生駒-三宮61.7km

妙にご高齢の方に親しく話し掛けてもらった、そんな早朝ライドでした。

三連休の中日、あまりない機会なので、できるだけ長い距離を走ろうと思い、例によって自分の足と相談:どんなに頑張っても平均20km/hと考えると、目標を200kmにしたら10時間。200kmを自走で帰ってくるルートで考えると、未経験でメジャーなところは和歌山くらいしかなく、あまり山を絡ませたくなかったので、神戸方面をひたすら西に走ろうと決定。朝6時に出たら夜6時だけど、200km行きっぱなしで電車乗ることを考えると4時には電車に乗りたいだろう、ということで、朝4:30に家を出発することに。

真っ暗な阪奈道路を登るのは、おもしろいのとおっかないのが入り混じりでしたが、よりおっかないのはむしろ下り。夜明け前の夜景はめっちゃ綺麗なんですが、意外と街灯が少ないので、追い越す車が自分に気づいてくれるかが結構不安。

夜明けを背に、がらがらの8号線を快調に飛ばして北新地に。この時点で6時前。早朝のビジネス街は毎度いい感じ。

淀川大橋渡って、例によって43号に乗り換えるのを早まって淀川通に入ってしまい、もう嫌だと(なぜ43号に乗り換えたいかというと少しでも海に近いところを走りたい)すぐ2号線に戻って三ノ宮までは2号線で走ることを決意。したのもつかの間、歩道の段差を踏んだときに、やけに衝撃が大きい、というか、明らかにリムが段差を掴んだことに気付く。

「パンク?」

と思ったけどそこまででもない。でも気になるので止めてみたら、やっぱり薄い。これは打ってるな~と思いつつ、応急処置でハンドポンプで空気入れてたら、ママチャリのかごに小型犬を乗せてお散歩中の上品なご年配のご婦人に

「おはよう」

と声を掛けられる。

「その自転車は、やっぱりすごく軽いんですか?」

「軽いですよ。持ってみはります?」

と言って、サドルバックを外して渡してみる。

「はい、ぜひ」と言ってトップチューブ掴んで持ち上げられて「あらほんと!軽いわね~」と驚嘆。

「これで旅行されてるんですか?」「いや、今日は旅行まではいかないですよ」「どちらからお越しなんですか?」「奈良です」「奈良!何日に出られたんですか?」「いや、今朝ですよ」「今朝!そんな時間で来れるんですか~。何キロくらい出せるの?」「私は頑張って30km/hくらいですね~」「今日はどちらまで行くんですか?」「そうですね~できたら明石くらいは行きたいですね」「じゃあ淡路島も行かないといけませんね」「それがね、あそこ自転車で自力では行けないんですよ。橋渡れないですし~」「あら!そうなの?」

てな感じで僕はハンドポンプで空気入れながら、ご婦人とお話。「それじゃあ気をつけてくださいね~さようなら」とお別れした後も、また違う初老のおじいさんから「足長いね~」と声を掛けられたり。早朝だから、散歩されてるご年配の方が多いということもあったんでしょうけど、なかなか楽しいものです。

その後、2号線が43号線と合流?する岩屋交差点の右折トラップに引っかかったりして、僕はこういうので時間ロスると一気にテンションが下がってしまうんですが、それとリアタイヤのパンク気味なのと、2号線のあまりの信号の多さにもめげてしまい、ちょっと冷静に考えてみて、確かに走ってるときはド平地だし30km/hオーバーで走れてるのに、どう考えても1時間に10回くらい信号に引っ掛かってる、1回1分とられたとして10分も停止時間があることになる!30km/hで走っていても、1時間で走ってる時間は5/6、つまり25km/hしか進まない。その計算通り、北新地を6時前に出たのに、三宮についたのはご婦人との歓談もあったものの、結局7:30。

駅前のファミマでおにぎりを食べつつ、どうしたものかと考える。50km強を3時間。200km走るとなると後9時間。つまり17時。

それよりは、このガラガラの三宮近辺を適当に流す、という非日常を味わって、さっと電車乗って帰ってしまいたいな、と、突然気持ちが切れてしまい、元町界隈を適当に流して阪神三宮から快速急行に乗ったのでした。

でも、早朝出て、人けのないライドで、午前中に帰る、このプランに三宮行はすごくはまってるなと思いました。