『GOOD ROCKS! Vol.09』

GOOD ROCKS! Vol.09 (シンコー・ミュージックMOOK)
シンコーミュージック  2009-06-24

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 吉井和哉のびわ湖ホール・大阪城ホールのライブレポがあるってことで『Talking Rock!』を買いにいったんだけど見つからず、探してるうちに『GOOD ROCKS!』が見つかってさわおが表紙だったので購入。インタビュー記事出てるって知らなかった���笑���。

 髭(HiGE)について喋ってるのが、Zepp OsakaのMC通りでおかしかった。そして、若いバンドがいいプレイすると頭に来るって言ってるのも、podcastでテナーのホリエが来たときに言ってたのと同じでおかしかった。もちろん、ほんとに頭に来たりとか潰しにかかったりするんじゃなくて、自分の中で「負けちゃられない」という情熱を掻き立ててるところを、きれいなふうに言うんじゃないとこがいいと思う。『1989』について語ってるとこなんかでもそれがよく分かる。

 武道館に向けて期待は高まるばかり。もうちょい近所のイベントとかライブとかがあったら、追加で行きたいくらいの勢い。 

『IN/SECTS』vol.000

IN/SECTS インセクツ 00号 2009 Spring
LLCインセクツ
青幻舎  2009-05-15

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表紙にデカデカと地元・生駒の文字が躍ってて思わず購入。

編集のLLCインセクツは、京阪神エルマガジン社の発行物の編集を手がけたりしている編集プロダクションだそうで、雑誌を発行するのはこの「IN/SECTS」が初とのこと。地元・生駒の特集はすごくおもしろかった。スチャダラパーを宝山寺に連れて行ってインタビューしたり、地元の名店の店主にインタビューしたりしてるんだけど、場所の力ってあるんだなーと思いました。すごく感覚が近くてしっくりくる。それは、奈良には大きな力があるってことなのかな���いや、違うな。どこの場所にもその場所その場所の大きな力があるんだろうな。

クオータリーマガジンということだけど、とにかく長く続けてほしいです。最低3年は続けてほしい。最初に生駒が特集されたっていう「よしみ」で、このおもしろさが続く限り手に取り続けたいなと思います。それって、これからの世の中結構大切なことじゃないかな、と思います。  

できることできないこと

イチブトゼンブ/DIVE
B'z
VERMILLION RECORDS 2009-08-05

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しばらくバイン聴き続けるなあ、といった側からB'zの新譜の発売日でした。

『イチブトゼンブ』『DIVE』『National Holiday』どれも歌詞が
ミドルエイジにグサッとくるのはいつものことなのでいいとして���いいか���������、
『イチブトゼンブ』『DIVE』はChad Smithがドラムスなんだよね。

まあこれまでもBilly SheehanとかBarry Sparksとか大物が参加してたけど。
こういうのって、アンチB'zの人とかはどう言ってるのかねえ���
さすがにChad Smithは無視できないと思うんだけど、
「金にモノ言わせただけで、ChadはB'zを認めて参加してるわけじゃないに決まってる」とか言うのかね。
いつも思うんだけど、じゃあキミの好きなバンドはChad呼べるのか���って言い返すんだよ。
そりゃもちろん、Chadを呼べることが一流バンドの証じゃない、けど、
「金にモノ言わせただけで、ChadはB'zを認めて参加してるわけじゃないに決まってる」とか言う輩に対しては、
「できてからそういうこと言うべきなんじゃないの���」ってはっきり言います。

”できることできないことが
 そんなあっさりわかるの���”
���『DIVE』/B'z)

くだらないのはおまえのほうだろ

Twangs
GRAPEVINE
ポニーキャニオン 2009-07-15

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”まだ未来は空っぽのままで
新しい予感に泣きそうだぜ
くだらないのはおまえの方だろ
わからないのかい疾走の理由が”
���『疾走』���GRAPEVINE)

好みなんだけど聴いたり聴かなかったりだったバイン、
この新譜聴いて、ちゃんと全部聴こう���と反省しましたよ。

声よし、ギターよし、暗さよし���笑���。
このアルバムも圧倒的に地味なんだけどカラフル。
そして、言うまでもなく文学的���

the pillowsのように、エモーショナル以前のエモーショナルなのがもちろん好きなんだけど、
バインのような熱の篭った暗いエネルギーも大好きで。
当分、聴き続けるな。

『���Q������』���村上春樹

1Q84 BOOK 1
新潮社  2009-05-29

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1Q84 BOOK 2
新潮社  2009-05-29

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 読み終えて唸って考え込んで10日余り過ぎた今、『���Q������』を思い起こしてみると頭に浮かび上がってくるのは、誰かの思いとか考えとか悩みとかのどれが「くだらない」と言えるのかなんて誰にも決められないし、反対に、自分の思いとか考えとか悩みとかを誰かに「くだらない」と言われる由もないけれども誰かに「くだらない」と言われてしまってもそれはしょうがないことなんだ、という諦念。さらに逆に、誰かの思いとか考えとか悩みを「くだらない」と言ってしまう権利も誰にでもあるけれど、そう言ってしまうためにどれだけの覚悟が必要か、きちんと意識していたいなという気持ち。「くだらない」という言葉に、少しでも優劣の色が混じるなら、今まで通り僕はそれを許さない。その許さないやり方は、『���Q84』の中にも何種類も出てくる。噛んで含めるように伝えるようなやり方もあるにはあるけれど、僕は今まで通り徹底的に打って出るやり方で行くだろう。

 テーマに『宗教』があるのは間違いない。だけど、『リトルピープル』は文字通り『ちいさい人間』、つまり人間の弱いところであり凶暴性で、それは宗教を引き起こすこともあるし宗教を暴走させることもあるし、宗教という形を取らず暴走することもある。その『リトルピープル』の輪廻が、少し考えただけだと辻褄があわないことだらけで読み取りに悩んでしまう。そして、BOOK2の後半でのこのあたりの説明的描写は、読書が好きな人じゃないとたぶんキツくて面白いとは思わないんじゃないか。それでも、僕は読み応えたっぷりでいい物語だと思う。

振り向く余裕はない

直情型のBIG MACHINE、ですね。

読書ブログは読書ブログでかなり硬骨漢なカンジで気に入ってたけど、最近ちょっと限界を感じて裏面を作ってみる。デザインは全く一緒で過去ログも全部読み込ませて、マルチポストしてこっちは読書以外のもポストする、と。

とりわけ音楽・ライブについて���吉井和哉もthe pillowsもほとんど終わっちゃったけど���
残すところthe pillowsの武道館だけだけど���

でもほんとにやれることやっとかないと、という焦り。
裏面つくるってこれだけのことするのも結局���日かかったし。

『この1冊ですべてわかる ITコンサルティングの基本』���克元 亮

この1冊ですべてわかる ITコンサルティングの基本
克元亮
日本実業出版社  2009-03-26

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p108 ビジネスモデリング

  1. ユースケース図 … UML���ISO標準化された仕様記述方法��� サブジェクト・アクター・ユースケース・関連
  2. BPMN(Business Process Modeling Notation)
  3. DMM(Diamond Mandara Matrix)
  4. ERD(Entity-Relationship Diagram)
  5. DFD(Data Flow Diagram) … 機能・外部環境・データ・情報

p114 APQCのPCF → DFD
p108 ①経営者 ②業務担当者 ③������ と話をする

『はじめての構造主義』���橋爪大三郎

はじめての構造主義 (講談社現代新書)
橋爪 大三郎
講談社  1988-05

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 大学生の時、ご多分にもれずほとんど勉学に励んでなかったんだけど、哲学や思想を専攻してた訳でもないのになぜか思想には興味があって、面白そうと思った書物を読み散らかして、結果、構造主義に大きな衝撃を受けた。衝撃を受けたと言っても理解できた訳でもモノにできた訳でもないんだけど、自分が今まで持ってきた物の見方とまったく違う物の見方がある、しかもそれはそれまで絶対的に正しいと思われてきたようなものや、感覚的にそうだろうと思ってきたようなことまでひっくり返してしまう破壊力のあるものの考え方だった、という点で衝撃的だった。「自分の知らないところにいくらでも世界がある」そうすっかり思えることが大人になることだとしたら、僕を大人にしたひとつは構造主義だったと思う。
 本著は、かつてのめりこんだ構造主義の知識を整理したくて選んでみたんだけど、すごくよく纏まっていてわかりやすくていい本だった。構造主義がなぜモダニズムを打ち倒せたのか、それ以前にモダニズムとは何か、なぜモダニズムは強大な権威を持っていたのか、そういうところまできちんと理解させてくれる。レヴィ���ストロースの仕事では、やはり何度触れてもインセスト・タブーの解明は衝撃的で興奮する。何が優れていて何が優れていないのかなんて、誰にも断言できないのだ。

 

『一下級将校の見た帝国陸軍』���山本七平

一下級将校の見た帝国陸軍 (文春文庫)
山本 七平
文藝春秋  1987-08

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現在、無闇に好戦的なのは一体何歳くらいの人間か。終戦を学徒で終えたとするなら、現在70歳���80歳くらいか。戦争の記憶があって、戦争に加われなかった世代だ。
この本の初版が1976年であることにも注意したい。

���������「学生に何とか執行委員長とかいった肩書がつくと一瞬にして教授への態度がかわる。ついで就職ともなれば、一瞬にしてまた変わる。社員になればまた一瞬にして変わる。」
���������「事大主義すなわち”大に事える主義”です。」
���������「以後何かあるたびに、「これは結局、二個大隊といわず、”連隊ただし一個大隊欠”と言いたがる精神構造」
���������「在学中に「現地教育」の名で戦地に送られている。最も不幸だったのはこの人たちで、その大部分は海没」
���������「そういう際に出てくるのが精神力」「強調に変わった」「なるほど、アッツはこうだったのか」
���������「下級指揮官を射殺して士気の末端を混乱させるのは確かに有効な方法」
���������「いわばナチ・モードで、そのムードに自ら酔っていたわけだが、ナチズムへの知識は、ナチの宣伝用演出写真とそれへの解説以上には出ず、またドイツ国防軍の総兵力・編成・装備・戦略・戦術に関する専門的具体的知識はもっていなかった」
���������「イタリア男の甘言に弱い日本娘」
���������「戦闘の体験はあっても、戦争の体験がなく、戦争の実体を何も知らなかった。そのくせ、何もかも知っていると思い込んでいた、ということであろう」
���������「「成規類聚」の権威東条首相にできることではなかったし、また形を変えた似た状況の場合、いまの政治家にできるかと問われれば、できないと思うと答えざるをえない。」
���������「そこを一時間で通過して、何やら説明を聞いて、何が戦跡ですか。」
������������「「現地で支給する」「現地で調達せよ」の空手形を濫発しておきながら、現地ではその殆ど全部が不渡り」
������������「「思考停止」、結局これが、はじめから終わりまで、帝国陸軍の下級幹部と兵の、常に変わらぬ最後の結論」
������������「それはむしろ発令者の心理的展開のはずであり、ある瞬間に急に、別の基準が出てくるにすぎない。」
������������「方向が右であれ左であれ、その覚悟ができているなら」
������������「狂うとは何であろうか」「それは自己の「見方」の絶対化・神聖化」「見方の違う者は排除し、自分の見方に同調する者としか口をきかなくなる」
������������「盗みさえ公然なのだから、それ以外のあらゆる不正は許される」
������������「それは、今、目の前にある小さな「仲間うちの摩擦」を避けることを最優先する、という精神状態であろう」
������������「そのことと、それが員数主義という形式主義に転化していくこととは、別のことであり、この主義の背後にあるものは、結局、入営したときに感じたこと」
������������「いまに日本は、国民の全部が社会保障をうけられますよ。ただそれが名目的に充実すればするだけインフレで内実がなくなりますからね。きっと全員が員数保障をうけながら、だれ一人実際は保障されていない、という状態になりますよ、きっと。」  
������������「現在では、この私物命令の発令者が、大本営派遣参謀辻政信中佐であったことが明らかである。」『戦争犯罪』���大谷敬二郎著���
������������「それは戦後日本の経済の二重構造の原型のような姿」
������������「フランクルの『愛と死』」
������������「「歴戦の臆病者」の世代は、いずれはこの世を去っていく。そして問題はその後の「戦争を”劇画的にしか知らない勇者”の暴走」にあり、その予兆は、平和を叫ぶ言葉の背後に、すでに現れているように思われる。
������������「案外、沈まないで持ちなおすんじゃないかといったような気がして」
������������「環境が変わると一瞬にして過去が消え、いまの自分の周囲に、」
������������「自暴自棄のバンザイ突撃に最後まで反対」「冷徹な専守持久作戦で米軍に出血を強い続けた沖縄軍の八原高級参謀」
������������「日本の将官、指導者に欠けていたのは何なのか、一言でいえば自己評価の能力と独創性・創造性の欠如」「事実認識の能力」
������������「自分たちで組織をつくり、秩序を立ててその中に住む」
������������「最終的には人脈的結合と暴力」
→人脈的結合は欧米のほうが強い傾向では���
������������「そしてこの嘆きを裏返したような、私的制裁を「しごき」ないしは「秩序維持の必要悪」として肯定する者が帝国陸軍にいたことは否定できない」
������������「陸海を問わず全日本軍の最も大きな特徴、そして人が余り指摘していない特徴は、「言葉を奪った」こと」
������������「統帥権の独立」
������������「帝国陸軍が必死になって占領しようとしている国は実は日本国であった」
������������「明治人は明確な「戦費」という意識があった」
������������「戦費支出の戦争責任」
������������「戦時利得者は大小無数の”小佐野賢治型”人物であり」
������������「上官が下級者に心理的に依存して決定権を委ねれば」
������������「「モチ米ヤミ取引」で丸紅が法廷に立たされる」
������������「「ロッキード事件における丸紅」を見て、その組織内の原則は結局同じ」
������������「帝国陸軍は、「陛下のために死ぬ」こと、すなわち「生きながら自らを死者と規定する」ことにより、上記の「死者の特権」を手に入れ、それによって生者を絶対的に支配し得た集団であった」
������������「それは「死の哲学」であり、帝国陸軍とは、生きながら「みづくかばね、くさむすかばね」となって生者を支配する世界」
������������「アーネスト・ゴードン」