走り初め、初氷と稲蔵トースト

手水の水の表面が凍ってました。

長い年末年始休暇で、しかも必ずや降るだろうと予想してた雪も全くでいい天気が続いたのになぜかロードバイクを駆る気が向かず、さすがにこのままうだうだと日を過ごすと乗ることが習慣から離れてしまうと思い、少しでも乗ろうと、近所で気になってた稲蔵神社まで。

なぜ気になっていたかと言うと、アルション東生駒本店に「稲蔵トースト」というメニューがあるのを見たその日の帰り道に稲蔵神社を見つけたからです。稲蔵トーストには米粉が加えられたハードトーストで、アルション東生駒本店にほど近い稲蔵は昔から米作りが盛んな土地で、その米をパンに活かしたいと開発されたという情報が、稲蔵神社のホームページに書かれていたりして、一度稲蔵神社を見て起きたいな、と思っていたのです。

 

稲蔵神社はこじんまりとした静かな神社です。矢田丘陵に差し掛かって在ります。168号線沿いの鳥居からまっすぐ1km程進むと辿り着きます。この168号の鳥居からの一本道がさながら表参道です。

 

稲蔵神社はこじんまりとした中に結構な数の鳥居があります。この石造りの鳥居が古くからのもののよう。

 


祭神は生魂明神と大宮能御膳神とのことで、「なんだろうその神様?」と思い、Googleで検索したのですが、生魂明神はこの稲蔵神社を紹介したページばかりヒットする。神社の神様というのは、有数で決まっていて、ある神様が祭られている神社が全国に複数あると思っていたので、ましてや「生魂」ならよく聞く名前なのでとても標準的な神様だろうと思ったので、何か腑に落ちないような感じ。更に調べて観て、生魂は生命の神、大宮能御膳神は五穀豊穣の神(こちらはいくらか情報があった)で、この二柱の神が、稲蔵の烏帽子岩に宿ったということで、稲蔵神社はこの烏帽子岩を磐座(いわくら)としています。

奈良は大神神社を始め、自然そのものを神体とする神社が多いと言われますが、僕の感覚としては、自然が神体ではない神社の神体は例えばなんだろう?と考え込んだりします。そのくらい、僕は日本的なアニミズムが感覚として身についているんだろうなと思います。

磐座と稲蔵。そして稲作。こういう言葉の音の連関を考えるのが昔から好きです。

 

境内は完全に無人。そんな中、本殿に御神籤があったのですが、「引かれたら御茶屋で番号を言ってください」と書かれていて、「御茶屋?そんなのあったっけ?」と思いつつ神社を後にして、ロードバイクを準備して漕ぎ始めた瞬間、脇のおうちの表に「お守り xxx円」等々書かれた張り紙を発見。「あそこだったのか~」と残念に思いながら、すぐ近くのアルションへ。今度、あの御茶屋に行ってみよう。

 

で、なぜかぼけている稲蔵トーストの写真(笑)。アルションのパンはおいしいので期待大、さっそく食べてみよう。

稲蔵神社の近くに稲蔵寺もあるので、今度御茶屋と併せて行ってみようと思ってます。