B'z "B'z LIVE-GYM Pleasure2019 - Whole Lotta New Love - 2019/06/14@三重県営サンアリーナ

常にそのただ中で「今」を楽しもう、とまるで撃たれるようにその言葉の意味を理解した帰り道。

元旦に至るところで#Bz2019という謎の告知が行われ、もちろん2019年にLIVE-GYMが開催されることは2018年のLIVE-GYMの千秋楽での発表で知っていたのでツアースケジュールが把握できるな、と思ったのもつかの間その中に「三重」があったことで俄然テンションが上がった元旦(稲葉さんの初日MCの痛恨の重複をオマージュ)。学生時代を過ごした三重でのLIVE-GYMに参加したい、しかもかなり早い日程だし、おまけにアリーナーツアーだからキャパ10,000人くらいだろうし、絶対行きたい!!ということで有給取れること前提で第1希望を平日金曜で申し込み見事SS当選。GW明けくらいから来る日も来る日もこの日にだけは大事な予定が入らないように微調整に微調整を重ね続け無事計画有給取得。前回開催は11年前のACTION、だけどその時は落選で行けなかった三重県営サンアリーナへ。

遠方のライブに行くのは小旅行的で楽しいんだけど、今回一番困ったのは車。翌日の予定の都合上どうしてもその日に帰宅しなければならず、そうなると電車で向かうことができない。サンアリーナはあまり駐車場が潤沢でないという下調べはしてたので早く現地につかないといけないけどそうは言ってもどれくらい早く着くべきか、どれだけでも早く着くに越したことはないしそれ自体は苦にならないけどそんなに早く着いて一体現地で何をするというの…とかぐるぐる回り、ひとまず12:00くらいにつけばどうにかなるだろうと思ったらすでに正規の駐車場は満車!!参ったーあの徒歩20分とかいう臨時駐車場に停めないといけないのかーと思いながらなとなく同じ停められなかった車列についていったら近くに駐車場があって運よく停めることができた。会場まで5分ちょっと?これは本当に幸運。

独りで参加だしグッズはほとんど興味ないし(B'zさんすみません)、ひたすら車の中で予習したり仕事のメール見たりワンセグでTV見たりたまに会場まで歩いて行ってツアトラ見たりして気分転換したりして時間をつぶすこと5時間、いよいよ入場の列ができたので並ぶ。SSは1枚14,000円なのでさすがに(SSだけじゃないけど)自分も含めて年齢層が高い高い。そして引き換えたら出てきたリストバンドはアリーナ3列!3列目ってたぶん"CIRCLE OF ROCK"のとき以来じゃないかな。育ちの地で至近距離で観られるなんてどうしたって顔がにやける。

ライブ本編は、まあこんなサイト検索で絶対引っかからないと思うけど一応マナー上ネタバレ入れて、と:

---以下ネタバレあり---














こんなもんでいいか。

なかなか珍しいなーと思ったのはアルバムの曲ほぼやったことかな?やってないの"Da La Da Da"だけかな?これもネットで調べてみたら日違いで別の曲と入れ替わりみたいなので、基本全曲聴けるツアーってことに。これはやっぱり今回バンド一新してそのバンドで作ったアルバムだからっていうことが大きいのかな。年齢層のこと書いたけど、今回のアルバムはよくLED ZEPPELINのような、という形容がついているみたいだけど、確かに僕らが子どもの頃の「ロック」というテイストが素人目にもする。ワールドワイドでもGRETA VAN FLEETとか、こういうロックが潮流になりつつあるのかな、と思うんだけど、確かに最初聴いたとき妙にゆったりだな、と思いつつもノリー今でいうバイブス?-は悪くないし、心地よさがある。激しいのを避けてこういう音に行ってるのではない感じはすごく感じた。サイケデリックな感じもあって。それで思ったのはB'zはそういう、テイストを変えるということに関してはサポートメンバーを変えることで大胆に取り入れることができるし、それによって新しい学びを積極的に取れる稀有なバンドなんだなということ。最新の音楽をやるために何を取り込めばいいのか、というのはメンバーによって補強することができる訳で、『NEW LOVE』は見事に新生ロックバンドになっていた。

それにしても歌唱と演奏のダイナミックさとは裏腹に、なんで稲葉さんのMCはあんなに固かったんだろう(笑)。ぎこちないったらありゃしない。すごくしゃべりにくそうにしてた感がある。地方に行くとそうなのかなあ?でもソロのとき、神戸はめっちゃ喋りにくそうだったなあそういえば。単にその日の調子なのか?なんにせよ最後の「またいつか絶対会いましょう!」の一言がめちゃめちゃ重かった。まあたぶん来年はツアーはないと思う。そうすると再来年?再来年のツアーってどうなっているのか?今回アリーナツアーだったけど、どんなふうになっていくのか?全然想像も予想もできない。ただただ、今回の『NEW LOVE』の楽曲で繰り返し歌われるように、守りになんか入らない、いつでも常に全力疾走する、というスタンスだけが響く。

アンコール終わって規制退場ではないことに気づいてぞろぞろ会場を出て、車は運よく駐車場内で列になっておらず道路に出るのもスムーズで、渋滞もなく高速に乗れた。深夜に車を独りで走らせるというのはもうずいぶん久し振りのことで、非日常感でちょっと気分が高揚する面と、どのルートが一番早く帰れるのか、カーナビがさすルートが自分がよく知るルートと違ったりしてその判断とかで心細い気持ちになるのとで混乱するんだけど、家に帰るとこれも楽しい思い出記憶になるんだろうなあと思ったとき、ならば今その心細ささえも楽しもう、それが「今」を大切にすることなのだと急に思い至った。僕は何でも過去を懐かしみあれがよかったと浸ってしまうクセがある。でも心細くてもなんでも、やっている「今」を愉しまないといけない。それが『NEW LOVE』で感じたことでもあった。向こう見ずという訳じゃない。たわいない夢、今日もひとつだけかなえるのだ。

そして何か変わる
いつか何か変わる
(『Rain & Dreams』/B'z)