独走会 201123 一刀石 73.28km/1,412m elev.gain

"Now it's time to go, Now it's time to glow"
("ARIGATO"/B'z)

三連休は仕事で色々とあり、乗れるかどうかわからない(から楽しみにしない)という心持ちで過ごしていたので、最終日乗れることになったもののハードなチャレンジする気分に持って行けず、取り敢えずそこそこの距離を走ろう、と思いついたのは一刀石。言わずとしれた鬼滅の刃の聖地のひとつ。なんだかんだ言ってライドでいちばん走っているのって柳生かも知れない。三重に行くにしても163号がいっとき苦手になってたので、柳生街道のほうが辛いけど柳生街道を選って走ってたこともある。

自分がどれだけのことができるのか、というのはいつまで経ってもわからないし自信がない。なぜ、あの人の言ったあの内容が賛同されて前に進んでいくのか、どれだけ考えても腹落ちしないことも儘ある。全然成長を実感できないままこの年まで来てしまったどんより感はこの日の曇天に似ている。天気予報では全く触れていなかった、けれど山に行くので覚悟はしていた小雨が時折顔や手や体に当たる。そうは言っても自分は小細工のできないタイプでこのやり方でやっていくと決めたやり方を終生やり抜くしかない。全然成長していないようで、今日のライドも麓から一刀石までの往復以外は殆ど休憩なしで走り続けていたから、平均移動速度が低くても、走り続ける力自体は伸びていると思うし、自分の等身大を素直に評価することが成長に必ず繋がる。

以下、箇条書き:

  • 寒かった。もう11月も下旬だから当たり前。ウィンタータイツじゃなくてディープウィンタータイツが必要。太ももが冷えるとそれだけで相当痛くなる。
  • ブーティも要った。
  • チェーンオイルがきちんと塗布できてない?要確認。
  • 一刀石にたどり着くまでは上りもかなりペースを上げられた。一度休んでしまうと痛みが出てちょっとダメかな。

独走会 201101 金峯山寺 48.92km/537m elev.gain

”昨日より今日 明日より今日"
("オレとオマエの新しい季節"/B'z)

163号(トラックのサイドミラーに頭を跳ねられたから)とか木津川サイクリングロードとか、苦手意識のあるルートがいくつかあって、「奈良県南部」というのが全般的にぼんやりと苦手意識のある方面。そのぼんやりさの源泉を追求していくと、橿原まで大した距離がないのに苦痛だった記憶とか、その更に南はどこを走った記憶もなんか辛かった印象ばかりで、あんまり南下を選ぶ気持ちが沸かなかったんだけど、何か明確なきっかけがある訳でもなく不意に南進を思い立って、金峯山寺を目指すことに。金峯山寺へは2つルートがあるけれど、七曲りを登るルートで。

南下するときはいつもルートをいろいろ凝るけれど結局いい結果になった試しがないので、今回は単純に橿原に出たらあとは169号をまっすぐひたすら走る、というルート。壺阪山あたりでちょっと上りがあって、あれがきつかったよな、という記憶。

けれど実際走ってみた結果でいうと、全然辛くなかった。ちょっとお腹が空いたかなと思って169号のトンネルの前のローソンでおにぎり買って食べた以外はほぼノンストップで金峯山寺まで走れた。たかだか50km弱ということもあるけど、やっぱりこのくらいだったら殆ど疲れず走れるようになってるなというのを実感。昔の苦手意識というのはやっぱりその当時の実力での話で、今年は在宅勤務もあって今までより練習できているからそのぶん走れるようになっているのを伊勢行き、ビワイチについで実感できた。

とは言えこの日は少し気持ちが乗らなかったこともあって帰りは吉野駅から輪行。メンタルのコンデイションというのはとても大切。

箇条書き:

  • チェーンクリーナーをWAKO'Sに変えた。変えたというか、今までディグリーザーを使っていたのを「チェーンクリーナー」というものに変えてみた。今までより綺麗にできている気がする。
  • 軋む音がちょっと気になる。何がきしんでるんだろう?
  • 輪行で帰ることを考えると、新しく買ったPELOTON DE PARISのハンドルバーバッグはちょっと大きいかも。愛用のパッカブルリュックの中に入れられたので問題はなかったけど、履き替えシューズを持っていく輪行だと帰りはシューズを入れないと行けないので厳しいか。
  • ジレは大変役だった。でも次走りに行くときはもうウィンドブレーカーかな。今日で出発時が13℃、日中が20℃くらい。ジャージ+半袖インナー。

独走会 200919 ビワイチ 172.19km/541m elev.gain

”この感情のアップダウンこそ 生きていく原動力"
("マイニューラブ"/B'z)

お釈迦様は不苦不楽の中道を説いたと言う。六根から生じるエネルギーを快にも不快にも振れさせず波の立たない状態を維持するのがよいと説いたと言う。常にクールであれというその言わんとするところはもちろんよく分かる。だけれどもそれが人間的なのかという疑問はいくら沈めても何度も湧き上がる。

そもそもお釈迦様の言う中道は、人間的思考を止める術を述べているのだから。快にも不快に振れないというのは一見進むべき方向に見えるけれども、仮にそれが「不快」だとして、不快だとしないために、あるいは不快であることによるマイナスの作用を避けるために、快にも不快にも振れない術が必要だというのだとしたら、それ自体が二元論の限界でもあるように思う。

大切な誰かを亡くすことを、人はいつか必ず亡くなるものだと言ってクールでいられるように修練することが果たして本当に人間的な高みだろうか?思い通りにならない悔しさや苛立ち、外部を傷つけようとする妬み、そういったものは捨象していくべき不快で間違いないが、精一杯の努力をしても届かなかった悲しみやまたいつかこの地を訪れたいと思えるような喜び、そういった快・不快の感情は自己をドライブするエネルギーであり、先の快・不快とこの快・不快は区別するべきではないか。マキノ追坂峠を越えた後、なんでもない平坦路で20km/hくらいしか出せなくなり「焦らなくていい、回せるペースで回せばいい」と自分を落ち着かせたとき、近江八幡あたりでまさかのルートロストして30分くらいかなり塞いだ気分で走り続けてさざなみ街道に復帰した瞬間目に飛び込んだ「瀬田9km」の文字とびわ湖大津プリンスホテルでゴールが近いとわかり一気に気力が戻ってきたとき、一周する9時間という時間中常に巡っていたのは、このことだった。

暗いニュースを耳にし、ずっと不安定に感じつつ日々だましだましやっている自分の神経のささくれが否応なしに気に止まる。もし安定が安定でなくなったら。それは誰の身にも、だから自分の身にもあることで、家族はそうなっても一緒に頑張ろうと常々言ってはくれるが、シリアスさ加減を共有できていないのかも知れない、とよくわからなくなってしまったことはある、けれども今は、今のこの暮らしだから家族は自分を慕ってくれているのではないということは誤解や奢りではなく受け止めることができる、それは自分を自分の視点と「あなた」の視点から見ることを長い間磨き続けてきたからこそできるようになったことだと思う。自分がいったい今どこにいて何を見ているのか、そんな自分を「あなた」はどう見るのか、そしてその視線を意識することは周囲からの見え方だけを意識しているのではないということ、つまりはこれも「二辺を避ける」ことに近いのだろうと思う。

以下、恒例の箇条書き:

  • 今まで走ったことのあるルートでの苦痛を思い出して怯む気持ちがあったけれど、先日の伊勢行きと同じで全行程楽しかった。そして9時間でも、平坦なら苦痛じゃなく走り続けられると自信になった。
  • 好調のいちばんの要因はタイヤか?ローラーをGrowtac M1.1に変えて、タイヤがローラー専用タイヤでなくていいということだったので、本番用に履いていたタイヤをローラー用ホイールに履かせ、本番用に新品を履かせて最初の実走だった。確かに今まで履いていたタイヤはだいぶ減ってたので、これからはよく見るようにしよう。
  • バーテープが擦り切れてきた。
  • テールライト。充電がすぐ切れるのか、日にちが持たないのか。一度つけっぱなしで試す。とても気に入っているテールライトなので、実用できなくなってないといいなあ…(もう販売していないみたいなので)
  • Garmin EdgeがLow batteryワーニング出したけど、まだ全然持った様子。
  • 後半でも28km/h~30km/hで回せたのはきっとトレーニングの成果。
  • 一方で、早い時点から心拍数が高くなった。足は辛くないけど心臓がきつい感じ。心肺に負担をかける系のトレーニングが足りないか?
  • 寒かった。そろそろアンダーは最低限必要。
  • 午後に差し掛かったあたり、目を上に向けられない状態が襲ってきた。痛いというのか気持ち悪いというのか。キャップのツバを下ろしてサンバイズして少しましになり、そのうち症状は改善したけれど、あれはちょっと気をつけたほうがいいなと思う。ましになったところで長めの休憩を入れたので回復したのだと思う。

独走会 200823 竜田川 22.8km/188m elev.gain

目的地なしだと「やらなくていいか」となりがちなのをちゃんと走りに行ったのが成果。

高速巡航練習しようと、葛城明日香自転車道に出て明日香往復というつもりをしたものの、いろいろ予定が挟んでもうちょっと短めにしようと思い出すと「ローラーでええやん」となりそうなところをとりあえず実走、ということで走りに出たのは良かった。

行きはまあまあ飛ばせたと思うけど、帰りは竜田川公園沿いの遊歩道を走ってしまったりとかでゆったり走ってしまい、平均移動速度23km/hで伊勢のときと同じ。これをなんとか25km/hまで上げたいんだけど…これはもう永遠の課題。

もちろん暑かったけど走ってるときの風は時折涼しかった。徐々に夏も終わる。

箇条書き:

  • 十三峠は一度登らないと。
  • こういうライドだと写真が撮りやすい。
  • もうちょっと裏道探したい。

独走会 200809 伊勢 128.5km/1,072m elev.gain

"アナタは私のほんのイチブしか知らない"
("イチブトゼンブ"/B'z)

全行程楽しかった!! 125kmは当分走っていない距離なので(一口に100kmオーバーと言っても、100kmと125kmでは雲泥の差、1kmと26kmだとぜんぜん違うと思うのに100kmと125kmだと100kmオーバーで纏めてしまうところが怖さ)少し不安があって、駄目だと思ったら無理せず切り上げようと心づもりしていたし、家族にもそう約束。帰りは宇治山田15:30頃初の特急で輪行というプランで、自分の実力でもよほどのトラブルがない限り普通に走っていれば必ず間に合うタイムスケジュール。

 それでも30℃をゆうに超える真夏、ここ1年くらい何度か途中で絶不調になったり気持ちが切れたりしてDNF癖がついてたり、前日は気持ちが乗り切らなかった。でも振り返ってみると、伊賀上野を過ぎた60km過ぎ辺りで平地なのに急に回らなくなったりとか、松阪に出たあたりで周囲に水田しかない平地特有のお湯に浸かったような息苦しい暑さと単調さとか、ところどころ苦しかった記憶はあるものの、全体を通してみると無心で冷静に淡々とゴールに向かって走り続けられたという印象。いつものようにあと何km残っているのかとか、残りをどれくらいのペースで走らないとタイムスケジュールに遅れるとか、焦りや苛立ちもなく、ずっと平常心で走り続けられた。少し睡眠不足気味で、序盤はときどきふわっと眠気が来る、若干熱中症気味なのかっていうときもあったけれど、100kmくらい走って眠気も飛んだときにはお昼で暑さピークだったけれど体力に問題はなかった。とは言っても冷静に、危なくなる前に前に先手を打ってコンビニに入ったり。

 目的地を伊勢にしたのはもう一度伊勢に行きたかったからであって、神宮に参拝しようということも思って選んだのではないので、ついで参りがあまりよくないことだと知識として知っているので無事伊勢に到着できても神宮参拝は考えてなかった。でもついでだとは言え、そこに参ることは気持ちの現れであるし、普段からおろそかにしている人がたまたま近くに来たからの「ついで」は悪印象かもしれないけど、普段から大切にしている人が加えて「ついで」に寄るのは却って好ましいのではないか、ということも思い、まずまず習わしやしきたりの多い土地に生まれた僕は、そういう知識は踏まえつつ、その行為をする人の「本質」を大事にしようと常に思っている、だからそういう知識を知っていつつきちんと解釈して自分なりに行動すればよいと思ってきたのだけど、最近、そう思っていても知っているが故に行動できないことも少なくないと思うようになり、いっそそれならば知らずにいるようにしたほうがいいのでは、そこは少し他力本願的なスタンスに寄ったほうがいいのでは、と考えた瞬間があったりする。それはとても危険な第一歩だと頭でわかってはいるのだけど、すべてを知ることは到底できない以上、何を自分の「善」と位置づけて進んでいくのかはかなりしんどい課題として目の前に残る。全行程を微かには念頭に起きつつ努めて無心で走り続けた今回、ずっと考えていたのはこのことだった。 

過去、暑さのせいで途中長時間休憩が必要になった、15km程度登りが続く長野峠も、幾度となく「もういいや」と切り上げを選んだ松阪も、どこも淡々と走り抜けることができて楽しかった印象しかなくて、今回のライドは自分のやる気をすごく回復させた。これならだいたいのところだいたいのルートは走りきれる。日々の練習が如何に成果につながるかを一番実感したライドだった。

以下、箇条書き:

  • このルート、津に入ってから23号で伊勢を目指すのは、23号は交通量がかなり多いので怖いので避けたルートで、23号よりは車の危険度は低いとは思う。なので伊勢に行くルートとしてお勧めできるものの、スピードを取るならやっぱり23号のほうが良いと思う。
  • チェーンオイルが甘かった気がする。気をつけること。
  • 前回ライドでコンビニで見かけた「ポカリスエットアイススラリー」をアテにしてたのだけど、三重のコンビニでは軒並み見かけなかった。少し変わった商品は場所によってあるなしあるのであまりアテにしない。
  • 久しぶりにハンドルバーバッグを装着、距離が長いので取り出しやすいバッグが多いほうがよいと考えて、これは正解だった。結局、万一の際を思って都度買ったお菓子類は最後まで食べなかったものの、仕舞うところに困ることのない装備はストレスが減るので疲労も減る。
  • 全くの平地なのに全然回らないポイントがあって、あれが何故かわからない。
  • 100km5時間はちょっと切れなかったものの、トータル7時間は実力的にはそんなに悪くなかったと思う。
  • ライドの後半のプランニングがやっぱりちょっと甘い。とは言え、こんなにコンビニがなかった時代、ロングライドしていた人たちは補給は一体どうしてたんだろう?と思ったり。
  • もちろん疲れたものの、今回はライド中も終わってからも疲労感がほとんどない。ライド中も足が攣ったりもしなかった。補給に神経をかなり使ったのも功を奏したと思う。

独走会 200802 烏谷池ーくろんど池ー猿沢池 61.1km/745m elev.gain

”転んで血が出ても 不安と後悔ばっかでも 絵になるように生きてみる"
("IRODORI"/ INABA/SALAS)

先週、歯のブリッジが取れたことから噛み合わせがおかしくなりそれで肩や首もおかしくなり、そこから頭痛が酷くなり吐き気を伴うくらいにまでなり金曜とうとうダウンしてしまったので、歯科医でブリッジを戻してもらって土曜にだいたい回復したものの、何かあったら怖いというのとしばらく乗っていないのでというので、近場を回ろうといことで、まずくろんど池を枚方側から上り、下ってきて163で奈良に向かい、そのまま帰ってくるというルートをざっくり想定。

梅雨が収まらない7月に入ってから、今まで以上に考えないといけないことが増え、思考のキャパシティもメンタルのキャパシティも結構日々ギリギリで過ごしていたんじゃないかなと思う。厳しい状況だと言うのは甘えだという精神論で育った世代なので、自分のことは客観的に見れず、辛いと思うならキャパシティを上げるだけだと、受け入れても余裕は残せるような神経への作り変えに必死だったと思う。結果案の定パンクしてしまい、一時はかなりまずい状態になった。

そのスタイルは変えるつもりはないものの、世間の人は「気分転換」というものを、うまく自分の人生を生きている人は必ず持っていて、それは「それをやっているときは他のことを忘れられるもの」というものだと思う。一時でもそのことを忘れると、次の瞬間にはそのことをより冷静にクリアに見ることができるようになる。離れるというのは逃げているようで逃げているのではなく、離れているようで離れているのでもない。ヒルクライムは疲れるが故に他事を考えない、だからその間は他事を忘れ、結果リセットさせてくれる。枚方からのクライムの最中に考えたのはこれだった。

ここ数年、観光が盛り上がっていた平城宮跡も、手入れが入らなくなって雑草が伸び放題。だけどもうちょっと前は、平城宮跡はただのだだっ広い野原みたいなところで、その「放置感」をみんな甚く気に入っていた。状況に対して何がベストかというのは、少なくとも考え続けた人にしかわからない。考え続ければ、安直な言説にはすぐに気付ける。単純な相対主義に陥ることなく、あるものをあるものとして受け入れながら道を外さずに生きていくのは容易ならざる道だけど諦める訳には行かない。

以下、箇条書き:

  • これで60kmなら100kmは大丈夫。今日のようにスタート6:30にできれば猛暑日でも100kmは走れる。
  • 肩が縮むように痛くなるのは、早めにストレッチで対処。
  • 近所でもわかっているようでわかっていない道が沢山ある。
  • ローラーの負荷を上げて、平地巡航を改めて鍛える。

独走会 200607 宇治田原 77.5km/ 867m elev.gain

"風に身を任せて 息でも吐くように"
(『かぎろひ』/LOSTAGE)

5月下旬に30分くらい近所を流したのを除くと3ヶ月ぶり、50km超えとなると去年の年末の布目ダム以来だから半年ぶり。外を走れることの有難さ楽しみさ加減を自覚しつつ、あまり肩肘はらずかつ久し振りだから慣らしのつもりでわかりやすくて70km前後のルートで考えて、宇治田原に出て信楽までは行かず途中に南下して信楽木津線に合流する、というルートで。

時代に楔が打ち込まれたのは事実で、落ち着いたら全くの元通りの社会にできるとしても、一度経験したことは消えはしないので必ず何某かの変化が起きる。と思いながらもあんまり頭でっかちにならず、自分の足で遠くまで行けるロードバイクのリアルの楽しさを満喫することに集中。だいたい誰もが言っていることだけど、バーチャルでおおよそ代替できるからといってすべてがバーチャルになる訳ではなくて、いろんなものの良さをより見出し見極める力が必要になるということだと思う。zwiftは手軽だし楽しいしトレーニングとしても緻密だけれど、zwiftのコースは限られているし、仮にzwiftが地球上のすべてのルートを網羅したとしても、突然通行止めになっていたりパンクを誘発しそうなガラス破片が飛び散っていたり追い越そうとした車が何を思ったのか横で速度を緩めたりとか、そういうアクシデントやアクシデントだけではなくて不意に力がみなぎってくるような路面の状況とか、そういった感覚は実走に勝ることはないと思うから、いいとこ取りを心がけるのがますます大事になると思う。

だいたい毎日zwiftしたり、ときどきzwiftのイベントに参加したりした2ヶ月はやはり大きかったみたいで、前半は上りだらけのコースを持ってきたけど、速くはなってないけど辛くは全くなかった。南下に使った府道283号線は最高で、このルートはこれと言ってめぼしい寄り道ポイントがないことを除けば走って楽しいいいルートだったと思う。でも867mしか上ってないんだよな。強度的には同じくらいの距離でも布目ダムルートのほうが圧倒的に上ってる。そして、法隆寺行ってちょっと寄り道して帰ってくるだけのルートが、この宇治田原ルートの約半分もあるというのにも驚いた。これから梅雨に入り、開けたらもう昼間走るとかなり厳しいコンディションになるので、今日走れたのは非常に幸いでした。

以下振り返り:

  • とにかくバイクツーリングにめちゃくちゃ出くわした。いつも書くけど、なんでバイクの人ってあんなにつるみたがるんだろう・・・ソロツーリングの人ってほとんど見かけない。
  • 車が来ないというのが走りやすさを大きく改善するという事実。これを突き詰めていくとグラベルに行ってしまう・・・。
  • これでどこかに1時間くらい、昼ごはん食べる時間とってあと30kmで100km、だと楽勝。そう考えると、去年か一昨年か、津まで5時間で行けたのは相当好調だったんだなーと思う。

独走会 200307 法隆寺 31.7km/363m elev.gain

とにかく最近、奈良の自動車の運転マナーが酷すぎると思う。特に高齢者。

ウィークデーから天気が落ち着かない中、めずらしく当日はツーリングにうってつけのよい天気。最近脚力がめっきり落ちたのを自覚してるのでどこまで行けるか後ろ向きになるものの、おおむね予定通り起床でき準備も整えられいざ出発し序盤の慣らし15分くらい経った頃、ふとダウンチューブに手を伸ばすも空振り・・・まさかのビドン忘れ!一気にテンションダウン。春を超えるような陽気になると天気予報でわかってもいたので、これはもうショートトリップで家路だな・・・と法隆寺へ。法隆寺はあまり来ることがないので比較できるほどのイメージがないけれど、いくら早朝でも誰一人いないってことはないでしょうってくらいひとけがありませんでした。先月、東大寺に行ったときも思ったけれど、観光地の寺社とは言え、やはり静寂は寺社に似合うと思いました。

さて今回のライドはそんな顛末で小一時間で終了でしたが、たった小一時間のうちに何度も不快な目に遭わされましたクルマに・・・。

 ・信号待ちからのスタートで先に行かせようとしているのに行かずにつけてくる
 ・逆に信号待ちの前の車が、スタートのとき「徒歩か?」というくらいのペースの出発で、こっちがスタートで加速できない
 ・と思ったらしばらくして急加速で前の車に追いつく
 ・対向車線側のお店から出てこちらに合流してくるのに、わざわざ僕が到達するくらいのタイミングで巻き込むかのように合流してくる
 ・ウインカーを出さずに交差点で左折しようとして巻き込まれかける

まだまだあるけど極めつけは激坂で小休止してたとき、登ってきた車が同じ地点で停車して、先に行かせようと待っていたらUし始めたので「なんだ行かないのか」と思って登りを再開したら結局登ってきて後ろに張り付いてきた

どれもこれも思い出すだけで忌々しいけれど、運転手を見れる限り見てみたら全員70歳前後の老人男性だったんだよね。なんか昨今のニュースといい、70歳前後のご老人はろくなことしない感。

独走会 191229 布目ダム 77.3km/1,344m elev.gain

"ゴールはここじゃない 安住の地などない"
(『兵、走る』/B'z)

今年の走り納め、時間もあるのでビワイチにしようかと思ったものの、渋滞と旧賤ヶ岳トンネルが冬期通行止めということで早々に諦め(賎ヶ岳トンネルを通ればいいのだけど相当危ないらしいので)、三重に向かうことにし、163号は車がとにかくイヤなのでまたしても柳生越ルートを選択。前回、このルートで途中で止めたのでそれを払拭したいという思いもあったんだけど、なんと序盤早々で気持ちが切れてしまった。特に疲れている気もしなかったのに、ほんとに「プツン」という音が聞こえるようなくらい突然気持ちが切れた。新奈良ゴルフクラブを抜けてちょっと行ったくらいのところ。再び登りが始まる地点。

こないだ青山越を諦めたのはおろか、去年、同じような感じで南にエスケープした大柳生にすら届かない。それでももうやめようかと思うくらいの気持ちの折れようだったけど、まあとりあえず一回落ち着こうとじっくりそこで足を止める。そうすると、「確かに調子は上がらないしロングはできないかもしれないけど、今日は時間はどこまでもあるんだから、適当にもうちょっと走ればいいじゃないか、そもそも今日はしんどくなるたび止まるくらいで楽しめばいいと思ってたじゃないか、と思い直せて再スタート。

前回の反省で山程補給用のスイーツ買ってジャージポケットに詰めてたので、再スタート前にその一個を食べたのが効いたのか、切れていた気持ちは吹き飛んで、さてどこまでどう走ろうか?というマインドになり、足も割と普通に戻る。柳生郵便局過ぎたくらいで30km超えてたので、これだと布目ダム回って帰ったら70kmくらいでちょうどいい距離と時間かな、と思い、今まで言ったことのなかった布目ダムへ。

布目ダムは行ってみたら、なるほどこれはサイクリストが目的地にするなあと理屈じゃなくて光景で理解できた。県道80号の西行きは水間トンネルまでこれでもか!という登りだったけど、きつかったけどやめたいという感じはなくて、今思えばやっぱりあの序盤の気持ちの途切れがどうしても理由がわからない。とはいえ、その原因不明の気持ちの途切れに身を任せることなく、その時の自分の少しでも長い距離を走ろうとできたのはこれまでの積み重ねの賜物だと思う。

振り返りを箇条書き:

  • 明らかにトレーニング不足。やっぱり回せてない。ペダリングの改善にもう一度取り組む。
  • 寒さというのはやっぱり影響度が相当高いと改めて感じた。毎年のように冬は出発とかルートとかでうだうだしていたのは、寒さと暗さ(朝早く出発しようとしても日が出てなくて暗いので体内が起きない)からだとはっきりわかった。
  • 右肩を痛めた。疲れて体幹が効かなくなって、ダンシングができなくなって力が入るから。ダンシングの練習ももう一度。
  • しまなみってそんなに距離走れてないよなと改めてみたら今日と同じくらいの距離走ってて、それで獲得標高が倍違ったらペースも違うよなというのと、しまなみくらいだったらあれくらいのペースで走れるんだというので一安心。

独走会 191208 しまなみ街道 瀬戸田ー糸山ラウンドトリップ 78.5km/649m elev.gain

"歌えるだけ歌おう 見るもの全部 なかなかないよ どの瞬間も”
(『RUN』/B'z)

家族みんなで尾道トリップ。もちろん僕がしまなみ海道を走りたいからなんだけど、尾道は家族にとっても魅力的だったみたいでとても好評。僕も「旅のしおり」を作って渡すくらいの入れ込みよう(娘には全ひらがな・カタカナバージョンまで作った)。当初は新幹線を考えていたけど、時間的に車でも新幹線でも似たようなものだったので、それなら荷物とか、何よりロードバイクの運搬がラクなので車で移動。おみやげとか持ち歩き気にせず買えたのでやっぱり車で正解!

初日は昼過ぎに尾道について三人で散策。下調べはしてたけど決め事はなんにもないのでほんとに気ままに散策。ぶらぶら歩いて気に入ったお店に入って、娘に「何したい?」って聞いたらロープウェーに乗りたい!って言ったところにちょうど乗り場近くだったのでロープウェー乗って千光寺参ってそのまま下って。二日目は別行動だったんだけど、合流してからもみんなとても楽しかった感満載。娘に「何がいちばんよかった?」って聞いたら「ホテル!かっこよかった」ってのもなんかほのぼのした。家族旅行がこんなに楽しいものになるって実はそんなに予想してなかった。12月と思えない天気に恵まれたのもあるけれど、家族みんなほんと楽しかったという思いを胸に帰ってこれて、あの旅行ほんと楽しかったね、と言い合える思い出、またあんな旅行したいね、と言い合える思い出を持つってほんといいもので大事なことなんだなとつくづくと思った旅行だった。

しまなみライドは、家への帰路の都合上、尾道を15時には出発したかったので、そうすると尾道に14時に帰ってこなければならず、どんなに朝早く出発できたとしても渡船の関係で6時になるから、140kmを8時間というのは無理ではないにしても若干不安はあって、失敗は許されないので(笑)無理なくできそうなプランとして瀬戸田に朝一の渡船で渡り、7:45頃スタートで糸山まで往復する、というプラン。尾道出発で途中で折り返せばいいじゃないか、というところだけど、やっぱり愛媛側にたどり着きたくなるのが人情というもので。

しまなみ海道はもちろん平坦が多いというのが走りやすい理由だと思うんだけど、島から島をつなぐ橋が次々出てくるので、走ってて全然飽きない。ランドマークが次々現れるというのは走っていて楽しい。しまなみ海道はほんとによくできたサイクリングルートだと改めて思った。