街の本屋で本を買う - 2014/04/07 ジュンク堂書店梅田ヒルトンプラザ店『日経ビジネス3/24号』→三省堂書店京都駅店『WEDGE 2014/4号』

先日、中之島図書館に返却ついでにいつものように10分程度雑誌を読んでいて、ユニクロの経営方針転換を報じた『日経ビジネス3/24号』が(「食卓ルネサンス」という記事も含めて)非常に面白くて通しで読んでしまいました。その非正規社員の正社員転換策を読んでいると、こないだウェブで読んだドワンゴの川上会長が就活を批判している記事を思い出しました。そしてそれが『WEDGE』に掲載されているのを広告で見て、何故JR肝煎りのWEDGEがリクルートを名指しで喧嘩売ってるんだろう?原発大賛成というプロパガンダを掲載するようなレガシーエスタブリッシュよりの雑誌が?と疑問を抱いてしまうと、この就業に関する記事に立て続けに出くわした状況を無視できません。『日経ビジネス3/24号』と『WEDGE2014/4号』を買ってじっくり並べて読みたい!しかしながら『日経ビジネス』は定期購読誌。普通の書店では買えないしと思いとりあえず『WEDGE』を探すけどこれもJRの駅に絡む本屋じゃないとなかなかない。いっそ両方電子書籍で買うか、と思いながらジュンク梅田店でWEDGE探してたらなんと単体売りされている日経ビジネスを発見!ジュンク難波ては見つけられなかったのに。喜んでバックナンバー棚を漁るけどお目当ての号はない…。ジュンク難波でも端末で探してみたんだけど、『日経ビジネス』という、いろんな書籍に被せられる名前のついた雑誌を検索するのは難しく、単体売りが確認できているジュンク難波でも端末で『日経ビジネス』を見つけることはできませんでした。

出張で新幹線に乗る予定があったので、Wedgeは駅で買うことに、日経ビジネスは電子書籍で買って、新幹線で読み比べようと考えましたが、例によって出版社独自の電子書籍のひどいこと。日経ビジネスはNIKKEI BP STOREという電子書籍フレームなのですが、まずもってひどいのはオンラインじゃないと読めない!

オンラインじゃないと読めないということは、どのくらいでタイムアウトになる設定なのかまだ調べてないですけど、あるページじっくり読んでてさあ次のページ、とめくると「ログアウトされました」みたいなメッセージが現れて再ログインさせられる訳です。読んでられるかこんな本!

コンテンツ盗用を防ぎたい意図は重々承知しているんですが、「読めない本」を売るというのはどうにも理解できません。ましてSurfaceの画面サイズに合わせた見開き表示すると本文記事の文字は全然読めません。なので頻繁にピンチしてスライド、を繰り返すことになって煩わしい。それを解消するためなのか、「テキスト」というウィンドウがあって、文字通り記事が標準のテキストファイルのイメージで表示されるウィンドウを表示させることもできますが、そうなると電子書籍である必要ゼロ。記事の内容を組み替えてメールで配信するメルマガモデルに戻ってくれたほうがまだまし。

出版社毎に工夫を凝らして、こんな売れるか売れないかわからないようなプラットフォーム独自開発してお金無駄にして電子書籍化も遅らせるようなら、素直にamazonのプラットフォームに一斉に載ったほうが全然賢いと思います。そうまでして守りたいものはいったい何なんでしょう。TVでさえ視聴者をネットに奪われると言っているのに、このままじゃあ本なんてほんとに見捨てられると思います。