アリス・マンロー、一作読んでみなきゃなあ、と思いながらページを捲った先に現れたのがアリス・マンローの『ジャック・ランダ・ホテル』だったという衝撃。
『恋しくて』は短編集なので、一日一作という感じでそろそろと読み進めていて、そう言えば今年のノーベル文学賞だったアリス・マンローも入門的な作品を調べて読まないと、と思い起こしたところでページを捲ったらアリス・マンローの文字。
しかも、読み終えて、著者あとがきを読んでいたら、恋愛小説の短編集を編むに作品数が足りなくて、「なにかいい恋愛小説ない?」と柴田元幸氏に聞いてみたところ紹介されたのが本作『ジャック・ランダ・ホテル』だった、という逸話まで読める。
最近よく思うんだけど、こういう連鎖は記憶に残すようにしておくのが、いろいろと好循環を呼んでくれているんじゃないかと。
『恋しくて』は春樹氏が一作一作短い解説をつけてくれていますが、『ジャック・ランダ・ホテル』の解説は自分では全然判らなかった点を解説してくれていて、その解説の部分がアリス・マンローに対する興味を一層強くしてくれました。
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恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES 村上 春樹 中央公論新社 2013-09-07 by G-Tools |