独走会 2015/09/19 周南ー周防大橋ー新山口 76.0km

もうこの先、万全で走れる日などやって来ない。だから走れていることを有難く思え。

去年もこの時期、まるで夏が戻ってきたかのような超好天と書いていて驚き。そんな絶好のコンディションの下、今年は去年とは反対方向、西に向かって走る。一度、防府まで走ったことはあり、今回はそれよりは先に行きたいというスタンス。

本音は下関までの110km前後を走りたかったのだけれど、戻りの新幹線・在来線の便数を考えると、状況に応じて切り上げるところを考えないといけない。前回の防府も、45kmとは思えないくらい疲れた記憶があり、そういうことを頭に入れながら走る。


防府天満宮。前回は防府に着いただけで、ケータイで検索して見つけたラーメン屋でラーメン食べただけで詣でなかったので、今回はどうしようかとちょっと迷ったけれども北野天満宮詣でたし三大天満宮の二つ目はやはり詣でない手はない、ということで。


御朱印。北野天満宮以上にシンプルではないかと。

防府までは非常に快調で、2時間で45km走れたし(遅いけど)、息も心臓も足も全く疲れなかったんだけど、唯一、頭痛が酷い。いつも肩は多少凝るんだけどいつもの比ではないくらい肩が凝り、それに釣られて頭痛が激しくなるように感じる。防府を出てからも、走るためのフィジカルは全然問題がないけれど頭痛が収まらないので、どこかで切り上げないといけないかなと考え始める。と同時に原因も考え、前から思っていたがどうもキャップがきついのではないかと疑い、休憩タイミングではないタイミングで停止し、キャップを脱ぎ休憩する。休憩すると頭痛は治まるけれど走り出すと程なくまた頭痛がぶり返す。防府天満宮で1時間も費やしてしまったこともあり、当初通過ポイントの一つと考えていた周防大橋を越えたら帰路に着くことに。


周防大橋。眺めは抜群でした。

その抜群の眺めに目を奪われている際、不意に「この頭痛は、ビブが原因だ!あれで肩が凝ってるんだ!」と急にはっきり気づいたのでした。

周防大橋を渡った後、マップを見てみたら、10km前後で新山口駅だと判ったのでナビをセット。強がりではなく、時間さえ気にしなければまず間違いなく下関にはたどり着けたくらい走りの調子は良く、練習の頻度は疎らでも、五年も続けているとそれなりにその時々の状況に合わせて楽しむことができるようになるもんだとしみじみ。以下恒例の箇条書き:

  • そうは言ってもキャップはきつい。買い替えたほうがよい。
  • 初めて実戦投入したビブは、お腹周りのストレスが全くなく、走る上ではこの上なく快適だったけれど、ビブが原因で肩こり→頭痛が一因として間違いないと思う。積極的に使って慣れるべきか。
  • 長い休憩を取ってしまうとペースが落ちる。前から分かってはいるんだけど、特に参拝など行うとどうしてもそれなりに時間がかかる。
  • 補給タイミングはこれまで反省を活かし、こまめに行うことを実践できた。
  • ダンシングすると大腿四頭筋が攣る。踏み過ぎか。伸ばせていないのか。ポジションか。
  • パッカブルシューズは輪講ではやはり有効。カメラが一番持っていくかどうか悩む。時間がシビアな工程だと使う時間がない。

独走会 2015/08/23 夏の終わり

ただ、一さいは過ぎて行きます。

年を取るというのはこの年になると本当に辛いもので、時間はただ流れていくだけ、というような意味の有名な文章があったよな、と思いだしてみたこの一文が、太宰の一節というのを即座に思いだせませんでした。引用するには不適切な気もするけれど、本当にただ淡々とした気分を表すのにこれ以上の一文もないのです。

来週の土日は予定が埋まっているので、今日のライドが夏の終わり。1時間、走りっぱなしで帰ってこれるルートということで、富雄から阪奈に乗り、尼ヶ辻橋西詰のも一つ向こうで南に折れて少しだけ自転車道を走ってすぐ西向いて308号で引き返し、富雄川沿いに北進して生駒に帰る、という全くいつものルート。どこに行くにもこの道を使わないといけない、普段使いのルート。この普段使いのルートを、時にハイケイデンスで、時にシティサイクル並みで、気持ちよく走ります。長い距離でなくても、長い時間でなくても、見知らぬ土地でなくても、そのときはそのときにしかないもので、一さいは過ぎていき二度とは帰ってこないのですから。We're dancing in the stimulation. そのときの体験は常に新しく、それを粗末に扱わないことが人生を有難いものにしてくれる。

行きつけのカフェ、mother beansによってお気に入りのキャロブケーキを買って、「自転車ですか?」と一通りの会話で店を出て、5分もしない自宅に着いたらなんとヘルメットを脱ごうとして初めて忘れてきたことに気づき、慌ててもう一度mother beansに引き返すなんて、たった1時間のライドでヘルメット脱いだことが分からないくらい疲れるようになっちゃったのかな、なんてただ思った夏の終わり。

独走会 2015/07/19 東寺

実を取る。美しさは固より。

三連休の中日、まとまった時間があってどこに走るか。できるだけ長い距離長い時間走りたいのだけど、100kmオーバーの片道ライドは、どこに行っても帰りの電車を考えると予定時間をオーバーしてしまう。目まぐるしく変わった天気予報は最終的にこの日曜だけ雨マークだし、それなら往復ライドで距離を走ることにしようと、京都に向かうことに。

生駒から168号で交野へ、交野から府道736号で松井山手へ、第二京阪の側道で久御山まで出て西に折れて1号で京都まで、というお気に入りのルートで京都へ。いつもは通りすがるだけだった東寺へ今日はお参り。世間は高野山が開山1,200年で盛り上がっていて、奈良もこのお蔭で都道府県別宿泊客数万年最下位から脱出したそうですが、東寺も空海に下賜されたゆかりのお寺。近鉄で京都に行く際に必ず五重塔を目にするのもあってか何故か親近感を覚えるお寺。あの周辺は何かフレンドリーな空気が漂っているなあといつも思っていたのだけど、帰りに見た「煩悩なければ菩提なし」というお言葉でなるほどなあと妙に納得。

世にあるものは須らくあるものであって、それにどう対峙するかがその人の生き方になる。今日のライドは後半完全に足を失ってしまって、家まであと1,2kmというところで休憩してしまったくらいだけど、やり遂げたことを振り返りつつ、次に繋げよう。

と言う訳で久し振りの箇条書き:

  • 交野-松井山手間の第二京阪側道はやっぱり最悪で、絶対選択すべきでない。行きも帰りも同じルートは飽きるなあと魔が差して走ってしまったけれど、バイクよけはしょっちゅう出てくるし、意味もなくアップダウンさせられるし、ペースあがらないのでいいことが何もない。1号線本線の路肩を走るべき。
  • 移動時間3:20で75kmはたぶん現状コンスタントに出せる実力じゃないかと思う。これで行くと5時間で100kmなので、やっぱり今のところ100km走ろうと思うと6時間見ておかないといけない。
  • どれだけ快調でも1時間に5分は休憩を取る。補給食は早めに取る。後半、確実に足が削れる。
  • どこに行っても生駒は最後登りになるので、ボロボロになって帰ってきている姿をご近所さんに見られるのは結構恥ずかしい。

独走会 2015/06/28 岩船寺

例えどんなに些細で容易くてどちらでもよいようなことでも、やると決めたことをやり遂げることの重大さ。

40歳を迎えて1年、2年、3年と過ごして思うのは、なんであれやろうと決めたことを「やり遂げる」ということが、非常に尊くて大事になっているということ。30代の頃は、やり遂げる中身が重要で、着手したものの当初決めた壮大な到達点に達する見込みがなくなった時点で、達成見込みのないプロセスに時間をかけるのは無駄で、新たな「やり遂げる中身」のためにその時間を使ったほうがいい、という考え方で行動していたように思う。

しかし、40代になると、それがどんな些細なことであれ、例えば毎日朝10分ラジオ英会話を聴くとか、新書一冊読み切るとか、仕事帰りにお店に立ち寄って服を一着買って帰るとか、「こうしよう」と決めたことをやり遂げることが年々難しくなっていく。それは体力的なものもあれば、精神的なものもあれば、物理的なものもある。けれど、「やろう」と決めたことを「やる」力というのは、そこをいい加減にしていくと癖になり、ずるずるとやり遂げられない体質になっていくように感じる。

今日は大体4時間あれば散策も含めて往復するのに十分余裕の距離、片道25kmくらいでよさげな行き先を探してみたら、あじさい寺で調べてみた岩船寺がちょうどよい距離。焦らず飛ばさずじっくり走る。般若寺を過ぎたあたりのセブンイレブンで一息ついて、東を向いて約7kmの強弱のある登り。岩船寺は思いの外の人出で賑わっていてすっかり観光気分。

意外にも7kmの登りが堪えたけれども、初志貫徹で決めた時間内で自走で帰宅。約4時間で50km弱、拝観とパン屋寄り道して十分愉しめてやり遂げたこと、これの積み重ねが40代を形作っていくと思う。

僕は往復同じルートで帰りましたが、般若寺の近くには浄瑠璃寺があるので、行きは308号メイン、帰りは163号メインでぐるっと一周というのも楽しいコースになると思います。オススメの行き先です。

独走会 2015/06/07 宝山寺

時間は誰に対しても平等に流れない。であるが故に必ず有効に使える訳ではない。

少しの時間が出来たので、玄関出て1分でスタート地点の宝山寺クライムへ。距離にして2km弱、獲得標高約150m、つまり平均斜度約7.5%というなかなかでほどほどのクライムコース。20分あれば行って帰ってこれるこのコースでも、20分が生まれたときに即出発できる準備が整ってないとその時間を有効に使うことはできない。時間がないないというのであれば、時間が生まれたときに即座にその時間を有効活用するだけの迅速さがないといけない。時間が出来たときに限って、何をするでもなく時間をやり過ごしてしまうのも人の性根という感じはする。だから有効活用するためにスケジュールを立て調整を図るという慣習が生まれるけれど、それを人は誰しも心がける訳ではない。不確定要因に逆らおうとしない人間もいるのである。時間は自分の努力だけで、必ずしも有効に使える訳ではない。そう思い知るからこそ、わずかな時間でも有難いと思い、より活きた時間にしようと心から思うものである。だから、わずかなその20分を、心拍数を限界に上げる辛い時間にしてまで坂を登るのである。


独走会 2015/05/30 馬見丘陵公園

独走というのは、決して、他人を受け付けないということではありません。むしろ、その逆なのです。

富雄のスーパーかっこいい自転車屋さんTRANSITのマスコットキャラクター・ヨシダさんから「明日走りませんか?」というメッセージ。ちょうど時間が取れていたので走るつもりだったのでお受けしまして8:30にTRANSIT前に集合、サコウさんと3人で富雄から馬見丘陵公園の往復約46km走りました。家を出てからフロントのブレーキシューが削れ切ってることに気が付いた整備不良の私を、なんでも出てくる四次元カバンを持ってるサコウさんがシューを出して救ってくれました。

何のために独走を掲げるのか?それは、究極的には「誰とでも走れるようであるために」なのです。生きるのは独りでは生きられない、というけれど、独りでやれることは独りでやろうとする人間の集まりでなければ、助け合って生きていくこともできないはず。それほど熱心に練習できる訳でももともと体力自慢な訳でもない自分は、こういうお誘いを在り難く頂いたときに出来る限り足手まといにならず楽しく走れるように、そのために日頃独走を心がけるという次第なのです。

富雄から馬見丘陵公園のルートはとても気持ちいいです。馬見丘陵公園は美しく整備された公園で、ツーリングの目的地に向いてます。


独走会 - 2015/02/15 北野天満宮

道を知っている、ということは例えそれがどんな些細な点だとしても、大きな差となって現れる。

年末に園城寺ライドで走ったところでもあるし、部分部分はこれまで何度か走ったことのある道で、分岐や本線・側道の合流等、何一つ迷うことなく走り続けられるのは本当に気持ちいい。京都に着くまでは天気もよく風もなく、ほとんど直進のルートで、北野天満宮までの43kmを休みなし1時間40分。移動速度26km。ロードバイク的にはまだまだだとよくよくわかっているのですが十分満足できるペースでした。ド平坦なルートならこのペースでずっと走れる自信がつきました。

どんなことでも、先人の知恵を全く借りずにやれることもやっていることも絶対にないのだから、「道」を誰かから教わってそれに沿って活動するのが、少しでも多くの「道」を教わって活動するのが、絶対的にうまくやれるってわかりきったことです。先人の知恵を全く借りずにおれることなどこの世にないのだから、自分の力で道を切り拓くなんてことは傲慢と妄想の産物に他ならないのですが、果たしてそうやって端折って端折って先に進んで成功することだけで人生の意義を見出せるのかという思いと、人生の残り時間が少ない中で、端折って端折ってやれることを増やすのが当然ではないのかという思いとが交錯。

如何に時間をかけるか。如何に失敗するか。成功するためにではなく、如何に純粋な失敗を重ねられるか。グーグルの知らない検索ワードを探すアクションと同様に、如何にプライベートな失敗を数多く経験できるか。ここに差別化の未来がある。もはや、個性は失敗にしか宿らない。


御朱印。文字通り「印」でちょっと珍しいな。

独走会 - 2015/02/08 生駒市総合運動公園

朝から走ろうと思ってたらいつもの如く雨に降られたので、夕方、近場のちょっとした登りを。16倍速の擬似タイムラプスで。

手軽なクライム練習コースと言えば宝山寺、なのですがあれでもちょっとキツいな、と思う弱気なときは総合運動公園へ。1km・8%でいい気晴らしできます。登り始め地点まで3kmあるのでウォームアップ・ウォームダウンもできて30分でお手頃。

この日も風がきつくて煽られ煽られ、登りで路肩に寄せてられなくなったことも(遅いからですが)。どの車もクラクション鳴らしたりはなくて、とてもありがたかったです。安全運転。

タイムラプスって凄く難しいことだったんですね~。動画があればコマ飛ばせばそれっぽくなるのかと思ってました。成らん(笑)。

独走会 - 2015/02/01 大神神社

さすが大神神社の朔日参りは大変な人出でした。想像以上でした。

生駒に住んでいますので朔日参りと言えば宝山寺、なのですが多少時間がまとまって取れたこともあって、ネットで調べたら朔日参りの風習が大神神社にもあると判ったので大神神社に参拝に。片道30km、1時間30分を目標に。法隆寺から田原本に抜けて24号線に出るところまではすこぶる快調だったのですが、大神神社を24号線沿いと勘違いしていてここから迷走が始まり、一時は真逆に曲がったりして結局相当タイムロスして1時間45分かかってしまいました。後ろの時間もあったので参拝も御朱印もままならず、鳥居で写真だけ取って退散するハメに。

残り時間が1時間30分を切っているので、自走で戻ると間に合わないかも知れない、なのでスマホで電車を検索してみても、場所が大神神社なのでJR、本数が少ないし近鉄にどこで乗り継ぐねん・・・と思ったら天理で乗り換えるというルートが。なるほど天理か、天理だったらJRを待たなくてもそこまで走って行けるなあと40分あるし、と、大神神社から天理駅までの10km強を走ったのですが冬の午後の北風にまともに煽られ、道は遮るものの何もない田畑の中の田舎道、ときどき吹き飛ばされそうになりながらぎりぎり天理駅に辿り着いたのでした。

今回、ウォーキートーキーハンドセットというアイテムを実戦投入。

要はスマートフォンに接続するスピーカーマイクなんですが、ボタンを押している間は相手の声が聞こえない(こちらが話す)等々、ちょっと「なんとかかんとか、オーバー!」的な気分のオモチャで、ちゃんとこれだで着信に対応できるというところがおもしろいなと思ってamazonで買いました。

でも、これを見ていちばん「これだ!」と思った使い道は、「Googleマップのナビを喋らせること」!
こんなふうに首元にクリップしておけば、Googleマップのナビゲーションが聞こえるんじゃないか?と。

目的地ゴールまでの道のりはルートラボでつくってGARMINに入れてるのですが、到着した後、その近辺で2,3立ち寄りたいお店(主にラーメン屋)がある訳です。私のGARMINは英語版Edge 800なので、スポット名等全部ローマ字で直感的じゃないので結構迷うことが多く、市街地の目的地へはスマホ片手に、というパターンで時間を無駄に食うことしばしばなので、いっそナビが聴けるようにすればいいのではという発想。ならばあのグーグルのCMみたいに「ここからどこそこまで」みたいに音声検索で、音声検索の起動も「オーケーグーグルで」、そしてナビは音声で、と考えたらこのウォーキートーキーは使えるんじゃ?と思ったのです。

今回、実際に大神神社から天理駅まで使ってみました。走行中は風の音でナビ音声が聞こえないんじゃ?と不安でしたが、だいたい、曲がらなければいけないところでは速度が落ちてるので十分ナビは聞こえます。カーナビと同じくらいの要領と思えばかなりスムーズにルートを走ることができます。日本のGoogleマップは自転車ルートに対応していないので、徒歩ルートを使うことになるので、稀に「ほんとにここか?」というルートを案内されたりもします。なので自動車ルートで検索するほうがよいかも。いずれにせよ、ウォーキートーキーはなかなかおもしろいアイテムでオススメです。

独走会 2015/01/25 若草山・手向山八幡宮・東大寺

世間ではグラベルライドというのが流行ってるそうですが、お試しグラベルに若草山はよいと思います!

奈良公園の鹿はみんな保護されているはずですが…まるで野生みたいな小鹿にも出会えたり。

登り口から約3km、登ればもちろんこんな清々しい光景が。言うことなしです。
ただ、23c履いていると下りはそれはそれは怖いです。登りと同じ速度で下ってました。

山焼きの次の日だったので、春日大社と東大寺に詣でるのがよかったんですが、春日大社は初詣に来たところだったので、と思いながら流していると知らないうちに手向山八幡宮の前に。名前は知っていたのですが詣でるのは初めてでした。少し古びて人気の少ない境内が、三月堂のすぐそば。これからは近くに来たら必ず寄りたくなるように思います。

大仏様を観ていつも「こんなデカいもの作ろうと思ったって凄いよなあ…」と感じ入るのですが、この日は「奈良ってなんでこんなデカいもの作ろうと思った人が住んでた地域の子孫なのに、せせこましくて怠惰で、でっかいことやろうって感じじゃないのかなあ」とふと落ち込んでしまいました。


手向山八幡宮と、東大寺大仏殿の御朱印。大仏殿は「無心」という御朱印も貰えるそうで、今度行った際は「無心」を頂こうと思います。