徳島サイクリング 後篇 ~眉山編~

稲葉のライブが徳島までやってきたメインだったはずなんだけど、書きたかったことの大半は関心空間で書けちゃったので(笑)ライブレポは週末に振り返って書くとして。

ライブが終わって車でホテルまで引き上げて、さて明日のスケジュールどうしよう?と考える。徳島駅近辺の地図を見てみると、眉山の文字があったので、軽い気持ちで眉山山頂を目指すことに。しかし、ネットでいろいろ調べてみると、どうやら眉山は結構メジャーなヒルクライムコースみたいで、きついきついと紹介されてるブログがいっぱい。コースが庄町コースと八万コースとがあって、八万側からのほうが相当厳しい登りみたい。徳島駅からだと八万側のほうが近くて簡単に入口につけそうなんだけど、無理はせず庄町コースで登ることに。

宿泊先のホテルサンルート徳島は、天然温泉の大浴場があるので、5:30起床→6:00出発→8:00までに帰ってくる→温泉に入る→9:00に部屋に戻って荷造り、というタイムスケジュールをプラン。その日は、徳島の夜は22:00でほとんど終わってたこともあり、0:00には就寝。

翌朝、5:30に起きれたものの、ライブで暴れて体はだるいしすっきりしないし、やめとこうかな~という弱気の虫が。でも6:00が近づいてきて「何をここまで来て!!」と奮い立たせて出発。

192号線を西に走って庄町ルートの入口へ。結果的にはホテルからここまで流したのがいいアップになった。僕の課題のひとつは、基礎持久力がなさ過ぎて、体が温まる前に息が切れてしまうこと。これは鍛錬するしかない。

192号線から眉山側に折れてすぐの写真。「今からこれ登るんか…」といきなりちょっとげんなり。

ルートの始まりがいきなり結構な傾斜!地元のおじさん?に「おはようございます」と声をかけてもらってよろよろと登り始める。まずは「西部公園」を目指すんだけどここまでで充分きつい…

既に息を上がらせながら西部公園に辿り着いたので、逆光をどうにかする気力もないまま撮影してます(笑)。まだここまでで登山行程の1/10も来てません。

ここから、ときどき現れる「かんぽの宿」という看板を、「たぶんかんぽの宿が山頂にあるんだろう」と思って、残り距離の目安にしながら登ってく。途中、たぶん半分くらい来たところでどうしても息が続かなくなって停車。水を飲んで呼吸を整えて再開…と思ったら、濡れた地面に足をついてしまったせいで、ペダルで足が滑ってしまい漕ぐ力が弱くなってしまう。やっぱりトゥークリップが早く欲しかったなあと思いながらも、そんなの言い訳でしかない、これくらいならそんなものなくても誰でもどうにかしてる、と自分を叱ってひたすら漕ぐ。

一度足をついてからは、それほど苦しいという思いもせず、淡々とペダルをこぐことができ、山頂付近に到着!やっぱり、ウォームアップすると体があったまる前に息が切れてしまうってのは、なんとかしないといけないな。

地図によるとまだ山頂ではなかったらしい…がっかりしながらも、まず目に入ったガゼボに。

ここで十分だよ…と思いながらも、「やっぱりここまできて山頂に行かない訳にはいかないだろ」と、改めてあと少しのルートを走り出す。山頂までのわずかな道はほとんど下りで、「下ってんのに山頂?」と思ってたら、最後の最後に妙な高さが…。「まあええやん、ここまで来たんだから山頂まで来たのといっしょ」というなまくらの虫が顔をのぞかせるものの、「そんなんやからいつまでたってもなんでも詰めが甘いんやオレは!!」とまたまた奮い立たせ、展望台まで最後のもうひと頑張り。

山頂からの眺めは、ほんとに見晴らしがよくて気持ちいいです。そう遠くない眼下に海が広がる景色っていいですね。景色の案内板があったので、思わずアスティとくしまの位置を確かめてしまいました。肉眼でじゅうぶんはっきり見れる場所でした。

下りはそのまま八万側に出るルートにしたんですが、朝早くてまったく車の通らない坂を下りながら、「この坂を15分で登るなんて一生無理…」と恐れ戦きながらダウンヒル。ホテルに戻ってルートログ見てみたら、移動時の平均速度が13km/hで、「あれほど登りが遅くても、トータルしたらこれくらいの速度出てたんだ」と思うと少し進歩してるな、と自信につながるのでした。

これはお世話になったホテルサンルート徳島。早朝の眉山アタックにはほんとに最適だと思います。部屋はきれいだし、お風呂は6:00以降いつでも入れるしチェックアウトは11時だし。オススメです。

こんな感じで、あんなに楽しかった徳島旅行なのに、思い出せばどれもこれも楽しいのに、なぜか妙に悲しい気持ちになる。また行きたいな、でもいついけるかな、同じところに二度行くなら別のところを選んでしまうかな、このさびしい気持ちも明日からの仕事に紛れてまた忘れちゃうのかな、田舎育ちの僕にはこういう感じの郊外都市での生活って憧れて仕方ないな、ちょっと前まではそんな思いはビジネス上の向上心の邪魔だと思ってたんだけど、それだけが人生じゃないほんとに、と思い始めたり…。沈んでしまうのはいいことではないけれどこの感覚の時にしか出てこないこともあるので、しばらく『Hadou』を聴き続けたいかな。

 


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