言葉遣い

もちろん自分も含めて、今の奈良に最も必要なのは「丁寧な言葉遣い」。だな。

先日、ならまちを巡った際、お店の人とかいろんな人と通りすがりに一言二言話すことになったんですが、奈良の人というのは、けして無礼な言葉遣いではないんだけど、気持ちよい言葉遣いでもない。と一概に決めてかかるのは危険だけど、奈良生まれとしては前々から思ってて、奈良県人というのは若干後ろ向きな話し方をする。つっけんどんというか。そしてちょっとキツい。少し上から見ているようなトーン。

あれはやっぱり奈良県人の内向性というか閉鎖性というか、閉ざしてバリアを張る修正が、言葉遣いに出てるのだと思う。かく言う僕もそういう話し方をする。おまけに僕の場合厄介なのは生まれは奈良だけど小学生になる前から大学卒業するまで三重に住んでて、三重は結構フレンドリーで温かい話し方をするので、それに慣れてしまっていて(笑)奈良に戻ってきたら自分は奈良県人らしい、キツい話し方をするのに同じ奈良県人に話されたら「なんかキツい」と感じてダメージを受けるという(笑)。

NHKBSの「こころたび」でも、他県の方がほがらかに話す中、奈良の週だけはなんかなんというか・・・という感情を抱きながら観てた。決して悪い人間じゃないんだけど奈良県人って、でもフレンドリーじゃないんだよなあ。

言葉遣いというのは心の有り様が現れる、というけれど、言葉が心を規定するというのもまた事実で、使う言葉を意識することで、心の有り様が変わるのも事実だと思う。この試みは口で言う何万倍も大変で、頭の中を流れる言葉の一群というのは自然に流れて行ってしまうので、既にもう完全に規定され言葉遣いとがっちりリンクした枠組みなので変えるのは大変だけど、心持を変える方法というのはこれしかない。言葉遣いを、変えよう。