街の本屋で本を買う - 2015/10/01 ジュンク堂書店難波店 『Making Out in Japanese: Revised Edition』/Todd Geers,Erika Geers, 『日経エレクトロニクス』/日経BP社

衝動買いこそが、実本屋で本を買う醍醐味!と、レジ打ちしてくれたのが何と店長さん!
仕事の合間にジュンク堂へ。目に留まった『日経エレクトロニクス』、表紙に「「分水嶺」の電子産業」とあって、電子産業企業を何社か担当させてもらっている身としては読んでおいたほうがいいよな、と思いながらしかし図書館で読んだほうがいいか、とか考えながらコンピュータ棚やら文学棚やらをうろうろして、何とはなしに普段あまり通らないところを通ったら目に入ったのがこの『MAKING OUT IN JAPANESE』。外国人の日本語学習者向けの日常会話教本なんだけど、パラパラ捲ったらこれが結構おもしろい。ドラえもんとかスヌーピーとかが有名だけど、これはあそこまで込み入った日本語が対象ではないところが良い。

完全に衝動買いで、衝動ついでに『日経エレクトロニクス』も手に取って、レジに向かって行ってたら、後ろから足音をものすっごいぱったんぱったんいわせながら歩いてくる人が。何だろう?とちょっとレジに行く道をニッチそうな通路に変えてみたら遠ざかったのでやれやれ、と思ったらそのぱったんぱったんはレジの中に入って行って、あのおっきい音店員さんやったんかーと思ってたらどうもレジの入り口に向かう僕と並行してレジ内を歩いていて、入り口に並んだらそのぱったんぱったんのおじさんが「どうぞー」!!

何気に胸を見たら「店長」と書かれたバッジ。おじさんはレジをバーコードではなく手打ち入力でした。しかしhontoカードのこととか、挨拶とか、ナニワっぽいきびきびさで、こういうのも実店舗の楽しみよな、と思った次第でした。


B00MSYVTI8 Making Out in Japanese: Revised Edition
Todd Geers Erika Geers
Tuttle Publishing 2014-08-26

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独走会 2015/09/19 周南ー周防大橋ー新山口 76.0km

もうこの先、万全で走れる日などやって来ない。だから走れていることを有難く思え。

去年もこの時期、まるで夏が戻ってきたかのような超好天と書いていて驚き。そんな絶好のコンディションの下、今年は去年とは反対方向、西に向かって走る。一度、防府まで走ったことはあり、今回はそれよりは先に行きたいというスタンス。

本音は下関までの110km前後を走りたかったのだけれど、戻りの新幹線・在来線の便数を考えると、状況に応じて切り上げるところを考えないといけない。前回の防府も、45kmとは思えないくらい疲れた記憶があり、そういうことを頭に入れながら走る。


防府天満宮。前回は防府に着いただけで、ケータイで検索して見つけたラーメン屋でラーメン食べただけで詣でなかったので、今回はどうしようかとちょっと迷ったけれども北野天満宮詣でたし三大天満宮の二つ目はやはり詣でない手はない、ということで。


御朱印。北野天満宮以上にシンプルではないかと。

防府までは非常に快調で、2時間で45km走れたし(遅いけど)、息も心臓も足も全く疲れなかったんだけど、唯一、頭痛が酷い。いつも肩は多少凝るんだけどいつもの比ではないくらい肩が凝り、それに釣られて頭痛が激しくなるように感じる。防府を出てからも、走るためのフィジカルは全然問題がないけれど頭痛が収まらないので、どこかで切り上げないといけないかなと考え始める。と同時に原因も考え、前から思っていたがどうもキャップがきついのではないかと疑い、休憩タイミングではないタイミングで停止し、キャップを脱ぎ休憩する。休憩すると頭痛は治まるけれど走り出すと程なくまた頭痛がぶり返す。防府天満宮で1時間も費やしてしまったこともあり、当初通過ポイントの一つと考えていた周防大橋を越えたら帰路に着くことに。


周防大橋。眺めは抜群でした。

その抜群の眺めに目を奪われている際、不意に「この頭痛は、ビブが原因だ!あれで肩が凝ってるんだ!」と急にはっきり気づいたのでした。

周防大橋を渡った後、マップを見てみたら、10km前後で新山口駅だと判ったのでナビをセット。強がりではなく、時間さえ気にしなければまず間違いなく下関にはたどり着けたくらい走りの調子は良く、練習の頻度は疎らでも、五年も続けているとそれなりにその時々の状況に合わせて楽しむことができるようになるもんだとしみじみ。以下恒例の箇条書き:

  • そうは言ってもキャップはきつい。買い替えたほうがよい。
  • 初めて実戦投入したビブは、お腹周りのストレスが全くなく、走る上ではこの上なく快適だったけれど、ビブが原因で肩こり→頭痛が一因として間違いないと思う。積極的に使って慣れるべきか。
  • 長い休憩を取ってしまうとペースが落ちる。前から分かってはいるんだけど、特に参拝など行うとどうしてもそれなりに時間がかかる。
  • 補給タイミングはこれまで反省を活かし、こまめに行うことを実践できた。
  • ダンシングすると大腿四頭筋が攣る。踏み過ぎか。伸ばせていないのか。ポジションか。
  • パッカブルシューズは輪講ではやはり有効。カメラが一番持っていくかどうか悩む。時間がシビアな工程だと使う時間がない。

ロジ・コミックス ラッセルとめぐる論理哲学入門』/アポストロス・ドクシアディス,クリストス・パパディミトリウ,アレコス・パパダトス,アニー・ディ・ドンナ

「あなたの答えは?」僕にはこれで十分でした。「わたしの”あなた”と、あなたの”あなた”は違う」と言い続けている僕にとっては。

論理学でも解答不可能な問題が必ず存在すると知れてしまった世の中でやれることはただ一つ、真に困難な状況ではそれぞれが解答を考え抜かなければならないということ。その解答を持ったうえでの対話が必須ということ。

もう一つ、自由を蔑ろにするのはすでに自由を手に入れている人間の愚行だという指摘。状況がどんなふうに変わっても、自分の自由は変わらないとただ漠然と信じているから、どんな状況にも変えようとする。

「これが実在の大きな不都合の一つだ。間近で見るのと”映像”は全くちがう」

もちろん、戦場について述べられている一文。

448084306X ロジ・コミックス: ラッセルとめぐる論理哲学入門 (単行本)
アポストロス ドクシアディス クリストス パパディミトリウ アレコス パパダトス アニー ディ・ドンナ 高村 夏輝
筑摩書房 2015-07-23

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街のサテンで豆を買う 2015/08/31 阪神梅田本店キーコーヒー直営ショップ

日経産業新聞の一面にキーコーヒーの文字があって、何事かと思って読んだらブルーボトルにキーコーヒーの豆が並んだとあって。

 キーコーヒーが高級豆の看板商品である「トアルコトラジャ」を、世界で通用するブランドにしようと力を入れています。インドネシアの自社農場や地元の農家が栽培した豆を日本だけでなく、欧米にも輸出する計画です。需要拡大に備えて農家に生産指導するキー...

Posted by 日経産業新聞 on 2015年8月30日
1972年生まれの私のイメージは失礼ながら「キーコーヒー?タバコ吸うおっちゃんがよく行くようなサテンによく使われているところだよね?」というところだったので、ブルーボトルが選択したというので食いつくのも結局ブランド信奉と同じようでちょっと恥ずかしくはあるのですが、1970年から継続した企業活動という点に純粋に感動もして、さっそく調べて阪神梅田本店に直営ショップがあると判ったので仕事帰りに寄ってみました。

話題のトアルコトラジャは200g 2160円。タリーズのデカフェエチオピアモカが200g 1230円なので結構高価な豆です。
アイスで淹れてみました。アイスでも香味は素晴しいです。香りを感じると飲まずにはいられなくなるくらいの豊潤さです。味はほどよい酸味ですっきりした味と思います。苦味や渋味の刺激は少なく、味わいやすいです。今日はちょっとラフに淹れてしまったので、次回は丁寧に淹れてより味わいたいと思いました。ドリップを始めてからずっとエチオピア産で来てたので、インドネシア産がどういう特徴なのかも感じて覚えたいと思います。ありがとう日経産業新聞。

独走会 2015/08/23 夏の終わり

ただ、一さいは過ぎて行きます。

年を取るというのはこの年になると本当に辛いもので、時間はただ流れていくだけ、というような意味の有名な文章があったよな、と思いだしてみたこの一文が、太宰の一節というのを即座に思いだせませんでした。引用するには不適切な気もするけれど、本当にただ淡々とした気分を表すのにこれ以上の一文もないのです。

来週の土日は予定が埋まっているので、今日のライドが夏の終わり。1時間、走りっぱなしで帰ってこれるルートということで、富雄から阪奈に乗り、尼ヶ辻橋西詰のも一つ向こうで南に折れて少しだけ自転車道を走ってすぐ西向いて308号で引き返し、富雄川沿いに北進して生駒に帰る、という全くいつものルート。どこに行くにもこの道を使わないといけない、普段使いのルート。この普段使いのルートを、時にハイケイデンスで、時にシティサイクル並みで、気持ちよく走ります。長い距離でなくても、長い時間でなくても、見知らぬ土地でなくても、そのときはそのときにしかないもので、一さいは過ぎていき二度とは帰ってこないのですから。We're dancing in the stimulation. そのときの体験は常に新しく、それを粗末に扱わないことが人生を有難いものにしてくれる。

行きつけのカフェ、mother beansによってお気に入りのキャロブケーキを買って、「自転車ですか?」と一通りの会話で店を出て、5分もしない自宅に着いたらなんとヘルメットを脱ごうとして初めて忘れてきたことに気づき、慌ててもう一度mother beansに引き返すなんて、たった1時間のライドでヘルメット脱いだことが分からないくらい疲れるようになっちゃったのかな、なんてただ思った夏の終わり。

街の本屋で本を買う - 2015/08/21 ジュンク堂書店難波店 『ロジ・コミックス: ラッセルとめぐる論理哲学入門 』/アポストロス ドクシアディス クリストス パパディミトリウ アレコス パパダトス アニー ディ・ドンナ 高村 夏輝

ある書物の内容価値は、どこで買っても同じはず、なのだ。
東洋経済ONLINEの"今週のHONZオススメ/書評はこれだ!"で知った『ロジ・コミックス:ラッセルをめぐる論理哲学入門』。『放浪の天才数学者エルデシュ』や『異端の統計学ベイズ』など物凄く面白かった記憶があり、かつ、カーリルで調べたら普段利用しているどの図書館にも蔵書なしだったので、これはと思い購入することに。この手のちょっとニッチな本は大規模書店に行かないと空振りするリスクが大きいので、安全策でジュンク堂書店に。そうしたらその日のうちに「紀伊国屋書店、村上春樹氏の新刊買占め」というニュースが出てげんなり。

ジュンク堂で買った『ロジ・コミックス』もアマゾンで買った『ロジ・コミックス』も紀伊国屋で買った『ロジ・コミックス』も、内容価値は全部一緒。そこが書物の良さとも言える。なのに紀伊国屋はアマゾンに対抗するために、新刊買占めして流通をコントロールする(他社書店には取次経由で流すがアマゾンには流さない)ことでアマゾンに対抗するということらしい。

なぜ人々がアマゾンで買うかと言えば、書物の内容価値は全部一緒で、アマゾンで購入することの利便性が他書店で買うより高いからだ。だから実書店は、それ以外の、購入者にとってプラスになることを提供するのが正しい企業努力であることは疑いがない。例えば私は東洋経済オンラインの今週のHONZレビューで『ロジ・コミックス』を知った。こういう本の紹介自体も一つの提供価値。紀伊国屋は新刊を買い占めることで、購入者に対して一体どんな価値を提供するというのだろう。一括仕入れによって仕入れ価格を引き下げて、アマゾンより安価で販売するとでも言うのだろうか。もしそうだとしたら、再販制度を楯にしながらの凄まじい茶番だと思う。


ロジ・コミックス: ラッセルとめぐる論理哲学入門 (単行本)
  アポストロス ドクシアディス クリストス パパディミトリウ アレコス パパダトス アニー ディ・ドンナ 高村 夏輝

筑摩書房 2015-07-23
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『聖の青春』/大崎善生

久し振りに読書で泣きました。
最近ビジネス書ばかり読んでいて、そもそも読書量も落ちているなあと思い、無理にでも小説を読もうと思い、何のきっかけで買ったのかも忘れてしまったくらい前に買ったまま本棚の未読コーナーに立てて読んでいなかった本著を手に取りました。大崎善生氏は、『パイロットフィッシュ』を単行本で読んだことがあって、その印象は都会っぽさを出した超ライトな純文学というものだったので、29歳で逝去した天才棋士のノンフィクションだそうだけどどうだろう?と思いながら読んだのですが重厚さと迫力に心が揺さぶられるまま、あっという間に読み切ってしまいました。作中で初めて知ったのですが大崎氏は将棋雑誌の記者からの作家転向だとかで、将棋のシーンは詳細で、そこがノンフィクションに迫力を更に加えています。

村上聖氏が亡くなったのは1998年、作中には谷川氏も羽生氏も登場するし、棋界は全く知らない私でも谷川氏や羽生氏は知っているのに村上氏のことは全く知りませんでした。幼い頃に難病ネフローゼを患い、病状が悪化すれば立つこともできなくなり高熱で数日何もせず考えることもせず寝続けるしかないような体で、一直線に名人を目指して生きていく姿。何かに取り組むというのはこれくらい徹底しなければならないということを再認識しました。それとともに、勝負に拘るのであれば何を捨てなければいけないのかも。そして、そうすることを「強さ」だと身近な人が認めてくれる環境が最もありがたいものだと言うことも分かります。

そして何より涙を流してしまうのは、聖氏の両親の献身です。難病を背負った我が子に対して、すべてを聞き入れようとし、自分の体を酷使しても息子の希望をかなえようとする。愛というものが何なのか、例え自分の周囲がそれに賛同しなくても、自分は貫き通すだけの強さを身につけなければいけないと強く思いました。自分のことは認めてもらえなくても構わないと思えるようになり、そして、誰かの強さは必ず認められるように生きなければならない。本作は多分、今年一番の読書になると思いますし、生涯のベスト5に入る気がします。

聖の青春 (講談社文庫)
 大崎 善生

講談社 2002-05-07
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独走会 2015/07/19 東寺

実を取る。美しさは固より。

三連休の中日、まとまった時間があってどこに走るか。できるだけ長い距離長い時間走りたいのだけど、100kmオーバーの片道ライドは、どこに行っても帰りの電車を考えると予定時間をオーバーしてしまう。目まぐるしく変わった天気予報は最終的にこの日曜だけ雨マークだし、それなら往復ライドで距離を走ることにしようと、京都に向かうことに。

生駒から168号で交野へ、交野から府道736号で松井山手へ、第二京阪の側道で久御山まで出て西に折れて1号で京都まで、というお気に入りのルートで京都へ。いつもは通りすがるだけだった東寺へ今日はお参り。世間は高野山が開山1,200年で盛り上がっていて、奈良もこのお蔭で都道府県別宿泊客数万年最下位から脱出したそうですが、東寺も空海に下賜されたゆかりのお寺。近鉄で京都に行く際に必ず五重塔を目にするのもあってか何故か親近感を覚えるお寺。あの周辺は何かフレンドリーな空気が漂っているなあといつも思っていたのだけど、帰りに見た「煩悩なければ菩提なし」というお言葉でなるほどなあと妙に納得。

世にあるものは須らくあるものであって、それにどう対峙するかがその人の生き方になる。今日のライドは後半完全に足を失ってしまって、家まであと1,2kmというところで休憩してしまったくらいだけど、やり遂げたことを振り返りつつ、次に繋げよう。

と言う訳で久し振りの箇条書き:

  • 交野-松井山手間の第二京阪側道はやっぱり最悪で、絶対選択すべきでない。行きも帰りも同じルートは飽きるなあと魔が差して走ってしまったけれど、バイクよけはしょっちゅう出てくるし、意味もなくアップダウンさせられるし、ペースあがらないのでいいことが何もない。1号線本線の路肩を走るべき。
  • 移動時間3:20で75kmはたぶん現状コンスタントに出せる実力じゃないかと思う。これで行くと5時間で100kmなので、やっぱり今のところ100km走ろうと思うと6時間見ておかないといけない。
  • どれだけ快調でも1時間に5分は休憩を取る。補給食は早めに取る。後半、確実に足が削れる。
  • どこに行っても生駒は最後登りになるので、ボロボロになって帰ってきている姿をご近所さんに見られるのは結構恥ずかしい。

B'z "B'z LIVE-GYM 2015 EPIC NIGHT" 2015/07/05@京セラドーム大阪

稲葉さんがMCで言った「気持ちが大事だからね、気持ち」これに尽きます。
(ネタバレします)

すっかり生活が変わり、ライブの感想も1週間遅れが精一杯だし、早めに会場に来て雰囲気を楽しむこともなければライブの前に徹底的に予習することもない、だから"NO EXCUSE"で”重々!”をやり忘れたり、でも楽しみ方が変わってもLIVE-GYMはLIVE-GYMでした。本編でアルバムチューンをすべてやってくれたのは何かの思し召しだと信じたいくらい。本当に本編を楽しめるだけで十分でアンコールは飛ばして家路に着いたのだけれど、まるで生活が変わればそういうこともあると言わんばかりに、アルバムチューンはすべて本編で聴けたのでした。

"BLACK COFFEE"に燃え上っていたのはアリーナ10列目付近というコアなファンばかりと思われるエリアでも僕だけでしたが、過去のタイトルの胸を抉ってくる選曲の凄いこと。"YOU&I""Don't Leave Me""Blue Sunshine"って。”きっと良かったんだろう僕たちは巡り合えて””似たようなことを何度繰り返して一体どこに辿り着けるの””わかりあうことの難しさを思い知る”ー泣かすじゃないですか。

でまあ”Ultra Soul"はやるよなあ、と一通り盛り上がって、いっつも思うけど続けて”スイマーよ!!"やればいいのに、と思ってたら"スイマーよ!!"ですよ!セットリスト全く見ず行ったのでびっくりでした。アリーナ10列目付近というコア(後略)でも、往年のクロールを模したフリをやってたのは僕だけで、この曲で一体オーディエンスがどこまで盛り上がれたのかちょっと不安でしたが、”魔法じゃない じゃないけどできるよ”はやっぱり泣けるのでした。

この先あとどれくらいライブを観れるのか楽しめるのかわかりませんが、観れても観れなくても悔いのないように、今まで成長のためのエネルギーをくれ続けてきたB'zに失礼のないように、熱心に生きていこうと改めて思ったライブでした。"EPIC DAY"のことを”いちばんまったりとしたアルバム”なんて書いてごめんなさい。あれは尋常じゃないエネルギーが炸裂しているアルバムです。

独走会 2015/06/28 岩船寺

例えどんなに些細で容易くてどちらでもよいようなことでも、やると決めたことをやり遂げることの重大さ。

40歳を迎えて1年、2年、3年と過ごして思うのは、なんであれやろうと決めたことを「やり遂げる」ということが、非常に尊くて大事になっているということ。30代の頃は、やり遂げる中身が重要で、着手したものの当初決めた壮大な到達点に達する見込みがなくなった時点で、達成見込みのないプロセスに時間をかけるのは無駄で、新たな「やり遂げる中身」のためにその時間を使ったほうがいい、という考え方で行動していたように思う。

しかし、40代になると、それがどんな些細なことであれ、例えば毎日朝10分ラジオ英会話を聴くとか、新書一冊読み切るとか、仕事帰りにお店に立ち寄って服を一着買って帰るとか、「こうしよう」と決めたことをやり遂げることが年々難しくなっていく。それは体力的なものもあれば、精神的なものもあれば、物理的なものもある。けれど、「やろう」と決めたことを「やる」力というのは、そこをいい加減にしていくと癖になり、ずるずるとやり遂げられない体質になっていくように感じる。

今日は大体4時間あれば散策も含めて往復するのに十分余裕の距離、片道25kmくらいでよさげな行き先を探してみたら、あじさい寺で調べてみた岩船寺がちょうどよい距離。焦らず飛ばさずじっくり走る。般若寺を過ぎたあたりのセブンイレブンで一息ついて、東を向いて約7kmの強弱のある登り。岩船寺は思いの外の人出で賑わっていてすっかり観光気分。

意外にも7kmの登りが堪えたけれども、初志貫徹で決めた時間内で自走で帰宅。約4時間で50km弱、拝観とパン屋寄り道して十分愉しめてやり遂げたこと、これの積み重ねが40代を形作っていくと思う。

僕は往復同じルートで帰りましたが、般若寺の近くには浄瑠璃寺があるので、行きは308号メイン、帰りは163号メインでぐるっと一周というのも楽しいコースになると思います。オススメの行き先です。