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マリさん (モーニング KC) 講談社 2010-02-23 by G-Tools |
主人公で童貞のカトーくんは先輩の彼女であるマリさんに恋心を抱く。その思いは清純そのものだけど、マリさんは���������。
マリさんがどういう女性かというのは、まとめた言葉で書き表すのは非常に難しい。マリさんが言う「妄想」が、ほんとに「妄想」なのかそうじゃないのか、という難しい問いもある。書き表すのは非常に難しいけれど、マリさんのような女性がいて、それが特殊でもないし大袈裟に非難されるようなものじゃないということも、ある程度歳を食ってきた僕らにはもちろんわかる。
わかるけど、わかるからここで起きてる話はとても紋切り型で取り上げるほどの中身もない、と思えるはずなんだけど、全然そんなふうに冷静に読めない。カトーくんの清純な思いは、ラスト1/3からの、それまでの「清純ラブコメディ」を大転換して突き進むストーリー上でも思い切り胸に響いてくる。なんかものすごいものを見てしまった、衝撃で呆けてしまうくらい。