LOSTAGE "Crypt City Defect release tour" 2013/11/08@奈良NEVERLAND

ネバーランドで兄さんが宙を舞うのを初めて見ました!

・・・というテンションでいつも通りライブの感想を書くはずが、「あれってダイブでいいんだっけ?クラウド・サーフ?」といちいち言葉の定義に敏感になるタチなので検索してみたら、思いもかけず横山剣氏のブログに行き当たり、何気なく読んでみたらこれが途方もなく深くて腕組みして考え込んでしまったのでした。

2009年のエントリーなので(いつも思うけど、コラムとかブログは年月日入れておくのが絶対だと思うんだけど、一般のニュースサイト含めてなんで掲載年月日ないところ多いんだろう?このサイトも各エントリーにはNoだけで年月日がなくて、ROCK IN JAPAN FES.の年数で2009年とやっとわかった)詳細はぜひぜひ読んでほしいのですが、ダイブ・モッシュ・クラウドサーフがつきもののKen Bandが「ダイブ・モッシュ禁止」を掲げたROCK IN JAPAN FES.に出演した際の心境と顛末が克明に書かれてます。そのバンドとファンが(仮に危険だとしても)共有しているスタイル、運営方法に責任を持つ主催者、その主催者が決定する運営規則、そこへの参加意思と参加自由、等々、「自由」について考えるときの姿勢としてこれ以上ないものに触れることができました。それとともに、これだけのことをきちんと言語化して説明できるのが凄いなあと思いました。ぼんやり考えることができても、これだけ詳らかに丁寧に書き落とすのは並大抵ではないと思います。

さて話を戻そう(Kenさんのマネ)。諸般の事情で今回も(Crypt Cityのツアーだというのに)ライブは中座でthe springsummersとLOSTAGEまで観て帰りました。the springsummersは予備知識なしでしたがここ最近では珍しいんじゃないかなと思う堅物バンドな匂いを感じました。真面目とかそういう意味じゃなくて、向こうっ気が強いというかやろうとしていることに忠実というか。曲も結構好みでした。しばらくアンテナ張ってみようかと思えるバンドでした。

LOSTAGEはいちばんのトピックはもちろん宙を舞い流血した五味兄さんなんですが(笑)昨日はいつにもまして兄さんボヤキMCのオンパレード。おもしろかったので思い出せるだけ箇条書きに:

  • (「今日はたくさんお知らせがあります」と語り始め、12/23の「大忘年会」を告知した後、ノーリアクションの会場に向かって)「もういいねん。無視されてもそのまま続けるから。淡々と続けるから。拍手とかもいらん。笑いとかもいらんねん」
  • (MC中、何かついて拓人さんに振った際、無視されて)「今日はオマエ遠くに感じるわ。会場もすごい遠く感じる」
  • 「あ。僕昨日誕生日でした!こういうとき、メンバーがこっそり何か準備してくれてるとか・・・ないよな」
  • (一緒に演奏する話をツイッター?上であっさり世間に知らしめてしまった中尾氏に対して)「なんで言うねん。ここに来てる人みんな知ってる前提やん」
  • (NEVERLANDやる前に)「いつになったらみんなで唄えるようになるんやろ。できるまでやるからな」

いやーしかし、HANARARTもとみおフェスも振りきって行ってよかったです(笑)

B'z "LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-" 2013/09/12@京セラドーム大阪

”正解が欲しい それが幸せ?
その寂しさを僕らは生きる”
(『Q&A』/B'z)

25周年記念ツアーということで、内容はもう正に"Pleasure"ツアーそのもの。20周年のときの神戸ユニバーのほうがスケール感が大きかった印象ですが、きっとトリの日産スタジアムは20周年のときと負けず劣らずの規模感で展開されるんだろうな~と思うと羨ましい。今、関西で屋外で苦情少なく交通の不便も少なくやれるところって少なそうだもんな~。ユニバーなんて21:30過ぎに終演されて規制退場だと、関西圏でも帰るに帰れない人続出だったもんね。

座席はいつものように当日までわかりませんでしたがアリーナ10列だったので満足。Circle of Rockの次くらいに近いかな?Pleasure 2008のときもまあまあ前方だったので、さすがにX周年記念のPleasureはファンクラブ優先を考慮してくれてるのかも。通常ツアーのときはファンクラブ優先でスタンドはおろか落選することあるもんな…。

さて今回のライブですが、振り返っていちばん最初に思い出すのは「やっぱり『C'mon』は名曲だな~」ということ。未だに泣ける。”C'mon"ツアーのときはもうこの一曲だけで十分という感想だったんですが、その想いは変わらないですね。東日本大震災の直後に創られて、アルバムタイトルにもなってリリースされたこの曲。今後ずっとライブで聴きたいと思います。

もう一つは「正しさ」についての一連の流れかな。

"何をどこまで信じればいいか 君が僕に教えてよ"
(『ZERO』/B'z)


"いつでも正しい人なんているのかな"
(『あいかわらずなボクら』/B'z)


暗闇にうかんでるその頬に触れる
誰もがゆずれない正義を抱いて"
(『Q&A』/B'z)



いや、それよりも、「それは年齢とは関係ない」と思わされたこっちかな。

"いつのまにかこの街に 丸め込まれるのは誰?
くだらなかったあの頃に 戻りたい戻りたくない"
(『Pleasure 2013』/B'z)

LOSTAGE "New Moon, New Moon. ~背中と背中~" 2013/08/07@奈良NEVERLAND

素人の僕にも、ギターの音がよいということは判ったのでした!


先月のpangeaに続いてのLOSTAGE。前日はインターネット放送のDEERs NARA Channelというのに兄弟揃って出てはったんですが、疲れの溜まってた僕は0:30でリタイア。寝ちゃいました。視聴者500名を目指そう!と(DJの人が)言ってましたが(笑)どうなったんでしょう。

この日いちばん印象に残ってるのは、オープニングのエフェクト!僕が行ったライブでああいうオープニングから曲に入ったことないような気がするんだけど、どうだろう?おとぎ話との対バンに合わせてキラキラした音から入ったとか?そんなことないか(笑)。『僕の忘れた言葉達』『あいつ』、あの流れ良いです。

途中、MCで「今日はええ曲いっぱいやるよ」と兄さんが言ってましたが、ほんとにいい曲目白押しでした。「いい曲」というのは言い回しが難しいけれど「聴かせる曲」と言えばいいのか「メロディアスな曲」はちょっと違うな、とにかく大音量感で盛り上がっていくというのではなくて聴き惚れるというか酔いしれるというか、そういう面のある曲をずらりと並べられたように感じました。いつもはNEVERLANDで聴くと他より小さいうえにお客さんが少ないこともあって音圧を感じまくるのが高揚感だったのですが、この日は音が個々の音がすごくくっきり聴こえて、「大音量なのに耳を澄まして聴く」という、不思議な体験をしました。神経を研ぎ澄ませて一音一音聴くのが楽しかった。

そういう意味ではやっぱり『SURRENDER』がベストアクトかな~。pangeaのときとは全然違うと素人の僕でも判るくらい、ギターで変わるもんなんですねえと。めっちゃ聴き入りました。レコードされた音がその曲のあるべき姿の音だと思ってる訳ではないので再現性云々はないですけど、率直に言ってpangeaのときよりこの日の音のほうが好きでした。pangeaのときの、今のLOSTAGEが出している『SURRENDER』も感慨深かったんですが、純粋にこの日の『SURRENDER』はよかったです。美しくて。

さてやっぱり途中五味さんがMCで語ったことについて感想を書かないわけにはいかない訳で。

この日の前日、五味さんのお友達が何かの事故で(兄さんの言葉をそのまま借りると”悪さして”)亡くなったそうで、そのことに思いを馳せながら曲をやります、と言ってました。誰かの死に出くわすたびに、生きていることがありがたいこと、自分に残り時間がそれほどないこと、をつくづくと思いしるし、五味さんもその感情をとても言い表しにくくしているふうでしたが、僕も去年とある出来事があって、残り時間はそんなにないんだと思うようになって、やり方や流儀や新しいメソッドの取得なんかに夢中になるより何をどれだけ実施し何をどれだけ経験するかだろうというふうなスタンスに変わりつつあります。ほんとに残された時間は少ない。その少ない残された時間を、対して思い悩みもせずできるだけ気楽に楽しく過ごすように生きるのもいいし、ただただ経済的充足のためにまっしぐらになって生きるのもいい。でも僕はどうしても、何をどれだけ考えられたかが充実感に繋がる。だからできる限り、残り時間が少ないんだという危機感が、本能的な危機感であり続けるように生きていきたい。

ただ困ったことに、「その間際」の恐怖をふとした瞬間に実感してしまうことが、その危機感に少し鈍感にしているような気がする。

LOSTAGE "CRYPT CITY 2nd ALBUM [Defect] RELEASE LIVE" 2013/07/12@心斎橋PANGEA

6/11のw/dandylionに行けなかったので、凄く楽しみに行きましたが、完全燃焼のめっちゃええライブでした!

新曲2曲に『GO』から(であってる?)2曲と、なかなかにゴージャスなセットリストでしたが、僕にとってのベストアクトは『楽園』でした。念が籠ってるというのか無心というのか、圧倒されました。間奏あけで堪らず目を閉じて聞き入ったのですが、風圧というか音圧というか、ステージから来る圧が物凄かった。いいモノ見せてもらいました、いい場に居させてもらいました。目を閉じて聞き入ると、拓人さんのコーラスの、正にコーラスの存在感もひしひしと感じられ、全部の音が明瞭に押し寄せてくる、そんな圧でした。

・・・と思ってたら直後のMCで拓人さん、「エフェクタ全部忘れて慌てて取りに戻って19:15くらいにOPAについて汗だくで。ちょうど体あったまってコーラスも凄い声出る」なんてオチ(笑)。兄さんに「毎回そうしろ」と突っ込まれてました。

『SURRNEDER』はおおっと声出ました。2,3、ファンブログ読ませて頂くと、『X』のほうが珍しいそうですが、僕は『SURRENDER』におおっとなってしまいました。決して美麗ではないですが、あれを再現しなくても今の『SURRENDER』がこうだと言える、そういう自信持ってる感じに受け取れましたが、どうなんでしょう?最後に演奏された新曲は、言ってることは相変わらずおだやかじゃなさそうでしたけど、音像は穏やかというのとはちょっと違うけど、どっしりしたものがありました。落ち着いてるというか。安心はしてないけど落ち着いてる、そんな感じ。

後ろでRUSH BALLの話してる子がいて、こんないい演奏みせられると、年甲斐もなく見に行きたいなあと思ってしまいました。


sankakuでの五味さんのライブでお知り合いになったカワかわさんと再会、記念撮影!カワかわさん、HANARART楽しみにしてます~!

『LOSTAGE AT SHIBUYA CLUB QUATRO』一週間聴きました

五味兄さんのパートは「VOCAL」ではなく「THROAT」なのであります!

LOSTAGE初のライブ盤、『LOSTAGE AT SHIBUYA CLUB QUATRO』、一般には4/3発売だったのですが、五味兄さんが奈良でやってるレコード屋THROAT RECORDSでは3/30に先行発売だったので、喜び勇んで買いに行ってきました。店舗は前々から知ってたんですが中々入る勇気が出ず、今回は明確に買おうとするものがあり一歩を踏み出しやすかったのです。兄さんはとても丁寧な方でした。

で、3/30に買って以降、その土日の時間あるときと、平日の通勤行き帰り、ずーっと聴いてたのですが、ライブアルバムっていいなあと言うのが最大の感想かなー。ライブアルバムと聞いて、僕は直近の『CONTEXT』がNEVERLANDでほぼ一発撮りと聞いてたのでそれと印象を比較するんですけど、音の生々しさ感の表情の違いもあるし、同じ一発でも「本当に戻れない感」というのと、「そこにオーディエンスがいる感」という良さがひしひしと出ます。

 

こんなにやったのね・・・という羨まし過ぎるセットリスト(笑)。アンコールで5曲も!(笑)

僕は『夜に月』がかなり好きで、このアルバムの中でのプレイでも『夜に月』がいちばんかな。サビんとこのコーラスの、CD音源みたいに(これもCD音源なんだけど)ボケてない加減が堪らなかったです。

 

シンプルなデザイン。

それにしても、五味さんの最後の「最高だったよー」というあの一言。ぜひ奈良でも一度、あのテンションで聞きたい(笑)。僕はせっかく奈良に住んでるので、出来るだけツアーは地元奈良のを観るようにしてるんですが、なんかNEVERLANDでやるときの五味さん、結構ボヤキ節が多い気がするし。確かにあんまり奈良って熱くならない気がするし(笑)。

でも思うんだけど、折角、奈良に拘って奈良でやってるんだから、月イチとかで地元でライブやってくれたらいいのになーと。もうちょっと、スケジュール発表を定期的にきちんとやってくれたら集客できそうな気がする。奈良って、なんか、イベントの告知がイマイチうまくない人とかハコとかが多い気がする。


ポスターに加えてもうひとつの店舗特典、マッチ!

LOSTAGE w/Z@奈良NEVERLAND 2012/12/16

 tが抜けてて「プレゼンス」になってるけどな!でもライブはめっちゃ熱かった!!

 「生活」に行けなかったので、今日のネバーランドはいつも以上に楽しみにしてたのです。朝、TRANSITの店主向井さん、マスコット吉田さんと競輪場ポタリングして、家に帰って投票に行って、ご飯食べて、という慌ただしいスケジュールの後、近鉄乗ってネバーランドに!

 来年2月に解散するZとの対バンということで、先にZが出てくるのかなと思ったら、先にLOSTAGE!遅めに会場に着いた割りに入ったらスカスカだったのに、適当なポジション取りしてしまって大失敗。とは言え、ちょうどフロア中央のポール際なので、ステージはよく見えました。

 五味さんは何をどうしたのか最初からシャウト全開でめっちゃ飛ばしてました。なんかあのキレたような飛ばし方の時ってよからぬ展開になるような…という不吉な予感が走り、案の定というか拓人さんを両腕掴んで「おい!おい!」ってな感じで揺さぶったり、おいおい…と思ったんですが別になんかまずいことがあったようではないようで、『裸婦』なんかはちょっとニヤついたおとなしめなカンジだったけど、全般的にはぶっ飛ばしたプレイでした。

 いちばん心に残ったのは、魚頭さんが参加した後のMCで、「この年になると、なかなか怒ってくれる人とかいなくなるんですよ、そのありがたみが」と魚頭さんに感謝を述べてたシーン。ほんとに使い古された言い回しだけど、叱ってくれる人がいる有難さは忘れてはいけないと思うし、自分はもう、誰かに叱ってもらおうなんて思ってはいけない地点にいるんだという自覚も忘れてはいけないなあと、フロア中央のポール際で激しく頷きながらその言葉をかみしめてました。

魚頭さんが「もう一歩前に来てみんな」と言った後に横になった女の子が猛烈にノリがよくて、根本さんがステージに上がって以降、会場のレスポンスがほとんどZに持って行かれてる雰囲気のなかで、LOSTAGEでこんなにノリのいい客が近くにいたことが今までなくて(LOSTAGEのワンマンでも!これは五味さんもいつも言っている・笑)、物凄く楽しくていいライブになりました!帰りのZIMAがうまくなったと思う(笑)。

B'z "LIVE-GYM 2012 -Into Free- EXTRA"@大阪城ホール 2012/10/25

希望とは目の前にある道

いつもと目立って何かが違う訳じゃないのに、翌日朝起きたとき思い出したら温かい気持ちが湧きあがる、そんなライブでした。

10/8のライブ配信の最後に告知され、10/16が大阪城ホールの抽選申し込みで、10/22が当選発表、そして10/25がライブ当日。なんか物凄い勢いでライブに突入していった気がします。ファンクラブ枠と一般、両方申し込みましたが当選したのは一般で、立見S席。席の良し悪しよりも確率をと思って、立見S席申し込んでよかった!

開場前、グッズのトートバックにグッズを満載にして自転車で走って行った高校生3人を見て、「オークションかなんかで売るためにグッズ買いに来たのかな~」と淋しいことを考え、「アメリカ公演が思いの外はけなかったから、日本で追加公演やったってことじゃなければいいけどな~」と考えてはいけないことを考える。

SHOWCASEもB'z in your townも(あれもSHOWCASEか)一回も当たったことがなく、まして本編のLIVE-GYMでも城ホールの設定があったときに当選したのってspirit looseのときだから16年振り?まさか生きてるうちにもう一度城ホールでB'zが観れるとはほんとに思ってなかったな。

セットリストは、他の日本公演同様、ほぼアメリカ公演と同じ。

Love Bomb(愛のバクダン 英語バージョン)
GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-
ultra soul(英語バージョン)
Splash(英語バージョン)
Brighter Day
Easy Come, Easy Go!
MOTEL
もう一度キスしたかった
愛しい人よ Good Night… 
ZERO
ミエナイチカラ ~INVISIBLE ONE~
ねがい
Into Free -Dangan-
juice(英語バージョン)
IT'S SHOWTIME!!
衝動

-アンコール-
Home(英語バージョン)
HEAT
BLOWIN'
HEAT(ミュージックビデオ撮影)

"Brighter Day"を凄く楽しみにしてて、真剣に聴きました。あの少し影のある曲調であの歌詞が載るところがたまりません。若干ムード歌謡的になってた(笑)"もう一度キスしたかった"に続いて、"愛しい人よGood Night..."が。"愛しい人よ"も大分今の歌い方で歌ってたと思うんですが、昔のイメージそのまま再現されたような感じで不思議でした。すごく良かったです。

セットリストで変わったところはそこだけで、準備するのも大変なんだろうなあと考えてしまいました。基本的には"c'mon"ツアーと同じメンバーだから、"c'mon"からの曲ならできるのかも知れないけど、舞台演出とかもあるし、演奏の練習もしないければいけないし、もともとアメリカ公演向けに選ばれた曲群なので、そうそう簡単に曲を入れ替えたりできないんだろうなあと、そういうことを考えながら聴いてました。

今回いちばん盛り上がったのは"衝動"。

”希望とは目の前にある道"。

世間的には無邪気に信じて掲げていい年じゃないということはちゃんとわかっていつつ、実はそういう単純で純粋なことがいちばん強力だということもわかっている。

ただ、そのためには場所は選ばなければいけない。そのことを強く思わされた一曲だった。


アンコールも、予定通り?他と同じでHOME(English ver.)/HEAT/BROWIN'。HOMEは凄い好きなので嬉しかったけど、HEATとBROWIN'ってやっぱ若干季節外れだよな~とか思ってたら、「いつもはここで終わるんですが~」の稲葉のMC。なんでもHEATの映像収録をするとかで、撮影のためにもう一回HEATを演奏すると。会場大盛り上がり。演奏後、「不自然なくらいに盛り上がってくれてありがとう。やっぱ大阪すごいわ」と言う通りの盛り上がりぶりでした。

今回、稲葉のMCは少な目で、ACTIONやc'monのときのような、気の利いたセリフを並べることもなかったんですが、なぜかとてもあたたかいものがありました。それは、やっぱり日本でも、日本のファンのために少なくてもライブをやろうとした彼らの「ホームへの気持ち」が、伝わってきたからじゃないかなと思ってます。けして会場が自分がいつも行けてるドームに較べて小箱だったからじゃないと思います。


"Brighter Day"はここに収録されてます:

B0007XG5ZE THE CIRCLE
B’z
バーミリオンレコード 2005-04-06

by G-Tools

2012年にROMANTIC TASTEは要らない

THE YELLOW MONKEY、11年8ヵ月ぶりシングル発売イベントにヒーセ&エマがサプライズ登場!エアベース&エアギターも披露

THE YELLOW MONKEYの11年8ヵ月ぶりのシングル「Romantist Taste 2012」のリリース日となった10月10日(水)。渋谷O-EASTにてリリースパーティが行なわれ、元メンバー2人がサプライズ登場し、多数の応募の中から選ばれた来場者700人と、ニコニコ動画での生中継を見ていた全国のファン4万人以上を熱狂させた。

◆「Romantist Taste 2012」リリースパーティ画像

こんなこと言うのも無粋なので言いたくないけど自分の立場をきちんと言っておくと、吉井のソロは『AT the WHITE ROOM』からちゃんと買って聞いているし、アルバムツアーも『AT the WHITE ROOM』だけ行けなかったけどそれ以降は毎回観にいっているし(だから、ソロになって初めてイエモンの曲をやったあの伝説の城ホール公演にももちろん立ち会っている)、『COMPLETE SICKS』も持っている。イエモンはメジャーデビューの『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』からだし(ただ、イエモンを知ったのはpati-patiだったと思う…)、『GOOD ROCK!』や『bridge』に吉井のインタビューが載れば買って読んできたし、『失われた愛を求めて』ももちろん読んでいる。掛けたお金の多寡でファン熱の度合いははかれないと思うけど、長い間ずっと熱を持ってイエモン解散後も吉井を見続けてきたとは言っていいんじゃないかなと思います。

なので、吉井が有料のモバイル・オフィシャル・サイトを運営して、そのサイト限定のイベントをやり出した頃から、ちょっとなんかマズいかなあと変調を感じていました。誰もが知っての通り、吉井というのは(悪い意味じゃなく)非常に商売のうまい男なので、iモードでモバイル・オフィシャル・サイトをいち早く準備したときには「さすがだなあ」と思いました。課金があれほど容易なサイトの仕組みはなかなかないですしね。確実な定期収入の得れる仕組みをいち早く築いた訳です。そして、モバイル会員専用のイベント・コンテンツを準備して、会員になるインセンティブを準備していく。これはなんら間違ってないと思います。

ただ、去年、配信限定をやり始めた頃から、感じる変調がちょっと大きくなっていった。今後、音楽の在り方は配信に向かっていくのは間違いない。どんなノスタルジーがあったとしても、メディア(媒体)が変容していくのは避けられない。全部が置き換わるのではなく、主流が変わるのは避けられない。吉井はそういう変化を掴むのがうまいから、配信にしたほうが取りこぼしが少ないかどうかも、きちんと計算しているように思う。

ただ、6年ライブを観てきて、「やっぱりイエモン時代の曲のときが会場は一番ヒートアップしてるんじゃないか?」という、違和感と言うか不安感と言うか、そういう静まらない気持ちがずっと続いていて、『COMPLETE SICKS』は20周年記念の作品ということでよかったけれど、この先、また(解散したと言った)イエモンを引っ張り出すことがあるんじゃないかな、と危惧してました。

僕にとっては、今の吉井の状況で、イエモンを引っ張り出すと言うのは、過去の財産の有効活用に思えてしまう。吉井だけではなく、各メンバーにとってもそうかもしれない。

ファンとしては、吉井のライブで2,3曲イエモンの曲が聴けるというのは堪らないし(『ROCK STAR』とかめちゃめちゃ楽しかった)、全然悪いことではないと思う。吉井がアーティストとしてやっていくために、いろんな収入源があっていいと思う。今はただの転換期なのかも知れない。でも、吉井が商売のうまい男というのを認めているだけに、その器用さが吉井を埋没させてしまわないのかなと、心配してしまうのです。

吉井の熱情の何たるかに思いを馳せは決してしない人たちによって、「イエモン」と名のついた作品群が登場することによって、それらの作品が猛烈な勢いで消費され、消費されるだけで、燃やし尽くされた数か月後にはまた一段小さい存在感になってしまっているんじゃないかと。結局、彼らは「消費」しているだけなのだと。

なので、2012年にROMANTIC TASTEは要らないのです。

五味さん個展『NAGISA』で考えた、生業と収入について

天満橋ART Lab OMMで開催中のLOSTAGE五味岳久個展『NAGISA』に行ってきました!

五味さんのイベントモノは、8/7のdigmeout ART&DINNERでのアコースティックライブ以来。あんときはトークショーは観られず、FLAKE購入特典だったのにもったいないことしたな~と思ってました。五味アイコン展も一回も行けたことないので、絵を観にいくのは初めて。ただ絵をぱらぱら~と眺めるだけなのかな~とちょっと心細くなりながら行きました。

天満橋OMMビルB2FのART Lab OMMはこの夏?スタートだそうで凄く綺麗な場所でした。壁一面に五味画伯の直筆作品が張り巡らされていて、中央のテーブルには五味画伯の作品帖(Adam et Ropeとか書かれてた)が5,6冊置かれていたり、かなりの量を楽しめます。

グッズもいくつか置かれていて、アチコさんキーホルダーとかTシャツとかレコードとか販売してたのですが、せっかく来たからには鑑賞料代わりじゃないけれど何か買って帰ろうと思いつつ、あのTシャツだったらTAKAHISAGOMI.comで買った方が、ここで買うより、五味さんの取り分は大きくなるんだろうしなあとか、でもTAKAHISAGOMI.comは送料が一律で高めなので、ここで買うほうが安く帰るよなあとか、そんなことを悩みながら、結局、TAKAHISAGOMI.comでも買えるアチコさんキーホルダーを。

レジに持っていく直前に、壁に貼られた「ASK PRICE」の字が気になって、番の人に聞いてみたら、「売ってるんですよ~。¥3,000とか、値段はほんとにお客さんと決めてくださいって五味さんはゆってて、そういうゆる~い感じで」とおっしゃる。僕はこういうの買ったことないので相場とかわかんないけれど、LOSTAGEというバンドがバンド活動を続けていく上で、別の形での収入源があるというのはいいことだと思うし、五味さんはそのあたりのことで若干迷ってるようなこともブログで書いていたような気がするし、だから値段を明確にせずに販売しているような気もしたりして、相変わらずバカ正直というか不器用というか何というか、でもやっぱりとにかく応援したいので、直感で気になってた一枚を売って頂きました。

それがこちら:

サインも入ってるし、いかにも作品ぽい(笑)。

音楽を続けていくのに音楽だけで食べていかなければいけないというのは、実は思い込みなのかなっていうのを少し実感しました。売れるまではバイトと掛け持ち、とか言うけど、そして、仕事しててときどき何かやるのは趣味、みたいな通念だけど、意外とこれからはそうでもないのかな、ほんとに、そのプロの領域と趣味の領域のにじり寄りと交接、みたいな瞬間に立ち会ったようでした。

DJブース・・・コーナー?映えてました。

8otto vs lostage!!

明日までです、是非!

「五味さんって誰?」という向きには、この本が参考になるんじゃないかと。ツイッターで、見たことあるでしょ?そうじゃないけど(笑)

4860204360 五味アイコンブック #oshare in DICTIONARY (P-Vine Books)
五味岳久(LOSTAGE)
ブルース・インターアクションズ 2011-09-23

by G-Tools

宇陀・黒滝村 117km

自分を実寸以上に大きく見せたくなりがちだけど見せる必要はないし、自分が成せないことを認める強さを身に付けていきたい。

7/21の土曜日、前日LOSTAGEのライブに行って遅くなったのも顧みず、「天川村まで行って帰ってくる」を目標にロングライドに出発。結果は、甘く見ていた斜度10%10kmの山道と、午後から急転した山の天気に祟られ、敢え無く117kmで終了、輪行して帰ってきました。

これがそのルート:

天川村まで約100km、坂とか考えると6時間はかかると思うので、朝6:00には出発したかったのですが、5:30起きはちょっときつかったのと、いざ走り始めてみたら、クリートが嵌らない!メンテが悪かったのか、家出てすぐのコンビニでばらして応急処置、結局走り始めは8:00頃。

宇多までの40kmは頗る快調、宇陀に入っての登りで少し足を切らしてしまったものの、その後吉野に向かってのひたすらくだりで回復、したのもつかの間、吉野川を渡った後のルートを間違え、「そのまま行ってもルートに戻れるだろう」と土手沿いの道を走っていたら、カーブとともに登りになっている先が行き止まり!慌ててブレーキをかけクリート外すも重心が外せてない側に掛かって転倒。そのときはなんともなかったのですが、帰ってから腰が痛いことに気づきました(笑)。

下市口で80kmちょっと。11:30くらいに到着。残り20kmを2時間30分で走ればいいので、いいペースなんですが、ここから先に斜度10%の山道が10km待ち構えています。標高1,100m、登り始めから約950mを登らないといけません。

転倒したこともあって、登るかどうか考えながら、ケータイで天気予報見たら午後から「雷雨」。「雷雨!?」こんないい天気なのに何言ってんの?これが甘かったです…。

いよいよ48号線の斜度10%地点に差し掛かったとき、いきなりタイヤがスリップ。その路面が最初の写真。路面がぬれていて、斜度がきついので、グリップできずに滑る。危険を感じて降りて押し、乾いたところに来ては乗る、の繰り返し。

そのうち、GARMINの高度計を見ても、標高650mくらいだし、出せてる速度も5km以下だし、いったいいつ登り切れるのか?という気分になってきます。冷静に考えて、この坂が10km続くことは分かっているのだから、時速5kmだと最低でも2時間かかる訳ですが、疲れ切ってる頭というのは、それをどこか受け止めないところがあって、「そんな訳ないやろう~」と思ってしまいます。1時間も歩けば登り切れるに決まってる。そんな風に思ってしまうのです。

標高800mあたりで開けた展望に息を飲み、時間がもったいないので極力写真を撮らずに走ってたのを、ここばかりは写真を撮ったりして気を紛らわせてたのですが、850m地点で再度頭を使ってみて、斜度10%なんだから、1,100m地点までは後1.5kmは絶対ある、その時点でGARMINは時速3~4kmと言ってたので、どんなに順調でも後20分以上かかる、この時点で14:00を過ぎていたことを考え、ようやく「ここまで来たんだから、引換すなんてもったいない」という悪循環を断ち切り、引き返す決心がついたのです。

しかし・・・斜度10%は引き返すのも大変。ブレーキは締めっぱなしで握力は鈍るし指は痛む、でも少しでも緩めると転がるようなスピードになってワインディングにすぐぶつかる、おまけに路面は鋭利な石だらけでかわしてもかわしてもその先には石、石、石。必ずはねてしまう。帰宅してタイヤみたら、結構な数の裂け目が出来てました。

それでもなんとか頑張って下ってきてたのですが、おおよそ下り切ったかな、というあたりで突然の豪雨。正に、正にバケツをひっくり返したような豪雨。幸い、建物のある地点まで下って来れてたので少し軒を借りて雨宿りできたけど、あれがまだくだりの山中だったと思うと怖いです。

軒を借りてたものの、路面がどんどん水で溢れてくるので、このまま待っていても止まなかったらいよいよ走れなくなる、と思い、豪雨を走るのは慣れたものなので走り出す。この時点で、とにかく最寄の下市口まで出て、そこから輪行を決める。雨の中を走るのはそれほど辛くはないですが、なにせ山の麓で寒い!寒さが辛かったです。

ぼろぼろになって下ってきた直後の我が相棒。下市口駅で畳んでいたら、おばあさんが「おもしろいねえ」と話し掛けてきてくれました。下市はこの日、花火大会だそうで、電車が着くたびに観に来たらしき人が大勢降りてきました。そう言えば、下市口から登りに向かったとき、美少女系のかわいい女子高生とすれ違ったのですが、すれ違いざまに「こんにちは!」と凄く元気にあいさつしてくれました。ああいうときおじさんはどうしたらいいのか分からず小声で「こんにちは」というしかないのですが、あれは、誰かと間違えたのでしょうか?それとも、あの辺りは旅行者に積極的にあいさつしてくれるのでしょうか?なんであれ、大変気持ちよかったです。

以下、自分の為に箇条書き:

  • 斜度5%が分岐点ということがはっきりした。5%以下ならいつまでも登り続けられる。
  • 28Tの効果を実感。確かに、まったく力を掛けなくても押し出されるように登る。
  • 自分ができないことを、僻んではいけない。素直になる。
  • サドルバックの位置は確実に調整が必要。後ろに座れなくなる。
  • 70kmあたりを超えて足が疲労すると、クリートが外しにくくなる。
  • 下りで稼ぐためには、下り始めから一気に加速する。

ずぶぬれになりながら、頭の中で歌い続けてたのはこれ:

    自分のせいだと思えばいい
    そして自分を変えればいい