ごめんで済んだら警察いらんのじゃ!

警視庁失態 平田容疑者を“門前払い” - 社会ニュース : nikkansports.com
同庁は応対に問題がなかったか詳しい経緯について調べる方針。警視庁管内をはじめ、全国の警察署では平田容疑者の等身大ポスターを入り口などに掲示している。平田容疑者を“門前払い”してしまうなど緊張感の欠如を象徴する事案の発覚で、関係者の責任問題にも発展しそうだ。

指名手配犯の出頭を「見過ごす」という大失態なのに、追及を続けるマスコミはほとんど見かけない。この記事を探し出すのにも随分苦労した。今日は広島から受刑者が脱走というニュースもあり、社会の治安と国民の安全を守る警察機構の怠慢ぶりに危機感を募らせ、厳しく指弾しなければいけないと思うのに、あっさり扱わなくなっている。

「警察がどれだけ失敗しているか、という情報を流すほうが、一般市民の不安を煽り、かつ、犯罪を志向する者に、実際に犯罪遂行の一歩を後押ししてしまう」というような理屈は、尤もらしそうで本当に単なる怠慢のための言い訳でしかない。警察というのは、「万に一つの失敗も許されない」使命なのだ。最近、どこかで聞いたことがある。そう、原発に対しては「万に一つの失敗も許されない」と朗々と読み上げるのに、なぜ警察に対してはその姿勢が取れないのだ?

知らせないことが、事を穏便に済ませられる秘訣だと考えるような社会が、発展繁栄する訳がない。自分たちの住む国は、世界にも稀な凶悪テロの指名手配犯の出頭を見逃すような警察が治安維持の役割を担ってる国だという自覚は、そして、それを粘り強く指摘し続けることはマスコミの役目ではないということになっている国だという自覚は、持っておくべきだと思う。