調を崩して大変だった記憶も蘇ってきてテンションダウン。165号に出たとこのファミマであったかいうどん食べてみたけどもう無理だなと、青山高原越えは取りやめて引き返し名張から輪行で帰宅。

時間は家族に目いっぱいもらえていて土曜日で余裕はあるというのに、11時そこそこで引き返してしまおうと思ったというのはハンガーノックのテンションへの影響の大きさがわかる。よく考えたらそんなに悪いペースでもないし、あと30kmくらいは(青山の上りを上ったとしても)行けたと思うけど、あの時はその気持ちは全然わかなかった。

ちょっと予想が足りなかったな…と思うのは寒暖差。朝と日中もそうだけど、山間の日向と日陰の差は激しくて、極寒よりこれくらいの季節のほうが難しいかもと思ったり。ジレ、あったほうがいいかな…。

失敗したとき「失敗だ」と、取り繕わずに言えることは重要で、最後の最後、力を持つのは空騒ぎよりも信頼感。アンオフィシャルなものを重用するのは、つまり自分がオフィシャルに耐えられないと気づいていて丸裸になるのに怯えているから。

9年やってまだこんなものか、と嘆くのも構わないし、と落ち着いて言えるようになった。9年やってまだこんなものか、と思えるのも数々の失敗を重ねてこれたから、失敗することができたからに他ならない。まだこんなものか、と言おうとするのはまだまだやりたいうまくなりたいと思っているから。と、今ならば言える。

恒例の箇条書き:
・カシャカシャ言うのはビンディングだと思うけど気になる。
・そのビンディング、右が外しにくいのはおそらくあの錆気味のせい。要メンテ。
・走り出した後、どのくらい食べたらいいのかは今回でよくわかった、おにぎり一個じゃ足りない。
・寝不足はやはりNG。
・今一番必要なのは、3本ローラー。


独走会 191026 信楽 100.5km/910m elev.gain

"これは一生の何分の一なのかなんて よくできた腕時計で計るもんじゃない"
(『RUN』/B'z)

今月は2回も家族から時間をもらえることになり、感謝しながら行先を考え、というか走れるとなった時点で漠然と考えていた行先の信楽で決定。朝ドラの舞台というタイムリーさと、ちょうど往復100kmくらいの手ごろなコースというのと、木津信楽線を一度走ってみたかったのとで。

日帰り出張があったり一日3件アポの日があったり(それも明石→尼崎→奈良というまあまあの移動距離)で割と疲れは溜まってたので起きられないかなと思っていたら案の定目覚めは最悪のテンション。それでも家族が励まして送ってくれて無事出発。

宇治田原に向かうルートは慣れているので快調に走れ、登りも遅いながらも車に抜いてもらったり抜けないときは必死でスピードあげて登ったりで、厳しくても状況に応じて脚を酷使したりできる実感。そのときトレーニングのことが頭を過り、トレーニングは限界を超える負荷をかけるからトレーニング、ではあるんだけど、日本の体育会系の感覚と(イメージでしかしらないけど)欧米の体育会系の感覚ってなんか違うなと思ってて、例えば高校野球でデータを駆使しロジックでトレーニングする高校となんというか旧態依然とした根性論で猛烈に時間かけるだけのトレーニングの高校とがあったりして、でもデータとロジックの高校が100%勝てる訳ではない、100%勝てる訳ではないと認識したとき、それならどちらを選ぶかと言ったら、理路整然と無駄なく過程を楽しめるデータ・ロジック式のほうがもちろんいいと思うはずと思うんだけど、日本式の発想は、どうせ勝てるか負けるかわからないんだったら根性論で遮二無二やるのが後悔がない、みたいな感性だと思う。これは土着感性でぬぐいがたいものがあって、猛烈に自覚的にならないと意図せず根性論を持ち出してしまうと自戒している。だから自分だけじゃなくて子の世代に、意味のない犠牲を払わされるような土着根性感性をできるだけ引きはがすように心がけている。

どうせロードバイクで走るといったってこの頻度では上達もしないし、残り時間も少ないし、他のことに使ったほうがいいんじゃないかと半ば取りつかれたように考えた時期もあったけれど、有意義か否かという視点ももちろん必要だけれど、残り時間ばかりを気にしてオロオロして結局何もしないまま過ごしてしまうのではなく、今使える時間をしっかり使う精神力を養うのが正しい道だと思う。

以下振り返り:

  • 木津信楽線は信楽→木津は最高。もっとアップダウンかと思っていたけどほぼ下り基調。信楽からの帰りはこれで決まりだけど、163号で帰らないといけなくなるのがタマに傷。もっと南に下ってから西進するか。
  • やっぱり雨に降られた。
  • ロングスリーブジャージにビブタイツ、ウインドブレーカーまで来ていったけど、半袖ジャージにビブショーツの人結構すれ違って「寒くないの?」と思った。
  • わざわざ写真には取らなかったけど、木津信楽線はところどころに台風の爪痕があった。自然のこわさを改めて見た気がした。

独走会 191006 ブルーボトルコーヒー京都カフェ 105.4km/510m elev.gain

(追い)"風の強い日を選んで走ってきた"
(原典:『FUNNY BUNNY』/the pillows)

一年の中でいちばん走りやすい気候のシーズンになり、家族にまた1日時間をもらってライドへ。今回は遠出をするよりも自走で100km走りたいという気持ちが勝って、いつか行ってみたいと思っていたブルーボトル京都を目的地に。天気予報を確認するとばっちり北風!帰りが追い風になるので、行きは京都行きの際のいつもの168号→学研都市線沿い→久御山から北上ルートで、帰りは大の苦手の桂川CRに。

行きはちょっと寒かったのを除けば(家を出た瞬間「寒いな」と思ってニーウォーマーを取りに戻ってよかった)、道はよく知っているしペースも順調だったしブルーボトルに着くまでまったく疲れは溜まらなかった。ブルーボトルで15分くらい休憩して、予定通り鴨川沿いを下って桂川CRを目指す。だいたいCRってときどき橋を跨いでサイドチェンジしないと行き止まりになったり、サイドチェンジの際に方向感覚を失ってしまったりというのがあったりなんだけど、今回はそういうことで気持ちが折れて自走を止めようという気持ちは起きなかった。それは多分に追い風のおかげもあったと思う。ただ、唯一、切り上げてしまおうかという気持ちが起きたのは、切り上げてしまえば1時間足らずで娘に会えるなーと頭を過った時。それは純粋に会いたいというのもあるし、娘の相手を任せてしまっている大変さを思うからでもある。けれど実際のところは娘ももう、そんなにべったりしないといけないような年ではないし、かかる手もずいぶん少なくはなっている。それはちょっと切ないことでもあるけれど、その成長を喜び、成長に応じてこちらも成長しないといけない。なので決めたことを楽しもうと桂川CRを走る。

追い風のおかげで桂川CRは超快適に走れたけれど、案の定163号に入った途端ペースダウン。帰りの163号はなぜかどんなときでも調子が出ない。桂川CRの唯一の難点は、さくらであい館以外はコンビニすらないということで、補給食の調達が甘くて163号に入ってコンビニに入るまで補給しなかったのでタイミングを逃したのかもしれない。そして見事に向かい風。だけど木津まで来ればもう家はすぐそこなので、多少の登りも淡々と。

僕は「風の強い日を選んで走ってきた」ので、守りは滅法強いと思う。ピンチには必ず向かっていこうとするけれど、追い風を捕まえるのには躊躇するところが確かにあったと思う。ここが勝負、というときに、別にいいか、と流してしまうような。だけど、追い風を利用することは決して卑怯なことでも楽をすることでもない。もし今が追い風だと思ったら気負わず迷わず乗っかろうと。

恒例の振り返り:

  • やっぱり補給が遅かったと思う。163号に入ってからかなり足がきつかった。
  • 相変わらずルート確認が甘いけど、まあああいうのも楽しいかなと思えた。
  • やっぱり今年の津行きで5時間切れたのはかなりハイペースだったんだな自分的には、と分かった。

独走会 190906 米原 92.4km/636m elev.gain

"風の強い日を選んで走ってきた"
(『FUNNY BUNNY』/the pillows)

遅めの夏休みの一日、家族に一日時間をもらってツーリング。平日はどうしても朝の時間帯は車も電車も通勤通学で混むので、早朝の時間帯はできるだけ混雑を避けつつ、できるだけ遠くに行けて、なおかつ輪行でも帰りも通勤通学の時間帯に重ならないような行先、ということで慣れたコースの米原行き。時間もたっぷりあるし、道で迷うこともないし、大津まで行けば後は基本ド平坦だし(そのド平坦が苦手なんだけど…)、とにかく100km近く走ることを主眼に。

のんびり行こうということで割と写真を撮ったりしたので、大津まで出たくらい、45kmで2時間半くらいかかってたんだけど、そこから虹ケ浜までの30kmがさらに遅くて2時間!ド平坦なのに2時間!何年か前に米原まで走った時も、なんかこの近江八幡あたりで酷く疲労感が増した記憶がありそれが少し不安だったのだけど的中してしまった感じ。ただ、虹ケ浜で昼食を取った後は全く辛くなくなったので、やっぱり50kmくらいで一旦ヤマのくる程度の脚ということ。もっと練習しよう。

楽しむことと上達することの狭間というか両立というか、元来無精なので楽しむにしても決めごとを作らないと動けないところがあって、そうこうしているうちになんか道というか行というかそんな向かい方になってしまうんだけど、そのとき何を楽しいと思うかは変わって当たり前だと思うので、あまり乗ることに執着しないようにして、楽しめるときに楽しめるように気楽に行こうと思った。


独走会 190812 伊賀上野 49.7km/477m elev.gain

"笑われても あくまでマイペース"
(『Easy Come, Easy Go!』/B'z)

今から思えばこの数日後に原因不明の高熱に見舞われたので、この時点から何か不調があったのかもしれない。真夏も真夏、正午を過ぎるとまともに走れる暑さじゃなくなるので、3連休を利用して起床時間を徐々にずらし、4時過ぎ起床5時出発にしたものの、どうも出足からすっきりはしなかった。なんかこう、走っている高揚感がないというか。伊賀上野を目前にして、「ここからまた2時間以上同じようなことするのか」という、退屈を恐れる気持ちが既に湧いていたし。

ただ、長く走れないのが退屈への恐怖心というのは前からわかっていて、なぜそれを恐怖と思うのかと言えば、やっぱり後半もそれなりのペースで走れないといけないと思い、それが疲労につながるからだと思う。だから、後半は足が伸びないなら伸びないなりに、休憩多めでのんびり愉しめばいいじゃないかと、このとき初めて想いが切り替わった。笑われても、あくまでマイペース。


独走会 190526 広橋トンネル 64.9km/695m elev.gain

"情けないヤジばかり飛ばすだけの ヒマジンなんかよりよっぽどいいから"
(『裸足の女神』/B'z) 

火・水が宮崎出張、木・金が川崎出張という移動多めの一週間で疲れが溜まるのは予想してたので、朝起きたときにやる気が沈むんじゃないかなと不安だったけれど案外普通のテンションで起床。淡々と準備も整えられ、予定していた南進ルートへ。

最終目的地は天川。過去2回、途中で断念している相性の悪い行き先。ただ今回は直近2回のライドで自分の力がちょっと上がってるのが実感できたので、以前よりはうまく登れるんじゃないかと考えた。それでも、過去2回のライドでは下市口にたどり着くまでに足を使い果たしてた苦い記憶と、八木から橿原神宮を経由するルートはどうも複雑でストレスがかかるので、生駒からほぼ真っすぐ南下し葛城を抜け、309号で御所を横切り吉野口に出て、ほぼ近鉄吉野線に沿うように下市に出るルートでプラン。

前回も思ったけれど、頭が疲れているとロングライドへのやる気がへたるけど、頭の疲れを癒やすのは体を動かすことでしかなかったりするのでちょっとややこしい。今回は出張続きで疲れているのはフィジカルのはずだけれど、ここしばらくはずっとビジネスでの、キャリアでの模索が続いていて、うまくいかないことだらけなのと重なってやはり頭も疲れる。自分の人間性と合い入れないコミュニティは立ち話するだけでどっと神経が疲れるけれど、それを責められるほど自分の人間性が出来上がっている訳でもない。それでもただやり込めればそれで勝ち、みたいなマウント至上主義には染まりたくないので己の魂と言葉を磨き続けなければいけない。

そういう意味では葛城ルートは良かったと言うべきなのか、県道30号は意味もなく斜度5%くらいのアップダウンを頻繁に繰り返すやたら疲れるルートで、おまけにポルシェサークルの集い的なものなのか、夥しい数の(と言っても10台くらいだけど)のポルシェが連なって走り、信号待ちのたびに追いついて抜かれてを繰り返して走りにくい。なんかああいう、「形のあるもの」に向かってひたむきになれる人は、それについての知識に詳しくなれば幸せが感じられるみたいでうらやましいようなうらやましくないような、と思う。

そして極めつけが吉野口から下市に出るまでに選んだ近鉄沿いルートで、もうほんとに無駄に延々登らされる。これならトータルで考えて24号下って明日香抜けて素直に南下したほうが全然足を温存できた気がする。

そんな状態で下市口に到達して、流れでそのまま登りに入ってしまい、固形の補給食を切らしていることに気づいて空腹の不安がだんだん襲ってくる。道の駅吉野黒滝まではきついのはきついけど止めたくなるようなきつさじゃなかった記憶なのに九十九折がどんどんやる気を削っていく。そしてやっと補給にありつけると思った、広橋トンネル前で衝撃の出来事が:

ライトのバッテリ切れ!!

ここから3本、長距離トンネルが続くというのに、ライトが照らせないのはあり得ない。トンネル内は十分明るいとは言え、自分の存在を外部に知らせるためにもライトとテールは必須。テールは大丈夫だったけれど、やはりライトが点かないのは危険。「あ、でも予備バッテリ持ってるよな」と取り出したのもつかの間、予備バッテリにつけてたケーブルはスマホ用のType-C、ライトの口はmini-Bで万事休す。とぼとぼと引き返したのでした。

冷静に考えて下市口から天川まで23km。広橋トンネル手前までの約3kmを30分かかっていたので(時速はだいたい8kmくらいだった)、だいたい同じ斜度の道の駅黒滝から天川までが約9kmなのでここで1時間以上かかる計算になる。やっぱり今の自分の足ではちょっと無謀だったかなあ。

でも、疲れで麻痺して、もうちょっと粘れるところを粘りきれなかった思いはあるけれど(トンネルを突っ切るのではなくて、下市口から輪行で帰るのではなくせめて橿原神宮までは走るとか)、自分の力を顧みずとりあえず無謀だとしても、いつもと違うことをやってみるというのが今の自分に不足していることだとわかっていたので、このトライは決して無駄にはならない。『半脆弱性』にあったように、現代の鍵はひき算だ。その感覚は昔から自分は持っているから、そこは信じていこう。

”風に消されることのない 歓びさがそう"
(『裸足の女神』/B'z)

以下箇条書き:

  • 右のクリートが緩んでる。直すこと。
  • 間違っていても、トライする。間違っていたら、謝ればいい。
  • そうは言っても平地はだいたい普通に回せているときは31km/hだったので、地力は着いてきている。
  • サーモスの保冷ボトルは超活躍。ケージに当たると音が気になるので、何か保護を考える。

独走会 190428 松阪 109.0km/1,477 elev.gain

”それでも遠くまで 僕らはゆける"
(『遠くまで』/稲葉浩志) 

毎度一日時間をくれる家族に感謝しつつ、ゴールデンウィークという特別な機会を目いっぱい使うルートをあれこれ思考錯誤。130km~150kmくらいのルートを考えてみたものの、輪行で帰ることを考えるとどこも結構中途半端で、ゴールデンウィークでなければ車でどこかまで出して…と考えるんだけどゴールデンウィークでそれをやると帰りどんなことになるか予想できないしなあ…と思い、考えたのが自宅出発のこのルート :

柳生越えと青山高原越えの二つを熟す、一直線に松坂を目指す単純ルート。前回、100kmを5時間切れたこと、それほどフィジカルも辛くなかったこと(あまりの筋肉痛で夜寝れなかったけど)、長い距離走れないのは「退屈」に勝てない気持ちの弱さだと気づいたこと、これらをよりしっかり自分に刻むために、ある程度走りなれたコースで、チャレンジングなコースを設定。 

チャレンジングではあったけどこのコースはとても楽しかった!とても気に入った。真夏はちょっと無理だと思うけど、柳生越えは意外と登りやすいし、月ヶ瀬から165号に行くために通る名張川沿いの笠置山添線→上野島ヶ原線もド平坦でドストレートが多くてとても気持ちいい。そして165号の青山高原への上りは、きついけどけして上りにくい道ではないと思う。車が多いのがちょっと…というのと、上り切ったポイントは景色もなんもないので達成感がないというくらい。 

そして下ってしまったら後は平坦ルートを一路松阪へ、という感じ。今までだとこの後半の平地が回せなくて辛くて楽しくない、という感じだったけど、今回は回し方はずっと気を付けていたのと、足が攣るのは水分不足とミネラル不足というのを思い出して、補給の度に「ミネラル」のゼリー系を選んで、これは結構効果があったみたい。ちょっと厳しいかな、と思うくらいでひどくなることはなかった。追い風もあったと思うけど、回すのが嫌だ、という状態には一度もならなかった。 

ただこのコース、全体的に車も少ないし、後半は平坦なのでいいんだけど、道中とにかくコンビニがないです。奈良から柳生・月ヶ瀬を通って伊賀に出るまで一件もないと思うし、青山高原の登りを始めたらそのあと一志くらいまでいかないとコンビニ出てこないと思う。補給はよくよく計画練っておいてよかった! 

恒例の箇条書き: 

  • 柳生越えで右肩を、一志を走ってる当たりで左膝をそれぞれ痛めたけど、その割にはよく走れたと思う。体がねじれているからと、練習用のシューズとクリートのセッティングが違うからだと思うので、ねじれを取る体操と、セッティング変更を忘れず。
  • そうは言っても後半、やっぱりちょっと退屈だったのは事実。あれだけ何にもない道を走ると不安になるというか…。後半は平坦なので、とコースチェックがちょっと甘かった。どのくらいでどんなランドマークが出てくるか、ちゃんとチェックする。
  • 津のときとは違い、今回は筋肉痛もそれほどひどくなかった。明日以降に出なければいいけど…
  • Xperia Ear Duoは今回は不発。使おうとしたら電池残量が少なくなっているといわれた。使わないときにオフる方法を考えないと。スマホ側のBluetooth切ればいいのか。
  • Pixel3、相変わらず使わない。
  • 今回はどうしても1時間刻みで休めなかったけど、やっぱりなるべく1時間刻みで休むようにしたほうが全体のペースはよくなるような気がする。 

独走会 190415 津 95.7km/732m elev.gain

"どこでも行ける きっと行ける"
(『ねがい』/B'z)  

敵は退屈だった。忍耐力のない自分自身。 

今日もまた家族に十分な時間をもらえて、天気予報も心配なし、あれこれ行きたいルートが浮かんだりするけれど、ここはひとつ「100km走り切る」というのを自分に課そう、とコースは全く迷う余地のない163号で津。ロードバイクへの情熱は衰えていないけれどロングライドへの情熱は消え始めている気がして、100km走ることで気持ちを確かめようと。 

走る前からなんとなくわかってはいたのだけど、もちろん50km過ぎで足がなくなってしまってペースが落ちるとか、トレーニングできていないからフィジカルも強くなっていないというのはあるんだけど、一番の問題は「飽きてしまう」こと。体も頭も疲れてくるので、50km過ぎてまだあと2時間同じことをただやるのか、2時間ペダルを回転させるというただそれだけのことをやり続けるのか、本当に耐えられるのかオレ、もう充分走ったしこんくらいで止めて他の事して遊んだほうが休日として充実するんじゃないのか、みたいなことを考え始めてしまう。 

しかし今回はよく知ったコース、その50km過ぎたあたりから長野峠までだらだらと登りが続くことがわかっているので、Xperia Ear Duoを投入して音楽で自分をブースト。単調な登りも気持ちを切らすことなく淡々とこなす。足裏が痛くて、指をぎゅっと握るように曲げたいけどシューズをきっちり締めすぎて余裕がなくて握れず辛かったりしたけど、ごまかしごまかし無事長野峠を登りきる。 

やり切るためにはどうしても時間が必要なので、短期間で結果を出すためにやらずに済むことは切り捨てて直線的に進む思考が身についているけれど、それではやせ細っていくだけというもよくわかっていて、かけないといけない時間は耐えられるように、あれこれ目移りせず、今やろうと思ったことには終わるまで集中できるように。ちょっと前から心がけていることで、今回のライドで更にその意識を強くできたと思う。 

恒例の箇条書き: 

  • 今回は「1時間に1回休む」というペースにすることを決めていたので、今までだと休まないような中途半端なところでも休んだけど、ペースを刻むというのは自分にあっていると思った

  • Pixel3持って行ったけど、相変わらずあんまり写真を撮らない。 

  • 5時間を切れたのは自分にとって非常にデカい。気候がよければ気持ちよく走れるんだなと自信になった。長野峠を下った後も、それほど辛くなかった。 

  • とはいえ、足が攣って止まってしまったポイントがあって、「あれ?ここいつかも足が攣ってこうやって止まって対処したなあ」と思ったら、これはどうも長野峠の急な下りから緩い下りになった後、ギアを下げ忘れて知らない間に強く踏みすぎているからだと気づいた。 

  • 右のシューズのクリート調整。 


独走会 - 2018/12/29 大柳生 56.3km

"ゼロがいい ゼロになろう もう一回"
(『ZERO』/B'z)

今日は戻り時間の制約がまったくないのでいろいろなチャレンジを考えていたものの、ある日突然「いつも通りの行きっぱなし帰り輪行は、帰省ラッシュのさなか無理なんじゃないか」ということに気づき一気にテンションダウン。そして先週末あたりから、どうも今日あたりは寒波がやってきて雪が降るかも、という予報でさらにテンションダウン。それから毎朝起きるたびにメンタルシミュレーションするものの、やっぱり朝は全然気合が入らないので、これはどうせ当日起きたらやる気なくして走らないんじゃないか、という感じで更にテンションダウン。

そうこうして迎えた当日、さすがに走らないという選択肢はないな、と思い直せて7:30頃無事出発。一日中西風がきついという予報だけどだからと言ってより混雑してそうな大阪側に出てもなあ、ということでひとまず般若寺から369号線の登りへ。

ブランクは否めなくて全然いいペースではなかったんだけど、なぜか不思議と全然辛くはなくて、結構楽しく登れるじゃん、と思いながら登りをこなしてた。輪行ができない以上、どこかで引き返して帰らないといけないし、だけど時間は今日はたっぷりあるので疲れたら十分休んでまた走れる、という余裕がフィジカルにも影響していたのだと思う。いつも帰り輪行で遠出するときは、帰りの電車のタイムリミットは調べて頭に入っているから、少しのペースダウンで間に合わなくなりそうになったりすると凄い悲壮感が襲ってきて、回してても疲労感が気持ち悪さを誘発して行のようなサイクリングになるけれど、今日はタイムリミットとか全く気にせず走れたので、その余裕の分、登りも楽しかったのだと思う。


思えば運動嫌いの僕が自転車を始めたきっかけは、県立図書情報館ができたとき、あの距離に毎回車出すのも大仰だなと思い、最初は原チャを買おうと思ったのだけど気に入るスタイルのがなくて、それなら電動アシストがいいんじゃないかと思って電動アシスト自転車を買ったことだった。そう思って買ったのに当時は図書情報館まではおろか、学園前くらいでも行くのがおっかなびっくりだった。バッテリ切れたらどうしよう、みたいなことでびくびくしながら乗っていた。そうこうしているうちに、どうも電動アシストよりロードバイクのほうがバッテリの不安がない分、純粋に遠出ができるぞと気が付いて、たまたま賞与が多かったタイミングと重なったのでロードバイクが買える資金があったのでウェブや雑誌やお店やらを調べまくって買ったのが今の愛車。それから少しずつ練習して道具も買って距離を増やしてしまなみ街道のイベントに出るという目標も立て、少しずつチャレンジして走るのが、あの時は本当に楽しかったなあと、それを思い起こしてたら全く下調べもしていなかった大柳生から沓掛に抜ける県道47号線にチャレンジする気分が沸き立っていた。

いろんなタイミングで、いろんなアクシデントでいろんな理由で、サスペンドしたりペンディングしたりウェイトを余儀なくされたりするのはしょうがない。できるときに思いっきり楽しむのがなによりだし、もしも失ってしまったものがあったらまた積み上げていけばいい。誰に強制されている訳でもないのだ。

”敗北感に悩んでるなら全てを認めまた始めりゃいいだろう”
(『銀の翼で翔べ』/B'z)

恒例の箇条書き:

  • Raphaのトップチューブバッグは容量が大きくて重宝。ただ、もっときつく縛り直す。
  • 平地で巡行速度を上げるより、登り続けているほうが向いてるかもとちょっと思った。
  • このルートはちょうどいい!いいルートを見つけたと思った。
  • リモートシャッターは使い方をもう一度確認すること。
  • 低速格安SIMを入れている旧アンドロイド端末は、Maps Goで行先指定していると結構役に立つ。通常表示だとGPSがついていかなくて結構な確率で見失っている。