友を訪ねて二十五里

大学時代からの親友に会いに、津まで走ってきました。一里=3.9kmなので二十五里だと若干少な目ですが、語呂がいいのと謙虚に行こうということで。

 

彼は桑名在住で、走ったことないルートだし丁度いいかと思っていたのですが、奥さんの出産があって週末は津にいるということで目的地は津。正直、津に向かうルートは結構走ってて飽きてたのですが、伊賀上野から津への163号は走ったことがなかったのでこのルートを選択。伊賀上野までは、前回の伊勢行で走った369号→県道4号から25号というルートを。月ヶ瀬梅林を通るからなんですが、やっぱりちょっと早かったです。

 

15km地点。朝8:30くらいの太極殿。

 

27km地点。たぶん、369号のピーク、円成寺手前だと思います。下りで路面に雪はちょっと怖いですが、身に染みる寒さの中を走るのは嫌いではないのです。

ただ、足先の冷えはやはり厳しい。太腿や脹脛の冷えはスパッツ等で改善できるけど、足先の冷えはなかなかよい方法がありません。シューズカバーも買いましたが、あんまり効果が感じられず今回はしなかったのですが、しないよりはしたほうがましだったかな~と後悔。柳生に着いたところでシューズ緩めて陽に当てて休憩して冷えと痺れを取りました。

 

42km地点。月ヶ瀬梅林は(いちおう事前にHPでまだ蕾というのは見てたのですが)やっぱり蕾でした。369号のアップダウンを終え、10:40位。だいぶ陽が射しコンディションがよくなってきた頃です。

しかし、ここから県道4号に入り、名張川沿いを走って25号に合流して伊賀上野まで出る、平坦の約20km、今回のルートでいちばんフラットと思っていたこの区間がいちばん辛かった。GARMINの走行ログを見ると、アベレージスピードが他の区間に較べて著しく低い訳でもないので、疲労感だけかも知れないけど、回せなくて辛いと感じてたのは事実で、太腿の前の痙攣が収まらなくなったこともあって一度停車してサイクルチャージを摂取。サイクルチャージはほんと短時間で覿面に効きます。

 

60km地点。お昼は伊賀上野の「文雅堂」の白かげラーメン。醤油豚骨です。走り疲れてるとラーメンは避けたいと思うときもありますがこの時は行けました。でも、胃腸も疲れていることは経験上よく知ってるのでよくよく噛んで食べるよう心掛けました。あと、水分で胃が膨れるのも辛くなると知っているので、スープを飲みたいのも我慢。12:00頃出発、後半戦!

 

伊賀上野から163号に入り、新大仏寺まで3%~4%の登りが約20km続くので、この区間がヤマと思ってたのですが、サイクルチャージとラーメンでエネルギー補給したからかお昼休憩をはさんだからか、全く辛さもなく退屈感もなく走り切れました。足が回転についていけずペダルをカンカン言わせることもなく。ただ、お尻がめちゃくちゃ痛かった!インナーパンツのパッドが大分へたったことを痛感。

 

78km地点。新大沸寺です。新大佛寺は真言宗智山派のお寺で、全国七か所の東大寺別所の一つだそうです。大門には真っ赤ですがちゃんと阿形・吽形がいます。

 

向かって右が大仏殿。中にはちゃんと縮小版の大仏様が。お参りしましたがもちろん撮影は遠慮させて頂きました。御朱印帳持参でしたので、初めて県外の御朱印を頂きました。それが東大寺別所というところにちょっとご満悦。

ここまで来たら、後は下るだけ!163号をひたすら下ります。長野峠越えでは寒さにびっくり。積雪もあり、登ってきたのに体が瞬時に冷えていくのに驚いたのを覚えています。津市街に出ると海が近いからか吹きさらしでは猛烈な向かい風でちょっときつかったりしますが、既にお昼過ぎで温かいので気持ちよく走れました。

 

102km地点。津に到着!学生時代もあんまり行ったことのない(笑)津城跡で記念撮影。振り返ってみると、津に出るならこのルートがいちばん楽かも。

 

という訳で、ツーリングについての箇条書き:

  • 50km前後で足が止まるのは、スタミナの問題もあると思うけど、朝ご飯の量が足りてないからではないか。
  • シューズカバーはないよりあったほうがましかも。
  • ハンドルが若干送り過ぎのような気がする。調整。
  • 登りを楽にするためにリアの空気圧を、履いているタイヤでは固めの90psiまで入れたが、平地ではやっぱり響いて厳しかった。
  • 太腿が冷えることに関してはやっぱりこれといって解はない。冷えるもんはしょうがない。強いて言うと、引き足のときに攣るので、今はサドル高をロングライド用に低めの楽なポジションにしてるのをちょっと上げてあげるくらいか?

 

そして再会したツレと、母校を見学するも冬休み中だし学食系はまったく空いてないし学部校舎も受験中とかで入ったものの追い出されるしで、毎度毎度母校訪問は散々な目に。

ツレは少し時間を取ってくれるということで、近くのファミレスで晩飯。まあ細かいことを改めて書くのも骨が折れるので書かないけど、最近自分に言い聞かせる言葉として、ツレが「キれるな」、オレが「謙虚に」と言ったのがいちばん印象に残った。表現は違えど、そのエッセンスは同じだと思う。考え抜くこと、容易に投げ出さないこと、自分自身を知ること・判ること。同じように歩みを進めている、気心のあう人間がひとりどこかにいるというのはこの上なく幸せなことです。