第3期いこま未来Lab クラブチーム AS4U18 #2

高校生による、高校生のための「朝」クラブ、AS4U18の第二回をぴっくり通りの旧南都銀行で開催しました。

10月のテスト実施で得た反省点のひとつに、「クラブというのは友達を誘いにくい」というのがあり、その対策として「パーティにする」という形でイベント内容を変更して臨んだ今日の本番。メンバーがそれぞれお友達を呼んできて、イントロクイズやケーキデコ、プレゼント交換でにぎやかにクリスマスパーティを楽しんでいました。

PMとして、イベントの告知が少し遅れたこともあり、少しでもイベント紹介につながる導線を作ろうと、市役所の白川さんとふたりで前座イベントを企画しました。いこま乳児院も参加している「サンタクロース大作戦」を紹介するイベントとしてDJイベントを企画し、ふたりでDJやりました。セトリを考えるのはめちゃめちゃ楽しかった。

イベント自体の思想とか、何を目的としているのか、という振り返りも大切だし、イベントの成否だけではなく、これを実行する仮定で何に悩み何を解決してきたのかを明文化することも大切。自主性というのは非常に難しいことだというのと、どこでどのようにコミュニケーションされているかを見極めることも非常に難しいというのが今回の自分の最大の反省点でした。

このプロジェクト最後の仕事は来月1/14の報告会。充実したアウトプットになるよう最後までやり遂げようと思います。


SNSでシェアすることとモチベーション

今年はSNSでシェアすることが自分の内面にどんな影響を及ぼしているのかを今までになく考えてしまった年だった。

ロードバイクででかけても、今までのようにSNSにアップすることは減った。それほど目新しいところに行っていないというのもあるけれど、それにしてもアップしていない。ルーティンのように同じところに行ってても毎回アップする人もいるから、それがおかしなことだとは思わない。けれど自分はアップすることが減った。SNSに「こういうことしています」と伝えるのもコミュニケーションのうちともちろん言えるのだけれど、なぜかそこにあまりモチベーションがあがらない。

一方で、SNSにアップする「材料」を求めて行動を起こしているというところもあるなとずっと思っていて、それを控えようとしていたというのはあるのかもしれない。逆に、それがないと行動をしないというところまできているような気もしていた。一体、何がしたくてその行動をしているのかこうなってくると本末転倒である。

しかしながら今年の意識で一段と入り組んでしまったのは、「自分をどう位置づけていくのか」みたいな話ももはやネットには存在してしまうという状況。これは生業と切り離せないところだが、ネットのなかでキャラが立っていないと今後仕事を続けていけなくなる可能性が否定できない。逆に言うと、一握りかもしれないけれど、ネットのなかでキャラが立っている人に富が集中していく状況になりつつあるように感じるし、いっときのスパイクで一生の生計が立つ(とそのときは思える)ような状況になることも少なくなくなってきている。

単純に、自分の経験を共有として差し出す行為と、自分が楽しかったよということを伝える行為が、自分の中で混迷を極めた一年だったように思う。もっと内面を掘り下げる必要があるのだろう。ひとりでいる時間が少ないのかもしれない。

街の本屋で本を買う - 2023/11/04 図書情報館「秋、みのりのマルシェ」棚音文庫『現代思想入門 』/千葉雅也 Kirja『作家と珈琲』/平凡社

本に出会うフィールドを、気づいたら広げてたなあと気づいた。

ふうせんかずらに参加してから、古本屋へのハードルが劇的に下がった。古本屋にもいろんな形態があるというのも知ったし、自分が古本屋に出すという行為もできるようになったし、その繋がりで教えてもらった本屋さんに足を運んでみる機会も増えた。広がりが増えると行けるお店も限られてくるけど、棚音さんの出展は必ず追いかけるようにしてる。必ず読みたい本があるから。

「秋、みのりのマルシェ」はふうせんかずらつながりのKirjaさんも出るってインスタかなにかで見てたので、棚音さん覗いてから探そうと思ったら、速攻棚音さんにKirjaさんのブースあっちって案内された。相変わらず商売っ気のない棚音さん。そしてKirjaさんはわからないかなーと思ってたのに顔を覚えてくれててびっくり。ご家族で来られてて温かい空気感のブースでした。

第3期いこま未来Lab クラブチーム AS4U18 #1

高校生による、高校生のための「朝」クラブ、AS4U18の第一回を10/29にぴっくり通りの旧南都銀行で開催しました!

いこま未来labのクラブチーム活動。「AS4U18」は「エーエスフォーアンダージュウハチ」と読み、もとは朝にやるってことで「ASA」、その最後の文字を似てるから「4」に変えて「AS4」、さらに4をフォーに読んでfor、そして高校生限定なのでU18をつけた、という経緯。写真だけだとちゃんと暗室でクラブっぽい感じでやった=「不健全」なことをやったと思われるかもしれないですが全然そんなことはなく、大音量で音楽が流れる空間をフラフラし、コーラを飲み、自分でDJやってみたりし、最後にビンゴして終わる、という、ちょっとしたパーティ的な感じです。

とは言え、本物のDJができるDJさんに3人も来てもらったので、場の音楽は本物。音楽環境と流れる楽曲がしっかりしているとかっこいい空間になるというのがよくわかりました。

#1: toakabeatsのプレイリスト
#2: ワダダデンのプレイリスト
#3: aiのプレイリスト

チームの高校生メンバーは責任感ある人達ばかりなのでPMとしては困ることはほとんどなくて、会場探しの際のヒアリングや、近辺のお店の方への挨拶などしっかりこなしてました。PM的に唯一大変だったのは集客、というか集客がよくなくても今回はトライアル実施なので構わなかったんですが、「ドリンクのないクラブはちょっと」ということでドリンクを準備したいのだけど集客数が読めないので発注できない、という、これが唯一大変だったことです(笑)。

一通り、企画から実現までの流れ、TODO等々を実体験できたので、今回のトライアルでの経験・感想・反省を踏まえて、次回12/17に第2回目を実施予定です。高校生メンバーは日々学校で忙しい中ですが、自分たちでスケジュール立てて運営していく予定。裏方としてしっかりサポートして、更に楽しい第2回AS4U18にしたいと思います!

B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 STARS 9/21 & 9/24 ヤンマースタジアム長居

ツアーが終わっただけではない寂しさが忍び寄ってくる。

35周年当日の公演、初めて家族全員でLIVE-GYM参加できることが決まって以来ほんとうにずーっと楽しみにしていたので、当日はほんとに夢みたいな気分だった。ただ、雨が降ることは確実な予報で、当初は開演前の時間から降る予報だったので早めに会場に行くかどうかなかなか判断できず、結局長居には1時間前の16:30頃。意外とフードが混んでなかったので娘の好きな小籠包で小腹を満たす。

席はアリーナの、いちばん右端だけどかなり前のブロックで、娘の身長ではよく見えないだろうけど臨場感あっていい席。稲葉さん松本さんがステージの一番端に来てくれたとき真正面になるので否応なしに盛り上がる。

佐賀のときと同様に、松本さんが「できるだけ長く続けて行ければと思っています」と言ってくれてひとまずほっとしたのもつかの間、持つかなと思っていた天気がほんとに突然悪化、信じられない豪雨雷雨に。そのときはX(Twitter)とか見てなかったのでわからなかったんだけど線状降水帯が発生したとかで、避難を始めた頃には雨はあがる気配だったんだけど避難開始。19:30頃から避難で、20:30頃に避難から戻ってステージ再開。結局フルセットは聞けなかったけど、以降中止になるより全然良かった。避難の方法とか誘導とか事前に準備されていたと思われ、その計画性がさすがだなあと思った。

とは言え、やっぱりスタジアムツアーのフルセット聴けなかったのは残念なので、何気なくClub-Gymの直前販売見たら買えたので、急遽最終日に参戦。21日で今年のB'zが終わった、と思ってたところに突然舞い込んだ延長戦で、今まで経験したことのない日の流れになりなんとも言えない高揚感があった。デジタルチケット発券してみたらスタンドだったのでそれは残念ではあったけど、後ろの方のアリーナよりスタンドのほうが見やすくていい。

…と思っていたのだけど、21日に中断により聴けなかったので楽しみにしてた『YES YES YES』が、稲葉さんがアリーナの外周を回る演出があったんだと目撃して、あ〜あの日中断がなければ、稲葉さんが真横に来るのを家族に見せることができたんだ、と思うとすごくすごく残念な気持ちになった。見に来なけりゃ知らずにすんで、どこにもぶつけようのない後悔を抱かずに済んだのに、と思うほどだった。

稲葉さんはいつも通り丁寧で心暖まる言葉を投げかけてくれたし、松本さんは今日も「この先もできるだけ長く続けて行ければと思っています」と言ってくれた。けれど、HINOTORIのときのように、「See You Next Year」はなかった。流石にB'zも来年は休むのではないかなと思ったりする。続けると言ってくれてるし「また絶対会おうね」と言ってくれているけれど、物議を醸したJuiceでの荒天で中断されたライブの際のMC「今日のこの皆さんで絶対また会いたい」といったニュアンスの言葉(当時、これに対して「言わないほうがよかったと思うなあ」と書いているブログを読んでいて、あの頃は個々人の意見をブログで書くのが当たり前という、それは「良い時代」だと言っていいと思う)のように、実現可能性がだんだん減っていくのは間違いなくて、今度家族三人でいつLIVE-GYMにいけるんだろう、と思うと寂しくなる。いつか行けない日が来ることにも想いを馳せてしまう。

それでも、その寂しさを乗り越えていく力をB'zは分けてくれているように思う。どんなときにも丁寧に。自分たちの思い通りにならないことのほうが圧倒的に多いはずなのに、それをドライブしていく様を35年に渡って手本を示してくれている。年を取ることは寂しいことに違いはないけれど、年を取った以上はそこを乗り越えて少しでも自分も誰かのヒーローになるよう更に努力を積んでいかないといけない、そう思える力を分け与えてくれる今回のツアーでした。

独走会 230817 くろんど池

静寂の必須性。

数年前から、予定日の2,3日前までは挑戦心が湧いているのに、日が近づくにつれ、挑戦心よりも不安心が勝ることが増えたが最近はそれがいよいよ酷くなった。実際に走ってみればそこまで辛くはないのだけど、前日に思い浮かべると近所の坂でさえ、苦しいイメージで浮かんでくる。そして、当日の朝は首尾よく予定通り早く起きれたとしてもどうしても気乗りがしなくなる。

それでも、当初予定していた距離より短い距離で済まそうと自分をだましだまし走り出す。なかなか走れていないから体力に不安があるのは事実だし、昔のブログを読んでも「もうロングライドはいいじゃないか」と思ったことは一度や二度ではないこともわかるのだけど、それでも、好きだと思っていることなのに理由をつけて遠ざかろうとする心の動きはある種の病気ではと少し自分が心配になる。

魂を安定し続けるためには喧騒を離れられる時間は決定論的に必要なのではないかと思う。常時賑やかさの下でないとやっていけない、パーティージャンキーみたいな人もいるのだろうが、そんな人も死ぬまでそれで行けたというのはあまり見聞きしない気がする。人が一定時間に浴び続けられるアテンションの限度はきっとあって、そのどうにもならないアテンションをどうにかしなければと創意工夫に魂を使い続ける日が続くうちに、好きなことさえ遠のけようとしてしまうのだろう。

街の本屋で本を買う - 2020/08/12 旭屋書店 イオンモール奈良登美ヶ丘店『カモナマイハウス 』/重松清 『R・E・S・P・E・C・T』/ブレイディみかこ

子どもの興味を更に伸ばすためには何といってもタイミングが大切。

娘が学校だか塾だかの国語のテストで出た物語が面白かったらしく、物語全体を読みたいからその本を買ってほしいと妻にねだってきたと聞いて、誰の本?と問うたら重松清、との答え。重松清とは我が子ながらいいセンスをしてると感嘆。年長か小1かのときに、棚音文庫さんとこで買って帰った『きみの町で』を引っ張り出して、これも重松清だったんやで、とか話が弾む。

そんな中、妻が旧友との集いに出かけたので娘と一日過ごすことになり、用事のあったイオンモールで本屋に入ったらいの一番に目に飛び込んだのが『カモナマイハウス』。帯を見ると、この作者らしい、時宜を捉えたテーマで娘でなくても読みたくなる。近くにあった、新刊案内で見て気になっていた『R・E・S・P・E・C・T』との相乗効果で2冊とも購入。娘が読書好きになっていってくれると共通の趣味になって嬉しいので、興味を持った文章にはとことん付き合うようにしよう。

第3期いこま未来Lab Day2

Day2はゴールがチーム分けということで、PMが3人いるので前提は3チームだけど、どういうふうに分かれるのか、どういうふうに分けていくのか、わかれるテーマがちゃんと出てくるのか、これはオープニングで藤本さんが「白川さんから”どうやるんですか、だいじょうぶなんですか”と繰り返し聞かれたけど”だいじょうぶです”って(笑)」と触れられて、白川さんが聞く気持ちはものすごくよく分かりました。どうしても従来の仕事というものは予見性を暗黙に必要とされていると思っていて、「こうしたらこうなる」式のフローが欲しいと思ってしまうところがあります。それはでもスタートアップでもベンチャーでも、融資側は相手企業にいつも求めることではないかと思うので、一概に「イノベーションには予見性は不要」と言う向きには軽い反発もありますが、いずれにしても藤本さんのチーム分けへのファシリテーションはさすがという他ありませんでした。これまでのご経験によって可能になっているのは間違いないのですが、ひとつだけエッセンスを吸収したいとしたら、やはり短時間で参加者自身に本質に向かわせていくスキルです。自分自身の本質の見極め力はもちろんですがそれを提示するのはファシリテーションではなくて、参加者にもその自分のスキルを短時間で転移していくようなやり方、あれは安直なリーディングの追随を許さない素晴らしいスキルだと感じました。

高校生の発想力に今回も驚かされたのですが、一方で「自分はできることを先に考えてその枠内で考えていました」という方もいて、その自分自身のウチにあるフレームに気づく能力を持っているのにも驚きました。自分の担当するチームは、確か多分、グループ分けのなかで一番後発で出来たチームなので、チームメンバーも何をどんなふうに思っているのか、近しいようなバラバラなような、割と白紙に近いところがあるような気もしているので、PMの役割も重大だなと思いますが高校生たちの自主性が存分に発揮できるように繊細にやりたいと思います。

第3期いこま未来Lab Day1

高校生がこういったワークショップにこんなに大勢参加するんだというのにストレートに感動しました。それぞれの高校生の発言も言葉がしっかりしていて、自分の思いや考えを丁寧な言葉で伝えるという習慣があるのを見て取ることができました。そしてプロジェクトマネジャーとして自分に何ができるのか、まだ蒙昧としています。他のプロジェクトマネジャーのお二人に比べて、はっきりとした特徴のある人間ではないので不安は拭えません。

プロジェクトマネジャーとしての自己紹介をしたのですが、それに対する高校生が「ITって難しいと思ってる」という感想があって、現在の高校生にとってもITというのは身近ではないという現実に直面して消沈しました。現在の子どもたちは我々の頃より格段にデジタルネイティブだと思っていたから。もうひとつ、「キーボードよりもフリックのほうが早く打てます」という感想があって、この感想で更に詳しく話したかったのだけど時間が押していたので控えたのですが、これが「キーボードのあるデバイスであるPCを使うのがスマホを使うより高度だというふうな圧力をかけてくるおじさん世代や風潮への反論」的なものなのか、私が「30年前の大型コンピュータより今のスマホのほうが処理能力が高い」と話したことに関連づけたものなのかわからなかったのですが、スマホを使いこなせれば問題ないという意見にはきちんとカウンターしておきたかったところです。今、ネット上で展開されている幅広く使われているサービスで、スマホオンリーで開発できているサービスはおそらくひとつもないはずです。つまり、テクノロジーで何かを生み出すサイドなのか、テクノロジーを消費するだけのサイドなのか、ITを使いこなすというのはどういうことなのか、そこをもう1段考えてもらう手助けをしたかったところです。

最後の振り返りで、生駒市地域コミュニティ推進課の赤松さんが、「高校生といっても子供扱いはしてはいけない、ひとりの意見として接していかないといけないと思いました」と仰っていてすごく心を打たれました。自分が何をサポートできるのかまだ全然見通せませんが、自分の頭にある経験や知識や「こうであるべき」を尺度にするのではなく、高校生たちの会話や議論や活動を前面にするように心がけたいと思いました。

街の本屋で本を買う - 2020/07/17 蔦屋書店 周南市立徳山駅前図書館『くもをさがす 』/西加奈子

再会してしまったので。

先週、近所の啓林堂を物色してたら、『無人島のふたり』と本著が並んでいて、山本文緒氏が亡くなっていたことも知らず自分のアンテナの鈍り具合にしばし呆然とし、この2冊は読まねばならないと思ったものの現在手をかけている本があるためいったん我慢したのだけど、法事で帰省した山口の帰りの新幹線に乗るまでの時間つぶしでいつも入る蔦屋書店で本著に再会し、これは買わねばなるまいと購入。

この蔦屋書店、いろいろと物議があるみたいだし、いろんな意見もあるようだけど、私は施設としては人がいつもいてるし賑わいをつくるという観点でいいものができたと思っています。徳山駅前図書館ができるまでの徳山駅の寂しくなる一方加減は大変なものだったし、徳山駅前図書館ができて以来、いつ行ってもたくさん人がいます。もし蔦屋書店が信じられない安価であの場所を市から借り受けられているのだとして、蔦屋書店ではない何かが賑わいをあそこに作れるのならそれを呼べばいいと思います。

ともあれ、本著と『無人島のふたり』を並べて陳列した近所の啓林堂は素晴らしいので、敬意を持って『無人島のふたり』はあそこで買おうと思います。