街の本屋で本を買う - 2024/09/23 啓林堂書店生駒店『燕は戻ってこない』/桐野夏生

文庫本が出たというネットニュースを見て、まず本作自体聞き覚えなくて、NHKでドラマ化されてるくらいなのに知らなかったのが情けないのと、代理母というテーマに強い興味を引かれ、ひとまず最寄りのこの書店へ。改めて探してみると、この規模の書店だと書籍数が少なく感じてしまう、ということ。でもふと、本屋が元気だったと言われる90年代の、自分が中学・高校のときの、当時の田舎の書店の記憶を思い起こすと、この啓林堂書店生駒店のサイズと対して変わらない。なのに、あの当時、書店に足を踏み入れることがあんなにわくわくしたのは、自分の好奇心の強さの違いからではないのか。同じ棚のサイズなら、並ぶ書籍の種類・数は同じに決まってる。読んだことのある本の率もそうは違わないはず。だとすると、「つまらない」と決めてかかる率が年々上がってるだけじゃないのか。そんなことを考えながら本著を探したら、文庫本出たてということもあり、3冊入荷されているのを見つけた。

2024/08/18 Koshi Inaba LIVE 2024 ~enⅣ~ @広島グリーンアリーナ

大阪城ホールで打ち止めだったはずの今年のライブ参加。ファンクラブ先行ですら全滅したくらいなので(追って募集のあったen-zeppが当たったのは奇跡だった)マッチングも期待できなかったけど最後半の津山ー広島期間は当たったら行ければいいなと思い登録してみたらファイナルが当選!グリーンアリーナは娘と初めてB'zのライブに参加できた思い出の会場(娘はソロにはあまり興味がないらしい)。

ツアー終わった訳だしセトリ書いてもいい訳で、できる限り感動したことを少しでも多く書き残しとこう。セトリ順に書いて、MCについては後に書こう(よくみんなどのMCがどの曲間とか覚えてますよねすごい)。

そう言えば帰りの新幹線で「推し活」という言葉が浮かんで、「確かに稲葉さんは自分にとって”推し”だけど、推し活という言葉にはなんか違和感をずっと感じてる、のはなぜだろう?」と考えて、「活」が違和感の源泉でした。推し活って、自分の推しがまだ世間にそんなに認知されてないのでプッシュする、ってフェーズなのかなと思ってたけどそれはそうでもないようで、自分にとっての違和感はそれよりも「活」、「活動」って言い回しが違和感の源泉。「活動」というと、なにか自分が自分からプロアクティブに行動してます、というニュアンスを訴えたい感じがして、でも自分にとって稲葉さんの作品やライブを追いかけるのは、あくまでも稲葉さんあってのもの、自分からプロアクティブに「活動」してます、みたいに押し出したくない、そんな気持ちがあります。なので、「推し活」という言葉もあまり使いたくないし、イメージが悪いかもしれないけどまだ「おっかけ」のほうが、自分がやっていることを素直に表現できているので好きです。

当選したのがSSだったのでちょっと期待してでもあんま期待しないようにして入場。券面と会場案内を照らし合わせてみると、例の「只」の”足”、の左側の先の前から7列目!列番で言ったらCIRCLEのときのほうが近いけど、物理的距離で言ったら人生最高に近いのではなかろうか。

そして周りがなんかざわつくので聞き耳立てたら、自分等側のスタンド席に稲ママがいらしてると!正直、自分の肉眼では「あの人だよなきっと」くらいにしかわからなかったんだけど、左サイドはなんかあったかい空気になったし、「これはより左足側に稲葉さん来るのでは」というよこしまな期待も上がるw。

今回はzepp羽田、愛知、大阪、広島と4回参加、突き動かしてたのはほんとに「これが最後かもしれない」という思い。B'zに関しては、稲葉さんに関しては、これからもこの思いで追いかけると思うし、それ以外の遊びというか楽しみというか、そういうのは時間があったら機会があったら楽しませてもらう、というスタンスで、家族のことや仕事のことや、そういったものは「今日が最後かもしれない」という気持ちを、B'zや稲葉さんが思わせてくれているこの気持ちを、同じようにつぎ込むように生きていこうと強く強く思いました。

1.NOW
「ナーウ!」を歌ってたの、今まででいちばん多かった!オーディエンスの怒号のような「ナーウ!」がはっきり聴き取れた。そして、今までで一番「稲葉さーん!」という声が多かった。とにかくひっきりなしに「稲葉さーん!」とみんな言ってた。ツアーファイナルだからそうなのか、広島という土地がそうなのかわからないけど、とにかく熱かった。

2.マイミライ
「どういうこっちゃ」も多かった!「Hey!Hey!」も多かった!

3.BANTAM
かっこよさに見とれる時間…「追いすがれど」「恋い焦がれど」とかんとこは前二曲ほど怒号は聴こえなかったwでもかっこよさに見とれる時間だからよし。

4.arizaona
arizaonaかあ... いやarizona好きなんですよ。広大な土地での寂寞感とそこで心細くも奮い立つ感とか。でも、でも、ここでarizaonaということは(いってない会場含めてセトリは全くチェックしてなかったので)正面衝突はないわけね、残念... と思ってしまったのも事実。ところがこれが壮大な伏線だったことが後々わかる!

5.念書
arizonaでてっきり愛知パターンだと思ってたので、念書が来てびっくり。心酔した曲なので呆然と聴いてました。これからしばらくヘビロテするだろうと思います。

6.Golden Road
今回のツアーに参加して「人気あるんだ」と知った意外(失礼)な曲その1。『Singing Bird』って個人的には地味、というか、ほんとに稲葉さんファンの人が買ってる(聞いてる)アルバムというイメージがあって、なんかすごいタイアップがついてるからとかちょっと買ってみましたって人がすごく多いってアルバムではないと思ってる。それが間違ってるのかもしれないけど、そんなコアな稲葉さんファンしか聴いてなさそうなアルバムなのに、Golden Roadの合いの手は会場みーんなできてる印象でした毎回。なぜなんだ?「どういうこっちゃ」も言わないし「Hey!Hey!」も最初はやらなかった隣席の人たちが、なぜかGolden Roadはどの会場でもみんな最初からちゃんと「Oh Yeah!」「All Rignt!」って歌うんですよね〜。いい曲ですよ、大好きなんですけど不思議。

7.ブラックホール
イントロのところの、再現度がめっちゃ好き。音源で聴いてると気持ち小さいというか、もっとデカい音量で入れてくれたらいいのにーと思うところ、ライブであのエフェクト?で聴けるのがすっごいよかった。「答えなど探すな」で心酔最高潮に達してからのアウトロで大暴れがたまらん!

8.Chateau Blanc
話題のPV wがモニタに流れる。なんでああいうことになったのか、追っかけてはいないけど、渋谷に観に行けなかった悔しさもあってw「まあ、稲葉さん延々大写しなら他でもできそうよね」という拗ねた感想だったのですがやっぱり稲葉さんはかっこいい。この曲は近年の稲葉さんには珍しいんじゃ?と思う振り切った系本能系の歌詞だと思うんだけど、そういうことをあれこれ考えさせない『只者』は、時間をかけて作られたことがしみじみわかります。

9.シャッター
いつか娘が結婚する日に聴けたらいいなあできたら一緒に聴けたらいいなあと思いながら聴き入ってました。それだけで涙がでそうでした。

10.VIVA!
涙が出そうだったところに、遂に御大が左足のほうへ!まわりのオーディエンス(自分も)熱狂!「音程とか気にしないで、気持ちよく」って、毎回と同じこと稲葉さん言ってたけど、あの「トゥルトゥル」難しいんですよ〜そもそも音痴なのに〜と思いながら、「ビバ!」を楽しんでましたw笑顔の稲葉さんに向かって両手上げて「ビバ!」って叫ぶの幸せすぎた。

11.あの命この命
arizonaだったんでないだろうと思ってたところにほんとに間髪いれずバチン!と始まった。泣けて泣けてたまらんかった。なんでだろう?シャッターでうるうる来てたから?広島だから?もちろんこの曲と歌詞に深い思い入れがあるからではある。あるけれど「聴きたい曲が聴けた」だけではなくて、ピュアに感動した、と振り返って思う。意味への没入とかそれへの感情からだけではなくて、ピュアに感動して涙する、という経験はほとんど記憶になく、一生大事にすると思う。大阪城で聴けて、広島でもう一度聴けるとは本当に思ってなかった。感動です。

12.空夢
この流れで空夢行くんだよなあ...とちょっとどんよりした気持ちになったんだけど、会場で聞くと、あんなに切ない歌詞なのに、曲の力で「それだけでは終わらない」という背骨のようなものが大きく大きく響き渡ってくる。「新しい自分になってみたい」「少しずつでいい」という切実さも。

13.oh my love
今回のツアーに参加して「人気あるんだ」と知った意外(失礼)な曲その2。みんな歌うんですよね〜。これはなんだ、僕が行けなかった稲葉さんソロライブの影響なのか。東京でしかやってなかった間にこんなことになってたのか!とか怒ったりはしてませんw、気持ちよく聴いてました。

14.Stray Hearts
ライブで聴いて好きさ度合いががらっと変わった曲。音源で聴いてたときは、タイアップのドラマの印象(観てないけど)と相まって「めずらしく陰気...」と陰気サイドへの引っ張られ方がちょっと苦手かも、くらいだったんだけどen-zeppで聴いて、迫力に圧倒されてそれ以来大好きに。いろんなことをくるんでくれる稲葉さんの懐。

15.Seno de Revolution
もうこっから怒涛だとわかってるので!何も考えず!Say No!大合唱ですよ!気持ちいい〜。この辺でしたっけ?稲葉さんが左足(正しくは右足か)に来て稲ママさんに手で合図してたように見えたの。すっごいいい空気だったー!もちょっと後だっけ?なんかとにかく愛知で観たときより大阪で観たときより稲葉さんが足に来る回数が多かった気がするのは自分がそこにいたからでしょうか。それでいいのです。

16.CHAIN
CGが楽しい〜間奏が楽しい〜でも間奏明けの「CHAIN!」連呼、意外とみんなやらないのよね〜なぜなんだw構わずチェイン!チェイン!叫んでました。気持ちいい!

17.羽
稲葉さん、羽って曲きっとめっちゃ好きなんだろうなーってzeppで聴いたとき強く感じて、今日は僕たちファンみんなこの曲すごく愛してるよねー(他の曲も愛してるけど)と強く感じました。歌詞が言ってることと、音の力強さと、でも曲の感じがただ明るいだけではないところ、全部最高レベルでミックスされてて爆発力が半端ない。

18.YELLOW
こっちは打って変わって曲は明るい楽しい感じなんだけどやっぱ好きw切なさで落とす歌詞なんだけど、ライブでは踊る!暴れる!

19.Starchaser
最後にダメを押すのではなくて、アルバムのこの曲で〆る。zeppでは確か発売前だったから?なのか途中に入ってて、それはそれでピークが作られて印象深かったし、今回のように本編最後に〆る役も似合う。人生後半戦も過ぎてる身にはほんとにぐっと来る歌詞です。

ーアンコールー
20.赤い糸
泣けちゃいますよねえ。セトリ見てないんでどのタイミングからアンコール一曲増えたのか知らないままだったんですけど、一曲増えたのが赤い糸だなんて。間近で観れて惚れ惚れ。でもこれもまさかの伏線だとは…。

21.気分はI'm All Yours
只者で一曲選ぶとしたらこれかなー。稲葉さんには珍しい外連味のない多幸感。もしかしたらなんかあるかもしれない関係性かもしれないけれどでもやっぱり多幸感。こんなハッピーな感じの曲を、ベタベタっとしない感じで聴かせてくれる奇跡。愛する人に身も心も捧げて生きていきます、という気持ちを再確認させてくれる。ほんといい曲です。

22.遠くまで
アレンジ最高。最後の稲葉さんのロングトーン最高。わかってても感動してしまう。

23.Okay
最終日だからなんか明るい感じの曲に変えるかなーと思ってたんだけどそのままOkay。このときはアンコールが一曲増えてることになぜか気づいていないw。赤い糸聴けてるのにねえ。なんて欲深いファン心理。歌詞は重いけど、空夢と一緒で会場で聞くとエネルギーがあるし、オッケー!という掛け声がポジティブになるのでやっぱり〆にふさわしい、没入してました。

24.正面衝突
終わったあ...最終日が終わったあ...寂しいけどありがとう稲葉さん...と、挨拶に向かうメンバーを見守り一礼を待ってたら...

稲葉さん:「徳ちゃんなんでベース持ってんの?置いてきなよ」

からの、徳ちゃん正面衝突のイントロを!!!

ギャーギャーいう会場w

いうて、イントロだけちょっとやって、やっぱやらんよね、っていうオチだよね、って気持ち疑ってる空気の会場w

でもメンバーがそれぞれ楽器持ち始めて「あ、ちょっとやるの?」って空気になりギアあがったギャーギャーになる会場ww

いやー熱かったです。まさかこんな形で伏線回収されるとは!伏線だと思ってるのは僕だけですがw千秋楽の寂しさをぜんぶふっとばしてくれました。摩擦係数の、妙!!全力でがなりましたwそして、会場の「稲葉さーん!」がすごかったです。私も足のさきっちょに来てくれたとき、とうとう叫んでしまいました。ACTIONツアー以来です。最高でした。

これで本当にツアーがしまったんだ、と思ったとき、もちろん寂しかったんですがそれ以上に幸福感とこれから先のやる気を頂きました。満タン充填です。ほんとうに稲葉さんありがとうございます。

最後の最後のMCで、「また、いつか、」と言ってるときの稲葉さんのシーンとそのときの自分の感情が焼き付いています。
「また、いつか、」は、半分以上、もう会えないときの言い回しです。
でも稲葉さんは「きっと」をつけてくれました。(どこかで、もあったようななかったような)
「これが最後かも」と思って参加していつつも、稲葉さんはきっとまた会ってくれると思います。
あの人に恥じないように生きていこうと思います。

心残りは、あんなに左足(右足?)に来てくれたのに、一度も稲葉さんと目があった気がしなかったこと(笑)。私は結構身長高いほうだと思うので、顔は前のお客さんから頭一つ抜けてて目立ってたと思うんだけどなーw

2024/07/07 Koshi Inaba LIVE 2024 ~enⅣ~ @大阪城ホール

zeppもそうだけど大阪城ホールだってもう見れるチャンスあるかどうかわからないから目一杯楽しみました!

今回、ひさびさにツアーの感想を書いているSNSとかブログとかを漁ってみて(なぜ漁らなくなったかと言えば、Googleで検索しても個人のサイトがまったく上がってこなくなったから。2000年代はほんと良かった)、たまたま、「ファンクラブ抽選で何度も何度も全滅食らうのに、当たる人は毎回当たっててこの不公平感がイヤでビーパを離れてた」と書いている方のブログを読んで、自分もそうなので気持ちがすごいわかるとともに、冒頭に書いた「大阪城ホールだって見れるチャンスもうないかもしれない」という思いに至ったのでした。

いろいろ漁りつつもセトリは周到に避けてて、日替わりパートも、曜日が同じだからSky Expoと同じ曲だろうと思ってたら3曲とも違ってマジびっくり。日替わり3曲は3曲とも大阪城ホール版が良かったのでこれはどうしても書きたい!こんなブログだれも見てないと思うので、といいつつ一応余白とって最後に書くことにしよう。

稲葉さんが今年還暦というのが度々触れられてて、自分も五十を超えているので何を言うかという感じですが、自分たちが二十代三十代のとき、団塊の世代たちは時代の激動を「しなやかに」生きている、という表現をよく見かけて、その称揚のされ方がどうにも胡散臭くて嫌いだったし今も嫌い。稲葉さんの歌詞にはあまり「しなやか」という言葉は出てこない気がする。そもそも稲葉さんは一度使った言葉を二度三度使わないけれど。あの「しなやか」という言葉の用法は、「上手に」という含意があり、しかもそれをポジティブに味付けされていて、それまでの自分が行ったことのマイナス面に無反省な感じが受け入れられなかった。今も受け入れられない。そういう、「旅の恥はかき捨て」的な生き方がおそらく富を最大化する生き方なのだろうけど、それは受け入れられないし、稲葉さんの歌詞もスタンスとしてのそういう「しなやか」とはかなり無縁に感じている。『ブラックホール』なんかはまさにそうだと思う。『NOW』もそう。けして過去をチャラにしない。思い悩むことを捨てたりしない。それでもって「答えなど探すなという」。痺れます。同時代にこんな偉大な先輩がいることを本当に感謝です。

さて日替わりについて!














このくらいで。

1発目『波』!聴こえた時点で、「もっと奥へ」で「キャーーー!」てなるだろうなって思ったら、意外とそうでもないように感じたのは、『touch』を聞いたのがZeppで小さかったからよくわかったってことなのか、大阪のオーディエンスは色気より熱さを求めてるから曲全体で盛り上がってたのか。『波』の世界観夢幻感がめっっちゃでてました。

2発目『正面衝突』!これほんと聴きたかったというかノリたかったんでイントロ聴こえて燃えました。摩擦係数の、妙!意外と妙!やるひと少なかったけどお構いなしw隣の女性が、始終手拍子も少なめ手挙げも少なめで、どういうモチベで来たんだろう?と不思議なんですがこの曲だけは間奏のゆーらゆーら振り付け含めて完璧にやってたので『正面衝突』が好きなのかも。

3発目『あの命この命』!これ、zeppの前、ツアー発表されたときから「聴きたいな」とぼんやり思ってたので聴けて感激。涙出そうになります。こういうどん詰まりのことを考え抜くスタンスが稲葉さんに心酔してしまうところなのです。

2024/06/23 Koshi Inaba LIVE 2024 ~enⅣ~ @Aichi Sky Expo

2回目のライブ。Sky Expoは初めての会場。奇しくもen-zeppと同じ空港近く。飛行機乗るわけではないけれど空港近くにいくって非日常感があってちょっと浮足立つ感じなのが楽しい。

B'zを考えたら、この規模の会場って、最高峰の席でも万々歳の広さ(狭さ)なんだけど、Zeppを体験した後では・・・。予定があって入場直前に会場についたけど、案外グッズも残っていたみたいで(これまた都合があって買わなかったけど)、なんとなく、まわりの雰囲気がテンション低いのでは・・・と思ってたら、やっぱり後方だったからか、ぐわーーーっていう熱はない感じ。けど、Zepp思い出してみたらまわりそんなに髪振り乱して盛り上がってた人がいっぱいだった訳ではなく、密集感というか狭さ感というか、そういう差かな、と気を取り直してテンションを上げる。

アリーナはアリーナらしいセトリで、en-zeppより30分くらい長かった、と思う。後半、ところどころ稲葉さん調子よくないのかな?と思うところがあったけど、とにかく『只者』の各曲が響き過ぎで。『DINOSAUR』くらいからの、同世代感、今を一緒に生きてる感がばんばん響いてきて。こんな先輩がいてくれていることが幸せで幸せで。同じように皆誰もが考えるわけではなくて、というかどちらかというとそう考えない人たちに囲まれるほうが断然多い人生で、どういうふうに生きていくかって毎日考えさせてくれる。

次回も楽しみ。

2024/06/09 Koshi Inaba LIVE 2024 ~en-Zepp~ Day2

一生に1回しかないen-Zepp Day2、ってMCが、はっとするし、しんみりするし、奮い立たされる。

それはそうなんだけど、その手の言葉の先に思い起こしがちな暗さがないところが稲葉さんだなと思う。それはとても大切でとても当たり前のことなんだよと丁寧に杭を打たれるような。ぼそっと言ったこの一言を胸に大事に持って帰った人、いっぱいいたと思う。

しょっぱなから叫べる曲が多くて、Zeppでライブ観てる感にばっちりぴったり。Zeppで稲葉さん観るのはもちろん初めてで、他のバンドとかをZeppで観るときとおんなじ盛り上がり方。開演5分前くらいに後ろで「さあ始まったらもみくちゃになるよ〜」と言ってた人がいたけど、たぶんB'zファンそんなことしないよ〜と思ってたら案の定誰も前に押し進んだりしない、もちろんモッシュなんか起きない。それでも「ああZeppでライブ観てるんだなあ」って感慨に浸れる最高のセトリ。

6公演するって時点でファンなら誰しも気づいた通りだったけどそれだけじゃないところもあって、とにかくまた前に進む身の引き締めを頂いたって感じ。どんなに割を食っても、流されそうになっても、こんなもんでいいやって思いそうになっても、自分が信じるものを大事にやり続けていきましょうというエネルギーを貰えた。

空港の近くでライブをやるというのは、ホテルもあるしなるほどなーと今回初めて思った。松本さんの豊中ライブも行って思うけど、この規模で観られるならソロをやり続けてくれたらいいやって思うけど、B'z観たらやっぱりB'zいいなって思うねんな。

街の本屋で本を買う - 2024/05/26 鴨葱書店『CONTEXT DESIGN』/Kotaro Watanabe

大学来の親友が伝えるためだけにDMを打って教えてくれた鴨葱書店。私の本好き書店好きを知っているので(年一,二で飲む機会に、行きたい本屋に付き合ってくれたこともある)教えてくれた。娘の中学入試のための見学会で京都に行く機会ができたので、あわせて行ってみた。

11:00の開店間もなく入店したので、日曜の朝だしお客さんは他におらず入っても来なかった。店主もいるのかいないのかわからないくらいの気配の消しよう。他の日はそうではないのかもしれないし、京都独特な「一見客対応」のように感じるのもこちらの偏見なのかもしれないけど、しかし、この書店の接客としてはぴったりだったと思う。

入口入るなり眼前に並ぶ思想書哲学書。比較的思想書哲学書好きなほうなのでいろいろ目に入れてるつもりだけど見たことのない書物がわっと目に来る。サイン本なんかも並ぶ。新刊で読みたいと思っていた書籍も揃う中、ほんとにここで出会った一冊を買うのがやっぱりいいだろうと決めたのが『CONTEXT DESIGN』。2019年に刊行されていたと全然知らなかった。自身の生来のテーマに重なる内容でほんとにいい一冊に出会えた。親友に感謝。

鴨葱書店 京都府京都市南区東九条東岩本町11-4

街の本屋で本を買う - 2024/05/06 紀伊國屋書店京橋店『スピン 7』/河出書房新社 『方舟を燃やす』/角田光代

家族で出かけた帰りの京橋駅で京阪モールに立ち寄り、千房でおひるしてぶらぶらしてたら紀伊國屋書店に突き当たる。我が家は本屋でほしい本があったら買うのは私の財布からになっているので、家族みんな張り切って棚を巡り始める。

今朝、おはよう日本で『方舟を燃やす』に関する著者インタビューを観たところで、実書に出会ったら買いたくなるに違いないけど、先日『DJヒロヒト』を買ったところで連日この金額の書籍を購入するのは厳しいなと思っていたところ、行き着いたエリアには文芸の棚がなく、よかったよかったと目についた見たことのない文芸誌『スピン』を買って帰ろうとし、家族が持ってきたアイテム(本ではなかった)を抱えてレジに向かったら、レジの向こう側に文芸棚群が…。家族も文芸棚を求めていたようで、もうちょっと探すと言ってそちらに行ってしまい、勢い自分も棚をウロウロしてしまい、結局『方舟を燃やす』を見つけてしまった。

でも気になってたんだからこれでよいのだ。

街の本屋で本を買う - 2024/05/02 啓林堂書店学園前店『DJヒロヒト』

なにかの書評で見て、「時間のあるGWに読むのはこれしかない」と思い、ついでのあった学園前で購入。高橋源一郎氏の著作はほとんど読んでこなかったのだけど(ちょうど、本作における「井上靖」のような感じかもしれない)、このタイトルが、私が抱いている高橋源一郎氏の著作のスタイルのイメージど真ん中で、おまけに去年から思いがけないことで身近になりつつある「DJ(と言っても本作でのDJはラジオのディスクジョッキーではあるけど)」と、「天皇」をミックスしているという、いったい本作のなかで何がどこまで縦横無尽になるのか、という、読む前の期待感がとても高い購入でした。

独走会 240502 春日大社 40.05km/399m elev.gain

先週体を暑さに慣らしてところ、今日はそこまで気温も上がらない走りやすい絶好の天気、初詣の際に返すのを漏らしていた御守を春日大社に返したあと、以前から行きたいと思っていたところに向かう道中でパンク。実際には空気が残っていて、シーラントも入れていないピュアなチューブレスで使ってて、乏しい知識ではスローパンクだとしてもそんなに空気が残らないのでは?と思い、どこからか空気が漏れているかと調べてみてもそれっぽいところがない。じゃあ空気を入れてみようと携行ポンプを持ち出したものの、チューブレスに変えてから初めて携行ポンプを使ってみたらバルブに全然噛み合わない。仕方がない、いざと言うときのために携行してたファーストリスポーン、ガス込みの補修材を使ってみたら、思ってたよりちゃんと使うことができ、充填もでき、走れる状態に復帰した。

そのとき、後ろからおばあさんが「空気入れあるよ、貸してあげるよ」と声をかけてくださった。近くの(たぶん止めていた場所の脇が高台になっていてそこから)お家のおばあさんが、私が停車して空気を入れているのを見てやってきてくださったのだ。私はこういうとき、うまく会話ができないタチだったが、なぜか今回はおばあさんの好意を無駄にしてしまったと悔やむことのない、気持ちよい会話を続けて感謝の念を伝えることができた。親切に声をかけてくださったことに、心から感謝したからできたことのような気がする。

独走会という名前をつけているけれど、もちろんひとりで気ままに気楽に、でもこういうトラブルが起きた際も独力で解決するのをしょいこんで行動するのが好きなのだけれど、誰かの好意親切を「ありがとう」とありがたく受け入れられることもまた、独走会という名前をつけた裏に込めた気持ちだったことを思い出した。

独走会 240428 奈良フードシェッドファーマーズマーケット 30.68km/348m evel.gain

あまりに走ってなくて、この連休に走らないとほんとにめんどくさい病が治らないのではないかと、とにかくどこへでもいいから走るのは絶対走ると固く心に誓ったら、なんといきなり25℃を超える夏日になるとかなんとかで、これは暑さに体を慣らす日にしたほうがいいと、むしろ軽く流すくらいにしようと考えたらやる気が下がるのもうまく回避。

こういうとき、ちょっと会いに行ける目的地というかイベントというかがあるのはほんとにありがたいことで、何も考えずに走る先の転害門に着いた後、やっさんに会いに奈良フードシェッドへ。いつもただコーヒーを飲んで、4,5分駄弁って帰るってだけなんだけど、ちょっと言ってもなにか話を振って盛り上げてくれるサービス精神旺盛な人が友達にいるってありがたい。自分がいかに、そういう「話し上手」な人に助けられて人間関係を維持してこれたのかというのを痛感する。何も知らないことで卑屈になるのと攻撃的になるのは知ることで解消できるので勉強するし、どんな状態でも落ち着いたスタンスで話すというのは大切なことだから改めて気をつけよう。

しばらく乗ってなかったんで少しの坂もキツかったし、暑さも本当にこたえた。これで慣らしたので、1週間以内にできるだけ乗らないと慣らした意味がないので絶対乗る。