鈴木昭男さんに最初質問しようと思っていたこと #jbnsgt3

もう1週間経ったんだなあ。初日から。
初日、車を駆って阪奈を下って大和郡山方面の案内に沿って308号に逸れたとき、その先に見える奈良市一体のすぐ上空万遍なくうす雲のような霞がかかっていたのを思い出す。「たなびく」っていうの?神秘的で胸が騒いだ。

「自分は何をするのか」と考える熱源。
ときどき、3日間で思ったことを、思い出すように書いてみようと思う。

2日目の鈴木昭男さんのセッション、離婚に関する質問を思い切ってしてみたんだけれど、最初の30分のお話を聞いている最中は、全然違うことを考えてた。なぜか、質問しようということだけは最初から思っていて(質問しないという想定はゼロだった)、自分のなかで質問を醸成しながら聞いてた。

当初、頭の中で湧いてきた質問は、「僕は貴方のことが嫌いです」というものだった。

今、世の中には、「自分の仕事にやりがいとか楽しさを感じない」という人がたくさんいる。そういう人たちの中には、自分のやっている仕事に「感謝」を貰えない人達が少なくないと思う。例えば日々送電の保守をやっている人がいたとして、その人の作業がなければ電気を使った便利な暮らしは成り立たないのに、目立った感謝の言葉を貰うことは少ないと思うし、その仕事の話をしても「ありがとう」と言われる局面は少ないと思う。その上、家族にもほとんど日々の働きの感謝を伝えてもらえない人が少なくないように思う。かたや、鈴木さんは、いわば好きなように、好きなことを追究して生きて、こうやって一席ぶって、それで、さっきまで見ず知らずだった鈴木さんに「ありがとうございました」と本気で感謝する人達がたくさんいる。なんで、僕たちは身近な人の頑張りに感謝できないんでしょう?

こういうことを、ぐるんぐるんと考えていた。そしてそのうち、自分は、自分の働きと、生活というものが切り離せないことに気づき、お話を伺った後の3人でのディスカッションで、たまたまお相手が女性2名だったので、

「正直、鈴木さんみたいな男性って、旦那としてはどう思う?」

と聞いてみた。そこから急速に、先に書いた僕の質問はバカみたいになっていって、自分の中での「働く」ことに関する根本的なところにどんどん踏み込んでいって、初めて鈴木さんが語ってくださったことの根本の部分がわかったし、追加で質問して聞いてみないと判らないことも明確になった。

そこでもって、ディスカッションしてくれた女性2名が「質問しなきゃ!」と背中を押してくれたので、いの一番に手を挙げ質問することが出来た。

今思い返してもあれは稀有な体験。原点に立ち戻れたし、「考える」スタート地点に立たせてくれた。