ビブリオバトル#01@奈良県立図書情報館 #bibliobattle

3/13の#00を経て、いよいよ第一回を迎えたビブリオバトル#01@奈良県立図書情報館に、スタッフとして参加してきました!!

ビブリオバトルが公立図書館で開催されるのは図書情報館が初とのことで、これも”「自分の仕事」を考える3日間"のおかげですねー。図書情報館の乾さんと、ビブリオバトル推進者のひとり、中津さんがお知り合いになったからですね。

#00を実施して、発表したいという人も出て来てくれて、着実に図書情報館でのビブリオバトルが定着していけるのかな?という雰囲気。今日は発表者含めて参加者は20名弱だったと思いますが、もう少しボリュームが出てきて、かつ、もう少し参加層がバラエティに富んでくれば(知り合いで纏まって来られる方々で埋まるとか、誰かの知り合いが多数、というのではなく、もっといろんな人が参加してる状態)になってくると、パブリックな場で実施するビブリオバトルとしてはいっそう盛り上がってくるかなーと思いました。ただ、そうなるとMCにとってはハードルが上がりそう(笑)。

スタッフとして何をやったかというと、ツイッター係です(笑)。#bibliobattleで検索してもらうと、13:00~16:00にかけて僕の悪戦苦闘のツイートが見てもらえると思いますが、ツイッタでの実況って、意外と体力が要ります!終わった時、マジでちょっと肩で息をしてたような…。発表は5分なので、最初に本のタイトルを紹介されたとき、きちんと聞き取れるかどうかがまず決定的に重要。そこから、紹介内容を聞きつつサマリしながらツイートするのは慣れと技術と頭が必要です(笑)。

ちなみに発表するとしたら、と思って準備していったのはリディア・デイヴィスの『話の終わり』です。

ビブリオバトルの状況は別途どこかに掲載されると思うので、僕は僕の目線で思ったことを:

  • 乾さんの『編集進化論』、発表された内容はとても面白かったですしよく理解できました。もちろんこの本も読んでみるつもりです。ただ、僕は「編集」という作業の神話性に少し懐疑的なほうなので、そこに突っ込んでみたかった、突っ込んでほしかったなあという気持ちもあります。でもそこまで行くと、オーディエンス、ひいては票を選ぶので、難しいですね。
  • 今回の発表者の方々は、発表内容をかなり作りこんでいてクオリティの高い発表ばかりだった気がします。そうなったらそうなったで、ライブ感に若干欠けるのかなあという無いものねだりも。故に、当日言われて当日あれだけの発表をなさった乾さんは凄いなと。
  • 何を持ってチャンプ本を選ぶのか?というのを相当考えさせられた回でした。「読みたくなる」のクオリティと向き合うべきなのか、イベントとしての閾値のバランスを考えて、そこは考えるべきではないのか。
  • 終了後の立ち話で少し出た、「amazonは日本国内ではないので税金は日本に落ちない。一般の人はそこまでわかってないので」という話がひっかかる。僕たち消費者は利便性で方法を選択する。日本に税金を落とすために、本を買うのではない。と思いつつ、被災地への支援活動と考えをリンクさせ、利便性に関わらず行動を規範するべきなのか、と思ったりもしてみたけれど、やはりそれとこれとは話が別だ。消費者に対して価値が提供できているかどうかが基本的には勝負の分かれ目であるべきで、日本人だから国産を、というのは、政策レベルでどうこうするのは是是非非ありつつ現実だろうけど、個々人に対して「日本に税金を」と強制・半強制的なアプローチをするのが妥当と見られるのはどうかと思う。
  • 刺激がなくてもやることはやるための精神性はどうすれば確立できるのか?「競争」がなければやることをやらない、という競争神話からの脱却の哲学がいよいよ本気で必要では?