独走会 - TRANSIT

開店三周年を迎えられた行きつけの富雄のウルトラかっこいい自転車屋さんTRANSITに、お祝いを持って行きました! 
TRANSITで買ってウチのLEZYNEのポンプにどうしても合わずポンプを外すと小ねじが外れて空気も抜ける、というチューブを3本返品、否、お祝いにお渡ししました!(笑) 誤解のないように念のため書いておきますとこれは不良品とかそういうものではなく、単に個体の相性ですので。書いちゃうとヤボでネタ的に面白くなくなるなー。
PARKTOOLのCHAINGANGを愛用してたのですが汚れがひどくなったので買い換えようと思っていたところで、違うタイプのものにしようかなと思ってたので、ちょうどいいなと思いこのFINISHLINEのGRUNGE BRUSHを購入。消費税8%って暗算できんよね、とぼやきあい。
先週も思いまいしたがほんとに近所走っただけ、今回に至っては走った距離よりTRAINSITでうだうだしてた時間のほうが長いくらいですが、たった1時間でも自転車で走ると、今抱えている課題や疑問といったものに対して新たな気持ちで向き合えるようになります。自転車は必ず漕ぐという自分の力が必要ですが、自分の力で漕げば必ず前に進んでくれます。それはあまりにも当たり前で些細な事象ですがその当たり前のことを純粋に体験させてくれるのが自転車です。大げさですがだから好きなのだと思います。 

そして奈良は盆地なようでいて意外と起伏があって、前はそれがあまり好きではなかったのですが、少しの時間でも走ろうとする今、起伏の多いこの地形も自転車向きでいいところだなあとつくづく思います。奈良と自転車は相思相愛です。 

TRANSITを出てローソンの前で、松葉杖のおじいさんに「にいちゃん、これ高いの?なんぼくらいすんの?」と話しかけられましたよ。富雄いいとこだほんとに。

独走会/街のパン屋でパンを買う 2014/04/06 生駒総合運動公園ーHanna

近所走りもまた楽し。約2か月のブランクを経て、独走を再開しました!

一時間前後で手ごろなライドと言えば、私の住む生駒には「宝山寺」と「暗峠」という、泣く子も黙る二つのヒルクライムコースがあるのですが、さすがに登りきる自信がありませんでしたので、控えめに生駒総合運動公園まで登ってきました。

控えめとは言え、GARMINを見るとときどき斜度12%だったりしてリハビリにはもってこいでした。先週から時間があれば少しでもと、できる日はローラーを10分でも回していて、追い込んでも全然心拍も息も上がらなくて、「なんか調子よくなってるのかも」と喜んでましたが実走は甘くはありませんでした(笑)。向かい風でぜんぜん進まなくなる貧弱な脚。

ロングライドが大好きな自分ですが、この1時間足らずのご近所ライドで心底思ったのは、「自転車乗るのがほんとに好きだなあ」ということ。少しの時間でも、特に変わり映えのしないコースでも、ゆっくりでも休み休みでも、自転車で走るということが自分にとって無上に楽しいことなんだと改めて実感したライドでした。

帰りはHannaに寄り道して食パン買って帰りました。奈良はパン屋が多くて、それがライドの目的にもなって楽しい限りです。


独走会 - 大和西大寺ー大和八木、津ー桑名ー名古屋

ド平坦を走りたくて走って走りには爽快大満足だったのに苦々しい気持ちを残してしまったノスタルジーライド。

日経の映画評で『少女は自転車にのって』というサウジアラビア初の女性映画監督の映画が上映されていることを知り、電車の中で誰かが読んでいたニューズウィークのページに『少女は自転車にのって』が取り上げられていることを見て、ぜひこの映画を観たいと計画を練り始めたのが先月の頭。行ける現実的な範囲でいちばん早い上映が名古屋の名演小劇場で1/4だったので、ロードバイクで観に行こうと計画を練り上げたのに出勤予定が入ってしまい流れてしまいました。そうこうしているうちに大阪でも上映が始まったのですが、折角一度計画したことを、やらずに終わらせてしまったらなんかモヤモヤしたものが残ってしまうと思い、名古屋に向かって走ることに決めたのでした。

とは言え、1/4は14:40上演が現実的な回だったので、これに間に合うように、14:15頃には名演小劇場に着くことを考えると、自宅から約150kmを自走とすると過去実績上8~9時間はみたい。すると朝5~6時に出なければならず、冬場であることを考えるとこれはちょっと危険。なので、思い切って辛い山越えをカットしてしまおうと、八木まで25km走って特急に乗って伊勢中川へ、そこから名古屋まで90km、と計画してました。しかし今は14:40の上映がなく、16:40上映が現実的なので、そんなに早く着く必要もなく、十分自走できる時間でもあったのですが、無理しないように、平坦を楽しむ計画のままで行きました。

八木10:05発の特急で伊勢中川まで行く予定だったのが、なんとまさかの満席。この時点でかなりテンションが下がってしまったのですが、待てよ、と調べてみると10:04発名古屋行のアーバンライナーがあり、これだと中川には停車しないものの津で降りれる。20kmくらい更にショートカットしてしまうけど、今回はとにかく楽しんで走りきろうと思ってたのでこれに乗車。

津駅に来るたび何とも遣る瀬無い気持ちになります。もう少しまともな学生生活を送ればよかった、もう少しまともな人生を歩んで来ればよかった。ここで過ごした日々。そういうのは単なるノスタルジーだと振り切って前を向こうと(いつものごとく)思いながらバイクを組み上げていると、「こんにちはー」という声が。

見ると高校生と思しき男の子二人が話しかけてきた。元来、見知らぬ人に話しかけられるというのはあまり得意なほうではなかったのを少しずつ矯正してきたつもりでそんなに厭わないつもりだったのに、その学生の胸についていたバッジかワッペンに「キリスト教云々」というのがあったので即座に怯んでしまった。結局、彼は単に興味本位で声をかけてきただけのようで、特に無礼でもなく感じのよい少年だったのに、ただ宗教に関するものを見ただけで勧誘か何かと思って身構えてしまった。もしかしたらそうだったかも知れないけれど、その時はその時で丁寧に会話を畳む術だって持っているはずだ。

非常に苦々しい思いのまま、向かい風でペダルを強めに踏み込まなければいけないたびに「あかんなあオレも」と唸りながら四日市を過ぎ、揖斐川・長良川を渡り、補給におにぎり買ったらおしぼりつけてくれた優しいコンビニに感謝し、名古屋につき、名演小劇場にもたどり着き、15:00だったのでいくらなんでも時間が余りすぎるし、名古屋までひとまずは来たということで、実際に観るのは大阪でもいいし、今日はこれで早めに帰ろうと近鉄名古屋駅の脇で輪行袋を広げ始めたら、ちょっと気になっていたホームレス?浮浪者?らしきおじさんが話しかけてきた。

「大将、大将、これ折りたためるやつか?」

一体、何がダメだったんだろう、「ああん?そうそう」と完全に追い払うモードで受け答えしてしまった。今の僕は決してそういう会話が苦手ではない。あまりに絡んで来たらうまく畳むこともできると思う。なのにあまりにも粗末に受け答えしてしまった。あれが自分の本来の姿なのだろうか。情けない。ほんとうに情けない。どれだけ独走で自分と戦っても、自分の性根は何も変わっていない。ロードバイクを収め終ったとき、おじさんは僕に背を向けて何かぶつぶつ言いながら煙草をふかしていた。

近鉄名古屋駅で17:00発のアーバンライナーに乗り込もうとホームを歩いている最中、大学時代からの親友との日々を思い出しながら、突然気が付いた。その時代の心躍る気持ちを、再現しようとしてももはやダメなのだ。心躍ることがほしいなら、今この年にふさわしい心躍ることを、それを見つけ出していかなければダメなのだ。それができるだけの自分を作り上げていかなくては、ダメなのだ。

独走会 ー 麺屋NOROMA - 率川神社

乾さん、近く走ってたのに図書情報館に寄らずにごめんなさい、の走り初めでした。

年始というのはお店が開いてる開いてないが分からないので、「これ食べに行こう」という目的地決めがなかなかできなくてうだうだしてしまうのですが、とりあえず走り初めしておくか、という軽い気分に自分を持って行って走り出しました。奈良駅近辺にあるラーメン屋さんを一通り頭に思い浮かべて(笑)。


富雄川沿い南下→308号を東進して奈良へ、754号で南下して大安寺方面へ。するとNOROMAが開いてたのですかさず入りました。僕が入ったときはちょうど満席になったくらいで待つといういいタイミングだったんですが、そのあとみるみる待ち人数が増えて外で待つ人もできたので、やっぱり人気店なんだなあと感心。

今年はまあ、余裕を持ってのんびり走るのも楽しいじゃないか、という気分でNOROMAを選んだのですが、店内に貼られていたNOROMA Tシャツの謳い文句には「着るとすばやさが1上がるよ!」と書いてました(笑)。ノロマじゃないじゃん!肝心のラーメンは特製鶏そばを頼みました、めっちゃおいしかったです。あのスープは好みです。コクとサッパリが同居してます。隣のつけ麺を食べていたお客さんが「混んでるとこ悪いんですけど、追加注文していいですか?」と、鶏そばを注文したのにはびっくりしましたが、それくらいコクとサッパリが同居してるので、二杯もいけると思います。


少し遠回りをして流した後、率川神社へ。今日、奈良界隈ではこの率川神社と南市恵毘須神社で初えびすをやっていることを知ってまして、偶然通りかかった際に見たポスターがすごくかわいかった以来率川神社が気に入ってるので、率川神社へ。ホームページでは「限定200本」と書いてたので「昼から行ってまだ残ってるかな?」と思ったら、どなたかが率川神社の初えびすに行った際、ほとんど誰も来てなかったみたいなことが書いてあって「それはそれで大丈夫か?」と思ってたのですが、15:00頃行ったらまだたんとありました(笑)。福笹係のお姉さま方(笑)に「まだありますの?」って尋ねたら、「あるある仰山ある、五本でも十本でも買うてって~」と言われ、「それ前払いやん~」と言ったらオオウケ。「甘酒飲んでいってや、サービスやで~、こっち入って入って」「入ってゆうほどのとこちゃうわ~ わっはっは~」ともう完全に地元のスナック状態(笑)。僕の初飲みはこうやって美人ホステス独占状態の率川神社でした(笑)。


「どれでも好きなん持ってってや~」「そんなん言わんとお姉さんがええと思うのん選んでや~」「そうやな~これええんちゃう?あ、これがきれいやわ」と美人ホステスたちが輪になって選んでくれたのがこれ。めっちゃ立派です。サコッシュに入れて背負って帰りました。


今春、新調した御朱印帳。


率川神社の御朱印。なんか得も言われぬ迫力があります。


丁寧に丁寧に、福笹を運んで走ったので、勢いペースものんびりしたものに。思惑通りの朗らかな走り初めになって大満足でした。今年も独走します!

独走会 - 走り納め 宝山寺-平城宮跡-転害門

天気にも恵まれ、今年の走り納め。最も親近感あり親しみのある宝山寺・平城宮跡・転害門をまわりました。

家を出たら1分で宝山寺の登りが始まる絶好のポジションなので、いつもアップ不足で苦しみながら登ります。毎度、「アップは重要」という当たり前の事実を思い返すのが宝山寺。


平城宮跡はいつも通り、それほど人がいる訳でもなく、平和で無造作な広大な敷地でした。


そして転害門。なんでこんなに転害門に惹かれるのか、よくわかりませんが好きな場所です。この門、自転車似合うし。


という訳で、facebookにアップした写真以外の写真もほとんど撮らず、ただぶらぶらとご近所に挨拶巡りをしたような、そんな走り納めでした。来年も楽しく走れますように。

あ、相変わらずの西風の強さには閉口でした(笑)

独走会 - 伊勢本街道 (八木)ー桜井ー宇陀ー曽爾ー御杖ー美杉ー仁柿峠ー多気

昔の人はあんな過酷な道を通ってまでお伊勢さんに参りたかったんだなあとただただ感嘆でした。

奈良から163号でも165号でも津まで走ったことはあるし、23号線で伊勢まで走ったこともあるので、今回は伊勢本街道で伊勢まで走ってみることに。このルート、今までと違って途中でギブアップしようにもかなりのエリアで鉄道が近辺にないのでチャレンジと判っていたのですが、冬のライドの三重苦を嫌というほど味わうことに:

  • 強風
  • 年末工事による片側交互通行

16:03五十鈴川発京都行特急がリミット、あともう少しというところでリタイアせざるを得なかったのですが、厳しい冬の気候の下のロングライドは走ってるときはただただ辛いだけなのに何故か病み付きになります。


今回は生駒からの135kmだと走り切る自信がなかったので八木西口まで輪行。7時に八木西口を出発したかったのですが、前日、木・金と一泊東京出張から23時頃に帰宅した身には朝5:30起きはムリでした。7時の電車にもタッチの差で乗り遅れ、結局八木西口に8時着、準備完了して出発したのは8:30過ぎ。


今回、伊勢本街道をルートに選んだもう一つの理由、それはFABUプロジェクトの奈良県近代化建築遺産巡りに指定されている、御杖村役場の写真を撮りたかったから。でも榛原の上り、宇陀の上り、曽爾の吹雪でボロボロになっていて、おまけに見る限り「これで合ってるのか?」という建物しか見つからず、もうどうでもええわと入り口の石碑に立てかけてスマホで一枚。カメラをバッグパックから出す気にもならず。


御杖村役場を出てすぐの上りを終えた橋、北西を望んでるはずなので、折り重なっているのは曽爾の山々と思います。


道の駅美杉で昼食。冷えと披露で胃腸も弱り切っているので食べるものも慎重に。この時点ではもちろん伊勢にたどり着く気なので、伊勢うどんはとっておくことにすると後は汁物はラーメンしかなく、ラーメンは食べると大変なことになると経験則が語るので、善哉とコーヒーで暖を取ります。



先日、CNNの「写真を撮ると記憶が薄れる?」というニュースで一思考したところなので、今回はみだりに写真を撮らないでいようと最初に決めていたのですが、実際にはあまりの寒さとそれゆえのローペースで写真撮ってる余裕なし。もうひとつ誤算だったのが美杉を過ぎた後は下る一方でここで時間を取り返せると踏んでたのですが、その仁柿峠は狭隘で九十九折のまさに峠道で全然スピードが乗せられない。なので絶景を見ながらも写真は撮ろうとしなかったのですが、あまりに美しくて撮ってしまった写真がこの2枚。

伊勢自動車道の勢和多気インター付近で14:00過ぎ。残り約20km。時間は十分ありそうだけど直近の自分のペースは20km/hを切ってるから、輪行の準備等を考えると微妙かも、と大事を取って伊勢市まで行かずにリタイアしようとするにも駅がない!最寄りはここから6km先の佐奈というJRの駅だとgoogleマップがいうので行ってみたら、薄々予想してた通り次の便は2時間後(!)。どうしたもんかと絶望に暮れたものの、もう少し先の多気駅ならあれは確か紀勢本線で、大学の頃使ってた経験からしてもう少し本数があるはずと思って多気駅を目指すことに。もちろんケータイで便を調べればいいものの、もし調べていいのがなかった時にダメージが大きすぎるので見れません。途中の分岐で念のため伊勢市までの距離を調べると14km。14:30なので1時間あればさすがに着くだろう、と甘い思いが過るも万が一があってはならないのでなんとか思いとどまり、考え通り多気駅を目指す。多気駅には14:45頃着、多気から松阪に出るか伊勢市まで行くか迷ってたものの、14:58という絶妙の鳥羽行きがあったので一応伊勢市に行くことに。


そしてこれが伊勢市駅での記念の一枚。もう反省点は山ほどあるのですが一番は練習不足で完全に足が落ちてることでした。ちゃんとケイデンスを高められるように地道にトレーニングしようと思います。一応恒例の箇条書き:

  • アップダウンの激しいルートはとにかく上り始めに足が攣る。
  • 冬の独走の心細さは悪くないと思う。
  • とは言いながらも、最近、あまり乗る気がせず、近場を走ってばかりいたのは、やはり近くをよく知りたい近くをよく知らないといけないというアンテナが働いているからのような気がする。

独走会 - 街のパン屋でパンを買う - 竜田川・樸木・春日大社

これ以上ない冬晴れの下、今までのもやもやも雲散霧消する心地良いライドでした!
先月くらいから、毎週ロングライドを計画するのに直前になって気持ちが落ちてしまったり、ロングでなくとも奈良公園くらいまで乗ってこようという程度でもなぜかぐずぐずしてやる気が出ずに乗らず終いで休日が終わり、「あーなんで出なかっただろう?」と自分を嫌悪する繰り返し。疲れてるのかな、とか思いつつ、目先を変えて先週パン屋を巡ってみたら少し乗る気が蘇ってきたので、この日曜もパン屋に行ってみようと愛用の「食べログ」で奈良のパン屋再検索。先週、候補に上がってはいた『樸木』が第一日曜は営業してるということなので、たぶん紅葉がちょうどいい頃合いと思われる竜田川沿いを駆けて『樸木』へという行程でいざ。

竜田公園の紅葉。予想通り見頃でした。ハイカーの方もたくさん。ご近所散歩と思しきかたもたくさん。

『樸木』。場所はなかなか難易度高いです。blogに書かれている住所でgoogle mapで検索かけると、微妙に違う場所を教えられてハマります。「天然酵母パン樸木」で検索すると正しい位置を教えてくれます。

入り口。リースも鮮やかですが木の扉とトタンのコントラストも鮮やかすぎる。

お店構え。この可愛らしさ。席は結構たくさんありましたが埋まってました。予約で来店の若いカップルが僕の後に二組も。大盛況です。

そう、このお店、バイクスタンドがあるんです!blogで見て知ってたのでちょっと楽しみにしてました。

ちゃんと「ロードバイク専用」と書かれてます(笑)。

野菜パン3個入りと玄米食パンとよもぎあんパンを買って、お昼ごはんに早速よもぎあんパンを。よもぎの味もあんの味もほのかです。薄いでもかすかでもなくほのか。しっかりした弾性のある噛みごたえあるパン。これは旨い。ここ目的地で走る価値あると思います。場所もお店もルートも(なにせ法隆寺を掠める位置取りです)全部がツーリング向きです。激賞。

そして朔日参りに春日大社へ。春日大社に朔日参りの習わしなんてないと思うし、家の近所の宝山寺ではまさしく朔日参り、それも12月は年に一度の「厄除け大根炊き」の日なんですが、僕は春日大社が大好きで、春日さんにお参りするのがゲンなので、お昼過ぎになっちゃいましたが朔日参りということで。

結婚式に遭遇。結構な頻度で見かけてる気がします。

もちろん御朱印頂きます。僕が今持っている御朱印帳をここ春日大社で買って初めて御朱印を記して頂いた方でした。鋭くてすごく格好良いのです、春日大社の御朱印。


ほんとにこの日の天気は素敵すぎて、日差しの暖かさ、眩しさ、空の薄青さ、雲の疎らさ、空気の澄みきりと適度な冷え、何もかも冬のライドを満喫させる出来過ぎの日で、気分を一新してくれました。めぐり合わせに感謝です。

独走会 - FABU Project「奈良県近代化建築遺産巡り」チャレンジ中

FABU Projectの「奈良県近代化建築遺産巡り」にエントリーしてチャレンジしてます!

 

FABU Projectは奈良県大和高田市本拠地のスポーツサイクリングNPO法人です。花吉野クリテリウムや高取城戦国ヒルクライムといったイベントの主催で有名かと思います。そのFABU Projectからのイベント案内で、「奈良県近代化建築遺産巡り」というイベントが開催されるのを知って、面白そうと思いエントリーしてチャレンジしています。

このイベントは、FABU Projectがリストアップした40の建築物のうち、20点以上を巡り撮影してFABU Projectに送ると認定証が貰えるというものです。私は仕事で担当しているお客様に世界有数の設計事務所様があり、ときどき建築物について知見を得る機会があったり多少でも知識を得ようとしたりしているので、地元の歴史的価値を有する建築物に触れるとてもよい機会と考えて参加しました。

旧国鉄奈良駅舎や奈良ホテルくらいは流石にバックグラウンドを知っていますが、場所として知ってはいてもそれが「近代化建築」としてバックグラウンドを持つものだとは知らないものばかりです。

アコルドゥは何かを流用したのだろうなとは思っていましたが変電所だったとは驚きだし、

戒壇院裏のカフェ・工場跡事務室が元は「長寿会細菌研究所」なんてなんだか厳めしい研究所だったなんて。

写真を撮り、建築物を眺め、そのバックグラウンドをゆっくり調べるほどには時間がなかなか取れないのですが、自転車で巡る行先としてこの「近代化建築物」というは意外と乙であってると思います。

40ポイント制覇したいんだけど、惜しむらくは洞川行ったときついでに近鉄吉野駅舎や黒滝村旧役場庁舎を撮ってこなかったこと。あそこまで行く日にち、あるかな~。

リストアップされているのは以下の40点です。よかったらエントリーしてみませんか?

宝山寺獅子閣 生駒市門前町1-1 重文
旧大阪電気軌道富雄変電所 奈良市富雄北1-1-1(現レストランテ・アコルドゥ)
東洋民族博物館 奈良市あやめ池北1
南都銀行本店 奈良市橋本町16
日本聖公会奈良基督教会 奈良市登大路町44-2
井上本店イゲタ醤油工場 京終町57
仏教美術資料研究センター 登大路町50(現奈良県物産陳列所) 重文
長寿会細菌研究所 芝辻町543
鼓阪小学校 雑司町97
旧奈良市水道計量器室 東之阪町
少年刑務所 般若寺町18
旧奈良県警察学校 西笹鉾町75(現天理教梅谷教会)
旧奈良女子高等師範学校 北魚屋東町( 奈良女子大学内)
旧国鉄奈良駅舎
旧生駒町役場庁舎 生駒市山崎町391-3
生駒山太陽観測所 生駒市西畑町
生駒遊園地飛行塔 生駒市菜畑町
JR桜井線京終駅舎
佐保会館 北魚屋東町( 奈良女子大学内)
奈良ホテル 奈良市高畑町1096
森川ビル 大和高田市内本町12-27(旧産業銀行高田支店)
旧宮城病院 大和高田市南本町8
高田基督教会 大和高田市本郷町9-27
八木基督教会 橿原市南八木町1丁目8-1
旧六十八銀行八木支店 八木町1丁目2-13(現ラ・バンク)
畝傍高校 八木町3 丁目13-2
村嶋織布工場 橿原市膳夫町522-4
旧高市郡教育博物館 (今井まちなみ交流センター) 県文
中和農業共済組合 橿原市久米町922-2
日本聖公会桜井保羅教会 桜井北新町70
旧奈良県立図書館 大和郡山市城内町2-7大和郡山市民会館 県文
杉山小児科医院 大和郡山市本町52
天理図書館西館 天理市杣之内町1050
石川歯科医院 御所市御国通り1丁目
御所旧郵便局 御所市本町
旧延壽堂製薬 高市郡高取町
五新鉄道 五條市
近鉄吉野駅舎 吉野町吉野山
黒滝村旧役場庁舎 黒滝村歴史民族資料館 県文
旧菅野小学校 御杖村体験交流館

独走会 - 酬恩庵一休寺

一休も600年前、この隙間からの秋晴れを眺めたということか。
独走会と言うのは富雄の超絶カッコいい自転車屋TRANSITの走行会「おいしいポタリング」の参加者の(すごくカッコよく言うと)スピンアウトで、「独りで走る愉しさ」を知る大人の集団、ということにしています。その独走会の走行会、「独走会(どくそうえ)」というのをやってまして、集合時間と場所だけ決めて、途中輪行でも何でもいいからそこまでやってこい、という、自転車でやるフラッシュモブ的なことをしてます。先週予定していたのですが台風で取りやめたので、この21日に行ってきました。目的地は酬恩庵一休寺。あの一休さんが晩年を過ごし、お墓もあるお寺です。JR京田辺・近鉄新田辺からほど近いところにあります。

僕の当日のルートはこんな感じ。


行きは生駒から北上し、くろんど池の東・陸上自衛隊祝園駐屯地のすぐ西の山を縫っていくルート。これがたぶん最短距離だと思います。帰りは、行きのルートがずいぶん下りだったことを判っている分、そのルートを引き返す気になれず、近鉄沿いに南下して163で帰りましたが、GARMINのログを見ると、それでもまあまあ登ってる・・・。

今回、若干病み上がりということもあって調子どうかなーと思ってはいたのですが、走りだし当初は「大丈夫かオレ」と思うくらい回らず、心拍数も上がってないし足が痛い訳でもないのにとにかく回すのが辛くて、「あーこれは帰りは輪行決定だな」と思ってたのですが、ちょうど鳥谷を超えて京田辺に入って下りに入ったくらいからだんだん回復し、その後は快適にサイクリングを楽しむことができました。しばらく鈍ってる体を起こすためのウォーミングアップは大切と痛感しました。

それにしても前回の多度ツーリングのときから課題だなと思ってるのが、
  • 2~4%くらいの、普通の速度で走れないといけない坂が異様にきつい

これの解消が目下の課題。何が悪いんだろう?5%を超える坂だと、「坂!」と目にもわかるし体もそれに対応するんだけど、緩い坂のとき、異様にきつく感じる。もうちょっと楽に上れるはずなんだけどな。

独走会 - 生駒-宇治田原-水口-日野-永源寺-八風街道-多度

自分史上最悪の苦戦。最低の出来。それでも多度まで行き着いた達成感は次の自信になりそう。
初秋と言っていい気候になってきたので、いよいよツーリングの季節の本番入り。ということでまずは前々から考えていた岐阜行きにトライしてみることに。NHKBSで隔シーズンで放送している火野正平の「こころ旅」で、養老鉄道というのが日中の一部の便がサイクルトレインというのを見て一度乗ってみたいなと思い、ルートをあれこれ調べて考えたのが:
  • 養老鉄道のサイクルトレイン体験。桑名行サイクルトレインの最終が桑名16時頃着なので、それまでに養老鉄道に乗れるように走る。
  • できれば養老の滝に。でも生駒から150kmを超えるので、養老鉄道のことを考えると厳しいかも。
  • 日野から八風街道で鈴鹿峠越え。途中に永源寺、永源寺ダム、4kmの石槫トンネルというのがあって、それが結構な名所らしい。
その結果がこのルート:

 

約130kmを8時間。想定より1時間以上遅い。総獲得標高1,384m。まあまあ良く登ったとは思いますが、これまでのロングライドに比べて大幅に高いという訳ではないです。水口でご飯を食べる70kmくらいまでは約3時間半で想定通り、それほど疲れも感じず順調だったのに、水口を出て日野水口グリーンバイパスに入ってぱたっと足が止まりました。なんでもない傾斜と思うのに、全然足が回らない。このコース、苦しいのは100km前後にある鈴鹿峠越えの傾斜7% 4kmだけだと思ってたので、そこまであと30kmも残した状態でそれだと、精神的にもかなり参ってきます。

家に帰って再度コースを精査して得た教訓:
  • かなり入念に調べたつもりだけど、ルートラボで100km超えるルートを描いて傾斜を調べると、特に今回のように一点でかなり高い標高があると、途中に細かく点在するきつい登りが全然拾えない。区間を絞って引き直してみたら、日野水口グリーンバイパスから八風街道に入るまでの間、傾斜10%~15%が何度も現れてた。
  • なんと言っても山あいの田舎道は厳しい。アップダウンが頻繁にある。いっそ登りっぱなしのほうが楽だったりする。
  • 「そのルートがロードで走れるかどうか」というのを、ネットで予めいつも調べて大丈夫というのを確認してコースに組み入れるんだけど、そこに行き着くまでに自分がどれくらいの距離走ってるか」というのを今まで全く考慮してなかった。

それにしてもあの疲れ方は初めて。登り、心拍は全然辛くないんだけど足が全く回らない。愛用のメイタン・サイクルチャージもあんまり効いてくれない。疲労回復力が弱いのか、そもそもペダリングがまずくて速筋ばかり使って回してるのか。きちんと分析して練習しよう。

なんとか永源寺に辿り着いて、もう日野に引き返して電車で帰ってしまおうかと思ったけれど、ここまで来て引き返してたまるか、養老の滝は行けなくても養老鉄道までは絶対に行って見せる、と意地を出せたことは覚えておいていいかな。


永源寺入り口のちょっとした滝。これで滝を見たつもりでお茶を濁しそうになったところ。


永源寺に向かう階段。もうまったく登る気力体力なし。御朱印帳持参でしたが全く気力なし。地べたにへたり込んでリアルゴールド飲んで15分休憩を決め込んだ後、「とにかく養老鉄道までは行く。多度までは行く」と奮い立つ。


鈴鹿峠越えの途中、心拍も息もまったく問題ないのにどうしても足が痛くて回せず、ちょっと止められるところがあったので止めて座って途中のコンビニで買ったローヤルゼリー入りの流動食食べてたらスズメバチに集られる!ぜんぜん休憩にならず慌てて再び走り出す。


八風街道の名所、石槫トンネル。元は「酷道」として中部地方で名高い石槫峠が名所だったそうで、その峠道を通らずして鈴鹿峠を越えられるトンネル。しかし、4kmの間、それほど路肩が広くないトンネルを走るのは結構な恐怖。下りでよかった。八風街道で何人かロードとすれ違ったけど、彼らはあのトンネルを登ってきたのか…でも登り側は路肩がちゃんとあったな。


養老鉄道多度駅。近辺に大きな鳥居の多度大社がありましたが目もくれず。いなべに辿り着いたとき、位置確認してると目の前を黄色いかわいらしい車両の三岐鉄道が走って行ってあれに乗るのもいいかな、とか、どうせ桑名から乗るんだからこのまま南下して桑名に行こうか、とか過るものの、意地を通して多度へ。このラスト10kmもなかなか堪えました。なんどアップダウンさせるのかと・・・。


ただ、総じてルート的には川辺あり、峠あり、抜けた後は平地だし、余裕をもってツーリングするにはうってつけだと思います。苦しければ苦しかったほど、振り返ると楽しかったと思うのがロングライドの不思議です。