『Talking Rock ! (トーキング・ロック)2009ネン10ガツゴウゾウカン ザ・ピロウズ 2009年 10月号』

Talking Rock ! (トーキング・ロック)2009ネン10ガツゴウゾウカン ザ・ピロウズ 2009年 10月号 [雑誌]
トーキングロック  2009-09-05

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 『Lightning Runaway』を買い忘れ、失意の中『Talking Rock!』のブログを見てたらピロウズ特集号が出てることを���いまさら���知って慌てて購入。これも忘れてたら目も当てられん���

���������「自分に正直に曲を書いて、誰よりもピロウズが好きという人を今日もひとり、明日もひとりという感じで増やしてみせる���という気持ちがある。自分の能力と努力に見合った出会いをして行きたい そういう思いが今は強くあります。」

 いい言葉だなあ。「自分の能力と努力に見合った」これはすごくいい言葉だと思う。着実に前に進んでいくことが大事なんだと。

���������「なんでこれでOKテイクにしたんだろう���と思った瞬間があったりもして。その時に…すぐに合格点に達して満足しているベテランバンドって、実はヤバイ方向に行ってるんじゃないかなあと。」

 この自省の視点もすごいと思う。常にこうやって我が身を振り返り、おかしいと思ったところは修正していく。それと、仕事は徹底的にやるということ。僕も最近、時間がないことにかまけて、だいたいの及第点の提案書でお茶を濁すことが多い。自分が納得できる仕事をやらないと必ずしっぺ返しがくる。納得できる提案書を書くよう徹底的に時間を使おうと思う。

『Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 9/17号 [雑誌] 文藝春秋 2009-09-03』

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 9/17号 [雑誌]
文藝春秋  2009-09-03

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 僕は昔から「メモ魔」で、とにかくノートを取るタイプだった。ところが、どうもノートを取るという行為を否定されることが多く、ずっと迷いがあった。ノートの否定は大きく分けて���つ���

  • 時間が無駄である
  • 書かないと覚えられないというのは効率が悪い

 改めてこう書くと、レベルの低い迷いだなと思わなくもないけど、このNumberは、野村ノートを例に出すまでもなく、僕のノートを取る習性に勇気を与えてくれた。

���������「書くことで人は伸びる」
���������「書いて覚えることのたいせつさ」���遠山���
���������「問題意識を持って結果を性格に分析するために、書く」

 根本目標が大切。他人の話や言葉に流されてしまうのは、自分がどう仕事をしたいのか、どう生きたいのか、それに自信を持てていないから。他人の言葉に相槌を打っても、魂までは売らないという接し方もできるし、最終的には折れないという接し方もできる。根本目標を明確に打ちたて、向かうべきところへ向かう強固な意志を持つこと。

『八州廻り桑山十兵衛』���佐藤雅美

八州廻り桑山十兵衛 (文春文庫)
文藝春秋  1999-06

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 関八州���武蔵国相模国上総国下総国安房国上野国下野国常陸国���を巡回して悪党者を取り締まる関東取締役出役���通称”八州廻り”の桑山十兵衛が主人公の捕物帖。

 時代小説はあまり読んだことがないんだけど、これは滅法おもしろかった。読んだことがないから、地名とか職業名とか知識がないものが多くて読み進めるのにちょっと苦労したけどそんなの気にならないくらいおもしろかった。十兵衛が悪党者の正体を推理し、取調べを進め、追いかける、推理小説的な捕物帖のおもしろさを十二分に味わえた。

 桑山十兵衛は八州廻りという悪党者を捕まえる立場の人間なので、道案内や手下を使う立場。建前とは言え、上下関係はあれども同じ人間でありあまり露骨に偉そうな立場を取るべきではない、という時代に生まれている僕には、江戸時代の上下関係というのはさぞかし絶対的で窮屈なものだろうなと漠然と思っていた。でも、道案内や手下にきびきびと命令する十兵衛の態度は、全然不愉快なものじゃない。この好感というのは、己の仕事を追及するプロフェッショナリズムがあるからだなあ、と感じ入った。僕がこういうふうに、仕事上の相手に対して堂々と渡り合えないのは、自分ができるべきことをできてないから、負い目があるからだ。端的に言って甘いから、甘えがあるから。これは気持ちを入れなおさないといけないな。
 また、物の言い方進め方も大変参考になった。大体冷静に事を進めてるんだけど、怒りや憤りなんかで感情が乱れているときに、それをそのままこういうふうに言って進めればいいんだ、と感心したり。話言葉にしろ書き言葉にしろ、表現は多彩で精密であるべきだなあと自分を戒めた。

 時代小説や歴史物を読むとよく感じるのが、とても現代的な社会問題と思っていたことが、実は過去にもあった問題だということと、昔からこういうもんなんだろうと思っていたことが、実はごく最近の感覚なんだということの両方ある。前者は、例えば『怯える目』に出てくる下野の窮状。江戸時代でも過疎はあり、衰えた村からは人が逃散して廃村してしまう。「地方の疲弊は一極集中の弊害」などとよく言われる。確かに江戸時代は一極集中の極みだし理屈はあってるんだろうけど、まるで太古の昔からある古里が現代のこのタイミングで破壊されてしまうと言わんばかりの理屈は、どうも胡散臭いなと、『怯える目』のこの箇所を読んでるとき感じた。自力でやっていけなくなったらその村は潰れてしまうまでで、田舎なんて自力でやっていける訳ないんだから国がお金回してくれて当たり前でしょう、というのはやっぱりちょっと違うと思う。
 後者は、『密通女の高笑い』に出てくる、間男七両五分。もちろん、公事上は、密通したものは死罪と決まってるが、たいていは「ほとぼりが冷めるのを待って金で話をつける」らしい。「刃傷沙汰などめったにおきない」らしい。また、「昔は容易に無宿になどしなかった」という話も、現代の厳罰化論議に通じるものがあると思う。厳罰化すれば犯罪が減るのか���厳罰でない肝要な社会で犯罪が少ないというのは、人々の道徳常識が高かった過去の話だと言われ勝ちだけど、昔にも似たような感覚があったのだと思うと、本質はそこではないなと思う。

『非属の才能』���山田玲司

非属の才能 (光文社新書)
光文社  2007-12-13

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 みんなと同じではなく、みんなと違うことが、これからの時代に求められる。みんなと違うこと、それを「非属」でるという。これが本書の主張。

 僕は、本書が言うところの「群れのルール」に慣らされてきた人間なので、「非属」である人に大きな才能が隠されているという主張は理解はできるんだけど、じゃあそれ以外の人たちはどのように振舞えばいいのか���とすぐに思ってしまう。特段の才能のない多くの人たちが「群れのルール」を守ることで秩序ある「社会」という基盤があり、それがあるからこそ、みんなと違う「非属」の人たちの才能が生きるのではないか、と。でもこの発想は、「非属であること���自分勝手」という決めつけが前提になっている。人と違うこと���傍若無人、ではない。人がそれぞれ思い思いのことをやると大変なことになる、と感じてしまう皮膚感覚それこそが「群れのルール」が染み付いている証拠で、人と違う感覚を持つことと自分勝手であることはイコールではない。実際、「非属」を謳う本書の著者でも、「自分の感覚で決めるのは大いに結構なのだが、自分が常に正しいかどうかはわからないという自覚だけは必要だ。」と書いている。この部分が峻別できないところが、日本社会の未熟なところなのかも知れない。

 「何が嬉しくてそんなことするんだ���」という言い回しは関西弁ではよく使われるが、「その変わっている部分が誰を幸せにするのか���という視点が欠けてしまっている」という本書の言葉は深く考えてしまう。変わっている部分があったとして、それをどう活かせば幸せになれるのか���自分にとって幸せとは何なのか���群れで大過なく過ごすことだけ考える社会だと、そんなこと考える意味さえない。そういう意味でも、「非属」という考え方には大きなアドバンテージがあるように思う。

『the pillows cast [1989-2009]20th Anniversary Special Edtion』

���大器晩成とか遅咲きって言葉をリアルに口にしていいバンドは、俺達だけだと思うな���。
(the pillows 山中さわお���本文より)

今年20周年を迎えるピロウズを、デビュー以来20年追いかけインタビューし続けてきた稀有な雑誌、「cast」のインタビュー完全保存版。ほんとに失礼だけど、一地方のローカル誌がこんなとてつもないことしてたなんて驚き。7月のZepp Osakaで配られたビラで存在を知って、通販で買いました。amazonでさえ手に入らないんだよ���タワレコ、HMVには置いてるらしいけど一般書店には置いてないとか。凄いよね、こんな凄い本をそんなふうに流通させてるなんて。

毎日少しずつ読んでます。
詳しくはjoyfultown.jpホームページにて。買いです。

『CREA 2009年 09月号 [雑誌]』

CREA (クレア) 2009年 09月号 [雑誌]
文藝春秋  2009-08-07

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女性誌って女性にどんな本をどんな風にオススメしてるのかなーと興味ありで。

 

パイロットの妻 (新潮文庫)
Anita Shreve

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これ、読もうと思ってたんだ。思い出せてくれてありがとう。 

虎の城〈上〉乱世疾風編 (祥伝社文庫)

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育ちの地の武将なので、悪評があってもちょっと親近感があって、こういうきっかけで抵抗を捨てて手を出してみれる。いい方向。

怒髪天 x スケアクロウ������

 the pillows 20th Anniversary LATE BLOOMER SERIES 04 “SYNCHRONIZED TOUR”���Zepp Sapporo���8/28��� - 星と石ころ日記

Zepp Sapporoは怒髪天との対バンだった訳ですが。
どんなだったんかな���と参加された方のブログを探してみたところ。

えっ������

曲が終わってからもしばらく胸がじ���んとしていた。

その余韻に浸っていたら、次の曲のイントロが。

これは���・・・・「スケアクロウ」������

「えっ������」と思わず声に出して小さく叫んでしまい、前の女の子に振り向かれた。ごめん。

歌う直前増子さん、右のこぶしで自分の胸をトントンと叩いた。

 夢の向こうまで 僕は旅を続けるつもりだよ 君を連れて

怒髪天が『スケアクロウ』をカバー���

これは行きたかった。ぜひ行きたかった。
札幌でピロウズが怒髪天と対バンってだけでも感動的なのに。
ああもう安易に「感動的」とか言っちゃいけないんだろな。

演ったってことを直ぐに知れるようになっただけでもネットに感謝。

今、『the pillows cast』を読んでる訳ですが、
またいっそう胸に沁みるような気がした。

ジュンク堂 難波店

大阪市浪速区湊町1丁目2-3 マルイト難波ビル

写真は、同じビルの���Fのダイキしか写ってないけど。

難波店が出来て以来、結構行ってる。
近鉄ユーザで四つ橋線ユーザの僕には、とても利便性の高いロケーションだから。
でもGoogleマップだと、出てこないんだよね。
ややこしいけど、元あった「難波店」は「千日前店」に改称してて、
この新しい店舗はOCATの隣。
休みの日にジュンクに行きたいなと思ったら、
西梅田の両店に行くのと難波店とじゃ交通費が全然違うのだ。

この「難波店」も、売り場面積は文句なし。
うろうろ歩き回って本に出会う楽しみ十分。
ジャンル分けもそのジャンルの配置も馴染みあって直感的にわかる。
強いて言えば、検索機をエレベーター直ぐだけじゃなくて、文庫本のエリア近くにも置いてほしい。
ジュンクは作家順じゃなくて出版社別に分けてるんだから。

本日のお買い上げ���

村上春樹『1Q84』をどう読むか
河出書房新社編集部

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山椒大夫・高瀬舟    新潮文庫

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スカイ・クロラ (中公文庫)

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赤頭巾ちゃん気をつけて (中公文庫)

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ノエル���������

時事ドットコム���ノエル・ギャラガーが「オアシス」脱退を宣言

えっ������
ノエル・ギャラガーが「オアシス」脱退を宣言

【ロンドン������日������������時事】英人気ロックバンド「オアシス」の中心メンバーのノエル・ギャラガーさんが������日、バンドのサイトでメンバーで弟のリアムさんとの仲の悪さを理由にバンドから脱退すると宣言した。���写真は、ノエル・ギャラガーさん���左���と弟のリアムさん���
「また������」と言えばいいのか「今度はとうとう������と言えばいいのか���������。

『炎の経営者』���高杉良

炎の経営者 (文春文庫)
文藝春秋  2009-05-08

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 日本触媒の創業者、八谷泰造を描くノンフィクション。



 一時期、日本触媒担当として出入りさせてもらってたことがあって、ちょうどビルの建替え時期でもあり、これまでの歴史を受け継ぎながら新しい段階に入ろうとされている空気が満ちていたことが思い出される。当時は自分のなすべき業務に精一杯で、日本触媒のバックグラウンドを学ぶ余裕がなく、当時この小説を読んでいたらまた仕事にも違った面白さがあっただろうなと後悔。常に関連するものを調べ、知る意欲が大切。



 「炎の経営者」とは大仰なタイトル、と思ったものの、掛け値なしに「炎の経営者」だと思える。乗るであろう電車にあたりをつけて、財界重鎮の永野重雄に直談判して出資を得る冒頭のエピソードで、八谷のバイタリティに引き込まれる。
 ソ連に技術輸出するをするあたり、技術輸出というビジネスの成り立ちがよく知らないものの、ソ連との交渉のシーンなんかは、現代にもそのまま通じる。というよりも、世界が未知だった時代の人のほうが、世界に打って出る意欲や度胸があったようにいつも思う。世界が身近になった今は、なんというか、消極的になってしまう気がする。



 この10年余り、自社が行うビジネスの内容なんたるかよりも、数字を扱えることが経営者に最優先のスキル、という風潮だったと思う。確かに、数字を読めなければ会社を潰すだけだけど、これまで目を瞑ってこられた、経営者の「人間性」「人格」というものが、けして軽視できない時代に改めて入ってきたんじゃないか���と、『炎の経営者』を読んで痛感。八谷は、「技術屋」「事務屋」と呼び分けていたが、知識まで縦割りにしてはいなかった。