B'z "B'z LIVE-GYM 2017-2018 LIVE DINASOUR" 2018/02/01@京セラドーム大阪

偉大ですよ。偉大な”生きた恐竜”ですよ。ライブ中、思わず何度も両手を合わせて拝んでました。

入場でバタバタするのがイヤで開演1時間前に到着したけど顔認証もなんもナシ。すっと入れてすっと席につけて、後ろの男二人組がデカい声で何やってほしいとかいつぞやのライブがとかぎゃーぎゃー騒ぎまくるのをひたすら耐えること1時間。オープニングは『声明』!RADIO CRAZYを絶不調で中断したというニュース以降、気になって時々ライブレポ的なニュースやブログを見てたんだけど、あれ以降は、多少ツラそうな曲があった公演も見かけたけれどほとんど問題なし、という感じで、この2/1の大阪初日も全開でした。『CHAMP』も全開でヴォーカルきっちり聴こえました。『声明!』『ぶっちぎる!ぶっちぎる!』のレスポンスでこっちのほうが喉が早くも痛くなったり。

と思ってる間に畳みかけられたのが『孤独のRunaway』!後悔は少なめのMy Life、ですよ!アルバムの感想で「とにかくひとりのオンパレード」で勇気づけられた、と思ってたところに『孤独のRunaway』。ちょっと泣いたと思います。もしもあなたの心が身軽なものなら。でもこれは、とにかく現状を捨てろ、とか、思いきれ、とか、簡単に言っているのではなくて、自分の信念に忠実に従うんだよ、という青臭いことを強烈にカッコよく植え付けてくれている。それを補完するように、後段、「だれにもよりかからないでやっていくことは 信用するなとか友情捨てろってことじゃなくて クジが外れてもネチネチ愚痴らず前に進めるかどうかだろう」と歌う『FIREBALL』まで演ってくれた。

僕はとにかく話すのが苦手で話すのが嫌いで会話がイヤで、人とうまく話すことができなくて、話を聞くのは好きなんだけど、それでは人間関係がうまく構築できないし、自分の思いや考えを伝えたり通したりすることができない、けれど言葉を重ねることはなんかエクスキューズのようで、それは勘違いなんだけど染みついた性分というか感覚は抜けないもので、だけど『孤独のRunaway』は、「許されないのはわかってるつもり 世間の仕組みにとても勝てないから」で何を言いたいのか考えたときに、言葉の大切さに改めて気づいた。B'zが自分たちの衝動に忠実にやってきたように、自分の信じるところに忠実にやっていこうと改めて思った。

『赤い河』もたまらなかった。『DINASOUR』もたまらなかった。何より、今回の特効が、結構控えめというかシンプルというか、けしてスケールが小さいという訳ではなくて(『DINASOUR』のスクリーンとか茫然と見入ってしまった)、いろんなところで言われている通り、本当に「音」を丁寧に届けようという純粋なところが全面に出ていた。MCも、いつも以上に丁寧な言葉遣い丁寧な口調だったと思う。あの丁寧な言葉をマネしなければいけないと思った。これは長年チャレンジしているけれども届かないことだ。それは、上辺だけをマネしようとしていたからだというシンプルな結論に至った。いつも自分が言っているように、わたしのわたしとあなたのわたしは違うんだ。

規制退場の帰り、後ろの人が「知らん曲ばっかりやったわ」と言っていたのを聞いて、少し嬉しくなった。B'zには、そんな人もどんどん引き込むような活動をまだまだ続けてほしいと切に願った。