独走会 - 生駒-宇治田原-水口-日野-永源寺-八風街道-多度

自分史上最悪の苦戦。最低の出来。それでも多度まで行き着いた達成感は次の自信になりそう。
初秋と言っていい気候になってきたので、いよいよツーリングの季節の本番入り。ということでまずは前々から考えていた岐阜行きにトライしてみることに。NHKBSで隔シーズンで放送している火野正平の「こころ旅」で、養老鉄道というのが日中の一部の便がサイクルトレインというのを見て一度乗ってみたいなと思い、ルートをあれこれ調べて考えたのが:
  • 養老鉄道のサイクルトレイン体験。桑名行サイクルトレインの最終が桑名16時頃着なので、それまでに養老鉄道に乗れるように走る。
  • できれば養老の滝に。でも生駒から150kmを超えるので、養老鉄道のことを考えると厳しいかも。
  • 日野から八風街道で鈴鹿峠越え。途中に永源寺、永源寺ダム、4kmの石槫トンネルというのがあって、それが結構な名所らしい。
その結果がこのルート:

 

約130kmを8時間。想定より1時間以上遅い。総獲得標高1,384m。まあまあ良く登ったとは思いますが、これまでのロングライドに比べて大幅に高いという訳ではないです。水口でご飯を食べる70kmくらいまでは約3時間半で想定通り、それほど疲れも感じず順調だったのに、水口を出て日野水口グリーンバイパスに入ってぱたっと足が止まりました。なんでもない傾斜と思うのに、全然足が回らない。このコース、苦しいのは100km前後にある鈴鹿峠越えの傾斜7% 4kmだけだと思ってたので、そこまであと30kmも残した状態でそれだと、精神的にもかなり参ってきます。

家に帰って再度コースを精査して得た教訓:
  • かなり入念に調べたつもりだけど、ルートラボで100km超えるルートを描いて傾斜を調べると、特に今回のように一点でかなり高い標高があると、途中に細かく点在するきつい登りが全然拾えない。区間を絞って引き直してみたら、日野水口グリーンバイパスから八風街道に入るまでの間、傾斜10%~15%が何度も現れてた。
  • なんと言っても山あいの田舎道は厳しい。アップダウンが頻繁にある。いっそ登りっぱなしのほうが楽だったりする。
  • 「そのルートがロードで走れるかどうか」というのを、ネットで予めいつも調べて大丈夫というのを確認してコースに組み入れるんだけど、そこに行き着くまでに自分がどれくらいの距離走ってるか」というのを今まで全く考慮してなかった。

それにしてもあの疲れ方は初めて。登り、心拍は全然辛くないんだけど足が全く回らない。愛用のメイタン・サイクルチャージもあんまり効いてくれない。疲労回復力が弱いのか、そもそもペダリングがまずくて速筋ばかり使って回してるのか。きちんと分析して練習しよう。

なんとか永源寺に辿り着いて、もう日野に引き返して電車で帰ってしまおうかと思ったけれど、ここまで来て引き返してたまるか、養老の滝は行けなくても養老鉄道までは絶対に行って見せる、と意地を出せたことは覚えておいていいかな。


永源寺入り口のちょっとした滝。これで滝を見たつもりでお茶を濁しそうになったところ。


永源寺に向かう階段。もうまったく登る気力体力なし。御朱印帳持参でしたが全く気力なし。地べたにへたり込んでリアルゴールド飲んで15分休憩を決め込んだ後、「とにかく養老鉄道までは行く。多度までは行く」と奮い立つ。


鈴鹿峠越えの途中、心拍も息もまったく問題ないのにどうしても足が痛くて回せず、ちょっと止められるところがあったので止めて座って途中のコンビニで買ったローヤルゼリー入りの流動食食べてたらスズメバチに集られる!ぜんぜん休憩にならず慌てて再び走り出す。


八風街道の名所、石槫トンネル。元は「酷道」として中部地方で名高い石槫峠が名所だったそうで、その峠道を通らずして鈴鹿峠を越えられるトンネル。しかし、4kmの間、それほど路肩が広くないトンネルを走るのは結構な恐怖。下りでよかった。八風街道で何人かロードとすれ違ったけど、彼らはあのトンネルを登ってきたのか…でも登り側は路肩がちゃんとあったな。


養老鉄道多度駅。近辺に大きな鳥居の多度大社がありましたが目もくれず。いなべに辿り着いたとき、位置確認してると目の前を黄色いかわいらしい車両の三岐鉄道が走って行ってあれに乗るのもいいかな、とか、どうせ桑名から乗るんだからこのまま南下して桑名に行こうか、とか過るものの、意地を通して多度へ。このラスト10kmもなかなか堪えました。なんどアップダウンさせるのかと・・・。


ただ、総じてルート的には川辺あり、峠あり、抜けた後は平地だし、余裕をもってツーリングするにはうってつけだと思います。苦しければ苦しかったほど、振り返ると楽しかったと思うのがロングライドの不思議です。