今年訪れた書店の中のナンバーワンかも。空港だけは、少し気取った雰囲気も似合う!
福岡空港第2ターミナル3階にある書店。朝、早く着き過ぎた地下鉄福岡空港駅で大きな大きな広告看板を見て、時間もあるしと足を運んでみました。
ターミナル2階から吹上を見上げると、SORA Booksが見えるのですが、その「空の上の書店」的な雰囲気に胸の中はちょっとどよめきます。エスカレーターで3階に上がると、右手に見えるカフェテリア「
バンテルン」の奥に書店が広がっていて、足を踏み入れずにおれなくなります!
HINT INDEX BOOKでは、カフェ併設の書店なんて珍しくもなんともなくなったと書いたのですが、このSORA Booksはカフェ併設が魅力になってました。カフェではなくて、書店エリア内にも、コンセント付の座席が10席程度あって、ゆったり時間を過ごせる構成は満点です。
「カフェ」というものは、その空間があることで「落ち着いた時間を過ごす場所」というサインが発せられると思うけど、例えば東京駅など、あまり落ち着いた時間が流れないような場所にそういうものを作っても、ミスマッチというか。東京の人はあの時間の速さに慣れているのでオーケーなんでしょうけど、そうでない僕にとっては、「カフェ」があることで余計に落ち着かない空気を感じるのかも知れません。
一方、SORA Booksは空港という場所にある書店。今朝の僕のように、時間に余裕を持って到着するケースも多い場所で、そういう時間は、ぽっかりと空いた「余暇時間」。そういう時間を過ごしている空間に、カフェと書店が現れると、それだけでリフレッシュできます。
鞄にはもうすぐ読み終わる『ことり』が入っていたので、一泊出張の荷物が入った鞄をこれ以上膨らませ重くしたくなかったので本は買いませんでしたが、そうでなければ何冊も買っていたような、買う気にさせる書店でした。在り来たりなつくりのようで、導線に沿って動いたら、入ってほどなくの絶妙のタイミングで『世界の美しい空港』が目に止まるなど、ここはいい書店だと思います。