独走会 - 伊勢本街道 (八木)ー桜井ー宇陀ー曽爾ー御杖ー美杉ー仁柿峠ー多気

昔の人はあんな過酷な道を通ってまでお伊勢さんに参りたかったんだなあとただただ感嘆でした。

奈良から163号でも165号でも津まで走ったことはあるし、23号線で伊勢まで走ったこともあるので、今回は伊勢本街道で伊勢まで走ってみることに。このルート、今までと違って途中でギブアップしようにもかなりのエリアで鉄道が近辺にないのでチャレンジと判っていたのですが、冬のライドの三重苦を嫌というほど味わうことに:

  • 強風
  • 年末工事による片側交互通行

16:03五十鈴川発京都行特急がリミット、あともう少しというところでリタイアせざるを得なかったのですが、厳しい冬の気候の下のロングライドは走ってるときはただただ辛いだけなのに何故か病み付きになります。


今回は生駒からの135kmだと走り切る自信がなかったので八木西口まで輪行。7時に八木西口を出発したかったのですが、前日、木・金と一泊東京出張から23時頃に帰宅した身には朝5:30起きはムリでした。7時の電車にもタッチの差で乗り遅れ、結局八木西口に8時着、準備完了して出発したのは8:30過ぎ。


今回、伊勢本街道をルートに選んだもう一つの理由、それはFABUプロジェクトの奈良県近代化建築遺産巡りに指定されている、御杖村役場の写真を撮りたかったから。でも榛原の上り、宇陀の上り、曽爾の吹雪でボロボロになっていて、おまけに見る限り「これで合ってるのか?」という建物しか見つからず、もうどうでもええわと入り口の石碑に立てかけてスマホで一枚。カメラをバッグパックから出す気にもならず。


御杖村役場を出てすぐの上りを終えた橋、北西を望んでるはずなので、折り重なっているのは曽爾の山々と思います。


道の駅美杉で昼食。冷えと披露で胃腸も弱り切っているので食べるものも慎重に。この時点ではもちろん伊勢にたどり着く気なので、伊勢うどんはとっておくことにすると後は汁物はラーメンしかなく、ラーメンは食べると大変なことになると経験則が語るので、善哉とコーヒーで暖を取ります。



先日、CNNの「写真を撮ると記憶が薄れる?」というニュースで一思考したところなので、今回はみだりに写真を撮らないでいようと最初に決めていたのですが、実際にはあまりの寒さとそれゆえのローペースで写真撮ってる余裕なし。もうひとつ誤算だったのが美杉を過ぎた後は下る一方でここで時間を取り返せると踏んでたのですが、その仁柿峠は狭隘で九十九折のまさに峠道で全然スピードが乗せられない。なので絶景を見ながらも写真は撮ろうとしなかったのですが、あまりに美しくて撮ってしまった写真がこの2枚。

伊勢自動車道の勢和多気インター付近で14:00過ぎ。残り約20km。時間は十分ありそうだけど直近の自分のペースは20km/hを切ってるから、輪行の準備等を考えると微妙かも、と大事を取って伊勢市まで行かずにリタイアしようとするにも駅がない!最寄りはここから6km先の佐奈というJRの駅だとgoogleマップがいうので行ってみたら、薄々予想してた通り次の便は2時間後(!)。どうしたもんかと絶望に暮れたものの、もう少し先の多気駅ならあれは確か紀勢本線で、大学の頃使ってた経験からしてもう少し本数があるはずと思って多気駅を目指すことに。もちろんケータイで便を調べればいいものの、もし調べていいのがなかった時にダメージが大きすぎるので見れません。途中の分岐で念のため伊勢市までの距離を調べると14km。14:30なので1時間あればさすがに着くだろう、と甘い思いが過るも万が一があってはならないのでなんとか思いとどまり、考え通り多気駅を目指す。多気駅には14:45頃着、多気から松阪に出るか伊勢市まで行くか迷ってたものの、14:58という絶妙の鳥羽行きがあったので一応伊勢市に行くことに。


そしてこれが伊勢市駅での記念の一枚。もう反省点は山ほどあるのですが一番は練習不足で完全に足が落ちてることでした。ちゃんとケイデンスを高められるように地道にトレーニングしようと思います。一応恒例の箇条書き:

  • アップダウンの激しいルートはとにかく上り始めに足が攣る。
  • 冬の独走の心細さは悪くないと思う。
  • とは言いながらも、最近、あまり乗る気がせず、近場を走ってばかりいたのは、やはり近くをよく知りたい近くをよく知らないといけないというアンテナが働いているからのような気がする。