POISON ROCK 'N' ROLL vol044

POISON ROCK 'N' ROLL vol043

「昔のさわおさんは、ライブでもとにかく怖かった」みたいなリスナーのメールを読んで、

さわおが、「なんで僕はあんなんだったんでしょうかね������」と笑った後、
「感謝するのがイヤだった」というふうな話をしてた。

曰く、昔は、ライブに来てくれた人に感謝してるというのがイヤだった。

自分の音楽をいいと思ってライブに足を運んでるんだから、

それに対して感謝するというのは違うんじゃないかと。

でも、最近は、他にもいろいろ音楽があるのに、
よくぞピロウズを選んでくれた、
よくぞ分かってくれた、と、
そういう気持ちで感謝しちゃうんだよね、と。
だから、昔のほうが、ちゃんと感謝してたと思う。
すごく厳密だった。

今は、なんかめんどくさいから、とりあえず感謝しとけ、ってふうになっちゃってると思う。

今は昔のあんなふうにはできない、もう。

そんなふうに言ってて、あーこれすごいわかるわーと、

御堂筋線に乗りながら聴いてた���笑���。

若い頃は、感情のいっこいっこが、
これウソじゃねえの���間違ってねえの���

自分の感情を吟味しっぱなしなとこがあった。

年取って今は、よけいな摩擦を選ぶよりいい方向にいい方向にと思うから。

でも、さわおが言ってるのは、それが「よくないこと」というニュアンスじゃないと思う。

照れたような言い方だけど。僕は欲張って、まだまだどちらも残しておきたいなと思う。

テラコヤ

これだ���TSUTAYAで見かけた"TLKY."���
”ピアノ・ロック”とはまた違う、ダブル鍵盤のロックンロール������
聴いてて楽しい���������


KIKIMIMI
TLKY.
DAIKI  2009-06-03

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『KIKIMIMI』���tlky.

KIKIMIMI
TLKY.
DAIKI  2009-06-03

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この、向き合って鍵盤を叩き合う絵ヅラにやられたんだよなー。カッコいい。

ピアノメインでジャズっぽいけど、ギターなしというよりはピアノにギターをさせたピアノロック���
ギターの代わりに敢えてギターを持ってきた、という紹介文に納得。
こういうのって、���枚目が心配でもあり楽しみでもある。

『プレジデント 50+ 2009年7/15号』

プレジデント 50 + (フィフティプラス) 2009年 7/15号 [雑誌]
プレジデント社  2009-06-15

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���������「福原義春���資生堂名誉会長���」

 ビジネスマンは実利を求めて本を読みがちですが、明日からすぐに役に立つという本は、三年経つとたいてい役に立たなくなるものです。もちろん、ビジネス書やハウツー本も読まなければ飯の種がなくなってしまうこともあります。しかし、たとえばリーダーがハウツー本に書かれてある通りに「わが社はかくあるべきだ」と話したら、たちまち部下はしらけてしまう。

思ったことが���つ。

  • 三年経って「あれはもう古い、時代遅れだ、今はこれだ」というのを繰り返している人のほうが、そういうことすら考えず読んでいる人よりもまだビジネス向きということか。しかし、そこには進化が残らない。積み重ねられるものもない。消費しているだけだ。
  • 昔勤めていた会社で、上層部がキックオフミーティングで、「やりがいをモチベーションとすることが大事������金銭的な見返りで働くだけではダメ���」というようなことを語ったことがあり、当時確かに「やりがい論」が流行っていて、「バカな人だなあ」と思った記憶がある。そういう意味では、何でもかんでも「金」を対価とする方針の今の会社のほうがましということか。

『風に舞いあがるビニールシート』���森絵都

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)
文藝春秋  2009-04-10

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 短編集と知らず、最初の一編『器を探して』を読み終え、これはなかなか面白い、と次の『犬の散歩』に差し掛かって、登場人物が全く違うことに気づき、「あ、もしかして短編集���」と初めて気づいたのでした。そこで慌てて『風に舞いあがるビニールシート』を先に読んでみた。そのタイトルに強く惹かれていたので。

 まず���������������が舞台の話だなんて、全く予想してなかった。もうちょっと、普通の������のほのぼのとした日常とか、ほのぼのしてるかどうかは別として、柴崎友香のような話をイメージしてた。先に読んだ『器を探して』が、プロフェッショナリズムを強く打ち出した話とは言え、ケーキショップに勤める女性の話と、まだ身近な感じがしただけに、���������������まですっ飛ばれてしまうととても意外だった。

 ���������������に勤めたエドと里佳は、どれくらいの年棒を貰っていたのだろう���実際、エドはアフガンで命を落としたくらい、危険な業務に従事している彼らの年棒はどれくらいなのだろう���そういうふうに考える自分が、いかに成果主義に毒されているか、思い知らされた。成果主義の最も恐ろしいところは、「何が仕事であるのか」がだんだん二の次になっていくところ。自分が関わっている製品やサービスや仕事内容というのは、あくまで「金銭」につながる「成果」を得るための手段でしか、なくなるのだ。その思想は、別の形であれば、ひとつのプロフェッショナリズムに繋がるものだけど、「成果主義」と結びつくと、簡単に拝金主義に姿を変える。そうして、「これくらいのお金を貰わないと、そんな仕事やってられないよなあ」という発想が生まれるのだ。命を賭して働く彼らの年棒って���同じような疑問を抱く人はたくさんいると思うけど、成果主義に毒された僕のこの疑問は、あまりにいやらしい。そして、それほどの稼ぎにならないのに、苦労の多い仕事を進んで嬉々と情熱を傾けて取り組む人の気持ちが理解できなくなってしまうのだ。

 でも一方で、単に「仕事」「お金」と並べるだけの労働経験しかない、思いに深みのない人とは違う、という自負はある。少なくとも、なぜそれだけのお金を追いかけないといけないのか、という明確な意識はあって、それはただだらだらと働いてお金を貰っている人のそれとは著しく異なるし、どれだけいやらしくてもひとつのプロフェッショナリズムを持っていることに変わりはないからだ。本書には���編のプロフェッショナリズムが描かれていて、僕みたいにとても偏狭であれ胸を張ってプロフェッショナリズムを唱えられる人にとっては、刺激的な話ばかりだと思う。 

『FRaU (フラウ) 2009年 09月号』

FRaU (フラウ) 2009年 09月号 [雑誌]
講談社  2009-08-11

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 女性向け雑誌ではどんな本が紹介されるのかな���と、軽い興味で買ってみたら、『������������』の一般読者���レビューが掲載されてたので読んでみた。男女���人ずつ、男女に分かれて討論するかたち。

 なによりもびっくりしたのが、「宗教」のテーマについて、ほとんど関心が払われていなかったこと。「また”宗教”を持ち出している」と、明らかに嫌忌したような発言もあった。神話の再構築といったような、どう読んでもそりゃ自明のことでは���という読みもあった。『������������』がベースとしている書籍の大半を読んでなくて、自分の教養不足を嘆いたところだったけど、人の振り見て我が振り直せ、と言ったろころ。めんどくさがるクセを直さないと。 

 どんな本が紹介されてるか���研究は、もうちょっと後で。

『Talking Rock ! (トーキング・ロック) 2009年 09月号』

Talking Rock ! (トーキング・ロック) 2009年 09月号 [雑誌]
トーキングロック  2009-08-05

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 お目当てはもちろん吉井和哉���びわ湖ホールと大阪城ホールのツアーレポがあるってことで。

 びわ湖ホールのあの衝撃の������が完全���再現されてて爆笑。でも、あの������のきっかけ自体は、思いつきのデマカセじゃなくて、知人の滋賀県人からそうだと聞かされたからだとか。
 いちばん印象に残ってたのは『恋の花』なんだけど、それはアレンジが違って新鮮だからとかじゃなくて、なんかとんでもないエネルギーが襲い掛かってくる感じだったから。で、インタビュー読んでみたら、やっぱり過去の曲もまるで生まれ変わったように自分でも感じると言ってた。

 写真が相変わらずどれもめっちゃかっこいい������びわ湖ホールと大阪城ホールで満足してたけど、やっぱりZepp Osaka、いくべきだったな、と激しく後悔したのでした。

 次はバインのインタビュー読も。吉川尚宏氏って奈良県人なんですね。

『IN/SECTS インセクツ 00号 2009 Spring』

IN/SECTS インセクツ 00号 2009 Spring
LLCインセクツ
青幻舎  2009-05-15

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 ���・������の後、教授はなにかあったときにマンハッタンを脱出するためにレンジローバーを買ったらしい。レンジローバーを買えるだけのお金があるかないかという話はとりあえず置いておいて、「どんな車だったら非常時にマンハッタンを脱出できるか���」と考えて実際に車を買うという行動までやってしまうところが凄いな、と思った。僕は考えても、実際そんなときに脱出なんて出来る訳がないとか、どんな車でも限度があるぞとか、そういう、できない方向ばかりどんどん出てきてしまう。とりあえずやってみるかみないか、ここんとこの差が大きな差になるんだな、というのを改めて感じる。

 あと、結構はっきり好き嫌いを言ってるとこも興味深い。あまり、好き・嫌いというのは言わないほうが幅が広がるものだと思ってたので。別の記事で坂本龍一が「東京の人はがんばらないよね。そこがかっこいい」と語ってたとあったけど、この言葉の解釈の仕方も勉強になる。 

POISON ROCK 'N' ROLL vol043

POISON ROCK 'N' ROLL vol043

「高校生のとき、好きだったことはなんですか���」というリスナーのメールに、
「女の子が好きだったね」という軽いジャブを返した後、
「アホみたいにギターの練習してた。一日12時間とか練習してた。悔しいけど、もうあの情熱は今はないなあ」とさわお。

当然ながら、猛練習して骨の髄まで染み込ませた日々があったからこそ今のミュージシャンさわおがある、というのと、若い頃それほどまでに何かに夢中になったことがなく、何も身につけないまま年を取った自分を悲観するのと。「いつでも始められる」とは言うけれど。

”もう一度何かを始められそうなんだ”���『サードアイ』/the pillows���

とはいえ、一度も何も始めたことがないしなあ…。