街の本屋で本を買う - 2016/09/21 ジュンク堂書店難波店 『書店と民主主義』/福嶋聡

あの、店長さんにレジ打ちしてもらった記憶もまだ新しい今(と言っても一年経つのか)、その店長さんの著書に巡り合える。

こういうことがあるとつくづく自分のアンテナが鈍っているなあと落ち込んでしまうけれど、それでもまだどうにか生きているアンテナもあるんだなあと感謝もする。しないといけない。仕事の合間に少し時間があったのでジュンク難波店を一周してみて、レイアウト変更っていつだったんだろう、ずいぶん来てないもんなあ、もしかして前来た時すでに変わってたけど覚えてないだけなのかな、とかぼんやり思いながら階段とトイレに挟まれた棚を(トイレ側から歩いて)最後に概観していたら、いちばん最後に目に入ったのが『書店と民主主義』発売記念フェア棚と、ポップとして張り出された著者の文章。『紙の本は、滅びない』に関する内容だった。僕は紙の本が滅びないとは思っていないが、滅びないと言ってしまうことでの自己実現の力を信じている、というような内容だったこの著者の文章に強く捉えられて、『書店と民主主義』というタイトルが俄かに大仰ではない響きになり、昨年の民主主義フェアの一件に思いを馳せることになり、そうして難波店店長さんにレジ打ちしてもらったことを思い出し、その場で「あ!」と大声を上げんばかりになり、もうそうなったら購入を躊躇うことなく手にしていたのでした。

この本を、『ひろった・あつめた ぼくのドングリ図鑑』と一緒に買う中年のおっさんは、若い書店員さんには相当に奇異に移ったんじゃないかなあ。

4265043623 ひろった・あつめた ぼくのドングリ図鑑 (ちしきのぽけっと12)
盛口 満
岩崎書店 2010-09-24

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4409241095 書店と民主主義: 言論のアリーナのために
福嶋 聡
人文書院 2016-06-13

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独走会 2016/09/11 橿原市民プール

"優しい歌 忘れていた 誰かの為に
小さな火をくべるよな
愛する喜びに満ちあふれた歌"
(『優しい歌』/Mr.Children)

この日走れることになってから目まぐるしく天気予報が変わり、やきもきさせられたけれど結局秋晴れのいい天気。前回に続いてとにかくあまり停止時間を設けず、長い時間乗るのを目的に、今日は南向き。

もちろん今日が911ということを思って走る。

葛城の川沿いで、文化住宅と思しき大きな団地を通り過ぎる。大学生の頃、アルバムの数枚の写真でしか記憶のなかった、5歳まで住んでいた天理の市営住宅を見に行って衝撃を受けたことを思い出す。自分の親が、どんな苦労をして自分を育ててくれたのかを初めて実感できた瞬間だった。

明日香に行こうかと思いつつ少し方向を見失い、葛城・橿原をあてどなく流す間にいくつかの墓地を通り過ぎる。

橿原市民プールはもちろん目的地でもなんでもなくてただ折り返し地点になっただけ。

24号線沿いの天理教本部前で、天理教の信者の方の街頭演説的なものに出会った。自宅の近所でも朝からときどきやっているし、街てもたまに出くわすのでそれ自体は驚かなかったが、演説の内容が、「私の父は天理教の会長を務めています、数年前から麻痺で半身不随です、天理教を信じていても病気にもなります」、不意をつかれたまま、信号が変わり、少し頭を垂れて通り過ぎる。

親父が勤め上げた会社の前を通り過ぎる。

頭の中では「パパ、なんかして遊ぼ」という娘の声がずっと聴こえる。土日だけは、父親がいるからもったいないと思っているらしく昼寝をしなくなった娘の元に、いつものフロレスタとたまうさぎを土産に家路を急ぐ。今日も一日、平穏に暮らせることの感謝と、平穏な暮らしを守るための大小問わない覚悟を自分に改めて問いながら。

箇条書き:

  • ニーウォーマーは非常に良かったが、ちょっと締め付けがきついのか、走るうちに鬱血するのか、ニーウォーマーだけじゃなくてビブもちょっと食い込んでた。3/4ビブがほしい。
  • 久し振りに膝回りがめっちゃ痛くなった。ニーウォーマーに無意識に気を取られて乗り方が雑になっていたのか。
  • やはり50km過ぎあたりが山。ただ、今日は橿原で折り返してからの24号線北上は凄く調子がよかった。後半持ち直せたと思う。
  • CONTOURが2連続でスイッチオンとともに充電切れ。充電の仕方が悪いのか、本気でバッテリがへたったのか。


独走会 2016/09/04 いつかのメンテナンス

”元気なうちにやりたいこと見つけだしたいよ"
(B'z/『あいかわらずなボクら)

8/13に5時間走ってきて、数日後にローラー回そうと前輪をマグライザーに乗せようとしてパンクしてることに気付いて、「またインドアパンクか!」と憤りながらスペアのヴィットリアウルトラライトチューブに交換したらこれがウチのレザインのフロアポンプの口とかみ合わないバルブのチューブで、更に憤りながら同じくレザインのハンドポンプ(なぜかハンドポンプはかみ合う)で空気を入れ、しょうがないなとamazonでいつも愛用していた緑のパッケージでシルバーのバルブの写真が載ってるヴィットリアウルトラライトをオーダーしたら、届いたのは確かに箱は緑だけど中身はゴールドのかみ合わないバルブのチューブ!

ほとほと嫌気がさしつつ何気にタイヤをみたら結構減ってるし小石の刺さりもあったりで、そろそろ交換したほうがいいのかなと、愛用のミシュランを通販サイトで探しまくり、納得の安値だったChain Reaction Cyclesで初めて購入(wiggleは品切れだった)。Trakpakという初めて聞く運送会社使用で待つこと約1.5週間、無事到着したので今日めでたく前後フル交換。チューブはヴィットリアを選ぶと同じ轍を踏む確率大なので、確実に実績があってかつ仕様のわかっているコンチネンタルをチョイス。

若い頃、シラケムードというか無気力世代というかノンポリというかバブルというか、とにかく享楽的で、何かに打ち込むより適当に、時間を無駄に過ごすことに一種の快感を覚えていたバカな僕は、真剣にやりたいことも目指したいことも考えず、何にも一生懸命にならずにまるで生まれた時の貯金を使い果たしていくようにここまで来てしまった。今更やりたいことが見つかってもほぼどうすることもできないし、やりたいことがあっても時間を工面するのもままならない生活を今送っている。なんでオレはあんなにバカだったんだろう、と何度嘆いたかしれない。でも何度嘆いても時間は戻らないしメンタルが強くなる訳でもない。今できることは、いつか走れる日が来たときのために、その機会を活かせるように、時間のあるときに少しずつ準備をしておくこと。そう思いなおして、タイヤ交換後に入念にチェーンクリーニングをしておいた。

『YELLOW』/稲葉浩志

つくづく、自分の青春時代からずっと、同時代を生きてる近い世代のアーティストが現役でい続けてくれることのありがたさを再確認。

少し疲れ気味になると耳の奥頭の底でフェードインしてくる昔の曲。なんという言葉でもってその郷愁を言えばいいのかわからないくらいの郷愁が同時に沸き上がる感じ。もちろんその時に帰ることはできないから、郷愁を胸の中で千切れるまで掻き毟るしかない。そんなふうなことを折につけ吐露していたら、この曲だ。

”むせかえるような砂浜で
繰り返し流れていた歌が
この細い腕をつかんで
連れ戻してくれる
穢れなど知らぬ頃の自分に"
"もうそこには帰れない
寂しさ嚙み締め叫びます"

これに魂を鷲掴みにされ、ここまでシンクロしたら堪らんなあと思ってたら、こう来る:

”他人の哀しみなど
分からなくても泣いてみせる"

せせら笑われているようなこの感じ!

それでも、全編通じて振り返っては悔やむばっかり、”全部チャラにしてくれ”と太陽に願うくらいの心情が、最後のサビで一気に急展開して、

”全部チャラにしなくてもいい”
”もうどこにも帰らない
何も怖くないと叫びます”

結論的にはこれしかなくて、すでに"パーフェクトライフ"で提示されているモチーフなんだけど、”パーフェクトライフ”と違って、恋愛軸がぜんぜん入ってない分、中年男が抱く”ここまで来てしまった感”を突破するエネルギーがダイレクト。最後のサビはほんとにコンパクトで、内容的には比較的軽いものなんだけど、そのシンプルさこそが中年が前を向くために必要なものなのだ。厚顔無恥にはやっていけない生真面目さが残ってしまう中年が前を向くためには。そこはシンクロしているに違いないと思う。

ちなみに(今のところ)配信限定です。

独走会 2016/08/27 初氷(みやけ 旧鴻池邸表屋)

思うに任せないを愉しんでみせる。

初氷がこの時期になるのも、自宅から数キロというお店にロードバイクで行けないのも、絶品のいちご氷を食べるためには開店と同時くらいじゃないと食べられないとわかっていてもいけないのも、そういうもんだと自然体。そこをしゃかりきになって目を三角に釣り上げて猛烈に頑張る気にはならないしそこでエネルギーは使いたくないし、さりとて何もしないで諦めるほどやわでもない。タイミングがあったら活かせるような気構えを常日頃から持っているかどうか。そしてそれを維持するためには健全な肉体と健全な魂の両方が必要。

行きは「いちごのかき氷食べるんだー」と言っていた娘も、いちごが売り切れでマンゴー氷が出てきてもおいしいおいしいと食べて、寝る前も「オレンジ(色しかわからないから)のかき氷、おいしかったね!」と繰り返し繰り返し。誰にも一日は二十四時間、一年は三百六十五日。どうやって休むかではなく、どうすればやれるかを考える。

どうすればやれるか、の思考を遮るものは容赦なく捨てる。

独走会 2016/08/13 走行時間5時間

探検、発見、ぼくのまち。

この日、走りに行く予定は先月末に立てていたのに、この日がお盆であり世間的には夏季休暇だということを思い出したのは前日。盆と正月が劇的に走りにくい(車が多いから)ことを思い出し、行先を決めきれぬまま当日の朝を迎え、とりあえず回しながら出した結論は「走行時間5時間」。

ロードバイク始めてからずっと、まとまった時間が取れたら「どこまで遠くに行けるか」を基準にプランを考えてきたけど、そうそう乗れる時間も取れなくなり、そうすると足も衰え、時間的制約がますます厳しくなる。それなら、足を回復させるため、距離ではなくとにかく5時間乗ろう、そして5時間乗るなら地元奈良を気ままに回ることに決定。

大安寺へのお参りを折り返しの2時間30分後に想定して、とりあえず163号に出て加茂過ぎたくらいで木津川跨いで南側の道で戻ろう、と考えていたのに、気が付いたら浄瑠璃寺はこちらとか岩船寺はこちらとか、しまった!あの辺の道には入り込みたくない、無暗に坂が多いのに…と思っていたら奈良阪に出てました。

県境の標識を見て一安心。

ほっとして信号待ちで撮った奈良公園。

大安寺。いつも通り参拝して御朱印を貰いました。

久し振りの図書情報館。乾さんにfacebookでコメント貰ったので通りすがってポストしようとしてたらなんと乾さんにバレる。

大安寺を出るとき、前から行きたかったK COFFEE寄って富雄川沿いで生駒に向かうのがいいかな、と。K COFFEEのマスターは凄いフレンドリーでした。めっちゃ話しかけてもらいました。コーヒーフロート頼んだんですが、シロップ加減を聞いてもらったり、豆を選ぶ相談とか保存の仕方とか、ばんばん話しかけてくれて楽しかった。ぜひロードバイク乗ってほしい。

最後に近所のお気に入り、Le bage寄ってお土産にベーグル4個とリンゴジュース。

意外と道が頭に入ってなくて若干行きつ戻りつしてるし、なんだかんだで結構足止めてるので移動時間が3時間強しかなかったり、だけど、ともかく5時間ライドできたしホームグラウンドを目いっぱい楽しめた。5時間走れないと100km覚束ないので、しばらくはこのライドがいいかも。

久し振りの箇条書き:

  • 50kmを過ぎたあたりでやはり足が格段に落ちる。これは食べてないということもあるかも。5時間走は有用。
  • 11時過ぎてからの、吸い込む空気すら暑いコンディションはつらかった。
  • gizmodeカメラ、移動中に撮影するにはちょうといいと思ったんだけど、輝度が足りなくて画面が見えないのが盲点。
  • ビブショーツ、やはり肩が凝る。

「走行時間5時間」は、稲葉浩志がプロデュースした宇浦冴香というアーティストに『休憩時間10分』という曲があってそれのパロディです(わかるか)。


独走会 2016/07/20 インドアパンク

”何かの罰か
誰かのいたずらなのか”
(B'z/『パルス』)

3日間留守にして部屋の温度が上がったか直射日光が当たったかでパンクしたと思われるリア。
時間があったので、買い置きのチューブで交換。
パンクもひさしぶりだったので、バルブ付近をビードに噛まないよう収めるのにちょっと手間取ったけど無事交換完了。
空気入れてローラー台にセットしといて、風呂入る前にちょっと回そう。

…!?

またパンクしとる!

さすがに萎えます。熱気でパンクしたと決めつけて、チューブ確認しなかった罰なのか…。
面倒と思いながら、ポンプを押しつつ空気漏れ確認、該当箇所のタイヤ確認。
タイヤに亀裂入っているけど、刺さっていたものは取れている様子。
それ、どこに落ちてるねん!?と這って床を見るけど見当たらず。
仕方なく入念に掃除機かけて、再度交換。
最初のパンクチューブと、二回目のパンクチューブと、ついでにパンクしてないけど僕のフロアポンプとかみ合わせの悪いバルブで、空気入れてもポンプ外すときバルブごと外れるので用を成さないチューブ、3本のチューブを苛立ちとともにゴミ箱へ。

思うようにいかないときになんだかやる気が沸き上がるのは、試験前に遊びたくなるのに終わったらどうでもいいやって気分になるのに似ている。

"いつもは考えない
なのになぜか今
やりたいことだらけなんだ"
(B'z/『パルス』)

独走会 2016/07/17 休息日・防府

毎回輪行していた山口に、深い事情の理由で持ち帰らず、そして二度ロードバイクで訪れた防府に今度は自動車で。その過去二度のツーリングでも、人生には様々なステージがあり、その都度その都度に応じて愉しめるようになるほうがいい、ということを教えられたのだけど、今回もまた、過去のツーリングを思い出させる場所に偶然連れられて、過去のツーリングを思い起こして今の状況に照らし合わせることで人生のステージについて考えを新たにされるという、不思議なめぐりあわせの防府。今はまだ、去年や一昨年の、防府が絡んだツーリングを思い出しても克明な映像と記録として頭に浮かぶだけだけど、何年も何十年も経てば、今、学生時代を過ごした街を思い起こすと胸に去来するノスタルジーと同じような感情を伴って振り返るようになるのだろうか?

その防府に来た目的は、チームラボアイランド。これまた、偶然にも『プロフェッショナル・仕事の流儀』でチームラボを観たところで。チームラボはとても凄い。これを実現するために、投資を仰げる説明力・説得力の現場が一番知りたいところだし、一番凄いところだと僕は思う。そして、チームラボがその名にチームを含めているように、何かを成し遂げるためには多かれ少なかれ仲間・味方が必ず必要になるということ、独走会も独走を旨としているけれど孤立主義ではなく、如何に独走の仲間を増やせるかが大切だと思う。

休息日には加えて本。『日本会議の研究』を、この県で読み終える。日本会議というのは荒っぽく言ってしまうと、太平洋戦争の負けを認めたくない青年が、老人になった今も続けている活動で、自分が大日本帝国憲法に馴染んでいるからそっちに戻したいだけで、単なるノスタルジー以上のものではない動機でやっているものだと理解した。ちょっと前に、「憲法を変えたいヤツって、結局、現憲法が保障した自由を謳歌できなかった、クラスのイケてる連中に入れなかったイケてない連中が拗ねて反抗しているようなもんでしょ」と書いたんだけど、まさか本当にそうだったとは思わず割とびっくりした。今、学生時代を過ごした街を思い起こすと胸に去来するノスタルジーを、彼らは卒業することができずに執念深く年老いていったのだ。青年のまま、目覚めることなく。安保闘争を「あれは学生の時の話」と安直に自分は変わりましたと言えた厚顔な連中とどちらがどうなのか。

自宅に戻ったら、ローラー用のホイールが、部屋の熱気が原因と思われるまさかのパンク。まだ休息日を続けろというのか。


日本会議の研究 (扶桑社新書)
 菅野 完

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独走会 2016/06/11 伊賀上野 via 163号

過ぎた時間はすべてDESTINY。

梅雨入り前に長距離を走る日を家族に工面してもらえたので、雨に降られても走れるようにとSUGOIのHydroLite JacketとCAFE DU CYCLISTEのRAIN SHOE COVERSまで準備。毎朝、「今日これから走るとしたら…」とシミュレーションしてメンタルトレーニング。甲斐あって当日は5:30に起床でき、天気も上々、17:00に帰宅すればOKというスケジュールで7:00に出発。


遠くに行けば行くほど、輪行にしても戻るのに時間が掛かる訳で、勢い帰りの時間が読みやすい近鉄沿線を走ることに。そうなるとやっぱり三重に出る。去年年末走ったばかりの163号をもう一度走ることに。

今回は笠置まで1時間15分、10分休憩して1時間足らず、9:30に上野市着。体調もきつくないし足はよく回るしメンタルも沈まないし、もっともっと走れそうだったけど、すごく快調でそれで気持ち的に相当満足したのか、故郷の伊賀上野を軽く流してJRで帰ろうという気持ちに。上野城を観て、伊賀上野駅まで流して、輪行のパッケージをゆっくり仕上げて自販機でアイス買って食べて10:59の加茂行で帰途。

島ヶ原の上りを終えて下った後の平坦でさすがにちょっと足を使い切ったのかフロントアウターが重くて辛かったけど、コンビニでちょっと止まったらすぐ回復したし、走れてない割には維持できているのかな。故郷に来て母校の真裏の城に来て、「昔卒業の寄せ書きに…」を思い出して、わずかな月日で積み上げた幻でもって過ぎた時間はすべてDESTINYとがなってた自分はほんとに青かったなあと、けれどあと20年すればまた今の自分も青かったなあと思えるかなあと、JR奈良で輪行袋解いて組み上げなおしてフロレスタまで走る道すがら、ぼんやり思っていたのでした。

B00005F5C1 EASY COME,EASY GO!
稲葉浩志 B’z
BMGルームス 1990-10-03

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独走会ランナバウト - 2016/05/29 生駒ー168号線ー25号線ー富雄川沿い自転車道ー近鉄郡山ー24号ー大安寺ードン・チードルーこはくー生駒

体力が落ちてきてあまり走れないというのも悪いことばかりでもないなんて思ったりなんかしたりして。

長い距離を走るつもりにしたときの、あのいつもの億劫になる感はどうにか克服できて朝6:00に起きれたものの、家族の時間の心地よさには抗えず、しかしだからと言ってまたそれでライドを取りやめて、そしてまたしばらく「ライドできなかった」という不満感を抱えて働くのはメンタル上マイナスでしかないので、とにかく「走る」ことに比重を置きつつ、事前にあんまり決め事をしないライドに。

漠然と遠回りして奈良に出て帰ってくる、というのがこのパターンの場合の方針で、前回はくろんど池経由という北側ルートだったので今回は168号を竜田川沿いに下る南側ルートで。王寺手前で東向いて、富雄川で自転車道へ。遠くへ行くことが目的ではなくて、ただただ限られた時間を少しでも多く乗っていたいというとき、自転車道のありがたみを痛感。

近鉄郡山を経由してイオンモール郡山を見遣って真っすぐ東進して県道754号で北進、前回と同じ主旨で大安寺へ。大安寺はとても整っていて、祈祷も丁寧で細かい配慮があります。今日はお参りして御朱印を頂きました。


時間は10:40、樫舎で初氷と行くか、前々からうまいと聞いているドン・チードルで昼飯にするか、悩み悩んで今日は開店直後に乗り込めるドン・チードルを取りました。濃香しおをオーダー。こないだ徳島で尋常じゃなく重い豚骨を食べたところで、この洗練された豚骨は、やっぱり競争が激しいところは違うなあと妙に感心したのでした。めっちゃ旨かったです。

そしていつもの「こはく」でお土産選んで家路。降るぞ降るぞ、という空模様で焦ってとりみ通りの登りも踏んだのですが、案外夕方まで持ちました。


遠出するのではなくて、詰めて詰めて走ろうと思うと、体力がない分こういうライドでも充実感があって、3時間のランナバウトでも十分楽しめるしその分休日の家族の時間も楽しめるし、体力が落ちているのも悪いことばかりでもないなんて思ったりなんかしたりして。