『非属の才能』���山田玲司

非属の才能 (光文社新書)
光文社  2007-12-13

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 みんなと同じではなく、みんなと違うことが、これからの時代に求められる。みんなと違うこと、それを「非属」でるという。これが本書の主張。

 僕は、本書が言うところの「群れのルール」に慣らされてきた人間なので、「非属」である人に大きな才能が隠されているという主張は理解はできるんだけど、じゃあそれ以外の人たちはどのように振舞えばいいのか���とすぐに思ってしまう。特段の才能のない多くの人たちが「群れのルール」を守ることで秩序ある「社会」という基盤があり、それがあるからこそ、みんなと違う「非属」の人たちの才能が生きるのではないか、と。でもこの発想は、「非属であること���自分勝手」という決めつけが前提になっている。人と違うこと���傍若無人、ではない。人がそれぞれ思い思いのことをやると大変なことになる、と感じてしまう皮膚感覚それこそが「群れのルール」が染み付いている証拠で、人と違う感覚を持つことと自分勝手であることはイコールではない。実際、「非属」を謳う本書の著者でも、「自分の感覚で決めるのは大いに結構なのだが、自分が常に正しいかどうかはわからないという自覚だけは必要だ。」と書いている。この部分が峻別できないところが、日本社会の未熟なところなのかも知れない。

 「何が嬉しくてそんなことするんだ���」という言い回しは関西弁ではよく使われるが、「その変わっている部分が誰を幸せにするのか���という視点が欠けてしまっている」という本書の言葉は深く考えてしまう。変わっている部分があったとして、それをどう活かせば幸せになれるのか���自分にとって幸せとは何なのか���群れで大過なく過ごすことだけ考える社会だと、そんなこと考える意味さえない。そういう意味でも、「非属」という考え方には大きなアドバンテージがあるように思う。

『the pillows cast [1989-2009]20th Anniversary Special Edtion』

���大器晩成とか遅咲きって言葉をリアルに口にしていいバンドは、俺達だけだと思うな���。
(the pillows 山中さわお���本文より)

今年20周年を迎えるピロウズを、デビュー以来20年追いかけインタビューし続けてきた稀有な雑誌、「cast」のインタビュー完全保存版。ほんとに失礼だけど、一地方のローカル誌がこんなとてつもないことしてたなんて驚き。7月のZepp Osakaで配られたビラで存在を知って、通販で買いました。amazonでさえ手に入らないんだよ���タワレコ、HMVには置いてるらしいけど一般書店には置いてないとか。凄いよね、こんな凄い本をそんなふうに流通させてるなんて。

毎日少しずつ読んでます。
詳しくはjoyfultown.jpホームページにて。買いです。

『CREA 2009年 09月号 [雑誌]』

CREA (クレア) 2009年 09月号 [雑誌]
文藝春秋  2009-08-07

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女性誌って女性にどんな本をどんな風にオススメしてるのかなーと興味ありで。

 

パイロットの妻 (新潮文庫)
Anita Shreve

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これ、読もうと思ってたんだ。思い出せてくれてありがとう。 

虎の城〈上〉乱世疾風編 (祥伝社文庫)

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育ちの地の武将なので、悪評があってもちょっと親近感があって、こういうきっかけで抵抗を捨てて手を出してみれる。いい方向。

怒髪天 x スケアクロウ������

 the pillows 20th Anniversary LATE BLOOMER SERIES 04 “SYNCHRONIZED TOUR”���Zepp Sapporo���8/28��� - 星と石ころ日記

Zepp Sapporoは怒髪天との対バンだった訳ですが。
どんなだったんかな���と参加された方のブログを探してみたところ。

えっ������

曲が終わってからもしばらく胸がじ���んとしていた。

その余韻に浸っていたら、次の曲のイントロが。

これは���・・・・「スケアクロウ」������

「えっ������」と思わず声に出して小さく叫んでしまい、前の女の子に振り向かれた。ごめん。

歌う直前増子さん、右のこぶしで自分の胸をトントンと叩いた。

 夢の向こうまで 僕は旅を続けるつもりだよ 君を連れて

怒髪天が『スケアクロウ』をカバー���

これは行きたかった。ぜひ行きたかった。
札幌でピロウズが怒髪天と対バンってだけでも感動的なのに。
ああもう安易に「感動的」とか言っちゃいけないんだろな。

演ったってことを直ぐに知れるようになっただけでもネットに感謝。

今、『the pillows cast』を読んでる訳ですが、
またいっそう胸に沁みるような気がした。

ジュンク堂 難波店

大阪市浪速区湊町1丁目2-3 マルイト難波ビル

写真は、同じビルの���Fのダイキしか写ってないけど。

難波店が出来て以来、結構行ってる。
近鉄ユーザで四つ橋線ユーザの僕には、とても利便性の高いロケーションだから。
でもGoogleマップだと、出てこないんだよね。
ややこしいけど、元あった「難波店」は「千日前店」に改称してて、
この新しい店舗はOCATの隣。
休みの日にジュンクに行きたいなと思ったら、
西梅田の両店に行くのと難波店とじゃ交通費が全然違うのだ。

この「難波店」も、売り場面積は文句なし。
うろうろ歩き回って本に出会う楽しみ十分。
ジャンル分けもそのジャンルの配置も馴染みあって直感的にわかる。
強いて言えば、検索機をエレベーター直ぐだけじゃなくて、文庫本のエリア近くにも置いてほしい。
ジュンクは作家順じゃなくて出版社別に分けてるんだから。

本日のお買い上げ���

村上春樹『1Q84』をどう読むか
河出書房新社編集部

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山椒大夫・高瀬舟    新潮文庫

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スカイ・クロラ (中公文庫)

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赤頭巾ちゃん気をつけて (中公文庫)

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ノエル���������

時事ドットコム���ノエル・ギャラガーが「オアシス」脱退を宣言

えっ������
ノエル・ギャラガーが「オアシス」脱退を宣言

【ロンドン������日������������時事】英人気ロックバンド「オアシス」の中心メンバーのノエル・ギャラガーさんが������日、バンドのサイトでメンバーで弟のリアムさんとの仲の悪さを理由にバンドから脱退すると宣言した。���写真は、ノエル・ギャラガーさん���左���と弟のリアムさん���
「また������」と言えばいいのか「今度はとうとう������と言えばいいのか���������。

『炎の経営者』���高杉良

炎の経営者 (文春文庫)
文藝春秋  2009-05-08

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 日本触媒の創業者、八谷泰造を描くノンフィクション。



 一時期、日本触媒担当として出入りさせてもらってたことがあって、ちょうどビルの建替え時期でもあり、これまでの歴史を受け継ぎながら新しい段階に入ろうとされている空気が満ちていたことが思い出される。当時は自分のなすべき業務に精一杯で、日本触媒のバックグラウンドを学ぶ余裕がなく、当時この小説を読んでいたらまた仕事にも違った面白さがあっただろうなと後悔。常に関連するものを調べ、知る意欲が大切。



 「炎の経営者」とは大仰なタイトル、と思ったものの、掛け値なしに「炎の経営者」だと思える。乗るであろう電車にあたりをつけて、財界重鎮の永野重雄に直談判して出資を得る冒頭のエピソードで、八谷のバイタリティに引き込まれる。
 ソ連に技術輸出するをするあたり、技術輸出というビジネスの成り立ちがよく知らないものの、ソ連との交渉のシーンなんかは、現代にもそのまま通じる。というよりも、世界が未知だった時代の人のほうが、世界に打って出る意欲や度胸があったようにいつも思う。世界が身近になった今は、なんというか、消極的になってしまう気がする。



 この10年余り、自社が行うビジネスの内容なんたるかよりも、数字を扱えることが経営者に最優先のスキル、という風潮だったと思う。確かに、数字を読めなければ会社を潰すだけだけど、これまで目を瞑ってこられた、経営者の「人間性」「人格」というものが、けして軽視できない時代に改めて入ってきたんじゃないか���と、『炎の経営者』を読んで痛感。八谷は、「技術屋」「事務屋」と呼び分けていたが、知識まで縦割りにしてはいなかった。



POISON ROCK 'N' ROLL vol044

POISON ROCK 'N' ROLL vol043

「昔のさわおさんは、ライブでもとにかく怖かった」みたいなリスナーのメールを読んで、

さわおが、「なんで僕はあんなんだったんでしょうかね������」と笑った後、
「感謝するのがイヤだった」というふうな話をしてた。

曰く、昔は、ライブに来てくれた人に感謝してるというのがイヤだった。

自分の音楽をいいと思ってライブに足を運んでるんだから、

それに対して感謝するというのは違うんじゃないかと。

でも、最近は、他にもいろいろ音楽があるのに、
よくぞピロウズを選んでくれた、
よくぞ分かってくれた、と、
そういう気持ちで感謝しちゃうんだよね、と。
だから、昔のほうが、ちゃんと感謝してたと思う。
すごく厳密だった。

今は、なんかめんどくさいから、とりあえず感謝しとけ、ってふうになっちゃってると思う。

今は昔のあんなふうにはできない、もう。

そんなふうに言ってて、あーこれすごいわかるわーと、

御堂筋線に乗りながら聴いてた���笑���。

若い頃は、感情のいっこいっこが、
これウソじゃねえの���間違ってねえの���

自分の感情を吟味しっぱなしなとこがあった。

年取って今は、よけいな摩擦を選ぶよりいい方向にいい方向にと思うから。

でも、さわおが言ってるのは、それが「よくないこと」というニュアンスじゃないと思う。

照れたような言い方だけど。僕は欲張って、まだまだどちらも残しておきたいなと思う。

テラコヤ

これだ���TSUTAYAで見かけた"TLKY."���
”ピアノ・ロック”とはまた違う、ダブル鍵盤のロックンロール������
聴いてて楽しい���������


KIKIMIMI
TLKY.
DAIKI  2009-06-03

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『KIKIMIMI』���tlky.

KIKIMIMI
TLKY.
DAIKI  2009-06-03

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この、向き合って鍵盤を叩き合う絵ヅラにやられたんだよなー。カッコいい。

ピアノメインでジャズっぽいけど、ギターなしというよりはピアノにギターをさせたピアノロック���
ギターの代わりに敢えてギターを持ってきた、という紹介文に納得。
こういうのって、���枚目が心配でもあり楽しみでもある。