ジュンク堂で買った『ロジ・コミックス』もアマゾンで買った『ロジ・コミックス』も紀伊国屋で買った『ロジ・コミックス』も、内容価値は全部一緒。そこが書物の良さとも言える。なのに紀伊国屋はアマゾンに対抗するために、新刊買占めして流通をコントロールする(他社書店には取次経由で流すがアマゾンには流さない)ことでアマゾンに対抗するということらしい。
なぜ人々がアマゾンで買うかと言えば、書物の内容価値は全部一緒で、アマゾンで購入することの利便性が他書店で買うより高いからだ。だから実書店は、それ以外の、購入者にとってプラスになることを提供するのが正しい企業努力であることは疑いがない。例えば私は東洋経済オンラインの今週のHONZレビューで『ロジ・コミックス』を知った。こういう本の紹介自体も一つの提供価値。紀伊国屋は新刊を買い占めることで、購入者に対して一体どんな価値を提供するというのだろう。一括仕入れによって仕入れ価格を引き下げて、アマゾンより安価で販売するとでも言うのだろうか。もしそうだとしたら、再販制度を楯にしながらの凄まじい茶番だと思う。
| ロジ・コミックス: ラッセルとめぐる論理哲学入門 (単行本) | |
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