『the pillows cast [1989-2009]20th Anniversary Special Edtion』

やっとのことで『the pillows cast』読み終わる������

まー付箋がつくつく���笑���

付け出したらホントきりがないので、かなり抑え目にしたんだけど、
それでも尋常じゃない付箋のつき具合。

読了直後の今、いちばん印象に残ってるのは、
������������年のツアーで、ライブ中にぼんやりしている瞬間があったって話かな。
「最新作が最高傑作」でずっと来てる訳だけど、
やっぱりそういう時期もさわおにもあったんだなーというちょっとほっとするような気持ちと、
そういうときに支えてくれる仲間がいるっていいなって。

自分が飛び込んでない面もあるにはあるものの、
職場でそういう仲間がいないというのはなかなかメンタル的にキツいときもある。

でもそういう仲間がいないならいないで、
自分の納得のいく仕事ができるように、工夫していこうという気持ちになれる。

こうやって、自分がいいなと思う活動をしている人の歴史を、
長いスパンで読めるというのはありがたいことです。

http://www.the-niigata.com/contents/cast/archive/castarc.html

ジョークは笑うのが礼儀さ

ふと思い出して「Introduction to Rock Stock」を観る

そう、近所のTSUTAYAでコレ、売られてたんだ。

値札が3枚重なってて、\400→\200→\100

最終的には\100������

超びっくり価格の\100������
『雨上がりに見た幻』のアコースティックライブVer.が入ってるのに���
映像もふたつ、ハイブリのライブ映像とファニバニの������が入ってるのに������

売っていいのか������

ともかく、買っちゃったので、観る。


ハイブリはYouTubeにアップされてたヤツだなー。
いつのどこのライブだろう���
Googleで検索してみたけど、結果���画面分くらいではわからなかった。
代わりに、同じように\100で買った人が見つかった���
その人のとこがどんな環境かはわかんないけど、
ウチの近所はこんな貴重なものが売りに出されてても誰も気づかんくらいのイナカ。
イナカでよかった���笑���。

LOSTMAN GO TO BUDOKAN - the pillows@日本武道館 2009/09/16

���日も過ぎると書き出しに困るのですが、LOSTMAN GO TO BUDOKAN行ってきました���
先にミクシィ関心空間にレポや連想した思いを書いちゃってるので、
ここでは当日の行動と、ライブで感じた流れをログしておこうと思います。


9/16にあわせて夏季休暇を9/15-17で取得。
当日13時頃から下見に出発。
九段下界隈は、得意先の近所ということもあり、勝手は判ってるけど、
武道館にも靖国神社にも実際に行ったことない。
武道館の正面に回ってみると、既に人がちらほら。
まだ、物販の設営が始まったところ、という状態なのに。
でも、その場にいたいという気持ちは、わかるなあ。


まだ時間はたっぷりある���と思い���、靖国神社���千鳥ヶ淵へ。
靖国神社は初めて行ったけど、やっぱり僕の持ってる神社のイメージとはちょっと違う神社だった。
新しいっていうのかな���僕の中での神社は、太古から存在してるというか。


で、15:30頃帰ってきたら物販の列が大変なことに���
公園で幾重にも折り返した後、一時は九段下の駅に向かって列が延びて
さらにまた公園に折り返すくらいの列だったらしい。
実際、物販に辿り着くまでに1時間30分要した������
並んでる間、毛虫がパンツの裾に張り付くという事件も発生。
教えてくれた後ろのお姉さん、ありがとう。

���シャツ買って、いったんホテルに戻って着替えて、再び会場へ。
非常に甘いカメラチェックを通って、いざ入館������
2階スタンド席だったのですが、初武道館はやっぱりちょっと感動しました。
日の丸の前に下げられたスピーカ���が印象的。
アリーナはオールスタンディングでブロックで区切られてる。
ドームを見慣れた目には「意外と狭いな」なんて声があるのかも知れないけど、
僕には年季の入り方が会場をとても大きく見せるいい施設だな、と感じられました。

約40分くらい、たこ焼きを食べたりしながら開演を待つ。
���この、ライブ開演を待つ1時間前後ってめっちゃ早いんよね���
物販の列が半端じゃなかったので、15分くらいはおすんじゃないかな���と思ってたら、
ほぼ定刻に開演������

雑誌のインタビューやなんやで「ちょっとピロウズとは思えないくらいかっこいいオープニング」と
見聞きしてたから、どんなんだろう���と期待してたら、
ステージ前のスクリーンに、ピロウズのロゴのひとつである、
三本剣のロゴをモチーフにした超カッコいいアニメーション������
メンバー���人が固く結束するサマだね。
そして、あれこれ想像してた、注目の���曲目���

アニメーションの終わりとともに、あの電子音が������

1.Thank You,My Twilight

僕は「MY FOOT」かなーと思ってて、朝から「MY FOOT」聴いて半泣きになったりしたんだけど、
Talking Rock!のピロウズ特集やthe pillows castを読みながら、
「Thank you, My Twilight」の頃のことを読んでたとき、これだな���と予感して
ずっと聴いてた。もちろん、ピロウズファンなら必ず予想のひとつに入れる曲。

「折り返し地点だけど、下っていく感じはまったくない」

まだまだ走れ、ピロウズ���

2.MY FOOT

その直後で「MY FOOT」���早くも涙目。

”どこに居てもミスキャスト

独り言が増えたロストマン

誘われないのに断るセリフ覚えて”

でも、進んできたからここに辿り着いたじゃないか。
それだって通過点だっていうんだろう���

3.No Surrender

ここでノーサレというのがびっくりしたんだけど、
「また会おう������」と早々に叫ばれて二度びっくり。
でも、記念日が始まった直後からもうその先のことを見据えてるようで
らしいな、と思ったり。

4.Another Morning

さわおにスポットライトが当たって
”新しい誕生日なんだ���������”
これほどに相応しい曲、ないね。

5.Wake Up!dodo

6.プロポーズ

「アナザーモーニング」までの流れが強烈過ぎて、
「Wake up! Wake Up! Wake up!」からの���曲はちょっとリラックスタイム。

この辺で、スクリーンやときおり直に見れるさわおの表情を見て、
どうも淡々としてるというか抑えすぎてるというか、
変に構えちゃってるのかなーと思ってたんだけど、
どうやら素直に熱が入ってるんじゃないかな、と思い始める。

7.スケアクロウ

オープニングのアニメーションが甦る。三人の固い結束の歌。
なぜか古い曲のイメージがあるんだけど、
avex移籍第一弾だよね。あの時期でもこの心情ってのがすごい。

8.New Animal

「意外と新しい目の曲もやるんだな���」という感想。
と、思ってたら、「こういう日なので昔の曲を」という������とともに、

9.90'S MY LIFE
10.僕はかけら

「ビートルズに憧れてて、そんな曲を創ってました」という紹介をされると
それがとてもよくわかる。もちろん古臭くなんて全然ないけど、
ここまでの新しい目の曲の流れと相俟って、
ピロウズの20年を感じる。

11.ONE LIFE

スクリーンの青い芥子の花の群れに見とれてた。
「MY FOOT」とリンクするところがありつつ、
キミは僕の光、と歌うところが好き。聴きいれる曲。

12.1989

スクリーンには「1989.09.16」と「2009.09.16」。
そして「1989.09.16」がカウントアップ。
この曲は、ふだんさわおは「歌詞は世間に向けたメッセージとかほとんどない」と言ってるけど、
もうひとりじゃないと素直に言ってるようなとこがじんとくる。

13.サリバンになりたい

聴き入らせといてすぐまた火をつける���
誰もが感想で述べてますがとにかくアップダウンが激しい激しい。

ここでメンバー紹介の������があったのですが、

・あの真鍋君が最後トチるくらいメンバー全員バッキバキに緊張しているとわかる
・さわおが自己紹介しなかったくらいメンバー全員バッキバキに緊張しているとわかる

メンバー紹介がここでなかったらちょっと中弛みしたかも���ってくらい、
ものすごいテンポで次々曲が繰り出されて。
でもまだ中盤戦。

14.Ladybird Girl

「内輪の君たちにラブソングを」だったっけな���
ラブソングって言ってこんな曲持ってこれるところがピロウズの強さだよなー。
「古いギターで新しい歌また作ったんだよ」なんて痺れるじゃないか���

15.Funny Bunny

今振り返ると、「そんなに早く、Funny Bunny持ってきていいの������」って
このときは思ってたんだよね。それくらい、密度が濃かった。
Funny Bunnyのサビの大合唱は、みんな楽しみにしてる一大イベントだったから、
最後のほうまで引っ張るかなと思ったんだけど、
���このときは���早々に歌った、って印象だった。
でもこうやってみるとすでに15曲目。ほんとに充実してた。

16.I Know You

Poison Rock'n RollのPodCastで、ちょっと前に感謝についてさわおが語ったのを聴いてたので、
ここでの������はほんとうに感動した。
さわおの感謝に対する考え方というのは、なるほどなあとも思えるトンガリ方だったんだけど、
単に「丸くなった」だけではない、深い感謝というものが溢れ出てたと思います。
そんなふうに感謝するさわおも、また、どんどん人間味が増してきたんだと思います。

17.ストレンジカメレオン

このとき完全にぼーっとしてました。聞き惚れてました。
気づいたら、スクリーンの映像が凄く壮大で驚く。

18.サードアイ

渾身の縦ノリ������笑���
個人的にいちばん好きな曲なのでやってくれて嬉しかったです。

19.この世の果てまで

「この世の果てまで行こう」とゆったり煽っておいて、

20.その未来は今

「その未来は今」������くどいですがアップダウン激しい。
それにしてもこの繋ぎ方いい。

「オレは嬉しいぞ���」の������は一生忘れません。
あんなふうにモノが言える真剣さというのをいつも忘れないようにしたい。

21.雨上がりに見た幻

22.Hybrid Rainbow

もちろんこの二曲はセットで。
「雨上がりに見た幻」は初めてライブで聴いたんですが、
ものすごい力強く響きますねー。
ストカメ以降、長丁場だからなのかなんなのか、
さわおの声がラフになってきてた���僕はけして嫌いじゃない���んだけど、
ハイブリのときは、きっと感極まってたと思うね。
感極まってのシャウトがものすごい良かった。
テクニック云々じゃない、それこそライブの良さが全開。

Encore1

1.Please Mr.Lostman

2.Swanky Street

名盤「Please Mr.Lostman」の名曲中の名曲、
「Please Mr.Lostman」と「Swanky Street」がアンコール。
「Thank you,my twilight」と「Please Mr.Lostman」って一組みたいに感じてるんだけど、
スクリーンの演出がそんな感じで感動。

Encore2

1.Calvero

2.Ride on shooting star

3.LITTLE BUSTERS

「Calvero」のギター���ベース立てのカッコよさに痺れ、
「Ride on shooting star」は悪ふざけそのままに会場全体で大暴れし、
「LITTLE BUSTERS」は、結構合唱してた人いたと思う。
ダブルアンコール独特の振り切った、後先考えない楽しい盛り上がり���
もうすぐ、このアニバーサリーが終わっちゃうんだって寂しさを感じさせないような。

Encore3

1.Poison Rock'n'roll

ダブルアンコールが終わった後の������は「雨上がりに見た幻」、会場は大合唱。
照明がつかないし、なにしろ今日は記念日、あるだろうあるだろうと期待してたら
ありました���トリプルアンコール������
そこを最新アルバムのトリの曲でしめるあたりがいかにもらしいな���。


こうやって、最高の誕生日は最高のパフォーマンスとともに幕を下ろし、
この日九段下界隈どこに言ってもピロウズ���シャツを着た人を見かけた楽しい一日も幕を下ろしたのでした。
この後、近くのラーメン屋「斑鳩」でラーメン食べてたら、
ピロウズ���シャツ来た人がどんどん並んでそれもまた楽しかった。

漠然と、「ストレンジカメレオン」や「ハイブリッドレインボウ」といった、
ちょっと昔の名曲に頼るようなことになるのかな、と思ったけど、
こうやってみると年代も全然散らばってるし、最新作も盛り上がる。
次のアルバム「OOPARTS」のツアーも思い切り期待しちゃって大丈夫���
自分たちの軌跡に自信と誇りを持ち続けて、次の10年20年を続けていってほしいです。
もう孤独じゃないって、ずっと信じていってほしい。

日本経済新聞2009/09/13 文化・残暑好日、喫茶店のはしご���片岡義男

「人の感じが昔とまったく同じだね」と、店主は言った。これはいろんな人に言われる。変わるためにはそれなりのキャパシティが必要だ。僕にはそれがない、したがって変わりようがない。

 「変わらない」ということは我々くらいの年になるとどちらかというとマイナスだ。成長していないということだから。けれど「変わらない」というのがいい意味であることももちろんあって、それをサラリと書いていて羨ましい。嫌味な謙虚でも卑屈でもない、こんなふうな心の持ちように憧れる。

『Talking Rock ! (トーキング・ロック)2009ネン10ガツゴウゾウカン ザ・ピロウズ 2009年 10月号』

Talking Rock ! (トーキング・ロック)2009ネン10ガツゴウゾウカン ザ・ピロウズ 2009年 10月号 [雑誌]
トーキングロック  2009-09-05

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 『Lightning Runaway』を買い忘れ、失意の中『Talking Rock!』のブログを見てたらピロウズ特集号が出てることを���いまさら���知って慌てて購入。これも忘れてたら目も当てられん���

���������「自分に正直に曲を書いて、誰よりもピロウズが好きという人を今日もひとり、明日もひとりという感じで増やしてみせる���という気持ちがある。自分の能力と努力に見合った出会いをして行きたい そういう思いが今は強くあります。」

 いい言葉だなあ。「自分の能力と努力に見合った」これはすごくいい言葉だと思う。着実に前に進んでいくことが大事なんだと。

���������「なんでこれでOKテイクにしたんだろう���と思った瞬間があったりもして。その時に…すぐに合格点に達して満足しているベテランバンドって、実はヤバイ方向に行ってるんじゃないかなあと。」

 この自省の視点もすごいと思う。常にこうやって我が身を振り返り、おかしいと思ったところは修正していく。それと、仕事は徹底的にやるということ。僕も最近、時間がないことにかまけて、だいたいの及第点の提案書でお茶を濁すことが多い。自分が納得できる仕事をやらないと必ずしっぺ返しがくる。納得できる提案書を書くよう徹底的に時間を使おうと思う。

『Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 9/17号 [雑誌] 文藝春秋 2009-09-03』

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 9/17号 [雑誌]
文藝春秋  2009-09-03

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 僕は昔から「メモ魔」で、とにかくノートを取るタイプだった。ところが、どうもノートを取るという行為を否定されることが多く、ずっと迷いがあった。ノートの否定は大きく分けて���つ���

  • 時間が無駄である
  • 書かないと覚えられないというのは効率が悪い

 改めてこう書くと、レベルの低い迷いだなと思わなくもないけど、このNumberは、野村ノートを例に出すまでもなく、僕のノートを取る習性に勇気を与えてくれた。

���������「書くことで人は伸びる」
���������「書いて覚えることのたいせつさ」���遠山���
���������「問題意識を持って結果を性格に分析するために、書く」

 根本目標が大切。他人の話や言葉に流されてしまうのは、自分がどう仕事をしたいのか、どう生きたいのか、それに自信を持てていないから。他人の言葉に相槌を打っても、魂までは売らないという接し方もできるし、最終的には折れないという接し方もできる。根本目標を明確に打ちたて、向かうべきところへ向かう強固な意志を持つこと。

『八州廻り桑山十兵衛』���佐藤雅美

八州廻り桑山十兵衛 (文春文庫)
文藝春秋  1999-06

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 関八州���武蔵国相模国上総国下総国安房国上野国下野国常陸国���を巡回して悪党者を取り締まる関東取締役出役���通称”八州廻り”の桑山十兵衛が主人公の捕物帖。

 時代小説はあまり読んだことがないんだけど、これは滅法おもしろかった。読んだことがないから、地名とか職業名とか知識がないものが多くて読み進めるのにちょっと苦労したけどそんなの気にならないくらいおもしろかった。十兵衛が悪党者の正体を推理し、取調べを進め、追いかける、推理小説的な捕物帖のおもしろさを十二分に味わえた。

 桑山十兵衛は八州廻りという悪党者を捕まえる立場の人間なので、道案内や手下を使う立場。建前とは言え、上下関係はあれども同じ人間でありあまり露骨に偉そうな立場を取るべきではない、という時代に生まれている僕には、江戸時代の上下関係というのはさぞかし絶対的で窮屈なものだろうなと漠然と思っていた。でも、道案内や手下にきびきびと命令する十兵衛の態度は、全然不愉快なものじゃない。この好感というのは、己の仕事を追及するプロフェッショナリズムがあるからだなあ、と感じ入った。僕がこういうふうに、仕事上の相手に対して堂々と渡り合えないのは、自分ができるべきことをできてないから、負い目があるからだ。端的に言って甘いから、甘えがあるから。これは気持ちを入れなおさないといけないな。
 また、物の言い方進め方も大変参考になった。大体冷静に事を進めてるんだけど、怒りや憤りなんかで感情が乱れているときに、それをそのままこういうふうに言って進めればいいんだ、と感心したり。話言葉にしろ書き言葉にしろ、表現は多彩で精密であるべきだなあと自分を戒めた。

 時代小説や歴史物を読むとよく感じるのが、とても現代的な社会問題と思っていたことが、実は過去にもあった問題だということと、昔からこういうもんなんだろうと思っていたことが、実はごく最近の感覚なんだということの両方ある。前者は、例えば『怯える目』に出てくる下野の窮状。江戸時代でも過疎はあり、衰えた村からは人が逃散して廃村してしまう。「地方の疲弊は一極集中の弊害」などとよく言われる。確かに江戸時代は一極集中の極みだし理屈はあってるんだろうけど、まるで太古の昔からある古里が現代のこのタイミングで破壊されてしまうと言わんばかりの理屈は、どうも胡散臭いなと、『怯える目』のこの箇所を読んでるとき感じた。自力でやっていけなくなったらその村は潰れてしまうまでで、田舎なんて自力でやっていける訳ないんだから国がお金回してくれて当たり前でしょう、というのはやっぱりちょっと違うと思う。
 後者は、『密通女の高笑い』に出てくる、間男七両五分。もちろん、公事上は、密通したものは死罪と決まってるが、たいていは「ほとぼりが冷めるのを待って金で話をつける」らしい。「刃傷沙汰などめったにおきない」らしい。また、「昔は容易に無宿になどしなかった」という話も、現代の厳罰化論議に通じるものがあると思う。厳罰化すれば犯罪が減るのか���厳罰でない肝要な社会で犯罪が少ないというのは、人々の道徳常識が高かった過去の話だと言われ勝ちだけど、昔にも似たような感覚があったのだと思うと、本質はそこではないなと思う。

『非属の才能』���山田玲司

非属の才能 (光文社新書)
光文社  2007-12-13

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 みんなと同じではなく、みんなと違うことが、これからの時代に求められる。みんなと違うこと、それを「非属」でるという。これが本書の主張。

 僕は、本書が言うところの「群れのルール」に慣らされてきた人間なので、「非属」である人に大きな才能が隠されているという主張は理解はできるんだけど、じゃあそれ以外の人たちはどのように振舞えばいいのか���とすぐに思ってしまう。特段の才能のない多くの人たちが「群れのルール」を守ることで秩序ある「社会」という基盤があり、それがあるからこそ、みんなと違う「非属」の人たちの才能が生きるのではないか、と。でもこの発想は、「非属であること���自分勝手」という決めつけが前提になっている。人と違うこと���傍若無人、ではない。人がそれぞれ思い思いのことをやると大変なことになる、と感じてしまう皮膚感覚それこそが「群れのルール」が染み付いている証拠で、人と違う感覚を持つことと自分勝手であることはイコールではない。実際、「非属」を謳う本書の著者でも、「自分の感覚で決めるのは大いに結構なのだが、自分が常に正しいかどうかはわからないという自覚だけは必要だ。」と書いている。この部分が峻別できないところが、日本社会の未熟なところなのかも知れない。

 「何が嬉しくてそんなことするんだ���」という言い回しは関西弁ではよく使われるが、「その変わっている部分が誰を幸せにするのか���という視点が欠けてしまっている」という本書の言葉は深く考えてしまう。変わっている部分があったとして、それをどう活かせば幸せになれるのか���自分にとって幸せとは何なのか���群れで大過なく過ごすことだけ考える社会だと、そんなこと考える意味さえない。そういう意味でも、「非属」という考え方には大きなアドバンテージがあるように思う。

『the pillows cast [1989-2009]20th Anniversary Special Edtion』

���大器晩成とか遅咲きって言葉をリアルに口にしていいバンドは、俺達だけだと思うな���。
(the pillows 山中さわお���本文より)

今年20周年を迎えるピロウズを、デビュー以来20年追いかけインタビューし続けてきた稀有な雑誌、「cast」のインタビュー完全保存版。ほんとに失礼だけど、一地方のローカル誌がこんなとてつもないことしてたなんて驚き。7月のZepp Osakaで配られたビラで存在を知って、通販で買いました。amazonでさえ手に入らないんだよ���タワレコ、HMVには置いてるらしいけど一般書店には置いてないとか。凄いよね、こんな凄い本をそんなふうに流通させてるなんて。

毎日少しずつ読んでます。
詳しくはjoyfultown.jpホームページにて。買いです。

『CREA 2009年 09月号 [雑誌]』

CREA (クレア) 2009年 09月号 [雑誌]
文藝春秋  2009-08-07

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女性誌って女性にどんな本をどんな風にオススメしてるのかなーと興味ありで。

 

パイロットの妻 (新潮文庫)
Anita Shreve

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これ、読もうと思ってたんだ。思い出せてくれてありがとう。 

虎の城〈上〉乱世疾風編 (祥伝社文庫)

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育ちの地の武将なので、悪評があってもちょっと親近感があって、こういうきっかけで抵抗を捨てて手を出してみれる。いい方向。