『シロクマ』/スピッツ

B003WO5LN2 シロクマ/ビギナー
スピッツ
ユニバーサルJ 2010-09-29

by G-Tools

6月のSPITZ JAMBOREE TOUR 2010@グランキューブ大阪で初めて聴いて、素直にいい曲だなあとほれぼれした。JAMBOREE TOUR 2010はアルバム発売前にアルバムツアーを演るというなんとも意欲的なツアーだったので初めて聴いて当たり前で、先行してた会場に行ってない限り参加してる誰もがみな初めてのはずだけれど、誰もがみんな知ってて楽しんでるみたいな雰囲気。

初めて聴いたはずなのに、なぜか「地平線を知りたくて ゴミ山登る 答え見つけよう」のとこが、まるで歌詞カードを見たかのようにくっきりはっきり聴こえて、くっきりはっきり文字になって頭の中に残ってた。だからリリースされたシロクマを聴いてびっくりした。これ、ライブで聴いたっきりだったよな?って。

言いたいことははっきり言おう、休み休みでも徒労に終わっても、それだけのことはしてみよう、そんな気にさせてくれます。

徳島サイクリング 前篇

Koshi Inaba Live 2010 enⅡを観るため、朝6時起きで徳島に。
マイカーにCRRを積み込んでやってきました。

ライブの感想は明日まとめるとして、今日は軽く1時間走った記録を。

徳島駅から軽く流し始めて、会場の最寄駅の二軒屋駅にたどり着き、特に目的地を決めてなかったのでだらだらと南下。

道路案内がずっと「小松島」と出るので、どのくらい先なんだろう?と Googleケータイで調べてみたらたぶん10kmあるかないかくらい。
これならいっちゃおう!ということで目的地を小松島に。

ほどなく走ると「小松島港」の案内が現れたけれど、その先には「大神子海岸」の案内。
「よくわからない本物のタンカーが並ぶ港だったら面白くないけど、海岸ならもしかしたら水着の女の子がいるかも?」と思い、大神子海岸に進路変更したのが間違いのもとだった。普通、もう港が近いってところまで来て「海岸」と来たら、まさかそこから上り坂が出てくるとは思わないでしょう!しかしここまで来て海を見ず引き返しては意味がない、とにかく登り切ろうと登って、そこから大神子海岸の写真を撮影。海岸まで下りてまた登る気にはならないので頂点で引き換えし。

帰りは行きに目にしてた「阿波・徳島自転車道」に。確かに平坦な川沿いの道だけど、ちょっと路面がよくなかったかな。ちなみに車2台とすれ違った以外はまったくでした。

阿波・徳島自転車道を走り終えて、だいたいこっちだろうという感覚で走ってたら、確かに北には進んでたけど、会場がどこか完全に見失ってた、けれど、Googleマップに尋ねてみたら、奇跡的にアスティとくしまのすぐ近くに!!

そして思わぬ方向にあるツアートラックを見ることができました。

最後に会場のそばにあった施設で記念撮影!


より大きな地図で Track 33 を表示

 

『Okay』/稲葉浩志

B003JBGALK Okay
稲葉浩志
バーミリオンレコード 2010-06-23

by G-Tools

稲葉の歌詞はB'zでもソロでも根っこのところは徹底的に「暗い」けれど(何かの音楽雑誌のレビューで、「誤解を恐れずに言えば、稲葉は「自殺する感性の持ち主だ」と書かれてて、大きく大きく頷いた)、「死」を直接的にモチーフにした歌詞はそんなになかったような気がする。死生観ですぐ思いつくのは『赤い河』とか『パルス』とかだけどこれらは「死」をどう捉えるかに主眼は置かれてない。『MAGIC』の『TINY DROPS』を聴いたとき、「とうとうB'zもこういう歌詞を歌うのか」と少し衝撃とショックを受けた。『TINY DROPS』は明確に「死」を前にした歌詞になっていた。でもそれは、「死」に遭遇したときの感情の折り合いの付け方にフォーカスが当たっていて、”今の時点で「死」を想像したとき、どんなふうに受け止めればいいのだろう?”という意味での「死生観」じゃなかった。「死」に遭遇した時の「感傷」を、とても詩的に歌い上げたものだった。

『Okay』は違う。『Okay』は"今この今日、未来にある「死」を想像"して歌われてる。それも、誰かの"死"だけじゃない。自分の"死"も。

"Okay いつかくる ボクのいない世界"
"Okay いつかくる アナタのいない世界" 
(『Okay』/稲葉浩志)

自分が死んだ後の世界を思うことは、とんでもない恐怖と寂寥感に襲われることもある。「こともある」というのは、毎回、そんなにうまく想像することができないからだ。でも、想像できたときの恐怖感というのはほんとうにとんでもない。このボクも、いつか死んでしまう。そのことを、「いつかくる ボクのいない世界」と言い表すことで、「自分が死ぬ」という事実と、「自分が死んでもその後も世界は続く」という事実、この二つの事実を思うことでやってくる途方もない恐怖と寂寥感を打ち込んでくる。

更に稲葉の歌詞が凄まじいのは、この「ボク」、つまり「一人称」の体験を、「アナタ」側でも歌っていることだ。しかも、「ボク」にとって「アナタ」の死がとてつもなく悲しいことだと歌いつつ、どうじに「アナタ」にとっての「自分のいない世界」を思う経験について歌い、そして、やさしい言葉を掛けるのだ。

"Okay いつかくる アナタのいない世界
埋められない穴をかかえさまよう
Okay 泣かないで 恐がらなくていいよ
終わりがあるから 誰もが切なく輝ける” 
(『Okay』/稲葉浩志)

もちろん、この「アナタ」は聴き手である僕たちに向けられたものでもあると思う。”恐がらなくていいよ”と、歌いかけてくれているのだと思う。単に、死に際してどんな心持ちで日々生きていけばいいかというだけなら、歌詞もここまでで終わりだろうし、それだと『TINY DROPS』とそれほど差はない。でも、B'zではなくソロとしての稲葉なので、過去のソロ作品と同様、歌詞も自分の好きなところまで突き詰めたのだと思う。『Okay』は、まさに死生観にまで踏み込んだ答えをひとつ歌ってくれている。普通は、自分の死を思い、恐怖して終わるか、その恐怖をやわらげるようなやさしい言葉を求めて終わるか、どちらかくらいしかやれることがない、けれど、『Okay』は、”いつかくる ボクのいない世界”を真正面から見据えた上で、それでもどうあるのがいいのか、という「結論」までひとつちゃんと歌っているのだ。

"Okay いつかくる ボクのいない世界
真っ暗で静かな無限の空
Okay それならば もう少しだけアナタを
長く強く抱きしめてもいいよね そうだよね”
(『Okay』稲葉浩志)

とりわけここ数年、年を取る自分の日々の思いとシンクロするような作品がリリースされて、同じ時代を同じ世代で生きてきたアーティストの作品に20年以上にも渡って触れられるありがたさを痛感してたけど、『Okay』は、僕が昔から抱えていた「死生観」をどう考えていけばいいのか、という新しい切り口をひとつ見せてもらえた感動的な作品だった。ほんとにもっともっと多くの人に聴いてほしい。

稲葉ソロツアーとPREDATORSツアーとthe pillowsツアー

稲葉のソロツアー、ファンクラブ先行ですべて外れ、
意を決してe+とかで片っぱしから申し込んでみたら、
徳島と新潟と仙台が当選(それでも落選しているところも多数。広島とか)

仙台はACTIONで行った雰囲気が良くて忘れられないし、何より日にちがな~、とか
悩んだけれども、その3公演のなかでもっとも日にちが早い徳島を選択。

で、24日にファミマを探して振り込みにいったときにはたと気付く。

「PREDATORSの振り込み、忘れてる!!」

しまった~。なんで忘れてたんだろう…。
あわてて検索かけてみて、どうやら一般発売はまだ先のご様子。
PREDATORSは行きたいもんな~。絶対取りたいな~。

その逆で、ちょっと悩んでるのがthe pillowsのツアー。
対バンツアーで、大阪はCOLLECTORSとTOMOVSKYで魅力的ではあるんだけど、
いかんせん場所がBIG CATというのが、30代も後半の後半のオッサンには気後れするんだよな~。
どうしたもんかな~。
まあ、ライブするほうが"Born in the 60's"だから気後れも何もないっちゃないけどな~(笑)。