Koshi Inaba LIVE 2010 ~enⅡ~徳島・神戸・福岡 総まとめ

LIVE 2004 enのときはまさかのチケット落選、そして今回もファンクラブ優先は全滅、直近のACTIONツアーの悪夢が甦った(ファンクラブ全滅、手当たり次第申し込んでようやく確保できたのが唯一日曜の仙台だった。でもこの仙台公演は大当たりで、それ以降余計に”遠征するのも十分アリ”という気持ちが定着)僕は、ファンクラブ全滅した翌日から、enⅡのチケット抽選が発表されるや否や片っ端から申し込み、その結果、徳島、仙台、そしてキャンセル不可の福岡、鹿児島といずれも遠方ばかり4か所のチケットをゲット。そこへきてファンクラブから神戸公演追加のお知らせがあり、速攻申し込み、無事入手。さすがに交通費もろもろ考えると全公演参加は厳しいと思い、仙台と鹿児島は泣く泣く諦め、8/29@徳島、10/7@神戸、10/11@福岡の3公演に参加。

3公演のレポはその都度mixiに書いてたんだけど、今回のツアーへの参加は、個人的なことも含めて自分の人生史に残さないといけないような大切な出来事なので、改めて纏めてみようと思いmixiから転記してみました。その上で加筆しようと思ったんだけど、意外なことに加筆する必要がないくらい、珍しくちゃんと書けてたので、そのまま3本並べてみます。よろしければ。

ひとつだけ書いてないこと、それは、徳島の翌日の帰り道、偶然にもツアートラックの後ろについたこと。徳島淡路鳴門自動車道を余韻満載で、真夏の名残残る青空のもと気持ちよく走っていたら、遠くに見えてくるのは紛れもなくツアートラック!慌ててケータイで撮影したのがこの写真です。ほんとはダメなんですけどね。

 

2010/08/29 Koshi Inaba LIVE 2010 ~enⅡ~@アスティとくしま 

”なぜに人は誰もただ生きるだけで傷つく 傷つける? 眠れぬ夜をまたひとつこえよう” (『エデン』/稲葉浩志)

アスティとくしま、行ってきました!!
稲葉のソロライブ、Koshi Inaba Live 2010 enⅡです!!
会場に車を停めたかったので、 6時起きで家を出発、ロードバイクも積んできました(笑)

ライブは熱かった!!
鳥肌立ちました。 B'zよりも断然人間くさかった。
そういう意味でほんとにライブでした。

『Hadou』の曲からは、どれも「どんなふうに生きる?」という問いかけを受けるんだけど、
今回のセットリストは、『Hadou』以外の曲のいくつかがすごい重しとして効いてた。
スクリーンの効果からも、「時間」と「関係性」が軸になってると感じるんだけど、
『Hadou』以外の曲がほんとにそこをうまく引き立たせてた。

いやー交通費負担がキツいし諦めようと思ってた福岡も行きたくなってきた(笑) 

明日は持ってきたロードバイクで眉山を登るか悩み中…

2010/10/07 Koshi Inaba LIVE 2010 ~enⅡ~@神戸ワールド記念ホール 

思い切って行ってきました。enⅡ@神戸、二日目。

印象的だったのはセットリストの変更。
『エデン』が、『去りゆく人へ』に。

神戸二日目でいちばん印象に残ったのは、『赤い糸』。 

”ただ 真っすぐ 何かに突き進んでゆくあなたをね
ついついね 見つめてしまう” 
(『赤い糸』/稲葉浩志) 

これは僕だけかも知れないけど、 この日の稲葉さんはなんかちょっと固かった。 
何かを堪えているというか、そういう雰囲気があった。 

すごい楽しみにしてた『今宵キミト』も、 徳島のときより硬かった。
出だしの部分は、気合が入りすぎて空回りしてるみたいに。
そんな中、ときどきふっとリラックスしたように笑う瞬間があったんだけど、
特にこの『赤い糸』のときの笑顔が堪らなかった。
とても気持ちよさそうに、歌ってることで何かから解き放たれているようだった。
観てるだけで泣けてくるような、そんないい笑顔でした。

”すべてを知ることなんて できないよ
だから 目を閉じて祈る”
(『赤い糸』/稲葉浩志)

座席が結構前だったので、ラストの『手を振ろう』で、
稲葉さんが歌うとこの地声がちょっと聞こえたのが嬉しかった。

”問題は依然、解決しない 
うまい話も基本的にない
明日が怖い?怖いのは自分 
そんな毎日を生きるのも自分
今日の自分に向かって思い切って
手を振ろう さぁいま 手を振ろう
手を振ろう さぁいま 手を振ろう

知ってるはず 感じてごらんよ 
身体の奥で 炎のタネが芽吹いて 
パッと綺麗に燃える
その時が来る 絶対来る
明日の自分にしっかり見えるように
手を振ろう さぁいま 手を振ろう
手を振ろう さぁいま 手を振ろう”
(隠しトラック/稲葉浩志)

なかなか、タイミングが合わなかった。手を振るタイミング。

2010/10/11 Koshi Inaba LIVE 2010 ~enⅡ~@マリンメッセ福岡 

神戸に引き続き、 本当に本当に本当に当日の今日の、 

この新幹線に乗らないと間に合わないというところまで 様々に考え、
どうするか迷いに迷ったのですが、 考えに考えた末、福岡マリンメッセ、行くことにした。

これだけの思いと覚悟で来てるんだから、 応えてくれよ稲葉、
という勝手な祈りにも似た願いに、
なんと完璧に応えてくれたライブだった。

まず、僕にとってこれがenⅡの総決算なので、
一回目の徳島からわかっていたモチーフで、
僕にとっても大事だったところを。

”どしたら変わる?どしたら笑う? きっと簡単なスイッチだろう
でもそれが見つからないまま 人は苦い涙にくれる”
(『tamayura』/稲葉浩志)

”あなただけにしか触れられない 心のスイッチがある
きっとそれだけは 何が起きても 消えることはもうないでしょう”
(『この手をとって走り出して』/稲葉浩志)

僕は『この手をとって走り出して』はそれほど感動する曲ではないんだけど、
ライブでのこのコントラストは3回聴いても鮮やかとしかいいようがなかった。

そして印象的だったのは、神戸で変更のあったセットリストの部分、
今日は福岡の二日目だから、『去りゆく人へ』をやるんだろうと踏んでいたら、
なんと『主人公』だった。 『エデン』→『去りゆく人へ』→『主人公』。
これが印象に残らないはずがない。

そして気が付いた。これを自分の側のことだけで受け止めてはいけないのだと。
『今宵キミト』で気が付いたように、 この流れは相手に捧げなければならない流れ。
相手がどう思っていようと、捧げなければいけないんだ。

この日の『今宵キミト』はパーフェクトだったんじゃないかなと思う。
その上で、いちばん心を揺さぶられたのは神戸に続いて『赤い糸』。
そしてこの曲すら、相手と自分の立場を入れ替えられるくらいのところまで来る。

3回のライブを通して、このライブで一番印象に残った曲は?と言うと 『遠くまで』。

”いつでも景色の片隅には君が映っているよ 花のように 微笑んで”
(『遠くまで』/稲葉浩志)

3回のライブのどれがいちばん良かったか?と言うと、徳島だったと思う。
ライブそのものの出来もそうだったし
(神戸は固かったし、福岡は声の調子は良かったみたいだけどシャウトが短いアレンジだったりした)、
個人的なことだけれどなによりあの徳島はほんとうに煌めいていたから。
何もかもひっくるめて、新しい自分のほんとうの第一歩を踏み出せたときだったから。

そして僕に残ったまんまの謎。
この部分がどういうことを歌っているのか?

”楽しい時をゆがめてしまう勇気を しぼり出せずに
わざと遠まわしな言葉 えらんでいたけど”
(『この手をとって走り出して』/稲葉浩志)