街の本屋で本を買う - 2014/02/06 三省堂書店京都駅店 『クオータリー マグナカルタ Vol.05 WINTER 2013』/ヴィレッジブックス

「税金から逃げるのは誰だ」-このオビの文句でノックアウト。

少し前ここに来た際、『早稲田文学』の存在を初めて知って、欲しいと思ったんだけど荷物が重すぎてその日は買う気にならず、再び訪れる機会が出来たのでその棚に来てみたら目に飛び込んできたのがこの『マグナカルタ』。『早稲田文学』もそうですがこの『マグナカルタ』もvol.5とありしかも季刊誌のようなので、1年以上前からあるはずですが初めて知りました。本に関しては結構アンテナ伸ばしてるつもりだったんですがかなり鈍ってることを痛感。amazonでしょっちゅう本買ったり探したりちらちら流しブラウジングしたりしてますが、『早稲田文学』も『マグナカルタ』もリコメンドされたこと一度もない。ちゃんと売ってるのにね。文学中年に対しては、amazonのリコメンデーションはまだまだです。AQUAのCM曲あれなんだったっけ、と思って調べてああ千本桜か!と判ったついでにamazonでもちょっとサーチかけてみた後はリコメンデーションがミク初音一色になりましたけどね。

クオータリー マグナカルタ Vol.05 WINTER 2013
  Vol05 WINTER 2013 島地 勝彦

ヴィレッジブックス 2013-12-20
売り上げランキング : 26161


Amazonで詳しく見る by G-Tools
早稲田文学5
5 松田青子 川上未映子 蓮實重彦 黒田夏子 阿部和重 セース・ノーテボーム タチヤーナ・トルスタヤ ドン・デリーロ アラン・ロブ=グリエ プラープダー・ユン 田原 ヤマザキマリ

早稲田文学会 2012-09-07
売り上げランキング : 287315


Amazonで詳しく見る by G-Tools

街の本屋で本を買う - 2014/01/31 天牛堺書店ekimoなんば店 『COURRIER JAPON Vol.112』/講談社

なんだかんだ言って新しい本屋、結構できてると思うんだけど。狭い商圏に。コンビニ戦争みたい?

難波でちょっと時間があったのでジュンクとBook 1stをハシゴするという時間の浪費をしつつ、「こないだ『現代思想』も買ったとこだし、買いはしないぞ」と思ってたけど、もうちょっとぶらっとしたら御堂筋の北側改札近辺で天牛堺書店に遭遇。びっくりして思わず吸い込まれる。だいたいekimoが出来てたのも知らなかった。ekimoって天王寺の地下鉄駅ソトのちょっとした施設のことだと思ってました。なんばにも出来て、梅田にも作ってるって初めて知りました。

天牛堺書店は大江橋で初めて見たんだけど、古本屋さんって記憶してたんですがこのekimoなんば店は古本屋さんの雰囲気は全然ありませんでした。入ってみて印象に残ったのはバックナンバー。

こういうバックナンバーの陳列するところ、別に珍しくもなんともないんですけど、ここは妙に目に飛び込んできた。バックナンバー並んでても気づかなかったり探そうという気にならないことがほとんどなんだけど、ここは何故かバックナンバーから目に飛び込んでくる感じ。高さかな?よくわかんないけど。

せっかく入ったので、先日買わなかった『COURRIER JAPON』を買って帰りました。”「言葉」こそがあなたの武器である”に惹かれて買ったけど、思っていたよりもハウツー的というか、「成功を勝ち取る」ための方法論みたいな内容だったのでちょっと期待してたのと違いましたけど。

B00HS3GFGK COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2014年 03月号 [雑誌]
講談社 2014-01-25

by G-Tools

街の本屋で本を買う - 2014/01/28 ふたば書房京都駅八条口店 『現代思想 2014 vol.42-2』/青土社

読みかけの本が山ほどあるのに、出会ってしまうと買わずにはおれないのが本好きの証。
京都駅で乗り換えの際、ちょっとだけ時間があったのでみやこみちにあるふたば書房へ。近鉄八条口はとても便利なんだけど、近鉄京都駅の改札を出たところからは全然目立たなくていつまでたっても存在が頭に入りません。でもあそこにふたば書房があるのはとても便利。

特に何を見るでもなく(と言うのは先に新幹線駅構内のBOOK KIOSKで、ニューズウィーク、ダイヤモンド、日経ビジネス、東洋経済と一通り立ち読み終わってしまってたから)ぶらっとし始めたその矢先に目に飛び込んできた「國分功一郎プロデュース キルケゴール」の文字!「『現代思想』に”プロデュース”と来たよーしかし似合うなあ”プロデュース”、先生」と感嘆しながら手にとってみる。と、その先には気になっていた「『言葉』こそがあなたの武器である」の言葉が踊るクーリエ・ジャポンが。しかしクーリエ・ジャポンはすでに認識してたものだし、ネットで買ってもいいかと、もうひとつ天秤にかけた本を止めて『現代思想』を買いました。もうひとつ天秤にかけた本というのは『BRUTUS特別編集 合本・大友克洋』でした。

現代思想 2014年2月号 特集=キルケゴール (現代思考)
 20142  國分功一郎 藤野寛 柿並良佑 星野太 松本卓也 長門裕介 Th・W・アドルノ M・フリード H・デ・ヴリース P・フェンヴズ 宮崎裕助 大橋完太郎 佐藤啓介 串田純一

青土社 2014-01-27
売り上げランキング : 1461


Amazonで詳しく見る by G-Tools

街の本屋で本を買う - 2013/12/15 ジャパンブックス生駒南店 『文藝春秋 2014年01月号』/文藝春秋

本を買うタイミングというのは意外に難しい。

 通勤電車の吊り広告で、文藝春秋に村上春樹が書下ろしを掲載したことを知って(しかも二作目と書いてある。一作目の時点では気づかなかった。不覚)、外回りの合間にさっそく買いに行こうと考えた。ちょうどいい具合にジュンク堂が近かったので買いに向かおうと思ったものの、「買う本が決まっていて、しかも定番の本ならそれは地元の本屋で買うのがよろしいのではないか」と地元愛の強い県外勤務者の私は思い当たり、文藝春秋のジュンク堂での購入は踏み止まった。

 同時に思い出したのがSmart ICOCAへのポイントチャージで、近くのJRの駅でポイントチャージを、と思い、はたとどうせチャージするならICOCAで買えばよいのでは、と思いつく。けれどたぶん地元の本屋では電子マネーは使えない。なにせクレジットカードも使えなかった。しょうがない、ポイントチャージ分は別のものを買おう、と切り替えたところに「あ!あの本買えばいいじゃないか!」と思いついたのにその時本を買うことを有耶無耶にしたばっかりに今になってもその書籍名が思い出せない。文藝春秋は無事、近所のいつものジャパンブックスで購入できたものの、あの時チャージ分で買おうと思った本が何だったのか思い出せないまま、チャージした金額は出張のたびにホームで買う缶コーヒー代でじわじわ消えていっている。

B00GUP6QYS文藝春秋 2014年 01月号 [雑誌]
文藝春秋 2013-12-10

by G-Tools

街の本屋で本を買う - 2013/11/19 MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 『福島第一原発観光地化計画』/ゲンロン

すごく楽しみにしていた一冊。無事出版されてよかったです。

まず一通り流し読みしてみて意識したキーワードは「欲望」と「動員」。僕にはこの二つとも、「風化させない」という意思と繋がります。そもそも観光地化すること自体、いかに「記憶を繋いでいくか」という、「非風化」の試みだと思っていますが、それを更に深めるキーワードとして「欲望」と「動員」があるのかなと思ってます。

特に「動員」は、福島第一原発に関わってだけでなく、ここ最近の現代社会で気になっているキーワード。「関与する」「参加する」というのはどういうことなんだろう?という疑問。ネットでのコミュニティやコミュニケーションはもはや当然、という風潮と、ネットなどというバーチャルな関係性ではダメだ、というアンチネットな風潮がある中、そういう「ネットに対する反発」の感情が若干混じった形でのリアル重視ではなくて、やっぱり生身の身体が実際にその場にいることの重要性を最近改めて信じ始めているので。それは単純に、「安易なことは価値を失っていく」という法則に則っているだけなんだけど、ウェブのクリックで簡単に示せる意思表示というのは、クリックするだけの簡単な意思表示だからその「ありがたみ」は当然減少し、苦労なくしてできることはもはや価値を失ってしまう。でも、実際にその人が行動で示すことというのは、それだけの時間も労力も使うもので、その分有効性は保たれるのではないかなと思う。だから、福島第一原発を観光地化する際にその目的として「動員」が取り上げられるのはとても納得がいくのです。

4907188021 福島第一原発観光地化計画 思想地図β vol.4-2
東 浩紀 開沼 博 津田 大介 速水 健朗 藤村 龍至 清水 亮 梅沢 和木 井出 明 猪瀬 直樹 堀江 貴文 八谷 和彦 八束 はじめ 久田 将義 駒崎 弘樹 五十嵐 太郎 渡邉 英徳 石崎 芳行
ゲンロン 2013-11-15

by G-Tools

街の本屋で本を買う - 2013/11/17 ジャパンブックス生駒南店

本を読むのも、ただなんということもなく楽しみに感じなくなっている昨今。なんだろうこの気分。

書評を読んだり本屋で見かけたりして、気になっているタイトルは溜まっているけれど、なぜか今一つどれも手に取る気になれない。手に取ろうと思うと頭に浮かぶどんよりとした気分。それが何なのか何が原因なのかわからない、読もうと思ったら休みがだいたい一日潰れてしまってこれで良かったのか?と落ち込んでしまうのを思い起こしたからなのか、読書という行為をちゃんとやっているのに何か無駄なことをしたと思ってしまうことに自分自身幻滅してしまうことを思い出すからなのか、よくわからないけれどとにかくどんよりする。

なんとか打開したいのでとりあえず有益無益を一切考えず、いちばん今自分が興味の持てる『動きすぎてはいけない』を買おう、と近所のジャパンブックスに行ってみたけれど、薄々分かってはいたけれど、さすがに近所の小型の本屋さんにそんなゴリゴリのドゥルーズ哲学本置いてる訳ありません。本棚をくまなく探してみて偶然見つけたのがよしもとばななの『すばらしい日々』。知らないタイトルだな、いつの刊行だろ?と手に取ってみたら帯には「震災、放射能、両親の死ー」と書かれているし、これはそんなに古い本ではないと思ったら2013年10月25日初版。せっかく出会ったのでそのままご購入。だいたいこんな塞ぎ込んだ気分のときにはよしもとばななに助けられることが多いな。有難い。気楽にさっと今日読んでしまおう。

すばらしい日々
よしもとばなな

幻冬舎 2013-10-24
売り上げランキング : 953


Amazonで詳しく見る by G-Tools

街の本屋で本を買う - 2013/11/15 ジュンク堂書店 梅田ヒルトンプラザ店

2か月前、「今こそ原子力推進に舵を切れ」と謳った雑誌が、「福島の被災者が見たチェルノブイリ」とは。

B00EQ5H72O WEDGE 2013年9月号 今こそ原子力推進に舵を切れ
岡本隆司 竹本三保 原田 泰
株式会社ウェッジ 2013

by G-Tools
チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』は過去の原発事故の歴史に学ぶという難しい課題を詳細に伝えてくれた本でした。『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』と、WEDGEの2013年11月号「福島の被災者が見たチェルノブイリ」とは、どちらもチェルノブイリの現地を取材し、現実に学ぶというスタンスと思われるのに、なぜこうも受ける印象が違うのだろう?『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』が言うことは真摯に受け止め自分なりに考えてみようと思うのに、WEDGEの言うことは最初から反発する気満々になってしまう。

WEDGEを出版しているのが株式会社ウェッジという会社だけど、株式会社ウェッジはJR東海の関連会社で、WEDGEはびっくりするくらい正直にJR東海の意向を反映したような記事を前面に出してくる。その最たるものが2013年9月号の「今こそ原子力推進に舵を切れ」だった。原子力を封印していることで燃料費4兆円という国富が海外に流出しているとか、なかなか言い返しようのない論法で原子力推進を押してくる。WEDGEはグリーン車で無料配布なので、読者ターゲットもアッパーミドル以上、経営者層なので、「一般世間は原子力反対なのでおおっぴらには言いにくいけれど、事業コストを考えれば電力費は安価なほうがいいから早く原発再稼働してもらいたい」と思っている層にうまく取り入る記事を掲載している。

そんなWEDGEだから、これにお金を出して利するというのは、僕一人が買おうが買うまいが態勢に影響はないんだけど、態勢に影響がないからといって自らの行動をいい加減にするのが最もよくないと常日頃言っているので、ここはひとつ、WEDGE2013年11月号が何を言っているかは、買うのではなく立ち読みで調べようとと、ジュンクヒルトンプラザで立ち読みした。

結局、WEDGEのチェルノブイリ特集から感じるうさん臭さというのは、「自分たちに都合のいい結論ありき」で、それを補強するために、あたかも過去の歴史に学ぶ姿勢を持っているとアピールするのにこれ以上ない「チェルノブイリ」を持ち出しているところだと思う。『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』は原子力発電をどうするかについては保留して、チェルノブイリの現状から正しい知識を学ぶことと、福島原発を「観光地化」するという案の説明に徹している。開かれたジャーナリズムというのは、決して中間で客観的な意見を伝えるということではないのだとすると、JR東海の意向を如実に反映するWEDGEもひとつの役割を持っていて、努めて客観的な記載にし、原発をどうするかについて明確なスタンスを出していない『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』はジャーナリズムとしては中途半端ということになってしまうのだろうか?

街の本屋で本を買う - 2013/10/08 HINT INDEX BOOKエキュート東京店

最近、「ここに行ってこれを買おう」と予め決めてることが多いなあ。

今日は東京出張だったのでぜひついでに一冊買おうと思ったのですが、鞄には昨日買った『恋しくて』が入ってるし、タイトなスケジュールだったのであんまりルートから離れたところまでわざわざ足を運ぶ時間もなさそうだし、ということで、東京駅の駅ナカで、気になっていた『WIRED オープン・ガヴァメント』を買おうと。帰り、新幹線に乗る前に首尾よくHINT INDEX BOOKで買えました。

「選挙だけではない、少しのアクションで政治に参加し影響を及ぼすことが出来る」 この触れ込みの磁力は強かった。この「オープン・ガヴァメント」に関する雑誌、東京で買うに相応しいでしょう!アメリカで、自転車レーンをゲリラ的に作ったり、ポールを一夜のうちに設置してそれにかかったコストを行政に通知して改善を促したといったアクションを最近記事で見ただけに、「自分たちが政治にどういう行動をするか」という考えを深められそうな本書、読むのが楽しみです。

新幹線の座席で出してみたものの、先に『恋しくて』を読もうと、後回し。

B00EI7KTN4 WIRED VOL.9 (GQ JAPAN.2013年10月号増刊)
コンデナスト・ジャパン 2013-09-10

by G-Tools

街の本屋で本を買う - 2013/10/08 啓林堂書店奈良店

祈・ノーベル文学賞受賞!という訳ではないけれど。

魔の山』を借りてきつつ『スナックちどり』を本屋で見て即買いしてその週末に即読み切って、やっぱり日本の小説は読みやすいしテーマがすんなり頭に入るし面白く読めるなあとつくづく思い、日本の小説ではないけれど同じ棚に並んでいてどちらを買うかで迷った村上春樹の『恋しくて』を買おうと今朝から決めていて、職場近辺で買うタイミングを逸したものの、たまたま奈良に行く用事が出来たので、おなじみ啓林堂さんで購入。何かでもらって使い道のないままだったクオカードを使ってみた。クオカードって本を買うのにしか使ったことないなあ。

その足でちょっと行ってみたかった、もちいどののおでん屋「よばれや」へ。ホルモンおでんがごっつおいしかったんですが、食い意地張ってるので撮った写真は既によばれた後。世間一般でこの「よばれる」って、通じるんでしょうか?

4120045358 恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES
村上 春樹
中央公論新社 2013-09-07

by G-Tools

街の本屋で本を買う - 2013/09/27 紀伊國屋書店梅田本店

紀伊國屋の梅田本店と言うのは、デカいだけでごちゃごちゃしてて人も多くて見づらくて見づらいのに本の「姿」はあまり感じられなくて好きじゃなくなって当分行ってなかったんだけど、機会があって入ってみたら、僕は今回北西側の入り口から入ったんだけど、そこからビッグマン側の出入り口までほぼ斜めに店内を突っ切れるレイアウトは結構目に飛び込みやすくなっていて好印象だった。

でも特に何を買うこともなくビッグマンから出ようと思った最後の最後に目に飛び込んだ、よしもとばなな。続いて村上春樹も目に飛び込んだんだけど、府立図書館で『魔の山』借りてきたとこなんだけど、やっぱりその魅力にはあらがえずよしもとばなな『スナックちどり』お買い上げ。

好きな作家の新刊はもちろんチェックしているつもりなんだけど、やっぱりたまにチェックできていないことがあって、おまけにチェック漏れてたものの発売日に偶然出くわしてしまうとそりゃやっぱり買わない手はないよね。

416382510X スナックちどり
よしもと ばなな
文藝春秋 2013-09-27

by G-Tools