独走会 241013 なら歴史芸術文化村-ちかみちらーめん 54.24km/467m elev.gain

新しいヘルメットをお試し。

もう10年近くKASK Mojitoを愛用してて、「ヘルメットは2,3年で買い替えないといけない」とか読んだことあるけど、流石になかなか値の張るものなので2,3年で買い替えとはいかずここまで来て、しかし内部のインナーパッドが剥がれに剥がれてしまっていて、インナーパッドを買って補修するか買い替えるか数ヶ月悩んで、買い替えるならどれに買い替えるかいろいろ見漁ってみて、K-PLUS NOVAがよさげと購入。そのお試しライドに、以前仕事で都道府県CIOフォーラムというのに参加してCIOじゃないのにベンダ側で視察ツアーに参加した際の行き先だったなら歴史芸術文化村が、場所もよかったけどそこまでの道が走るのによさそうだなと覚えてて行ってみることに。

生駒から時計回りに奈良→天理→王寺と四角形を描くこのルート、なんで今まで気づかなかったんだろうというくらいちょうどいいコースだった。50km前後を走るのにはもってこい。遅めに出れば、こんなふうに帰りの途中にちかみちらーめんによって一杯食べて帰れる(笑)。午前中にさっと流したいのでもいい。もっと短いか、もっと長いかしか今まで考えてこなかったけど、そこまでハードでもなくそこまで軽くもない、ちょうどいいくらいのライドをもっとしばしばやりたいような、もっと日常にしたいみたいな気持ちが芽生えているのかもしれない。

独走会 240502 春日大社 40.05km/399m elev.gain

先週体を暑さに慣らしてところ、今日はそこまで気温も上がらない走りやすい絶好の天気、初詣の際に返すのを漏らしていた御守を春日大社に返したあと、以前から行きたいと思っていたところに向かう道中でパンク。実際には空気が残っていて、シーラントも入れていないピュアなチューブレスで使ってて、乏しい知識ではスローパンクだとしてもそんなに空気が残らないのでは?と思い、どこからか空気が漏れているかと調べてみてもそれっぽいところがない。じゃあ空気を入れてみようと携行ポンプを持ち出したものの、チューブレスに変えてから初めて携行ポンプを使ってみたらバルブに全然噛み合わない。仕方がない、いざと言うときのために携行してたファーストリスポーン、ガス込みの補修材を使ってみたら、思ってたよりちゃんと使うことができ、充填もでき、走れる状態に復帰した。

そのとき、後ろからおばあさんが「空気入れあるよ、貸してあげるよ」と声をかけてくださった。近くの(たぶん止めていた場所の脇が高台になっていてそこから)お家のおばあさんが、私が停車して空気を入れているのを見てやってきてくださったのだ。私はこういうとき、うまく会話ができないタチだったが、なぜか今回はおばあさんの好意を無駄にしてしまったと悔やむことのない、気持ちよい会話を続けて感謝の念を伝えることができた。親切に声をかけてくださったことに、心から感謝したからできたことのような気がする。

独走会という名前をつけているけれど、もちろんひとりで気ままに気楽に、でもこういうトラブルが起きた際も独力で解決するのをしょいこんで行動するのが好きなのだけれど、誰かの好意親切を「ありがとう」とありがたく受け入れられることもまた、独走会という名前をつけた裏に込めた気持ちだったことを思い出した。

独走会 240428 奈良フードシェッドファーマーズマーケット 30.68km/348m evel.gain

あまりに走ってなくて、この連休に走らないとほんとにめんどくさい病が治らないのではないかと、とにかくどこへでもいいから走るのは絶対走ると固く心に誓ったら、なんといきなり25℃を超える夏日になるとかなんとかで、これは暑さに体を慣らす日にしたほうがいいと、むしろ軽く流すくらいにしようと考えたらやる気が下がるのもうまく回避。

こういうとき、ちょっと会いに行ける目的地というかイベントというかがあるのはほんとにありがたいことで、何も考えずに走る先の転害門に着いた後、やっさんに会いに奈良フードシェッドへ。いつもただコーヒーを飲んで、4,5分駄弁って帰るってだけなんだけど、ちょっと言ってもなにか話を振って盛り上げてくれるサービス精神旺盛な人が友達にいるってありがたい。自分がいかに、そういう「話し上手」な人に助けられて人間関係を維持してこれたのかというのを痛感する。何も知らないことで卑屈になるのと攻撃的になるのは知ることで解消できるので勉強するし、どんな状態でも落ち着いたスタンスで話すというのは大切なことだから改めて気をつけよう。

しばらく乗ってなかったんで少しの坂もキツかったし、暑さも本当にこたえた。これで慣らしたので、1週間以内にできるだけ乗らないと慣らした意味がないので絶対乗る。

独走会 230817 くろんど池

静寂の必須性。

数年前から、予定日の2,3日前までは挑戦心が湧いているのに、日が近づくにつれ、挑戦心よりも不安心が勝ることが増えたが最近はそれがいよいよ酷くなった。実際に走ってみればそこまで辛くはないのだけど、前日に思い浮かべると近所の坂でさえ、苦しいイメージで浮かんでくる。そして、当日の朝は首尾よく予定通り早く起きれたとしてもどうしても気乗りがしなくなる。

それでも、当初予定していた距離より短い距離で済まそうと自分をだましだまし走り出す。なかなか走れていないから体力に不安があるのは事実だし、昔のブログを読んでも「もうロングライドはいいじゃないか」と思ったことは一度や二度ではないこともわかるのだけど、それでも、好きだと思っていることなのに理由をつけて遠ざかろうとする心の動きはある種の病気ではと少し自分が心配になる。

魂を安定し続けるためには喧騒を離れられる時間は決定論的に必要なのではないかと思う。常時賑やかさの下でないとやっていけない、パーティージャンキーみたいな人もいるのだろうが、そんな人も死ぬまでそれで行けたというのはあまり見聞きしない気がする。人が一定時間に浴び続けられるアテンションの限度はきっとあって、そのどうにもならないアテンションをどうにかしなければと創意工夫に魂を使い続ける日が続くうちに、好きなことさえ遠のけようとしてしまうのだろう。

いこま未来Labのプロジェクトマネジャーを務めるにあたって

いこま未来Labという、高校生が主役の実践型ワークショップのプロジェクトマネジャーに、お声がけ頂き務めることになりました。いこまち宣伝部に参加して10年、参加者から少し運営側に関わらせてもらえることになりました。とてもよい機会だと思ったので、こういった自治体が企画・運営する市民との協働活動について、私の思うことをまとめておこうと思います。

まず、今回のお話は、有償なのでお受けしました。もしこれが「無償のボランティア」だったら、お受けしたかどうかは未知数です。私はシビックテックの分野に関わりを持っているので、市民が行政に積極的に関わっていくことにはポジティブですが、行政が市民の力を無償で使おうとするのには相当ネガティブです。自分たちが住むところの事柄は自分ごとであると市民自身が思うことは全肯定ですが、それを行政側から拡声されるのは我慢がなりません。人の時間はタダではないのです。人のスキルはタダではないのです。現代の暮らしがもし暮らしにくくなっているというのであれば、それは無償で行う協力関係が減ったからよりも適切に対価を払うことが少なくなったからだと考えています。子どもたちの登校下校を見守ってくれている方々の親切にただ甘えているだけだから、暮らしにくくなっていくのだと思っています。昔はそれくらいのことはみんなタダでやったと言うのなら言う人が率先してやればいいのです。ここにはいわゆる「やりがい搾取」的な事柄への否定的感情も含まれています。「楽しいでしょ?だからタダでやろうよ?」と誘われるとき、その楽しさと引き換えに誘った側は利得を得ています。金銭的な利得なのか評判的な利得なのかは場合によると思いますが。

なので、普通のことかもしれないですが今回のお話は有償なのでお受けしました。これはお金を頂いてやっていることだというのを、明確に言っておきたいという気持ちがあります。どういうのが普通の人かわかりませんが私のような普通の人から見たら、こういう自治体がやるイベントごとに関わっている人ってお金もらってるのかなーもらってないのかなーと、なかなか確認し辛いことでぼんやりした疑問なんじゃないかと思います。そういう感覚があって、これは有償だということを明確に言おうとしました。私は普通のサラリーマンで、普通のサラリーマンでいこまち宣伝部に参加して以来、サラリーマンを続けながらできる範囲でいわゆる「市民活動」というものをやってきたという自負があります。世間では長らくともすれば企業勤めを凡庸なものと見做す風潮がありますが、そうは言っても企業がひとつもなくなれば社会は100%立ち行かなくなるのは自明で、サラリーマンをしながら市民活動ができるということはこれからの社会が実現できなければならないことだと思っています。そしてそのためには適切な対価を支払う意識を持った社会に脱皮しなければならないのです。

私は今回、いこま未来Labのプロジェクトマネジャーを有償だから引き受けました。ここに書いたのが、その理由とそれをここに書いた理由です。

独走会 230703 煮干し一直線

人と集まらなければ楽しさはないなどと決めつけられたくない。

人との出会いはとても大事で、人との交わりなしに生きてはいけないので、交流を軽視する気持ちは全然ないけれど、「楽しみというのは人の集まりがあってのものだ」というのは否定する。人間はひとりの状態と集団の状態の二種類があって、なのでどちらの状態にも楽しみと苦しみがある。どんなものでも両面があり存在する以上は表裏がある。ひとりの状態に楽しみのない人はたぶん人と集まった際の楽しみも十全に楽しめていないと思う。それはひとりの状態からの逸脱、逃走に近いのだと思う。ひとりで芯からオリジナルな何かを生み出せるというのは思い上がり以外の何物でもないけれど、集まることに依存する人たちも得てして何も生み出さない。

僕の楽しさは僕の中にある。それは人との関わりも含めて僕の中にある。

独走会 230521 doors yamazoe 61.40km/1,445m elev.gain

死ぬかと思った。

行先を決めず走り出して、往路のみ復路輪行もできる装備で行ったけど、なんとなく布目ダムで折り返しで自走で帰る、というお決まりのルートにしたものの、行きの大柳生あたりでひどい耳鳴りがしたり早々に苦しくなったり、やっぱりトレーニングしていないから走力が落ちているなと落胆しながら走ってた。doors yamazoeはオープンと書かれてた12:00よりちょっと早くついたものの、もうちょっと待ったとて開店する気配が全く感じられなかったので写真だけ撮って後に。

そこから水間まで2回も休憩取ったほど調子が上がらなかったけど、よく考えてみればロードバイクを始めた頃から10年が経ち、年齢的に伸びしろはもうないし(もともとのベースが低いのでトレーニングすれば人並みには持っていけるという意味で伸びしろはあるけど)、自分の年相応のライドを考えないといけない、と振り返って思った。熱中症とか、今まで幸いなったことがないけれど、自分の体力はよく考えないといけないとつくづく思った。

独走会 230414 つるカレー 30.39km/333m elev.gain

ちょっとカレーを食べに。

年に4回ある、平日の公休日。なんかしたいなんかしたいと思いながら計画も段取りもできなかったので、ちょっとカレーを食べにいくということで、日曜やってないのでなかなか行けなかったつるカレーに。

開店直後くらいに着いたのでお客さん誰もおらず、マスターに丁寧にしてもらいました。カレーは、どのサイトでもどのブログでも絶賛されている通り。あやめ池のプラーナで修行をされたということを知る流れでプラーナが閉店したこともしり、なおさらこのお店を応援したい気持ちに。店内のおしゃれさも、陳列されている本のチョイスも好みです。

流して走る、それだけで気分転換。ちょっと前に気分転換についてうだうだ考えていたのが可笑しくなります。

独走会 230212 ASTRALRAY COFFEE 25.23km/338m elev.gain

気分転換と目的地探し志向の衝突。

ロードバイクに乗りたいという気持ちはある。だけど、あまり長距離だとしんどいという思いが擡げる。かと言って近場だと「わざわざ?」という感じになる。それでも漕ぎ出そうとするためには、どこに行く?という目的が欲しくなる。目的もなくただ走って帰ってくるのではなぜ行けないのか?と堂々巡り。

いつもの逡巡にどうにか打ち勝って、思い定めた目的地はコーヒー。そうなると今度は「スタバ?わざわざ?」かと言って「そこ?そこじゃ近すぎない?」の往来を止めてくれたのがASTRALRAY COFFEE。ウェブニュースの記事を複数見かけて知ってたし、そうでなくても奈良市街に出る際に通りがかって「洒落てるな〜」と思ってたので一度行ってみよう!と。

新大宮なのでほんとに「ちょっと行って帰る」感覚で行けたし、お店はかっこよくてその実気楽な空気感で、ここで一杯飲んで折り返す、というのにもってこい。飲み終わってカップ返しにいったら「あら...喉乾いてたんですね」と、乾きに耐えかねてカフェを見つけて急いで一杯飲んだというふうに言われたんだけど、違うよ、このお店が目的地だったんだから。

独走会 230212 琥珀荘 33.79km/368m elev.gain

立ち位置を落ち着いて把握してみる。

ロードバイクを始めた当初は、帝塚山大の前の登りすら、あれがあるから奈良方面に行きたくないなと思うくらいだったのが、4年5年と経てあまり苦でなくなった。コロナ禍でインドアトレーニングを結構やった一昨年あたりは逆に実力があがったなと実感できたけれど、去年はあまり走らず、結果、奈良に行って帰ってくるくらいがちょうどいいなと思うように。

落ち着いて考えてみればロードバイクを始めて10年以上、40代はそれまで何も運動していなかった分伸びしろもあって、40代とは言えトレーニングを積めば積むだけ人並みに近づけるという思いがあったが、50歳になっている今、いつまでも無邪気に伸びしろを求めていけるのではないかもしれないという少し寂しい思いが去来する。それに抗うような「生涯現役!」的なスタンスは不快感があって、でもそれは「外向き」の匂いをそこに感じるからかも知れず、どのように生きていきたいのかというスタンスで「生涯現役」を志向するのは受け入れられるように思えた。

せっかく奈良まで出向いたら新しいお店を開拓するか、それともお気に入りをリピートするのか、毎度逡巡する身にとっては、あたりをつけた行ったことのないお店が臨時休業だったりなぜかオープンしなかったりするのも、今日はお気に入りをリピートしようという気持ちにさせてくれるものでありがたい。近距離ライドは不意の出来事でも時間を気にせずにいられるのがいちばん。琥珀荘はこの上なく居心地がよくてお気に入り。