初陣@ビブリオバトル天満橋 #bibliobattle

3回目にして、遂に初めて発表者として参加させて頂きました。結果は同点1位で、決選投票の結果チャンプ本を逃しましたが、非常に充実した時間を過ごせました。主催者の中津さんからは、「ぜったい発表者として出た方がおもしろい」と言われてて、そりゃもちろんそうだろうなあ、頭では理解してたんですが、いかんせん人前で喋るのが得意ではないので悩んでましたが、発表できて良かったです。

4309709575 クーデタ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-5)
ジョン・アップダイク 池澤 夏樹
河出書房新社  2009-07-11

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  • 初めてオーディエンスとして見たときから、「自分が発表したら絶対小説でやる」と心に決めてました。小説というのはビブリオバトルの発表にはあまり向かない、難しい、というのを小耳にはさんだので、小説を愛する僕としては、絶対に小説でやると決めてました。
  • 選んだのはジョン・アップダイクの「クーデタ」。
  • 発表者として挙手して、じゃんけんをしてるくらいのときに、「この本のチョイスでは、ウケないんじゃないか」と急に不安に。
  • 発表は4番手。「この本ではウケないんじゃないか」という思いを振り払って、自分の文学への愛を恥ずかしげもなく全面に出すよう心がけて、話す。
  • 結果は先に書いた通り、同点1位。自分の発表が終わったときは、質問が少なかったこともあるし、場の空気が静まり返ってたこともあって、「こりゃ一票も入らないんじゃないか。もうちょっとフレンドリーなテーマの本を選ぶべきだったのかも」と猛烈に後悔したけど、だからこそ、たくさんの人が票を入れてくれて嬉しかった。小説を勧めてみて、小説を読んでみたいと思ってくれる人がそれだけいたというのは、僕に取っては凄い救いだった。きちんと話せば、小説を読んでみたいと思ってくれる人がいるんだというのは。

初陣でチャンプ本が取れればそれは最高に良かったんですが、逃して残念というよりも、「小説を、それもとっつきやすい訳ではない小説を取り上げて、あれだけの人が票を入れてくれた」というのが、(自分に票を入れてくれたということではなくて、小説に入れてくれる人がそれだけいたという意味で)とても幸せな出来事でした。

今日のビブリオバトルはオーディエンスも非常に多く、多少かしこまった雰囲気でしたが、あの「少しパブリックな」緊張感というのは、それはそれでビブリオバトルのひとつの可能性かなと思いました。