街のサテンで豆を買う 2017/06/04 ROKUMEI COFFEE CO. TOMIO ROASTERY

超今時な造りのロースターでしたが、店内の居心地は不思議なほど寛げるものでした。

郡山にある実家に帰る際、阪奈三碓の出入口にあるファミマの潰れた後が、なんかおしゃれな建物になってる!と思って調べて以来、行きたい行きたいと思っていたROKUMEI COFFEE。今日、家族3人で行ってみました。

豆はすべて試飲ができるのがここのいちばんのウリだと思います。今のところ、僕はそんなロースターに出会ったことがないと思います、たぶん。ただ、今日は家族と来てるので、あんまりそういうことで時間は使わず、じっくり眺めてグアテマラがブエナビスタとCOEラス・マカデミアスの2種類あったので、それぞれ100gずつ買いました。何か共通項で飲み比べるのが自分には向いているので。構造主義的な? 調べてみたらラス・マカデミアスは2015年COEなんだけど、2016年のCOEは入ってないってことなんでしょうか。まだまだ知識が足りません。

ブルーボトルとかタカムラコーヒーロースターとかとおんなじ、天井の高いだだっぴろい感じの建屋で、あれってどういう訳かコーヒー飲む気分になるんですよね確かに。なんだろう…あの音が広がる雰囲気とかなのかな。ガレージ感ってそう感じさせるのかな。一服のつもりで飲んだアイスコーヒーが豆の甘みですっきり仕上がってて凄く美味しかった。あれ、ブレンドで出しているのか聞こうと思って聞きそびれた。今度はロードバイクでまた行こう。

ROKUMEI COFFEE CO. TOMIO ROASTERY  奈良県奈良市三碓1丁目4−4 7 7 丁目 29

額はさておきカネを出す - 2017/06/02 遊園地でキッズダンスコンテストを続けたい

超身近なイベントだったので、そのチャレンジ魂に敬意を表して。

こういう披露の場が身近にあるっていうのは子どもたちにとっても子どもの親にとってもすごく素敵なことだと思うので、ぜひ継続できるようにと、地元の活気が続くお手伝いができるということで、支援してみました。

しかし!超身近なので、目に触れるであろうことも意識した上で、思ったことを辛い目だけど箇条書き:

  • 主催者はともかく、このプロジェクトへの支援を呼び掛けている人で、実際に自分がパトロンになった人がいったい何人いるのか?だって僕で3人目ですよ、3人目。
  • 「遊園地でキッズダンスコンテストを続けたい」というリードはインパクトがないと思う。やっぱり、僕のように地元感情に訴えかけるようなリードじゃないと、支援しそうな人の目に留まらないんじゃないか。北海道の人とか、絶対このプロジェクトに支援しないでしょう。
  • 広げ方が甘い!もっとバンバンアピールしないと、絶対埋没する。と言って、facebookしかやってない僕の目に止まってないだけかもしれないけど。
  • 最低3,000円からという値付けはどうかと思う。30人で達成という、人数側で確率を高めている作戦と思うけど、3,000円ってかなりの高額ですよ。3,000円あったらご馳走食べられますよ。3,000円が1%になる人って、自由に使えるお金を30万円持ってる人ですよ。

辛いこと書いたけど、プロジェクトが成立することをほんとに願ってます。

独走会 - 2017/05/26 京都 - 吉富 - 亀岡 50.0km

自由に追われ、のがれのがれ距離を稼ぐ。

家族にもらえた月一ライドの日、何度か延期したにも関わらず好天に恵まれ(このパターンは大体雨が降る)、かつ起床もスムーズ。絶好のコンディション。時間もたっぷりもらえたので遠出をしようと思いつつ、今一つ決めきれないまま京都駅着。なんとなく北上しよう、という感じで国道9号線・山陰道を北西へ。


 舞鶴行きっぱなし帰り輪行のルートを検討したことがあって、生駒から約130km、自分の足だと7時間欲しくて、帰宅時間リミットから逆算すると朝6時に出発になる。その時間出発で130kmだと今の体力だと全然楽しいライドになりそうに思えないので、出発地点を京都にするか、山陰道の保津峡あたりの山越えを回避して亀岡まで持っていってスタートするか。結局今日は京都まで輪行してきてその山陰道山越えをしている。


 老ノ坂隧道。ここがピーク?6年前より余裕を持って登れたような気がする。


 亀岡市街に出てしばらく走った先のファミマで休憩中、桂川の対岸の河川敷で消防訓練か何かをしている様子を眺めているうちになぜか「もういいや」という気分になり、もう少し先の吉富駅あたりで折り返してその桂川の対岸の河川敷沿いのルートで亀岡市街まで引き返すことに。ロングライドするときはルートのわかりやすさと路面の低リスクを優先して幹線を選んできたけれど、この帰りのルートを走りながら、信号が少なく車も少ない道の良さを改めて実感。


 八木駅の東、桂川に掛かる橋から南北を観る。ひろびろ。

 亀岡まで引き返してきたとき、出雲大神宮の案内表示が目に入る。そうだ、亀岡スタートでルートを練ったのは、出雲大神宮に参拝したかったからだ。出雲大神宮を知ったのは、"単立"を探したから。"単立"とは?包括宗教団体に属さない独立した宗教団体-神社の場合、主に神社本庁に属さない神社。

 行き先を神社仏閣にし、御朱印帳を持ってのライドを一昨年からしばらく楽しんでいて、そこへ日本会議と神社本庁を知ることに。知るごとに神社への想いが萎えてしまい、もちろん神社を訪れたときの締まる感じとかが好きなのは変わらないけれど、ライドの目的地にするのにはどうしても抵抗が拭えなくなってしまった。ところが程なく"単立"という存在を知り、調べてみると亀岡にある出雲大神宮が単立だとわかり、ここは行ってみよう、とルートを考えたことがあったのだ。

 今日はまったく神社仏閣に立ち寄るつもりなかったので御朱印帳も持っていなければ小銭すら持っていない。出雲大神宮に着くまでに自販機があれば水分補給ついでに小銭を作って立ち寄ろうか、などなだ悩んだ挙句、「ついで参りは(お墓じゃないけど)よくないな」と、今回は参拝を見送ることに。いつか必ず来たい、単立の出雲大神宮。御朱印帳を持って。

  •  サドルが低いかも。
  • 3/4 bibは非常によかった。真夏になるまではこれがベストかな。
  • もう行きっぱなしのロングライドにそんなに執着がなくなったかも。それも楽しいけれど、それでは行けない距離を走れる自宅発着ルートを考えるのも楽しいかも。
  • とは言え、確実にロングライドする体力は落ちている。もう少し、乗る頻度を確保しないといけない。
  • ラージサイズのRaphaキャップはよかった。翌日も頭は全然痛くならなかった。
  • カメラを背負うのはもうなしかな。走行中はほぼ撮影しない。

額はさておきカネを出す - 2017/05/09 笠置ROCK!

笠置が西日本最小の町とは知らなかった。 

『笠置ROCK!』、確かやっさんのfacebookでちょっと前に知って、笠置すごいなあというのと、ボルダリング勢いあるなあ、と思ってたんだけど、今朝、いつもお世話になっているTRANSIT向井さんが「いいね!」していたので、その『笠置ROCK!』がクラウドファウンディングしているのを知って一口出してみました。笠置は、伊賀に住んでたので関西本線で馴染みがありますし。成功したとき、観に行く余裕があるかどうかはわからないけれど、ぜひ観に行きたいなと思います。

生駒が人気郊外都市としてどんどん伸びてほしいと思っている生駒市民としては最近、天理がすごい元気だったり(調べてはないけど明確な意図のある施策のもとにあそこまで来ていると思う)、木津やこの笠置もそうですが、近隣に元気なライバルがどんどん増えていくことがエリアとして活性していくことに繋がると思っているので、どんどんこの勢いが持続してほしいなあと、そんな思いも込めて一口出してみました。達成は間違いなさそうですが、どこまで伸びるか楽しみです。

街のサテンで豆を買う 2017/05/03 COFFEEBOY下松店

珈琲豆店で地元モノに出会えると一気にテンションあがる!

GW帰省で山口、徳山駅からの道中、最近できたといういわゆる複合型商業施設に立ち寄り。一階建て平屋式で何棟かテナントが並ぶ、シンプル現代的な施設のひとつにCOFFEEBOYがありました。帰省初日だし、奈良でも買えるような豆だったらここで買う理由もないしなあ、と迷いながら、すっきりした作りの店構えの誘惑に負けてふらふらと入ってケースを物色したら初っ端目に飛び込んできたのが「山口県周南市出身吉松さんの甘い完熟豆です」!!!

その名は「ブラジル・ジアマンチーナ・ヨシマツ」。ブラジル??周南市出身??周南で珈琲豆栽培しているのか??目が釘付けになっているところにやってきた店員さんに「これって、ヨシマツさんがブラジルでやってるんですか?」と問うてみると、「はい、19歳のときにブラジルに渡られて」との返答。「もう長くやっておられるんですか?」「はい、もう40年前くらいのことで、今は子供さんが後を継がれていて」。

即決です。即飲みたかったのでペーパードリップ用に挽いて100g、豆のままで100g買いました。

少ないながらもサテンで豆を物色した経験では、その店のカラーというのは、非常にレアで高価な豆を仕入れています!か、高価かどうかはともかく、他所は目をつけていないけれどおいしい豆を仕入れています!というような出し方しか見たことがなくて、ここのように、地元の縁の豆を販売しているというのは初めてで、ローカリティ的には今までで随一。そしてこれをネットショッピングできるところに、現代IT社会の有り難さを感じたのでした。

味は謳い文句通り甘さの旨味がたっぷりです。ブラジル産らしい珈琲然とした風味にプラスして甘さが綺麗に広がるマイルドな飲みくちで美味しいです!


COFFEEBOY下松店 下松市望町2丁目4-8 アクロスガーデンA棟

『データサイエンティストの秘密ノート 35の失敗事例と克服法』/高橋威知郎 白石卓也 清水景絵

データサイエンティスト職だけでなく、あらゆる提案型業務に携わる人に役に立つと思います!

品川インターシティのくまざわ書店で見かけ、買うかどうか迷ってとりあえず図書館で借りてみたのですがこれは買おうと思いました。最前線のデータサイエンティストの方が実名で書かれているので非常にリアルでわかりやすいというのもあるし、「失敗を共有する」という、失敗を重視するスタンスにとても共鳴します。

例えば、「分析目的から外れた興味本位な分析をしてしまう」という事例で、克服法のところで「「アクション」「分析結果」「つながり」の3つを明らかにする」ということを、例を用いてわかりやすく説明されています。分析目的を、「アクション」と「分析結果」で説明するところまでは大体できていても、その「つながり」を明確にするというのは結構できていない。このフレームワークはデータサイエンスだけではなくて、提案型業務では大切な基本だなと再認識しました。

そもそも、この本の構成が「準備フェーズ」「分析フェーズ」「報告フェーズ」の3フェーズ構成になっていて、この3フェーズは見事に提案型業務の業務フェーズに合致していますし、それぞれのフェーズで起こしがちな失敗も自分のこととしてよくわかります。報告フェーズでの失敗事例と克服法は本当にデータサイエンスを離れて直接的に役に立ちます。オススメです。

4797389621 データサイエンティストの秘密ノート 35の失敗事例と克服法
高橋 威知郎 白石 卓也 清水 景絵
SBクリエイティブ 2016-11-12

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独走会ランナバウト - 2017/04/15 生駒駅 - 転害門 - 浮見堂 - おくた - 生駒駅

何のために生きるの走るのなんて、バカなこと聞かないでプリーズ。

この水曜から幼稚園に通い始めた娘、ずっと仲良くしていたお友達たちとひとりだけクラスが離れ、大丈夫かなあと思っていたら昨晩とうとう堪えきれないように魘され大泣き、今日土曜日は遠出していい日でもらっていたけれど、パパがいてもあんまり関係ないかも知れないけど、かわいそうになってバスの見送りお迎えにママと一緒に行くことに決めて、幼稚園に行ってる3時間半だけ走ることに。いつも走りに行くときは「おみやげ何がいい?」と聞くんだけど、今回は「シブいおだんご」とリクエストされていたので、ならまち界隈でお気に入りの「おくた」でみたらし買って帰ることに決める。バス見送りしたら今日はとうとう乗った後泣いてていよいよ気もそぞろで走る感じに。



奈良往復で3時間半だとかなり時間を持て余すけど、おくたが11時開店なので、ひさしぶりの転害門。ここ、なんで観光客がこんなにこないのかほんとにわかんない。すごく綺麗な場所なのに。

転害門観て浮見堂観てだんご買って帰っただけなので書く機会があれば書こうと思ってた自分の自転車の話。僕はRALEIGH CRRの2010年モデルに乗ってるのですが、これが本物のRALEIGHではなくてARAYAがブランド権を買って製造している商品だということはもちろん知っている訳です。と言ってももちろん買ったときはそんなこと知る由もなく、40歳も手前で「ロードバイクに乗りたい!」と思って、ぼんやりどんなロードバイクがいいかイメージして、自分の懐具合がどんなものか計算して、イメージはもちろん見た目しかイメージできないのでホリゾンタルがいいなあと思い(初めて試乗したのはDomaneで軽さにビックリしたけどやっぱりホリゾンタルの見た目がよかった)、それで調べる中でホリゾンタルはほぼ鉄しかないということを知り、自分の懐具合で買える完成車がどれかを調べ、そしてRALEIGH CRRに行き着き、これを在庫している近所のお店を調べ上げ、2件あったのでその両方に足を運んで、より自分にあった550mmサイズがあったショップで買いました。買ったときはビンディングの存在すら分かってたか分かってなかったか、くらいの意識でした。
僕は自転車に乗るのがうまくはないけれど大好きですが、そこまでお金をかけたりコンポーネントや自転車の歴史やらを見聞し覚える時間的余裕もありません。CRRが本物のRALEIGHではないくらいの知識は知らず知らず知ることになりましたが、それ以上の深い知識はこの先もつくかつかないか分からないです。いわゆる薀蓄というものですが、それを知らないからだからどうした、と最近よく思うのです。もちろん、歴史は正しく知らなければならない。歴史修正主義には立ち向かわなければならない。だけど、知っていることをひけらかして懐古趣味に走って今楽しもうとしていることを否定するようなら、その知識はいったい何のための知識なのか、知識というのは新しい何かをよりよい何かをより楽しい何かを生み出すためだけにあり得べきものではないのか、とつくづくと思い至るのです。だから僕はRALEIGHを大切にしています。何も言わずに。

だけど、何のための走るのなんて、バカなこと聞かないでプリーズ。独りで走るために、走ってるんだ。


今回、初実戦投入のQUOC NIGHT!

昨年末に届いて、近所にちょっと慣らしで履いたっきり出番がなかったのですが、それは冬なのでオーバーシューズ履くし、せっかくレースのシューズでも見えないじゃん!ということで止めてたのですが、今回は慣れたルート程よい距離だし、オーバーシューズ要らないし、ということで履いてみました。感想は、ソールの硬度は十分、レースはきちっと締まるのでホールド感もよい。インソールの感触は、今まで使ってきたRAPHA GTに比べると、土踏まずのところの盛り上がりが大きい感じがします。より押されている感じがする。レースなので着脱は不向きだけど、街乗りの気分にはめっちゃハマりそう。一目惚れでQUOCの早期オーダーに申し込んで1年待ってよかったです。

独走会ランナバウト・街のサテンで豆を買う - 2017/03/18 近鉄奈良駅 - Yanagimoto STAND - 大和川 - 道の駅大和路へぐり - 牛玉 - 生駒駅

積み重ねられた日々はきっとなんでもない。

気持ちの準備はよくよく早めにやらないといけない。これは分かっていても繰り返すもので、今回は朝7時にスタートすれば丸10時間取れるという、相当長い時間を家族にもらえたものの、10時間使ってどうするのか、というプラン決定をずるずると引き伸ばしてしまい、結局前日夜まで決めきれなかった。挙句、酷く心地よくない夢を見て睡眠不足気味、花粉症もより酷くなっているというコンディションで当日の朝を迎えてしまう。これまでの経験で、早朝起きて1時間くらい立たないと走るテンションが湧いてこないと学習しているので、前回同様輪行荷造りをしてあるのでとにかく電車に乗ってしまえと奈良行きに乗る。そのまま奈良についてしまい、逡巡の後、富雄の超絶かっこいい自転車屋さんTRANSITつながりで仲良くさせてもらっている安川さんの新店Yanagimoto STANDの場所を覗いて、その後は適当に盆地内をぐるっと回って帰ろうとやっと決まる。

起きたときは、この体調で走れるかな、と、全身を気だるさが襲うような状態だったけれど、それも多分走り始めれば大丈夫と薄っすら経験からわかってはいて、実際169号線を下っている途中で「全然走れる」と思い、約50kmを走って帰宅したときも「まだ全然走れる」という状態だったから、次回以降、プランニングの際に、決め兼ねてもそんなに追い詰めて考えなくても案外走れるよ、と気持ちの準備をすればスムーズに走ることができるだろう、とまた経験からひとつ学習することができた、けれど、一体そうやって経験して学習して年齢を重ねるごとに熟練していって、それに何の意味があるのかなあとぼんやりと思った。死ぬことは怖いので、生きることに意味があるのかないのか、という問の立て方は間違っているという説には疑問を抱かないけれど、年齢を重ねるごとに進化するというか成熟するというか、そうしなければいけないというのは本当なんだろうか、そうしたところで果たして報われるのか、報われるのかどうかなんて考えてはいけないとは言ってみても誰もそんなことを考えていない中で孤独にそれを目指し続けるのは(そんなことを考えていない誰もが実は他人に対してだけはそれを求めるというのが当然というような世の中にあっては)残酷なまでのことではないだろうか、と思ったりした。


Yanagimoto STAND。ここまでの距離、ちょっと行って帰るライドに絶好。


めっちゃ遠目で撮った、道の駅へぐり内のSUGITA COFFEE。本店舗のすぎた珈琲はバイクスタンドが目立ってて、一度行きたいと思いながらなかなか行けなかったので、道の駅へぐりに寄ってよかったです(たぶん、道の駅で店出されている時間、本店舗は開いてなかったんじゃないかと思います)。


娘とおみやげは肉と約束してたので、生駒・肉で検索して調べた『牛玉』で山形牛ステーキを買って帰りました。

街の本屋で本を買う - 2017/02/24 三省堂書店京都駅店 『騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編』『騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編』/村上春樹

買った!

出くわした本屋で買うことにしてました。もうちょっと変わったところで買いたかったかな。

さて、いつ読めるかな。

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編
 1 村上 春樹

新潮社 2017-02-24
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独走会 2017/02/19 和歌山 76.8km

僕たちは、見たことのない風景を受け入れるために始めたはずだ。インターネットも、ロードバイクも。

思えばインターネットの黎明期、僕がいちばん好きだったサービスはamazonで、いちばん嫌いだったサービスはamazonのレコメンデーションだった。どんな書籍でも検索すれば一発で買えて送料無料で翌日入手できる、これ以上ネットを活かしきったビジネスが今後あるのだろうかと思った一方で、レコメンデーションは心底嫌いだった。購買履歴から類推できる嗜好に基づいた本なんて、そんなもの既に知ってる本ばっかりに決まってるじゃないか。改めて教えてもらうまでもない。普通に生きていたら絶対に知ることのなかったような本を、教えてほしい。だからamazonも使いつつ、本屋さんにも欠かさず足を運んでいた。

ここしばらく、そうそうロードバイクに乗れないことから、乗れる機会には”乗る”ことを、実利を重視して、迷うことないよく知った道を選ぶことで走る時間を長く取れるようにしていた。けれど、そうやって実利を求めていた昨年来、インターネットではこれまでにも指摘されてきていた、「同質化」が一気に噴出した。「いいね!」ばかりに夢中になると、当然、感覚や価値観が似た人たちとばかりコミュニケーションするようになるし、そういう情報ばかり目にするようになる。そうして似た者同士で気持ちよく過ごしているうちに、自ずと感覚は麻痺してくる。

いけない。

そうしてGoogleマップをぐるんぐるん回し、所与の条件である帰宅時間から逆算し、輪行で帰ってこれる円を仮象して、狙いを定めたのが和歌山だった。紀の川沿いのサイクリングは大いに興味を唆る。自宅出発でも100km強なので走れない距離ではないのだけれど、実際的な問題として、朝起きて1時間経ったか経ってないかくらいだと、フィジカルもメンタルも準備が整わなくて、うだうだして結局やめてしまうというパターンを何度も繰り返してきた。のと、とにかく6時台は尋常じゃなく寒い。ので、輪行で橿原神宮前まで行って、そこをスタート地点にすることに。


輪行中。こうやってむりやりスタート地点に体を持っていくと自然とテンションも高まる。


橿原神宮前。7:30に着いて、組み上げたり何なりで結局30分くらいかかる。8:00スタート。まだ尋常じゃなく寒い!30分くらい走っても全然体は暖まらないし外気温も上がらないし、これ大丈夫か?とちょっと不安になった。


一回目の休憩。奥に見えているのが金剛山あたりのはず。


和歌山線を横断。まばゆいブルー!


紀の川横断。ここから本格的に紀の川沿いライドと思うとテンションが一気にあがる。

紀の川沿いはサイクルラインになっていて、土手沿いに自転車道が整備されているところと、途切れて一般道に合流するところを繰り返しますが、分岐するところはブルーラインが現れるので走りやすかったです。しばらく走っていると、ブルーラインを意識するコツも掴めます。この日は最低気温が10℃を切るとかいう予報を覆して暖かめでよく晴れたので、サイクリストの方にもよく出会いました。和歌山に向かう人は少なかったように思いますが・・・こんな走りやすいど平坦ルートが近所にある紀の川エリアの人が羨ましいです。



和歌山駅。予定より30分弱遅かった。

娘と約束したみかんのお土産を探して、有田みかんゼリーと紀の川ブランドの不知火を買って紀州路快速へ。

GARMINのコースを頼りにしながら走るのも久しぶりで、予め作っておいたとは言え、実走時の実感と食い違ったりするとコースが信じられなくなるので止まって確認し直したりとか、今までだったらストレスにしかならなかったようなことも、「見たことのない場所を走る」ためと思うと一部始終全部楽しめる。すべてがフリーハンドで自由度持ってやれることなんてもう一生やってこない、やってこないからこそ、見たことのない景色を、知ることのなかった人を、一見相容れない考え方を求めて、そればかりを選り好んで走れ。例え、そんな走り方をするのが僕独りだけだとしても。

以下、箇条書き:

  • 富雄の超絶かっこいい自転車屋さんTRANSITでOHしてもらってBBをDuraに変えてもらった効果は絶大。ハブメンテもしてもらったんだけど、とにかく回る回る。ヌルヌル回るとはこのこと。これだけで随分楽に走れるようになったと思う。
  • やっぱり一度まとまった休憩を取った後が全然回らなくなる。20km/hになった区間があった。
  • 後半、55kmくらいのときに、左腰あたりがかなり痛くなって回しづらくなった。カメラを肩掛けしていた影響かも。もっと意識しなくていいようなポジションになるよう調整する。
  • 向かい風対応トレーニングをする。
  • 補給はもうちょっと積極的にやってもよかったかなと思う。やっぱり食べるものが難しい。76kmの間に食べたのは、おにぎり一個とシュークリーム一個とスポーツ羊羹2本。

コース: