小学生初めての夏休み、帰省すらままならない状況で夏休みらしい体験が何もできなかったので、せめて一泊外泊で旅行気分をと、近所にできたマリオットの最高級クラスと言われているJWマリオット奈良へ。GO TO TRAVELは政策的にはそのお金の使い方からして納得できないけれど、それを責めることと、それを使うことは連動する必要がないと最近考えが変わったので、というのはそこで孤高潔白の立場を取ったところで得られるものを得なければ最後の勝負に負ける確率が高くなるし、責められるような為政によってでも得られる利得を得ることは共犯になるのではないと言えるし、ということでGO TO TRAVELを利用。この考え方の変化は自分なりに一歩踏み出した感。
で、JWマリオット滞在は殊の外楽しかった、いろいろな要素があるけれど、併設されている蔦屋書店、あれは有り勝ちだと言われがちだけれど僕はああいった店の作りの楽しさを再認識した。メガ書店ともちょっと違う、ビレバンとももちろん違う、買うつもりがなくても面白い場所。子どもにはどんな形でもいいから本には親しんでほしいし、本と「なにか」興味をひかれるような様々な物品が、襲いかかってくるような勢いではなくてそこかしこに点在している、というような。思想の文脈で何かあったような…バザールだっけ?パサージュだっけ?そういうことを思い出した。こういうのも新しいトラベルの形なのかも知れないな、と。
まさかこれを知らなかったなんて、本に対するアンテナが相当相当鈍っている。
歯のブリッジが外れて噛み合わせが狂っていって吐き気を伴う頭痛が酷くなって慌ててかかりつけの歯医者へ。ついでに本屋に立ち寄って、何気に入り口付近に大画面モニターに流れていた『本当の自由を手に入れる お金の大学』という書籍の販促ビデオを眺めていて、ふと平積みに目を落としたら聞き覚えのない村上春樹のハードカバー。吃驚して手にとってレジに直行。
ここ数年、書評を読む機会も減り本に対するアンテナは鈍っているなと思ってたけどまさかここまでとは…。村上春樹は次作どんな形を出すんだろう、このまとまった時間を極端に取りづらい細切れ瞬発力の夜の中で、と思っていただけにこの新刊はすごく納得して読んだ。
これは旬のものだし。
初買いで難波に出向いたついでに。タイトルがあざとくてどうだろうと思っていたところに、広告記事を読み通したら存外中身がありそうだったので。タイミング的にも今読まないと。去年はCEOご推薦の『FACTFULLNESS』だったな。
2020年の初買本はこちら。
実家から自宅に引き上げて、特に何するでもなく近所の近鉄の本屋をぶらぶらしてたら魔の「100分de名著」コーナーへ。最新号は今までの文学系・宗教系とまったく趣を異にする学問系。帝王学ってだいたい何言ってるか検討つくし、別に自分には必要ないと二の次だったんだけど、ここで出会ったのは何かの定めと思いお買い上げ。やっぱり出口氏というのはポイント高かった。
出張から帰ってきてテレビをつけたら長崎が取り上げられてる(Eテレ・デザイントークス+)。
出張先で思わぬ時間ができたので、駅の近くのショッピングセンターで本屋回遊。しっかり歩くと気になる本がジャンルを問わずいくつも見つかって、でもこれからお客様先訪問なのであまり嵩張る本は鞄に収まらないので選択肢から外して、最終的に仕事に関係する5Gの解説本とどちらにするか悩みに悩んで、出先で買うなら小説だろうということで選んだのが『月の満ち欠け』。最近、直木賞とか賞モノにもずいぶん疎くなった…そして佐藤正午と歌野晶午がごっちゃになっていた。これを書くためにamazonで調べるまで、「『葉桜の季節に君を想うということ』の人だよな」と思っていた。
広い本屋を巡るのはこうやって興味の引く本に出会える良さがあるんだけど、今日は、現在地点は(書籍に限らないけれど)本という本の背表紙がどれもこれも「オレを読め!」と叫ぶためだけの言葉があてがわれているような、そういう押しつけがましさが襲ってきたような感じだった。あざというというか。何かを伝えたいというよりも、選ばれやすさを最重要視している。
レジに並んだら前に3人待っていてレジ自体は3台あったのだけど、なんと10分弱待った。クリスマスプレゼントの包装を頼む人が多かったのもあるんだけど、お年寄が圧倒的に多く、そしてレジでの支払いも現金小銭をゆっくり出すというような。もちろんこれに苛立ってはいけないのだけれど、着実に空気の違うところが日本の中でできているんだなと痛感した。