己然日記 210818 街の本屋で本を売る

明日、取り寄せていた本が届いたら、棚を変えに行くか。ただ、天気が悪い。木曜の夜がいちばん行きやすい曜日ではあるんだけど。棚をどのくらいの頻度で変えるのかは計画を立ててもそのとおりにはほぼ行かないので、気が向いたら、くらいで考えているのがちょうどいいかもしれない。

己然日記 210817 街の本屋で本を売る

その本を売るかどうか、で悩みが一段深くなってくる。手元にある本で売りたいと思う本は、人に勧めたい読んでほしい本で、それは自分にとっても読みたい本であり手元に置いておきたい本なのだ。例えばこの『なくなりそうな世界のことば』。少数言語の、その言語の特徴がよく出た一語一語を紹介している一冊。すでに話者が消滅している言語もある。ことばの詳しさはその言語を操る人々にとって何が大切かをよく表している。なんであれ「空」としか表現しない言語があるかも知れないし、空の色合いで全然別のことばが当たる言語があるかも知れない。そういう視点とともに、言語を守ることの大事さにも思いが至る。棚に並べてこの本の存在を知ってほしいけど、手放したくない、という難しい心情。

実際にはそういう本に定価で値札をつけて並べたりしている。

己然日記 210815 街の本屋で本を売る

本の補充に行ったがそれは別途書く。初めて無人状態のふうせんかずらに専用キーで入った。行ったのは本の補充で行ったのだけど、無人状態の店に入るとなぜか一冊買いたいという気持ちになった。凄い不思議なことで、誰も見てないから買っても買わなくても関係ないのに、自分ひとりがゆっくり見れる状態で、わざわざ鍵を開けて入ったという気持ちもあるからなのか、何か一冊買って帰ろうという気持ちになった。これは大きな発見で実体験してよかった。

街のサテンで豆を買う - 2021/08/15 鹿のおしりコーヒー

テンションマックス。

ふうせんかずらの貸棚(『己然』という名前でやってる)に書籍を補充に行きがてらの散策。前から気になっていた8nosuで薬膳スープカレーを頂いて(めっちゃ美味しい激辛だった)、いつも通販しているねむりコーヒーの店舗である鹿のおしりコーヒーが近くにあるとGoogleマップで見ていて、現地に着いてみたら同じ長屋!

2階だしめっちゃ敷居高そうだけど入ってみたら…「鹿のおしりコーヒー」という名前からは想像つかない超キレイな空間!そしてお店の方はそんなキレイな空間に迷い込んだ薄汚いおっさんに実に丁寧ハキハキと接客してくださる。「今日あまり豆がなくて…」と言いながら全部説明してくださり、100gに満たない豆は他の種類でおまけしますとまで!

説明を聞いて、普段あまり買わないコロンビアをお願い。レジで「ねむりコーヒーを通販で買ってまして…」と切り出したら、「ええ~~~っ」と驚かれ、逆にこちらが驚くくらい喜んでくださった。「いい一日になると思います~」と言われて僕もめっちゃテンション上がってお店出れました。何かちょっと喋るのって大事だなあ。


鹿のおしりCOFFEE 〒630-8873 奈良県奈良市南市町8-1 古古古屋2階
https://www.instagram.com/shikanooshiri_nara/

己然日記 210814 街の本屋で本を売る

改めて、手持ちの本の中で出品に向きそうなものをピックアップし、それを軸にしてテーマを設定し、追加したほうがよさそうな本の中古品を物色。テーマは3つ設定できたが、テーマに関係ない雑多な並びもつくろうと思い、話題性のありそうな本を数冊選んだ。2ヶ月なのでルーティン化しなくてもやれるときにやろうで続けられる。もう少し長い期間だと、2週間に1回とかルーティン決めないとうまく回せないだろうなあ。

己然日記 210812 街の本屋で本を売る

今のところ売れそうな本は全部売れたので回転がないのは承知の上だけど、いつ補充するのかという問題がある。自分は売れなくてもいいかもしれないけど、もともとあまり置いてない棚で、売れそうなものがなくなってる棚って全体の雰囲気を損ねるから早めに補充しにいかないといけない。これあんまりプレッシャーに感じないように気をつけよう。マストと思うと途端に楽しくなくなるから。

己然日記 210811 街の本屋で本を売る

自分の棚の販売実績は実用書、他の貸棚さんの販売実績を見ると稀少本的なのがニーズが高いのかなと思う。あと、やはり価格は重要で、100~200円だと気軽に売れている様子。100~200円レンジで出せる古本も手元にあるけれど、テーマを設定して棚をつくることを重視しているので、何でも並べるというのはそれにあわない。テーマ設定しないと、at a glanceで訴求しないと思う。ふうせんかずらに来る人はじっくり棚を見る人が多いかもしれないからat a glance性は気にしなくていいのかもしれないけど。

己然日記 210810 街の本屋で本を売る

『デザイナーじゃないのに!』と『やってはいけないデザイン』は、中古品でもそれほど値段が下がっていない。だからこそ看板として置き続けるべきか、まだもう少し考える。一気に棚を変えてしまって、全集モノを並べるというアイデア。

9/4の店番のときに何をするのかいろいろ。あまり凝ったものはもう時間的に間に合わないし。

己然日記 210809 街の本屋で本を売る

「やってはいけないデザイン」が売れた連絡。いよいよfromいこま3名著が成り立たない。

補充しようと思うと当然仕入値と売価を想定しないといけない。今回売れたのはコストを無視できたので価格を比較的安価に設定できたから。次回からは仕入値以上の売価の設定になるので、売れにくくなると思うし、この「せどり」で利益をあげようと思うと勢い1冊の純益は小さくなるので、物量勝負になる。だから他の貸棚さんはものすごい量の書籍が並んでいる。

これに倣うのか倣わないのか。スカスカの棚は以外と見やすいと思うので、個性はあると思う。ポイントはふうせんかずらに足を運ぶタイプの方たちに、今の僕の、組み合わせの面白さ、紹介それ自体を前面に出すスタイルで続けていいのかどうか。自分は売れなくてもいいけど、いろいろ品を変えるだけの紹介のバリエーションを持たせられるように検討しないといけない。


独走会 210807 布目ダム 77.38km/1,556m elev.gain

"精神のリミッター みなのうなしてしまえよ"
("愛なき道"/稲葉浩志)

もはや恒例というか、感染拡大で県を跨いだ移動が憚られ、京都と滋賀にはまん延防止措置、おまけに風は東風5m、県の南側はさすがに直近3回行ってて飽き気味なので、久しぶりに布目ダム周回に。

前回の津行きの朝と違い体調は懸念なし、ただ最近すぐに心拍がマックスに達して苦しくなる感じで、これは暑さも関係あるだろうと、とにかく心拍が上がらないように、登りで無理をしないように、少しでも心拍がキツいようなら迷わずペースを落とす、というのを意識して柳生から布目ダムに。

布目ダムで記念撮影休憩のあと、水間トンネルに向けてまた登り。意識して抑えていたのでペースは遅いと思いつつ、走り終えてみて辛かった記憶はやっぱり全然ない。呼吸も気をつけていたし、意識して心拍が上がらないように、心臓を安定的に保つようにしていたのが効果があったのだと思う。過去の布目ダム周回と比べてみたらペースも遜色なく、むしろ若干早くなっていたので、登り方としてはこのほうがよいのだろう。

心拍を一定にするというのは思わぬ気づきだった。これはわかっていたようでわかっていなかった、日常生活にも仕事にも活きる。エモーショナルであることが現代では必要なことと思っていたが、感情的ということとエモーショナルということは違う。心拍を一定にしつつエモーショナルというのは、浅い考えだと「演技」になってしまうがそうではない。なぜ心拍が一定のほうが効果があるように思えたのか?それは自分のアクトに対するフィードバックを確実に受け取れるからということと、エモーショナルを適切に表現できるからだ。離見の見。自分に取って不快で受け入れがたく、かつ自分に理がある状況であっても、心拍は一定に対応する。これは思わぬ気付きだった。

自分は若干ナイーブで、何かに没頭すると極みに行き着いたときに破綻してしまう嫌いがあり、ずっとそれにはブレーキを掛けてきたが、リミッターを外しても破綻しない、破綻の衝動をうまく使いこなせるところにたどり着きつつある実感がある。それは目線を上げたこととも少し関係していると思う。そして呼吸を保ち心拍を一定にするというのは、イメージだけではなくフィジカルにおいても日常生活に仕事に役立つ気づきだった。

以下箇条書き:

  • 補給戦略が成功したと思う。少しずつ飲んでいると大量に飲まなくて済む。
  • 過去、完全に気持ちが切れたことのあるポイントも冷静に通過できた。
  • 昼食を食べてからはやっぱりちょっとペースが落ちた。食べてすぐ走るのはよくない。
  • 平地での速度低下課題に関しては、ケイデンス80は問題ないので、ギアに対する脚力の問題。