B'z "B'z LIVE-GYM Pleasure2018 -HINOTORI- 2018/09/15@ヤンマースタジアム長居

生きている間にあの曲をもう一度生で聴けるとは思ってませんでした!

こんなサイト誰にも引っかからないですが、マナー上、以下、ネタバレありです。しかし、ライブ前にもちょっと頭を過ったんだけど、今ではライブの情報とかウェブで検索しても、引っかかるサイトってアフィリエイトがらみの情報サイトばっかりなんですよね。セットリストとグッズ情報だけ並んでるような。10年前だと検索するとそれはもうわらわらぞろぞろと個人の感想が満載のホームページやブログ(がもう広まってた頃かなー)が検索結果に並んで、見出しの引用だけでセトリちょっと見えちゃって「あ”ー!!」みたいなこと結構あったと思うんだけど。今じゃウェブでそういうこと発信するほうが珍しいというか。なんかそういう時間がみんななくなっちゃったんでしょうね。あの頃はそういう「無償」の遊びに使う時間がまだあったんだと思う、今やそういうのもアフィリエイトとかで「対価」つきじゃないとやってられない時代になったんでしょうね。インスタとかで感想書いてる人はまだそこそこいてるものの、インスタというSNSの特性上、感想というよりは音楽雑誌とかラジオとかのイベントお勧めコメントみたいになってるし。

---以下ネタバレあり---







こんなもんでいいか。

ヤンマースタジアム長居ということで屋外ということで、心配のひとつは雨。B'zはファン誰もが認める雨男なので。そして自分も雨男なので。ちゃんとパッカブルレインコート持っていきました。でも実際に使ったのは5分間くらい2回だけで、稲葉さんも天に向かって「ありがとうございますぅ」と叫ぶくらい持ちました。

もう一つ、一番大きな心配は稲葉さんの喉と体調。レディクレで中途切り上げがあり、今回も直前の福岡・豊田で不調だったというのをネットで見ていて、LIVE DINASOURのとき同様、いつかは必ず来る観れなくなるときのことを思いながら1時間前に入場、ぼんやり待つ。今回はS席でアリーナの最後方、ほぼ肉眼ではステージ上の動きは見えない位置でしたが周囲のお客さんはマナー悪い人はなく、両隣も相当B'z好きと思われる男性で盛り上がれました。

『裸足の女神』は野外にめっちゃあってた!!後奏の「NaNaNaNa~」の掛け合い延々続くのは実はあんまり好きじゃないんだけど、今回はほとんどなく、とても爽やかに秋の夕暮れに響いてました。

そして『Wonderful Opportunity』!! 仙台まで行った2008年のACTION以来10年ぶり。もう聴けることないだろうな~と思ってただけに感涙。今度こそ、もうこの先、生で聴けることないかもな~もう会えないかもしれないよ~もうヤレないかもしれないよ~って頭を巡る。本当に人生の大事なときを救ってもらった曲なので、じっくり耳に落とし込むように聴く。やっぱりこの辺の年代の曲を聴くと、大学時代を、大学からの親友との切磋琢磨を、胸が焦げるくらいの熱さで思い起こす。

唯一、事前にHINOTORIについて目にした情報はファンクラブのインタビュー記事だったと思うんだけど、そこでHINOTORIについての解説が語られていて、そのテーマにちょっと「ん?」と思ってはいました。うーん、それ持ってきて魂盛り上がるかなあ、みたいな。確かに30年と言う時間を思えば、その間には本当に様々な出来事が誰にも積み重なっていて、その中には戻れないような想いが募る出来事もあるでしょうけれど、なんというかそれはライブで消化できないのでは?と少々疑問で。

で、ライブ中の演出を振り返ってみると、「B'zのLIVE-GYMへようこそ」もかつてBrotherhoodのときにやった紙コップver.のだったり、Spilit Looseのときのオープニング映像を流したり、極めつけはLOVE PHANTOMのダイブをやったり(今回はスタント入れ替えなしで本人がほんとに飛んだように見えたけどどうなんだろう?これもウェブで探ろうかなと思ったけど以外と簡単なワードでは個人ブログとか引っかからないんだよね)、過去のステージを再演してくれる中で、MCは常に「感謝」に溢れる言葉で。そう言えば歌詞もやっぱり変化してて、昔は「終わらない旅をする」なんて言ってもすっごいまだ先がある感満載だけど、ここ数年は「もうここまで来たんだから」という、開き直りじゃなくて覚悟のようなものを滾らせる言い回しが多いと感じていて、それは今回やった『光芒』の「自分を救う それは自分なのか 今更答えはいらない」とか、『パーフェクトライフ』もそうだし、思えばACTIONあたりからそうなのかな、その覚悟を感謝で包んだような言葉をたくさん聞かされた。

だから、長い年月生きてきたら、いろんな出来事があって、いろんな記憶があって、いかんともしがたい事柄というのも多少はあって、そういうのもひっくるめて生きていこう、という大きなメッセージに、LOVE PHANTOM-HINOTORI-LOVE PHANTOMからアンコールのBrotherhoodのMCに繋がる流れで感じ取れたのでした。

強く心に刻んだのはやはり時間がそう残されていないということ、残されていない時間をどう生きるかということ。残されていない時間を少しでもよく生きるために、彼らのような真摯で謙虚なスタンスをもう一度真似しなくてはいけないなということ。よりよく生きるためにそれは絶対に必要なことで、今の僕の周りは少しでも自分を大きく見せようとする人たちであふれかえっていて、言葉の端々に少しでも自分を大きく見せようという意識が零れ出ているような人たちであふれかえっていて、自分もうっかり負けじとその言葉の応酬にのっかってしまっている。この厳しい世界ではそういう戦いを制していかなければならないけれども、やはり自分はそのやり方ではないやり方で自分の人生を制していきたい。そのための準備は紆余曲折ありながらもなんとか続けられているし、言葉も準備できつつある。長い年月の中で起こったあらゆる事柄に感謝を込めつつ、B'zから生きる喜びのためのリスタートの時間をもらえることを感謝して、また手を抜かないように生きていきたいと思えたPleasureでした。