『100,000年後の安全』観てきました #10mannen_mita

福島第一原発問題で公開予定を半年近く繰り上げ緊急公開された、話題のドキュメンタリー『100,000年後の安全』観てきました。

 

奈良3仲間の木田さんに教えてもらって(木田さんのところでも6/25に上映予定)、気になっていたのでテアトル梅田での公開を待って観にいきました。

日本のドキュメンタリーのような、情報をぎゅうぎゅうに詰め込む形のつくりではなかったのがいちばん印象に残ってることかな。日本の作品というのは、なんであれ情報量が多いほうがおもしろいと「感じる」構造になってると思う。この流れを作ったのはト書きを多用に多用する士郎正宗だと(攻殻機動隊)どこかで聞いたような気がするんだけど、とにかく、直接目に耳に入るところから、入らないサイドストーリーとかバックストーリーとか、やたらめったらに情報を積み重ねるのが日本的だと思う。それに慣らされてるので、ずいぶんゆったりとしたつくりに感じるし、途中少し退屈な感じもするんだけど、本質というのはけして情報量ではないと再認識。いくら情報量を増やしても、徹底的に考え抜けない構造になっている思考様式と、あんなにシンプルなのに本質に辿り着く思考様式。

  • オンカロは「2100年に運用を停止。永久に封印される。」にいちばん驚いた。2100年以降の放射性廃棄物はどうするの?2100年までに原発は運用停止するということ?勉強不足。調べよう。
  • 「100,000年後の人類に、この場所が危険だと確実に伝えられる方法がない」という思考の到達に感銘。確かに同じ言葉を話している保証はないし、絵も今の僕らと同じように受け止めるかは分からない。そもそも、科学が進歩してるかどうかもわからない。それに、「ここは掘るな。危険。」と書いておいてその意味が通じたとしても、現代人が古代の墓を「祟りがあるぞ。掘るな。」と書かれていても掘り起こすように、100,000年後の人類は掘り起こすかも知れない。
  • それならいっそ、「忘れられた方がいい」という発想も出てくる。それは出てきても不思議ではないと思う。
  • ウランだっていつかはなくなる。再利用?それに対する考え方はあまりにもシンプルであまりにも的確だった。
  • 地中が安定している。
  • なぜ、法律が必要なのか?彼らはお決まりの議論をする?このあたりの理解がキー。