高校生がこういったワークショップにこんなに大勢参加するんだというのにストレートに感動しました。それぞれの高校生の発言も言葉がしっかりしていて、自分の思いや考えを丁寧な言葉で伝えるという習慣があるのを見て取ることができました。そしてプロジェクトマネジャーとして自分に何ができるのか、まだ蒙昧としています。他のプロジェクトマネジャーのお二人に比べて、はっきりとした特徴のある人間ではないので不安は拭えません。
プロジェクトマネジャーとしての自己紹介をしたのですが、それに対する高校生が「ITって難しいと思ってる」という感想があって、現在の高校生にとってもITというのは身近ではないという現実に直面して消沈しました。現在の子どもたちは我々の頃より格段にデジタルネイティブだと思っていたから。もうひとつ、「キーボードよりもフリックのほうが早く打てます」という感想があって、この感想で更に詳しく話したかったのだけど時間が押していたので控えたのですが、これが「キーボードのあるデバイスであるPCを使うのがスマホを使うより高度だというふうな圧力をかけてくるおじさん世代や風潮への反論」的なものなのか、私が「30年前の大型コンピュータより今のスマホのほうが処理能力が高い」と話したことに関連づけたものなのかわからなかったのですが、スマホを使いこなせれば問題ないという意見にはきちんとカウンターしておきたかったところです。今、ネット上で展開されている幅広く使われているサービスで、スマホオンリーで開発できているサービスはおそらくひとつもないはずです。つまり、テクノロジーで何かを生み出すサイドなのか、テクノロジーを消費するだけのサイドなのか、ITを使いこなすというのはどういうことなのか、そこをもう1段考えてもらう手助けをしたかったところです。