ひさしぶりに売上レポートがあって、今回は自分の棚は一冊も売れていなかった。全般的にも売上が少なかった。雨が多かったからというのもあるかもしれないけど。自分の棚は想定的には売れそうな本はもう売れてしまったので、補充しないと売れないとは思う。やはりSNSとかで強く発信しないと広まらないのかな。自分というより、ふうせんかずらの存在自体をもっとプッシュできる方法がないか考えないと。そう言っている間に時間はすぎる。
虎月堂さんが大津のお店の店番に行かれているというポストがinstagramに。自分の店番のこともそろそろちゃんと考えないといけない。あと2週間。大々的にやらなくても、きちんと考えてやった内容にしたい。
考えていたテーマ3冊が揃ったので夜に補充に行こうかなと思っていたが、朝から家族の急な体調不良。本業は制度が整っていてバックアップもして頂けるので事なきを得れたが、貸店店主のように、自分でやっていることは突発的な出来事に対してのバックアップも自分でやるので、本業と同様にアジリティが大事。ここでプランニングと言ってしまいたくなるけれど、もちろん計画は必要だけれど全てにおいて万一を考えるプランニングはほぼ機能しないので、実現不可能性と、アクシデントに対して小幅に変更していく心構えが大事。
明日、取り寄せていた本が届いたら、棚を変えに行くか。ただ、天気が悪い。木曜の夜がいちばん行きやすい曜日ではあるんだけど。棚をどのくらいの頻度で変えるのかは計画を立ててもそのとおりにはほぼ行かないので、気が向いたら、くらいで考えているのがちょうどいいかもしれない。
その本を売るかどうか、で悩みが一段深くなってくる。手元にある本で売りたいと思う本は、人に勧めたい読んでほしい本で、それは自分にとっても読みたい本であり手元に置いておきたい本なのだ。例えばこの『なくなりそうな世界のことば』。少数言語の、その言語の特徴がよく出た一語一語を紹介している一冊。すでに話者が消滅している言語もある。ことばの詳しさはその言語を操る人々にとって何が大切かをよく表している。なんであれ「空」としか表現しない言語があるかも知れないし、空の色合いで全然別のことばが当たる言語があるかも知れない。そういう視点とともに、言語を守ることの大事さにも思いが至る。棚に並べてこの本の存在を知ってほしいけど、手放したくない、という難しい心情。
実際にはそういう本に定価で値札をつけて並べたりしている。
本の補充に行ったがそれは別途書く。初めて無人状態のふうせんかずらに専用キーで入った。行ったのは本の補充で行ったのだけど、無人状態の店に入るとなぜか一冊買いたいという気持ちになった。凄い不思議なことで、誰も見てないから買っても買わなくても関係ないのに、自分ひとりがゆっくり見れる状態で、わざわざ鍵を開けて入ったという気持ちもあるからなのか、何か一冊買って帰ろうという気持ちになった。これは大きな発見で実体験してよかった。
テンションマックス。
ふうせんかずらの貸棚(『己然』という名前でやってる)に書籍を補充に行きがてらの散策。前から気になっていた8nosuで薬膳スープカレーを頂いて(めっちゃ美味しい激辛だった)、いつも通販しているねむりコーヒーの店舗である鹿のおしりコーヒーが近くにあるとGoogleマップで見ていて、現地に着いてみたら同じ長屋!
2階だしめっちゃ敷居高そうだけど入ってみたら…「鹿のおしりコーヒー」という名前からは想像つかない超キレイな空間!そしてお店の方はそんなキレイな空間に迷い込んだ薄汚いおっさんに実に丁寧ハキハキと接客してくださる。「今日あまり豆がなくて…」と言いながら全部説明してくださり、100gに満たない豆は他の種類でおまけしますとまで!
説明を聞いて、普段あまり買わないコロンビアをお願い。レジで「ねむりコーヒーを通販で買ってまして…」と切り出したら、「ええ~~~っ」と驚かれ、逆にこちらが驚くくらい喜んでくださった。「いい一日になると思います~」と言われて僕もめっちゃテンション上がってお店出れました。何かちょっと喋るのって大事だなあ。
https://www.instagram.com/shikanooshiri_nara/
改めて、手持ちの本の中で出品に向きそうなものをピックアップし、それを軸にしてテーマを設定し、追加したほうがよさそうな本の中古品を物色。テーマは3つ設定できたが、テーマに関係ない雑多な並びもつくろうと思い、話題性のありそうな本を数冊選んだ。2ヶ月なのでルーティン化しなくてもやれるときにやろうで続けられる。もう少し長い期間だと、2週間に1回とかルーティン決めないとうまく回せないだろうなあ。
今のところ売れそうな本は全部売れたので回転がないのは承知の上だけど、いつ補充するのかという問題がある。自分は売れなくてもいいかもしれないけど、もともとあまり置いてない棚で、売れそうなものがなくなってる棚って全体の雰囲気を損ねるから早めに補充しにいかないといけない。これあんまりプレッシャーに感じないように気をつけよう。マストと思うと途端に楽しくなくなるから。
自分の棚の販売実績は実用書、他の貸棚さんの販売実績を見ると稀少本的なのがニーズが高いのかなと思う。あと、やはり価格は重要で、100~200円だと気軽に売れている様子。100~200円レンジで出せる古本も手元にあるけれど、テーマを設定して棚をつくることを重視しているので、何でも並べるというのはそれにあわない。テーマ設定しないと、at a glanceで訴求しないと思う。ふうせんかずらに来る人はじっくり棚を見る人が多いかもしれないからat a glance性は気にしなくていいのかもしれないけど。