「対談 仲川げん奈良市長・堀義人グロービス代表」拝聴してきました

たまたま機会に恵まれたので、仲川げん奈良市長と堀義人グロービス代表の対談を拝聴してきました。

https://www.facebook.com/events/219725538174816/

仲川市長は日本で二番目に若い市長で、当選したときは、奈良市が若い市長を選んだということに大変驚いたことを覚えています。若ければいいという訳ではもちろんないですが、極力動こうとしない奈良という土地で、33歳の市長を立てたというのは物凄いことだったと思います。

さてこの日の対談は、オープニングの説明によると(私はたまたまネットで見かけたので、二人が対談するということだけ知って参加した)グロービスが主催で、日本各地の政治家との対談をやっているそうです。21日に市長選を控える中、絶妙のタイミングでした。

まず最初に苦言したいのは、毎度毎度というか運営の拙さ。奈良でこの手のイベントに参加してみる度、なんだこの運営は、といつもがっかりします。来場者への挨拶がない、受付はたどたどしい、開始は2,3分遅れる、そもそも建物の表にイベント会場の目印が出ていない。イベントが始まって、ビデオカメラのために参加者を移動させたこともあった。あんなの、最初からカメラチェックしてればその席を設けないようにできたんじゃないか。イベントが終わった後も挨拶がない。よく知っている人同士の集会になっている。仲川市長の後援会の方は名刺持ってひとりひとり挨拶に回っていらっしゃいましたが、こういうイベントをやって知ってるサークル内で会話するいわゆる「パーティ」にして何か意義があるのかな?と毎回思います。

では恒例の箇条書き:

  • 質問もさせてもらいましたが、堀さんの「生態系」という言葉が大切だと思った。奈良に限ったことではないかも知れないけれど、「お上が何かを授けてくれないから」「環境をお上が整えてくれないから」という姿勢の人が多過ぎると思う。
  • もうひとつは「正解なんかない」というところ。我々は、「正解がどこかに落ちている」「やり方を磨きさえすれば、成功するはず」と常々思っているけれど、正解はどこにも落ちていないし、やり方そのものが間違っているのかもしれない。
  • 一方、リーダー塾的な構想は、今の奈良に必要なのかどうかはちょっとよく判りませんでした。「自分の足で歩く」という意味でのリーダーシップを抱く人を増やす必要はあると思いますが、「トップ」という意味でのリーダーよりは、実践力のあるプレイヤーを増やす必要があるのではないか。
  • 「生態系」を作ることでの「にぎわい」の振興は、正に奈良に必要なことだと思う。問題は、「奈良府民」もその渦に巻き込めるかだと思う。「奈良県民」だけでにぎわいを作り、「奈良県民」を増やす、という方向性は、個々の生活を考える限り現実的ではないと思う。
  • ソーシャルネットワーク等のネットワークでの情報発信やコミュニケーションはコストがかからない、というのは若干時代遅れだと思う。どんなことでも、「当たり前」に近づけばコストがかかるようになる。ITの世界では特にそうだ。埋没してしまうのだ。

私は生駒市民ですが、市の内外を問わず、こういったイベントに積極的に参加してみようと思います。